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アメリカ アリゾナ メテオクレーター・ナショナル・ランドマーク(アリゾナ大隕石孔)

更新日:2020年12月28日


こちらは、グランドサークル内にある「アリゾナ州・フラッグスタッフ」から南東に約60km程離れた場所にある、約5万年前に地球に衝突した隕石によって作り出された地形「メテオクレーター・ナチュラル・ランドマーク(アリゾナ大隕石孔)」です!

ここは、日本で大ヒットした映画「君の名は」のハリウッド実写版でも舞台になった場所としても知られています。この隕石が衝突した時には当時生息していたマンモスを含む、周囲30kmの生物植物全てを死滅に追いやったと言われています。

世界的に見てもこれほどの規模のクレーターが手つかずのまま現存しているのは珍しく、現在地球上にあるクレーターの中では世界最大規模を誇り、人気の観光スポットになっています。日本の中でも様々な呼び方があり、「バリンジャー・クレーター」・「バリンガー・クレーター」・「メテオール・クレーター」・「ミーティア・クレーター】」などと呼ばれています。

【直径約1.2kmの巨大クレーター】

アリゾナ北部の渓谷が地球の大きな胎動によって形成されてきた一方、この「アリゾナ大隕石孔」は、宇宙の力によって誕生しました。


今から5万年前に、火星と木星の間にある小惑星帯から離脱した直径約20~30mの鉄金属隕石が、地球の引力に引っ張られて、時速4万kmを超えるスピードでここアリゾナの平野に衝突。この衝突は、総重量1億7,500万トンと推定される岩石を掘り起こし、孔の直径1.2km、深さ168mのクレーターを残しましました。

衝突はマグニチュード5.5以上の地震を引き起こし、クレーターの外側にあった30トンの石灰岩の塊を突き動かした。衝突地点ではあらゆる物質が融解・気化し、高温高圧によって炭素からダイヤモンドが生成し、クレーター近辺とディアブロ峡谷で発見されました。

衝突地点から半径3~4km以内の生物は衝突と同時に死滅し、その後衝突によって発生した巨大な火の玉によって半径10km以内のあらゆる物質を焦がし、時速2,000kmに及ぶ衝撃波が半径40km近くまで広がり、半径14km~22kmまでのすべてを何もない荒野に変えたと言われています。

幸いのことに、地球の気候等に異変は起こらず約100年ぐらいで生物が生息できるようになったそうです。

世界的に「保存状態のよい隕石孔」で有名な「アリゾナ大隕石孔」は、アメリカ・アリゾナ州北部にある5万年前の隕石衝突口で、砂漠に隕石が落ち雨が殆ど降らない為、5万年前から形が変わっていない理由は、アリゾナ州の降水量にあります。

「メテオクレーター」があるアリゾナ北部は、砂漠気候で、年間平均降水量は約300mm、年間300日以上は晴天で5万年間ほとんど雨が降らなかったのです。「クレーター」は、あまりにも大きすぎて、一般的なカメラではクレーター全体が入りません。

ここに行く場合は、広角レンズを忘れずに!旅行者は、「クレーター」の北側に設置された展望台からクレーターを見学します。クレーターの中に入ったり、周囲をトレッキングしたりすることはできません。

また、展望台の近くに「ビジターセンター」と簡単な展示があり、そこでは隕石のかけらのレプリカや衝突シュミレーションを見ることができ、宇宙についての展示が行われています。

【隕石について】

5万年前に隕石(隕鉄)は、92%は鉄7%がニッケル、直径1.3kmがアリゾナ州の砂漠に北東から南東に降ってきました。

3億tの土砂を取り去り、円周4300m、直径1300m、深さ170m、底面には東京ドーム15個が入る斜面には200万人が座れるスタンドが作れる程の大きさの穴を造り、その威力はTNT火薬2000万t広島の原子爆弾の1000倍に相当します。

ところで、皆さんは実際に隕石が落ちてきたのを見たことがあるでしょうか?記憶に新しいのが、 2013年2月18日(月)にロシア中部に落下した隕石ですね。

これは、上空爆発時の威力は広島型原爆の30倍にのぼるとみられ、4500棟の建物が破損、ガラスの破片などで1100人が重軽傷を負うという、前例のない人的被害をもたらしました。

目撃証言も多数あり、詳しい映像の解析から、「超音速のスピード」「浅い突入角度」など、巨大な衝撃波を生みだす条件を整えた隕石だったことが明らかになってきました。

隕石は、空からいきなり光の矢のようなものが、すごい勢いで斜めに降ってきます。しかし、その大半は燃え尽きてしまうなど、人体や環境に影響はでません。ただ、アリゾナの大隕石孔を作ったのは直径約30m位の鉄金属隕石だといわれています。

