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  • 私の旅行記

アメリカ アリゾナ モンテズマ・キャッスル国定公園

更新日:2020年12月28日


こちらは、「セドナ」の南にあり、約1000年前の古代先住民「シナグア(Sinagua)」の遺跡「モンテズマ・キャッスル国定公園」です!

断崖の窪みに建築されていたため、風化が避けられ、保存状態が良く残っています。遺跡としての価値に加えて、建物の保存状態が良かったため、1906年に国定公園に指定され保存されています。

また、国定公園の飛び地として、モンテズマ・キャッスルの南東にモンテズマ・ウェルという湧水による天然泉があります。石灰岩状の地下洞が崩落してでき、古くから灌漑用の用水として使われ現在でもその跡が残っています。

ネイティブ・アメリカンの中で有名な「ホピ族」が、この「モンテズマ・ウェル」より地底から現れたという伝説も言い伝えられています。この公園のメインは、岸壁の中に石を積み上げた断崖タイプの住居跡です。

遠くから眺めるので小さく見えますが、断崖の洞窟内に建てられた住居跡は5階建てで20部屋があります。ちなみに、白い岸壁は石灰岩でできています。遺跡やネイティブ・アメリカンに興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

 

【歴史・特徴】

 

1860年に、この遺跡が発見された当時は、アステカの皇帝「モンテズマ」の城と思われたために「モンテズマ・キャッスル」の名前が付けられました。

メキシコの「アステカ族」がスペイン人に追われ、この地まで逃げて来た際、皇帝「モンテズマ」の為に作った城だと信じられていましたが、「モンテズマ」はここまで北上したという史実は無く、城跡の名前だけはそのまま残ってしまったのです。

その後、この遺跡は「シナグア族」が高層マンションのような住居として建設し使用してましたが、「モンテズマ」が生まれる40年以上前に放棄されていたことが判明しました。しかし、「モンテズマ」の城では無いと分かりつつも、現在でも「モンテズマ・キャッスル」のまま呼ばれ続けています。

そんな「モンテズマ・キャッスル」は、1100年から1425年の間「シナグア族(Sinagua)」が白い石灰岩の崖の上約90フィート(27m)に建設して住んでいた5階建て20部屋の住居跡です。

「モンテズマ・キャッスル」の総床面積(5階分全て)は、4,000平方フィート(370平方メートル)に及び、この不安定な崖にこれ程まで大きな規模の住居を建設する技術を持っていたことに驚かされます。

わざわざ、崖に住居を建設したのは、すぐ近くを流れる「ビーバークリーク」の氾濫から逃れるためだったと考えられています。ちなみに、出入りには梯子を複雑に組み合わせ、敵が襲ってきた時にはハシゴを外して篭城していました。

「シナグア族」は狩猟だけでなく、農耕により安定した食料を手に入れていたため、小川の近くに住む事は便利でしたが、突発的な自然災害にも悩んでいました。

〖キャッスルA〗

1933年には45~50室の「キャッスルA」が発掘されました。元々は2セットある遺跡ですが、もう一つは火事によって消失してしまいました。

「キャッスルA」は、火災により崩壊しており、あまり原型をとどめていませんでしたが、豊富な遺物が発見され、400年以上にわたって「ビーバークリーク」沿いのこの河畔の「オアシス」に住んでいた「シナグア族」の生活に関する理解が大幅に強化されました。

 

【モンテズマ・ウェル(モンテズマの泉)】

 

「モンテズマ・キャッスル」周辺は、清々しく何とも言えない軽やかな空気感に包まれています。「モンテズマ・キャッスル」は少し変わった地形のなかにあり、まず遺跡を中心に小川がヘビのようにぐるりと丸く取り囲み、城に対する直径1kmの濠のようでもある。

源泉は「モンテズマ・ウェル」の地下からの湧水池で「モンテズマ・ウェル」が「ビーバー・クリーク」と成り16km南西に下り、遺跡を円弧で巻いて又南西に下り「ベルデ川」に合流しています。

この泉を「シナグア」が聖地とし水の流れが渦巻く真ん中に部屋を石造したのだと仮定すると、この岩壁住居には信仰の場であったとも考えられます。いずれにしてもこの地はパワースポットであることに間違いありません。

「シナグア族」の人々は、灌漑工事をして、そこから水を引き入れ、とうもろこし、綿花、スクワッシュ(かぼちゃの種)、豆などの農耕を営んでいました。

モンテズマ・キャッスルから16km程の距離にモンテズマ・ウェル国定公園がある。ウェル(井戸又泉の意味)は、地下の水源からなる貯水池で、「モンテズマ」の洞窟のどこかに、精霊の声を聞く神聖な場所とされています。

また、「モンテズマの泉」は太古の昔から自然の湧水池で、「セドナ」の「ボイントン・キャニオン」との結びつき、インディアンの「ヤバパイ族」の創世神話が語られている場所、水資源が乏しい土地に、豊かな水源があり神秘的です。この池の崖には、そんなインディアンの住居跡が崖下に小窓のついた石積みの壁がある。

白人が来る前は、「アパッチ族」と「ヤバパイ族」はお互いに争いを繰り返し、白人が来てからはその対立をうまく利用して、白人がお互いを殺し合わせたりした苦難の歴史でもあります。「セドナ」のあたりには、900年から1000年位の期間に住んでいた形跡があり、遺跡が残されています。

南米人によって水の無いところに住む人々、乾いた土地の人々という意味で「シナグア」と呼ばれたのです。しかし、「シナグア族」は1425年を境に当地を去りました。何が起きたのかは不明ですが、同じ時代に「コロラド族」や「ユーテ族」、アリゾナの「アナサジ族」も姿を消しています。

また、「シナグア族」は高度な装飾品の加工技術を持っていたと考えられていますが、それが災いして遺跡は激しい略奪に遭っています。更に「シナグア族」も「アナサジ族」の末裔ではないかという説もあります。

「パレオ」、「ホホカム」、「アナサジ」、「シナグア族」といった古代の原住民達が、姿を消してしまっている土地であり、何があったのかはわかっていない不思議な場所でもあります。遺跡内部へのアクセスは1951年以来凍結されており見学することはできませんが、「ビジターセンター(Visitor Center)」には復元された工芸品が展示されています。

 

【ビジターセンター(Visitor Center)】

 

「ビジターセンター(Visitor Center)」には、発券所、小さな博物館、書店があります。

電話番号:+1 928-567-3322

営業時間:8:00~17:00(クリスマス閉業)

入場料:

16歳以上 5ドル(7日間有効) 16歳以下 無料

アクセス:I-17をexit 289で降りてMiddle Verde Rdを右折、 Montezuma Castle Roadを左折します。

※I-17を挟んで「ツジグート国定公園」の反対側に位置しています。

※公園に行くまでの案内標識がやや不親切ですので、ある程度詳しい地図を入手しておくことをおすすめします。

公式サイト:https://www.nps.gov/moca/index.htm

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

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