- 私の旅行記
アメリカ アリゾナ フォーコーナーズ(四重境界点記念碑)
更新日:2020年12月28日

こちらは、アメリカで唯一4つの州境が交差する場所「フォーコーナーズ(四重境界点記念碑)」です!
交差する州は、〖ユタ州〗・〖アリゾナ州〗・〖ニューメキシコ州〗・〖コロラド州〗の4州。その「フォーコーナーズ」の中心点には、測量に基づいて上の写真のような金属板の「記念碑(Four Corners Monument)」が埋め込まれています。
コロラド州は「山岳ユト族」の居留地で、他の3州の領域は「ナバホ族」の居留地内部に「ホピ族」の居留地があり、記念碑はナバホ政府が管理しています。
訪れる方はみな、ここで四つん這いになるか、境の目印の上に片足立ちになると1度に4つの州に身を置くことができるポーズを撮っています。
【アクセス】
「フォーコーナーズ(四重境界点記念碑)」へのアクセスとしては、「モニュメントバレー」と「メサベルデ」または、「モアブ(アーチーズ、キャニオンランズ国立公園)」間の寄り道になります。
しかし、最も近く寄りやすい「モニュメントバレー」からは、車での移動で走行距離170キロメートル、往復で何と340キロメートルと全く近くありません。周囲には大きな街や観光地がなく「どこかの近く」という表現を使うなら「モニュメントバレー」くらいになります。
場所が場所のため、どこかの空港から一気に到着というわけにもいきません。近郊で大きな街というと〖コロラド州・デュランゴ〗、あるいは〖ニューメキシコ州・ファーミントン〗ですが、これでもお昼に出て夕方に着けば良いほうでしょう。道のりも地平線が見える道路をひたすら走り続けます。

到着したら、シンプルなゲートがありますので、「US-160」国道の「New Mexico」側より入場料金$5を支払います。
支払いはCash Only(現金のみ)ですので、準備しておきましょう。駐車場は広いため、混んでいて入れない。という状況になることはまずないでしょう。
【フォーコーナーズ(四重境界点記念碑)内部】

中に入っていくと〖アメリカ合衆国国旗〗・〖ユタ州〗・〖アリゾナ州〗・〖ニューメキシコ州〗・〖コロラド州〗の州旗などが掲げられています。
そして「フォーコーナーズ」の真ん中は少しくぼみになっており、ここが4つの州の境界線で、各々の4区画に4つの州の名称と州章板が埋め込まれています。 さらに真ん中には、金属板の「記念碑 (Four Corners Monument)」が埋め込まれています。
また、その脇には上から見るため(或いは撮影用)の台があり、「ネイティブ・インディアン」による手作りのお土産物などが販売されています。軽食を出す程度の屋台はありますが、レストランさえもありません。

事実ここでは、「記念碑(Four Corners Monument) 」を見て、写真を撮影するぐらいしかする事はありません。ただ、周囲のお土産屋さんで売っているTシャツなどはオリジナルがあり、他所では買えないレア物でもあります。
「Four Corners」のロゴが入ったバッジなどは「モアブ」辺りでも売られいますが、ここまで来て買うことに意味がある。というこだわりがある方は訪れる価値は十分にあります。ここまでわざわざ来ると言う事は一つの旅の証でしょう。
また、手洗いやお土産コーナー併設の「ビジターセンター」などここの設備一式は「国立・州立公園」などと比較するとかなり貧しいです。
〖ユタ州〗

「ユタ」の名は、この地に先住するインディアン部族、ユテ族の言葉で「山の民」の意味があります。
1847年の「モルモン開拓者移住」以来、「ソルトレイクシティ」に定着した「キリスト教系新宗教」の「モルモン教」によって開かれた州であり、他州・諸外国からの移民の流入などにより教徒の割合が年々減少していますが、現在でも「モルモン教徒」が全州人口の約60%を占めています。
また、1953年5月19日に〖ネバダ州〗にある「ネバダ核実験場」においてなされた核兵器の核実験による「死の灰」が、ユタ州南部の「セントジョージ市」などに到達し、多数の住民が被曝した過去があります。
〖アリゾナ州〗