わずか30mの隕石で「アリゾナ大隕石孔」のような大きなメテオクレーター、被害がでてしまうのなら、100m以上だと一体どうなってしまうのか考えただけでも恐ろしいですね。

【バリンジャー・クレーターと呼ばれる由来】

「アリゾナ大隕石孔」は、別名「バリンジャー・クレーター」とも呼ばれています。「クレーター」はわかりますが、なぜ「バリンジャー」と呼んでいるのか、これは長年このクレーターの研究に情熱を注いだ「ダニエル・バリンジャー」氏にちなんだものです。

「フィラデルフィア」で鉱山エンジニアをしていた「バリンジャー」がこのクレーターに興味を持ち、1903年、ここにやってきました。彼は「アリゾナ大隕石孔」を見て「これは、隕石の衝突でできたクレーターに違いない。ここには隕石のかけらが埋まっているはずだ。」と、このクレーターの研究を始めたのです。

アメリカ西部への入植者で発見された時、地質学者は「バリンジャー・クレーター」が火山の火口であると勘違いしたのですが、1903年に鉱山技師の「ダニエル・モロー・バリンジャー」が巨大な鉄金属隕石の衝突でのクレーターだと考えたのです。

その後「バリンジャー」は、「メテオクレーター」の研究のために「スタンダードアイアンカンパニー」を設立。また、メテオクレーターがある土地を買い1903年から1905年まで会社による発掘作業をして隕石が落下してできたクレーターであることを調査して、隕石による「メテオクレーター」という証拠を見つけました。

1906年に「バリンジャー」は 友人の地質学者と共同で「バリンジャー・クレーター」についての論文を米国地質調査所で発表しました。しかし、このクレーターは「火山の火口である」と考えられていたため、この説はすぐに受け入れられず、これが正しいと証明されるまでに、50年以上もかかってしまいました。

彼は、「隕石のかけらが地中に埋まっているはずだ」と、クレーターの底を掘っていたため、展望台から彼が掘った採掘跡を見ることができます。

ちなみに、「バリンジャー・クレーター」周辺から30トンも隕鉄が発見されたことから、クレーターの底からは大量の隕鉄が発見できると考え、1929年までの27年間の間、419mもの深さまで掘削をしましたが、それほどの成果を挙げることができませんでした。隕石は高温の為に消滅してしまったそうです。

掘削が中止され、「バリンジャー」は心臓発作で亡く成ってしまい、正式に「バリンジャー・クレーター」が認められたのは死後しばらくたったころでした。「バリンジャー」がなくなった今でも、このクレーターは「バリンジャー」の家族によって管理されています。地球と宇宙のロマンがたくさん詰まったクレーター、近くを通った時には立ち寄りたいスポットですね。

【バリンジャー・クレーターの施設について】

「バリンジャー・クレーター」の施設入り口には謎の宇宙船が飾られています。入場料$18を払って建物の中に入ると、まず博物館があり本物の大きな隕石を触ったり、宇宙に関する様々な展示物を見ることができます。

こちらは、民間所有ですので周囲の観光施設と違い「ナショナル・モニュメント」にはなっていませんが、1967年に「ナショナル・ランドマーク」に指定され国の保護対象になっています。「バリンジャー・クレーター」の見学では、降りて見ることはさすがにできませんが、少し降りたところに展望台があります。

展望台には望遠鏡があり隅々まで見ることが出来ます。また、施設には昔アポロ計画の練習所だった宇宙船らしき物も展示しています。

その他に、クレーター内に降りた状態を写真に残せる設備や宇宙に関して説明してくれるシアターがあり、お土産屋やサンドウィッチの「SUBWAY(サブウェイ)」もあり、宇宙の神秘を味わえる有名で神秘的な観光スポットになっています。

【アクセス】

「アリゾナ大隕石孔」は「アリゾナ州・フラッグスタッフ」の街から南東に約70km離れた場所にあります。まず日本から「フラッグスタッフ」を目指すには、日本から飛行機で「ロサンゼルス」へ行きます。

「ロサンゼルス」で乗り換えて「ラスベガス」か「フェニックス」なのですが、「フェニックス」の方が近いのと観光する手順として「フェニックス」に向かう方が良いでしょう。また、「フラッグスタッフ」にも「フェニックス」から飛行機が出ていますが、車で1時間程度ですので、車かバスがおすすめです!

電車の場合は、「