- 私の旅行記
アメリカ シカゴ オールドタウン
更新日:2020年12月28日

こちらは、「リンカーンパーク」の西側に位置し、1850年に初めてドイツ系移民が入植した「オールドタウン」です!
その昔、この辺りの物価はとても安く、アーティストなどが集まる街でしたが、その後の地価高騰でお金持ちしか住めないような高級なエリアとなってしまったのだそうです。
そんな「オールドタウン」は、そのビクトリア様式の建物、古風な街路、数々のショップを鑑賞するために訪れる建築好きの人々に人気があります。
「ウェルス・ストリート」の並木道には、尊敬を集める「セカンド・シティ・コメディクラブ」、古風なパブ、魅力的なレストラン、アルティザン コーヒー ショップ、個性的なブティックなどが並んでいます。
また、1871年の「シカゴ大火」を生き残った数少ない建造物の1つ「聖ミカエル教会」があります。
【歴史】
「オールド・タウン」は、厳密な区切りがあるわけではありませんが、通常は上記のマップのように、北は「ノース・アベニュー」、南は「ディビジョン」、そして「クラーク」と「ララビー」で東西を囲まれたエリアのことを指します。
元々は、「ネイティブアメリカン」の土地だった所へ、18世紀後半から19世紀の頭にかけて多くのドイツ系移民が入植し開拓した場所で、当時は彼らの食べるキャベツ畑が一面に広がっていた頃から、そのまま「キャベツ畑」という愛称で呼ばれていました。
第二次世界大戦後、このエリアで始まった大規模なアートフェアの名前が「オールドタウン・ホリデイ」だった事から、この一帯を「オールドタウン」と呼ぶようになったと言われています。
現在でも、ドイツ移民が入植した当時のビクトリア調の建物や教会が多く残っており、その町並みは重厚な歴史を感じさせます。
戦後は「ヒッピー文化」や「LGBT文化」の中心となったこともあり、そのカルチャーやファッションの片鱗を今でも垣間見ることができる一方で、近年は土地の価格が高騰しており、路地を一つ入ると高級住宅が立ち並んでいます。
【おすすめスポット!】
〖セカンドシティ・クラシック・フードツアー〗

「オールドタウン」の「ウェルス・ストリート」には、パーキングメーターがたくさんあり、レストランや食料品店の中には一定時間無料で駐車させてくれる所があります。
中でも、街の中央にある「プラム」という食料品店では何か一品でも買えば2時間パーキングが無料になるため大変便利です。
更には、人気のインテリジェンシア・コーヒーのカフェも入っており、「カネラ・ブレックファストクラブ」というお店の隣にある駐車場を利用できるようになっています。
【基本情報】
セカンドシティ・クラシック・フードツアー
公式サイト:http://www.chicagofoodplanet.com/tour/the-classic-gold-coast-old-town/
〖オールドタウン・アクアリウム〗

「オールドタウン・アクエリウム」は、観賞魚の取り扱っているペットショップです。
バラエティー豊富で、店員さんたちの知識もしっかりしているので、シカゴの愛好家の間では知らない人はいないほど有名なお店です。
カラフルな観賞魚がとても綺麗に陳列されているので、散歩の間にフラリと立ち寄るのも楽しいですよ!店内も暗めで、幻想的な雰囲気が味わえてとてもおもしろいです。
【基本情報】
オールドタウン・アクアリウム
住所:1538 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話番号:+1 312-642-8763
営業時間:
月曜日~金曜日 12時00分~19時00分
土曜日 11時00分~18時00分
日曜日 12時00分~18時00分
公式サイト:https://www.oldtownaquarium.com/
〖ファッジポット〗

「オールド・タウン」の歴史を語る時に忘れるわけにいかないのが、ここ「ファッジポット」です!
1963年から手作りのチョコレートキャンディーを作っているお店で、シカゴだけでなく全米中の様々な有名人たちがこのお店を求めて来店してくるほど。
店内には所狭しと有名人のサイン入りの写真が飾られています。おすすめは、ついつい癖になってしまう美味しさの「オレンジピール」です!
【基本情報】
ファッジポット
住所:1532 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話異番号:+1 312-943-1777
営業時間:
日曜日~木曜日 12時00分~22時00分
金曜日・土曜日12時00分~0時00分
公式サイト:http://thefudgepotchicago.com/
〖オールドタウン・オイル〗

こちらは、オリーブオイルの専門店「オールドタウン・オイル」です。お店には、たくさんのオリーブオイルの樽が並んでおり、気になるものは試飲することができます。
同じオリーブオイルでも、それぞれの味の違いに感動してしまいます。また、気に入ったものが見つかれば、その場で瓶に入れてくれます。ちなみに、特定の瓶へのリフィルであれば、割引をしてくれます。
【基本情報】
オールドタウン・オイル
住所:1543 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話番号:+1 312-787-9595
営業時間:
月曜日~金曜日 11時00分~19時00分
土曜日 10時00分~19時00分
日曜日 11時00分~17時00分
公式サイト:http://www.oldtownoil.com/
〖スパイスハウス〗

