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アメリカ アリゾナ キャニオン・デ・シェリー国定公園

更新日:2020年12月28日


こちらは、 「モニュメントバレー」と同様に「ナバホ族居留地」にあり、聖地とされている地「キャニオン・デ・シェリー国定公園(Canyon de Chelly National Monument)」です!

「キャニオン・デ・シェリー国定公園(Canyon de Chelly National Monument)」は、アリゾナ州の東北の端の町「チンリー」の近くにあり、峡谷の長さは全長約20km、峡谷の深さは約300mもあります。

更に、その断崖の内側が河川による浸食の影響で削られてV字型になっており、河川の両サイド断崖によって堤防を築いている印象を受けます。そのため、内側には今でも緑が多く特徴的な地形を育んでいます。

「ナバホ族」の聖地とされ、現在は「ナバホ族」の保護区としてアメリカ合衆国政府から認められています。「グランドキャニオン」に比べればずっと規模は小さいですが、とても明るく穏やかな表情をしており、岩壁の茶色と谷底の緑色のコントラストがとても美しいです!

【歴史】

「キャニオン・デ・シェリー国定公園(Canyon de Chelly National Monument)」には、峡谷の切り立った岩壁にはあるアメリカの先住民の住居跡が挙げられ、この峡谷には紀元前2500年から紀元前200年頃まで少数の「アナサジ」が岩のシェルターに住んでいたとされています。

彼らの遺跡は残っていないのですが、壁画などから彼らが狩りと採集で生活していたことが分かっています。次に、「ヤッカ」という植物で篭を作り使用していた人々が農耕を始め、収穫が安定するに従ってそれぞれの家に住みコミュニティを作り、その後先住アメリカ人の「プエブロ族」の先祖がここに来て、現存する岩壁の住居を造り、現在は「ナバホ族」の人々が住んでいます。

「キャニオン・ディ・シェリー」とは、スペイン語から派生した言葉で「岩の渓谷」の意味で、「グランドキャニオン」と同様、河川によってアリゾナ平原の大地が浸食され、渓谷が形成されていきました。現在は、「ナバホ・トライバル・トラスト・ランド=ナバホ・インディアン保護区域」と管理を共有し、共同運営しています。

〖先住民族に関する説〗

「サウス・ウエスト」の「フォーコーナーズ」、4つの「コロラド州」・「ユタ州」・「ニューメキシコ州」・「アリゾナ州」が十字に交差する一帯に生存していた有史以前の先住民族には様々な議論がありますが定説はありません。

最も有力説は約2万年前に、「ベーリング海峡」を渡ってきた古代民族が狩猟をしながらアメリカ大陸を南下して来た人々です。さらに南下を続けていった人々は南米まで到達し、「アステカ」、「マヤ文明」などの高度な文明を築き上げました。

高度文明を持った先住民族は「キャニオン・デ・シェリー」周辺で、約1900年前に「アナサジ=古代の人々と呼ばれる先住民族」がこの地に住み始めました。当時は部落というものを持たず、主に農耕を営んでいました。

更に、それより約5000年以上前から人類が生活していた痕跡が残っており、11~13世紀頃には約30万人もの先住民族がこの地域に生活していました。「アナサジ=古代の人々」は、狩猟、採集、農作物の栽培なども始めましたが、これほどの文化をもった先住民たちが、13世紀にはなぜかこの地を放棄して南へ移動していったのです。

理由は未だに不明ですが、大規模な干ばつか、敵から逃げるためかと言われています。また、「アナサジ族」が去った後には、「アラスカ」や「カナダ東部」で発達した「アサバスカ民族(ナバホ族、アッパチ族など)」の人々が南に移動してきました。

【見どころ!】

「キャニオン・デ・シェリー国定公園(Canyon de Chelly National Monument)」は、大きく分けると南側の「キャニオン・デ・シェリー」と、北側の「キャニオン・デ・ムエルト」とに分かれています。

自由に観光ができるのは、南側(サウスリム:South Rim)と北側(ノースリム:North Rim)に設定された展望台になります。渓谷の内側に入るにはツアーに参加する必要があり、渓谷の内側は現在も「ナバホ」の人々が実際に生活しているだけでなく、紀元前の古代プエブロ族の住居遺跡が今でも残されています。

ツアーでは、古(いにしえ)の時代からネイティブ・アメリカンにとっての聖地であり続けた聖地をピックアップトラックにとって順番に訪れて行きます。見どころは特に南側に多くあり、この公園で最も有名な「ホワイトハウス遺跡」、「スパイダーロック」などがあります。

ホワイトハウス遺跡は唯一許可無しで谷へ下りられる場所ですので、時間のない方はこちら側がおすすめです!