〖アリゾナ州〗は、1912年2月14日にアメリカ合衆国、大陸内では最後の州である48番目に成った州です。
暑い夏と温暖な冬の砂漠気候が特徴で、北部の松林や山岳部では低地の砂漠よりも遥かに涼しい気候になります。
〖アリゾナ州〗はアメリカ合衆国の州の中で21番目に大きな経済があり、州の初期経済は【5つのC】:銅、綿、牛、柑橘類、及び 気候(観光)が盛んです。
〖アリゾナ州〗はアメリカ合衆国内で最大な綿の生産地と成った事があり、銅については現在でも露天掘りと地下掘りが大々的に行われ、国内生産高の3分の2を産出しています。
〖ニューメキシコ州〗

〖ニューメキシコ州〗は、1912年1月6日にアメリカ合衆国、大陸内では最後から2番目の47番目に成った州です。
アメリカ政府は1943年、第二次世界大戦の最中に「ロスアラモス国立研究所」を建設し、トップシークレットの所員は「ホピ族」の保留地から掘り出した「ウラニウム」を使い、1945年7月16日に「アラモゴード」近くの砂漠「ホワイトサンズ性能試験場」で「トリニティ実験」を行い、初めて原爆実験に成功しました。
その後同州は、核、太陽熱、地熱エネルギーの研究開発のリーダーとして急激に頭角を現し、1949年に設立された「サンディア国立研究所」は、「アルバカーキ」の「カートランド空軍基地」の南と〖カリフォルニア州〗の「リバモア」で核研究と特殊兵器開発を行っています。
〖コロラド州〗

〖コロラド州〗は、州全体の平均標高が全米で1番高い山岳地帯の州で、 州の東の方は「グレートプレーンズ(大平原)」です。
州都および最大都市は、「ロッキー山脈」の東側にある「デンバー市」で、州の名前は「赤みをおびた」を意味するスペイン語に由来します。
〖コロラド州〗の東側の部分は1803年の「ルイジアナ買収」の際、西側の部分は1848年のメキシコからの割譲によってアメリカ合衆国に編入されました。
1859年の「コロラド・ゴールドラッシュ」では、初期の採掘ブームが過ぎると多くの町が「ゴーストタウン」と成りましたが、デンバー地域に多くの移住者が集まり、1861年2月28日〖コロラド準州〗がアメリカ合衆国領土として成立、1876年に〖コロラド州〗が成立しました。
【アドバイス・注意点】

特に注意書きなどがある訳ではありませんが、写真撮影は「ニューメキシコ州側」に一列に並ぶのが暗黙のルールらしいので、順番に並んで写真を撮るようにしましょう。
※その時々でどこに並ぶか変わってる可能性もありますので臨機応変に対応しましょう。
また、写真撮影の際は1組3枚までと書かれてありましたが、こちらに関しては全くと言っていいほど守る方がいらっしゃいません。ですので、順番はしっかりと守って、いざ自分の番が来たら、待っている方たちをイライラさせない程度に写真撮影を楽しむ!と言った感じです。
更に、事前に知っておいた方が良いことは、各州のサークルの外側に高台があり、そこから写真を撮るのがベストという事!それぞれ時間はかかりますが、1組が高台からもう一組の写真を撮ってあげる。といったグループで行ける場合が理想的です!
しかし、グループで行けず例えば1家族などの場合は、セルフィースティック(自撮り棒)が必須です。注意事項としては、この辺り一帯はとにかく暑くて日差しが強いので、日焼けしたくない方は帽子必須です。
そして上記でも説明しましたが、入場料は現金払いになりますので、必ず現金は用意しておきましょう。お土産を買いたい方はさらに余分に持って行くことを忘れずに!
また、お手洗いが簡易トイレしかないためかなり臭いますので、嫌な方はアクセス中にトイレがあれば必ず寄っておきましょう。更に周辺には、宿泊施設もレストランも何もないので、近隣の街で食事は済ませましょう。
いかがでしたでしょうか。
アメリカで唯一4つの州境が交差する場所「フォーコーナーズ(四重境界点記念碑)」は、訪れれば素敵な思い出になること間違いなしですが、地理的にはあまりに不便な場所です。
どうしても「記念碑 (Four Corners Monument)」のところで記念写真を撮りたい!という強い希望がないのであれば無理してこの場所を旅程に組み込むこともないかと思います。
ただ、時間に余裕がある方や「フォーコーナーズ」の近くを通りかかった方なら是非とも寄っていただきたいスポットです!
【基本情報】
フォーコーナーズ(四重境界点記念碑)
住所:597 NM-597, Teec Nos Pos, AZ 86514
電話番号:+1 928-206-2540
営業時間:6時00分~20時00分
公式サイト:https://navajonationparks.org/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。