こちらは、スパイスの専門店「スパイスハウス」です。お店の素敵な外観と様々なスパイスが混ざり合った不思議な香りに誘われて、店内へと入って行くとたくさんのスパイスが並んでいます。
量り売りもされており、自分のほしいスパイスをほしい量だけ買うことができます。用途不明のスパイスばかりですが、見ているだけでも十分楽しむことができます。
また、このお店のおもしろいところは、シカゴの街をイメージして調合したオリジナルスパイスをセットで販売しているところです。
例えば、「レイクショア・ドライブ・フレーバー」や「テイラー・ストリート・フレーバー」のようなセットもあります。お土産もお相手によってはとても喜ばれると思います。
【基本情報】
スパイスハウス
住所:1512 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話番号:+1 312-274-0378
営業時間:10時00分~19時00分
公式サイト:https://www.thespicehouse.com/
〖オーソズ〗

こちらは、クラシックな佇まいのイタリア料理店「オーソズ」です。
「オーソズ」は、半世紀近い歴史のあるお店で、古いお店が多い「オールドタウン」の中でも由緒あるレストランのうちの1つです。
店内は前世紀の雰囲気が漂い、とても高級そうなシャンデリアやステンドグラスがたくさん飾ってあり、まるでゴッドファーザーの世界のようです。
また、このお店にはもう1つ有名な「アウトドアダイニング」があり、お店の前と裏、そしてルーフトップなどと様々な「アウトドアダイニング」が用意されているのですが、中でも裏庭にある「ガーデンダイニング」が最も人気があります。

天井からは一面にブドウの蔓が垂れ下がっており、とてもロマンティックです。結婚式でもよく使われるのも納得してしまいます。
もちろん料理もどれも絶品で、おすすめはポータベロやキャップ・マッシュルーム、それに椎茸の入ったリゾットです。時間をかけてアルボリオ米をじっくり炊き上げた「オーソズ」ならではの一品になります。
「ピッザ・ビアンコ」もこのお店の人気商品で、そして食後のデザートにはホームメードのティラミスが絶対に外せません!
マスカルポーネチーズとラム酒、それにチョコレートとコーヒーの香り、レディフィンガーの分量やバランスが最高のティラミスです。クリーミーでふんわり軽くていくら食べても食べたりない美味しさですよ!
【基本情報】
オーソズ
住所:1401 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話番号:+1 312-787-6604
営業時間:
月曜日~木曜日 11時00分~22時30分
金曜日・土曜日 11時00分~0時00分
日曜日 10時00分~22時00分
メニュー:http://orsosrestaurant.com/wp-content/uploads/2014/01/Orsos_brunch.pdf
公式サイト:http://www.orsosrestaurant.com/
〖ヴィグ・シカゴ〗

こちらは、スポーツバーとして近年オシャレスポットとして人気の「ヴィグ・シカゴ」です。
ランチから行列ができるほどの人気店で、他のスポーツバーのスタイルとは異なり、天井が高く一見クラブと見間違うような洗練された雰囲気です。
従来のバーフードじゃないグルメ料理を食べながらスポーツ観戦するスタイルでとてもおもしろいお店です。もちろん、食べ物が美味しいことでも評判で、特に濃厚な卵料理がおすすめです!
中でも「ステーキ&エッグス」はユニークで味わい深いステーキで、トロトロした玉子とピリ辛のソースの合性が抜群!

また、「ガーデン・アボカド・トースト」も驚くほどおいしいです。アボカドの他にキュウリやアルグラ、トマトなどの瑞々しい野菜がのっており、その上に濃厚な目玉焼きがのっています。とてもボリューミーですが、ヘルシーなトーストで、塩加減にしろ食材の一体感が抜群です!
この他にも、「ザ・ヴィグ・バーガー」というとてもジューシーなチーズバーガーもおすすめで、入っているものはシンプルなのに、とにかくバランスが最高です。
中華風の肉まん「BAO BUNS」も色んな種類がある人気メニューで、中でもピリ辛のうまみソースとシラントロがたっぷり絡まったチキンの肉まん「Bao Buns Chicken」は、柔らかくてバンズとの相性も良くておすすめです!
【基本情報】
ヴィグ・シカゴ
住所:1527 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話番号:+1 312-982-2186
営業時間:
月曜日~木曜日 17時00分~2時00分
金曜日 16時00分~2時00分
土曜日 10時00分~3時00分
日曜日 10時00分~2時00分
メニュー:http://places.singleplatform.com/the-vig-chicago/menu?ref=google
座席予約:http://www.thevigchicago.com/reservations/
公式サイト:http://www.thevigchicago.com/
〖ラ・フォルネット〗