〖サンダーバード・ロッジ(Thunderbird Lodge)〗

「サンダーバード・ロッジ(Thunderbird Lodge)」は、園内に唯一ある宿泊施設で、ここから公園を周遊するツアーが出ています。

【キャニオンツアー(Canyon Tour)】:

キャニオンの谷底をピックアップトラックで回るツアーで、「マミーケイブ(Mummy Cave)」や「スパイダーロック(Spieder Rock)」など渓谷の風景や先住民遺跡などを訪れます。「サウスリム」や「ノースリム」からは上から眺めることしかできない場所へ実際に行くためには、このツアーに参加しなければなりません。

出発場所:「サンダーバード・ロッジ(予約もここで)」

所要時間:半日コース(1年中)と1日コース(冬期は休み)。

出発時刻:半日コース9:00、13:00、14:00、一日コース 9:00

料金:半日コース$49、一日コース$79

〖ノースリム・ドライブ(NorthRim Drive)〗

「ノースリム・ドライブ(NorthRim Drive)」は、「ビジターセンター」から約30キロほどの場所にあります。27kmの道のりに4か所の展望台があり、最大の見どころは「マミーケイブ(Mummy Cave)」です。

4世紀から14世紀頃までに使われていた断崖住居で、ミイラも発見されています。また、「ノースリム」は「キャニオン・ディ・シェリー国定公園」の園外で、「キャニオン・ディ・ムエルト(Canyon de Muerto)」と呼ばれ、死の谷を意味しています。

ゆっくりと回るのは2時間ほどかけて3箇所の「オーバールック」から「キャニオン・デ・ムエルト」の景色を楽しむことができます!ベストな写真を撮るには午前中、日の出30分後くらいがおすすめです!

〖サウスリム・ドライブ(SouthRim Drive)〗

「サウスリム・ドライブ(SouthRim Drive)」は、「キャニオン・デ・シェリー」を代表する7箇所のオーバールックポイントがあり、2時間ほどたっぷりかけて観光しましょう!

片道30kmの道のりに8か所の展望台があり、最大の見どころは「スパイダーロック(Spider Rock)」です。創造主「スパイダーウーマン」が住むと聖地と言われています。

眼下に川沿いの緑や畑、道が通っているのは、途中のビュースポットからの展望の方がよくわかります。転落防止の柵などは例によってありませんので、崖の端まで行く際には足場には注意してください。

写真は午後から日没に至るまでの間がベストで、特に日没前の岩が肌色から赤く染まっていくシャッターチャンスをお見逃し無く!また、遺跡「ホワイトハウス(White House)」にも立ち寄ることができます。

「ホワイトハウス」は渓谷の内側にあり、トレイルで下っていくことができ、「ホワイトハウス」は唯一許可なしで遺跡まで下りられる場所です。場所は、「ビジターセンター」を出て、「サウス・リム」を東に進みます。

最奥部にある「スパイダーロック」までは、展望スポットに寄りながらだと1時間ほどかかります。そしてここは居留地の中ということで、公園に入ってからも右側には時折り家があり、住民がいます。

「車上あらしに注意」とよく書かれていますので、展望スポットでの短時間の駐車でも車内に荷物を残さないよう、気をつけましょう!

〖ホワイトハウス・トレイル(whiteHouse Drive)〗

「ホワイトハウス・トレイル(whiteHouse Drive)」は、標高差約180m、片道2キロの緩やかなトレイルです。最低2時間は歩くことにありますので、最低でも2リットルの水が必要となります。

必要であれば料金を払って「ナバホ」の公認ガイドを雇うことができますが、個人で歩く場合は定められたトレイルから外れてはいけないことになっています。 

トレイルの道中「ナバホ」人達が今も暮らしている家も見ることができ、「ホワイトハウス遺跡」は、絶壁の真下に隠れるように作られた住居で、「キャニオン・デ・シェリー」の中でも最も有名な遺跡です。

キャニオンの底に建てられた建物と、そのすぐ上の岩壁に建てられた建物とは、周囲の岩壁の美しさとも相まって、とてもきれいな風景となっています。

ここは許可なしで峡谷に下りられる唯一の場所なので、遺跡までのトレイルをぜひ歩いてみて下さい!数多くのポスターやイメージ写真として使用されています。