- 私の旅行記
アメリカ シカゴ シカゴ名建築part②
更新日:2020年12月28日
➡【アメリカ シカゴ シカゴ名建築part①】はこちらから。
【アドラー・プラネタリウム&天文学博物館】

こちらは、 西半球最初でかつ現存する最古のプラネタリウム「アドラー・プラネタリウム&天文学博物館 (Adler Planetarium & Astronomy Museum)」です!
「アドラー・プラネタリウム&天文学博物館 (Adler Planetarium & Astronomy Museum)」の発想は、1928年に定年した「シアーズ・ローバック会社」の専務であった、「マックス・アドラー」氏のヨーロッパ旅行の折だという話があります。
「アドラー」氏は、そこで始めて「ゼウス・プラネタリウム・プロジェクター」によって、ドームに映された夜の空の正確さと美しさに魅了され、帰国後「アドラー」氏は「ゼウス・プロジェクター」を購入。そしてシカゴの人々に体験させるために、ドームの製作費を寄附しました。
このプラネタリウムのデザインは、建築家「アーネスト・グランズフィールド」の作で、1930年に「ミシガン湖」沿いの小さな孤島に建てられました。
このプラネタリウムは、西半球で初めてのプラネタリウムで、1933年から34年にかけて行われた世界万国博覧会「センチュリー・オブ・エクスビション(一世紀の展示会)」では、150万人の人々がこの天文博物館に訪れたそうです。
【基本情報】
アドラー・プラネタリウム&天文学博物館(Adler Planetarium & Astronomy Museum)
住所:1300 South Lake Shore Drive, Chicago, IL 60605
電話番号:+1 312-922-7827
営業時間:9:30~16:00
※曜日により異なります。
料金:$34.95(12〜64歳) $ 29.95(3~11歳)
アクセス:「Solidarity Dr & Planetarium」バス停下車。
公式サイト:https://www.adlerplanetarium.org/#LMK9QJt2Mva5jYrd.97
【シェッド水族館】

こちらは、アメリカ・イリノイ州の都市シカゴの「ミシガン湖」に沿って建つ世界最大規模の水族館「シェッド水族館(John G. Shedd Aquarium)」です!
公園地区「ミュージアム・キャンパス(Museum Campus)」に併設された施設で、シカゴの老舗「デパートーシャル・フィールド社」の2代目社長からシカゴ市に贈られたもので、1930年(昭和5年)5月にオープンしました。
古代ギリシャ風「ボザール様式」の館内には5つの常設ギャラリーがあり、ペンギンやベルーガも人気です。シェッド水族館は世界で最初の内陸水族館として、大富豪「ジョン・グローブス・シェッド」氏が、世界で最大の水族館をつくるようにと、シカゴ市に200万ドル寄付して、1930年(昭和5年)5月にオープンしました。
300万ドルの建設費をかけ、132個の展示用水槽を備える施設として完成した「シェッド水族館」は、3年後の1933年に開催された「シカゴ万国博覧会」で世界にお披露目されました。
オープンに際しては特別に20本の鉄道列車を設え、約1,500マイル(2,400キロ)離れたフロリダ州「キーウェスト」とシカゴを8往復し、1,000,000米ガロン(380万リットル)もの海水を運んだということです。特別列車による運送は1959年まで続きました。
アメリカで最も歴史の深い水族館でありながら、時代ごとに改善と新築を重ね、研究や保護の方面でも力を入れ、世界でも評判な水族館に発展しました。
【基本情報】
住所:1200 S. Lake Shore Dr., Chicago
電話番号:(312)9392438
営業時間:
月曜日~土曜日 9時00分~17時00分
日曜日 9:00~18:00
料金:一般$39.95、子ども$29.95
定休日:なし
アクセス:CTAバス146番「Shedd Aquarium」下車。
公式サイト:https://www.sheddaquarium.org/
【マーケットビル】

こちらは、1895年に建てられた、初期のシカゴ派の代表作である「マーキットビル」です!
17階建てのこのビルはファサードを低層と中央層・高層部分の3つに分けて全体のバランスをとる古典デザイン。
シカゴフレーム、シカゴウィンドウとともに「シカゴスタイル」の典型です。建物のロビーには先住民との交流を語り継いだ美しいモザイク壁があり必見です!
【基本情報】
マーケットビル
住所:140 S Dearborn St, Chicago, IL 60603 アメリカ合衆国
電話番号:+1 312-422-5500
営業時間:7時00分~22時00分
公式サイト:https://marquette.macfound.org/
【モナドノックビル】

こちらは、1891-93年にかけて建てられた、レンガの組積構造による高層ビル「モナドノックビル」です!
シカゴ派を代表する「バーナム&ルート」による設計で、レンガの荷重に耐えるため下層部分の壁が約1.8mと異常に厚い造りになっています。
シカゴスタイルの特徴でもある3分割の出窓を用い窓面積を拡大して採光を補っているため、このデザインが波打つようなリズムを生み全体のユニークな個性をつくりあげています。
【基本情報】
モナドノックビル
住所:53 W Jackson Blvd, Chicago, IL 60604 アメリカ合衆国
電話番号:+1 312-922-1890
営業時間:7時00分~18時00分
定休日:土曜日・日曜日
公式サイト:http://www.monadnockbuilding.com/
【ルッカリービル】