こちらは、「オールドタウン」ある2つの有名なパン屋さんの1つ「ラ・フォルネット」です。
「ラ・フォルネット」はベイキングの大会で世界一に輝いたことのある「ピエール・ジマーマン」氏のお店で、シカゴでも1.2を争う本格フレンチベイカリーです。ちなみに、「ジマーマン」氏は「フレンチ・ペイストリースクール」の講師も勤めています。
「ラ・フォルネット」は、クラシックで重圧感があり、店内もこじんまりとしており、職人気質な高潔な雰囲気があります。「ラ・フォルネット」のパンの本格さや美味しさについては、すでに随所で語り尽くされていますが、やはりおすすめは丁寧に手作りされているパウンドケーキ「アンクル・ヘンジ」です。
「ドライ・プラム」のおいしさが引き立っていて、さくっとしたサブレ部分とケーキ生地の融合が絶妙!
また、「ラ・フォルネット」はクッキーが美味しいことでも有名で、中でもおすすめは「アーモンド・ヴァニラ・スピリッツクッキー」というサクサクで、一口食べるとバターの香りが口の中に広がる上品がクッキーです。甘さも控えめで、適度に感じられる塩味のおかげでいつまでも飽きることのない味です。
【基本情報】
ラ・フォルネット
住所:1547 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話番号:+1 312-624-9430
営業時間:
月曜日~土曜日 7時00分~18時30分
日曜日 7時00分~17時30分
メニュー:http://places.singleplatform.com/la-fournette-/menu?ref=google
公式サイト:https://www.lafournette.com/
〖ル・パン・コティディアン〗

こちらは、「オールドタウン」ある2つの有名なパン屋さんの1つ「ル・パン・コティディアン」です。
「ル・パン・コティディアン」はベルギー出身の「アラン・クモン」氏が創業したベーカリーのチェーン店で、シカゴをはじめ全米の主要都市で展開しており、日本では「東京ミッドタウン」に日本で2軒目のお店ができたことでも話題になりました。
「ル・パン・コティディアン」でのおすすめは、さくっと軽い食感のクロワッサンです!塩分は控えめでそれほどバターも強くなく、サンドイッチなどと合性抜群です。
また、「ミックス・ベリータルト」もおすすめで、ストロベリーとブルーベリーにラズベリー、そしてブラックベリーがのっており、甘酸っぱいベリーとサクサクしたタルト部分とカスタードクリームの一体感が最高です。甘さも控えめで、ついつい食べ続けてしまいます。
【基本情報】
ル・パン・コティディアン
住所:1562 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話番号:+1 312-281-6775
営業時間:水曜日・木曜日 8時00分~15時00分
定休日:金曜日~火曜日
公式サイト:https://www.lepainquotidien.com/us/en/
〖ザ・グランツ・タバーン〗

こちらは、「オールドタウン」の最南端の「ディビジョン沿い」にある「ザ・グランツ・タバーン」です。
「ザ・グランツ・タバーン」は、創業1888年の古い居酒屋で、週末は当時の雰囲気をそのままにしたクラシックなインテリアの中でブランチをやっています。ちなみに、この時間なら子供連れでもOKです。
「ザ・グランツ・タバーン」は、禁酒法よりも前から営業しているとにかく歴史が古く、隣ではアメリカで最も古い「リカーストア(諸説あり)」も営業しており、そこは禁酒法が施行されお酒を飲むことが禁止された時代にあっても、特別に教会にお酒を納めることが認められていたそうです。
店内は、1888年に建てられた当時のままのオリジナルの床とブリキの天井が使われています。この一帯はドイツ系移民が開拓したこともあり、ソーセージなどドイツビールに合うメニューが多くあります。

また、店内の棚には日本のウイスキーのボトルがかなりの数並んでおり、日本人としては親近感が湧くお店でもあります。
なぜ日本のウイスキーがこれほどまで置いてあるかというと、隣の「リカーストア」のオーナーさんは昔から日本のウイスキーのファンということもあり、近年アメリカでも日本のウイスキーは脚光を浴びていますが、そのずっと前から日本のウイスキーに注目していたからそうです。
【基本情報】
ザ・グランツ・タバーン
住所:1202 N Wells St, Chicago, IL 60610
電話番号:+1 312-642-3001
営業時間:
火曜日~木曜日 17時00分~0時00分
金曜日 12時00分~2時00分
土曜日 10時00分~2時00分
日曜日 10時00分~23時00分
定休日:月曜日
座席予約:https://www.opentable.com/the-glunz-tavern?ref=1068
公式サイト:http://www.glunztavern.com/
いかがでしたでしょうか。
「オールドタウン」は、シカゴの古き良き時代を感じさせる素敵な場所です。
古くささだけでなく、周辺の高級住宅地の住民のニーズにも応えるようなセレクトショップも沢山あるのでショッピングも楽しむことができます。
今回ご紹介した以外にも、人気のカフェ「Eva's Cafe」や「Cocoa」やギフトショップ「Judy Maxwell」など、まだまだたくさんあります。
「オールドタウン」自体は決して広いエリアではなく、近くにある「シカゴ歴史博物館」や「リンカンパーク」にも足をのばす事ができるので街歩きにはとても適した街です。
シカゴ・「ダウンタウン」の摩天楼とはまた真逆の、ゆったりとした時間を過ごしたい方は是非とも足を運んでみてください!
【基本情報】
オールドタウン
面積:0.259 km²
建築年:1872年
NRHP登録:1984年11月8日
ホテル:「Hotel Lincoln」・「 The Sono Chicago」・「 Marshall Hotel」など。
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