こちらは、1885-88年にかけて建てられた「マーキットビル」と同じシカゴ派の建築家「バーナム&ルート」による「高層ビルの原型」となった「ルッカリービル」です!
外部には組積工法による御影石が積まれスケルトン工法と組み合わせています。1905年に「フランク・ロイド・ライト」がロビー部分を改装し、独特のディテールをもった美しいアトリウムが完成し、これはシカゴに訪れたのなら必見です!
【基本情報】
ルッカリービル
住所:209 S LaSalle St, Chicago, IL 60604
電話番号:+1 312-553-6100
営業時間:月曜日~金曜日 6時00分~18時00分 土曜日 8時00分~14時00分
定休日:日曜日
公式サイト:http://therookerybuilding.com/
【135サウス・ラサール (バンク・オブ・アメリカ・ビル)】

こちらは、1934年に建てられたアールデコ建築の「135サウス・ラサール (バンク オブ アメリカ ビル)」です!
摩天楼建築の基本である左右対称、中央のタワー部分をセットバックさせた典型的な構成となっています。
これは、当時から問題になっていた日照権の確保から生まれたとのことです。外部もさることながら、ホール通路部分のアールデコのインテリアは細部にいたるまで格調高く気品に満ちています。
【基本情報】
135サウス・ラサール
住所:135 S LaSalle St, Chicago, IL 60603
電話番号:+1 312-608-3925
公式サイト:https://www.bankofamerica.com/mortgage/home-mortgage/
【シカゴ商品取引所】

こちらは、1930年に建てられたシカゴ金融街のシンボル「シカゴ商品取引所」です!
45階建てのアールデコの摩天楼で、アールデコは当時流行の最先端で、〖ニューヨーク〗の「クライスラービル」などとも並ぶ貴重な建築です。
尖塔にはローマ神話の農産物・穀物の女神「ケレース」が立っています。また、この場所は映画などにもよく登場し、バットマンの「ダークナイト」ではこのビルを背景にジョーカーと戦うシーンがあります。
【基本情報】
シカゴ商品取引所
住所:400 S LaSalle St, Chicago, IL 60605 アメリカ合衆国
電話番号:+1 312-786-5600
営業時間:
月曜日~金曜日 8時30分~15時15分
定休日:土曜日・日曜日
【オーディトリアムビル】

こちらは、1889年に建てられた、オフィスと大劇場、ホテルが一体となった複合施設「オーディトリアムビル」です!
「ルイス・サリヴァン」と「アドラー」による記念碑的な建築で、「サリヴァン」の事務所がここにはありました。
また、スタッフのひとりであった「フランク・ロイド・ライト」もここで設計に携わっていました。「ルイス・サリヴァン」はシカゴ派を代表する建築家で「形態は機能に従う」という建築・デザイン界への名言を残しています。
【基本情報】
オーディトリアムビル
住所:50 E Ida B. Wells Dr, Chicago, IL 60605
電話番号:+1 312-341-2300
公式サイト:https://www.auditoriumtheatre.org/
【連邦政府センター】

こちらは、1964-75年にかけて建てられた、古典的なビル街の中で全く対照的な姿を見せる「連邦政府センター」です!
鉄とガラスの現代建築の規範となるこのビルは建築史上あまりにも有名で、飽きることのない快い緊張感に満ちています。
タワーを支える軽やかな足下や巨大なグラスボックスを思わせる平屋のポストオフィス、オープンで清々しい広場など、更には「アレクサンダー・カルダー」による赤い鉄の彫刻「フラミンゴ」など見どころ満載です!また、時間に余裕がある方は、近郊にある「ミース設計」の住宅「ファンズワース邸」にも是非足を運んでみて下さい!
【基本情報】
連邦政府センター
住所:230 S Dearborn St, Chicago, IL 60604
電話番号:+1 312-353-4475
【イリノイ工科大学】

こちらの「イリノイ工科大学」の主な建物及び全体計画は「ミース・ファン・デル・ローエ」の設計になります。1950-1956にかけて建てられた 、「ミース」が教鞭をとったキャンパスに立てられた建物「クラウンホール」をはじめ、そのほか様々な建物も「ミース」の設計です。
黒い金属とガラスの露出した道具を使って、シカゴの第二の建築様式の先駆けとなり、「クラウンホール」を保持する単純な半透明のボックスは、実際にそれを示しています。
また、2004年に完成したキャンパスにある「レム・コールハース」設計の「学生会館(マコーミック・トリビューン・キャンパス・センター)」もあり、グリーンラインの鉄道高架を金属チューブで包み込んだ斬新な設計となっています。
【基本情報】
イリノイ工科大学
住所:10 W 35th St, Chicago, IL 60616
電話番号:+1 312-567-3000
いかがでしたでしょうか。
【part①】から【part②】にかけてご紹介した建築物以外にも、まだまだ見たい建築はシカゴには山ほどあります。
是非とも、個性豊かな大迫力の建築群を眺めながら、シカゴの空気を存分に味わってみて下さい!
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