- 私の旅行記
アメリカ シカゴ フィールド自然史博物館
更新日:2020年12月28日

こちらは、「恐竜の骨」・「希少な宝石」・本物のエジプトのミイラ」など、貴重な資料を擁する博物館「フィールド自然史博物館」です!
2,000万点という膨大な収蔵品を誇る全米屈指の自然史博物館で、「考古学」・「地質学」など歴史を中心に、「科学」・「人類学」・「生物学」・「植物学」に関する豊富な資料を観ることができます。
ゆっくり周れば1日中楽しむことができますが、時間が無いという方は3~4時間ほどの滞在で見どころを見学できます。子ども向けの展示も多くファミリーにもおすすめです!
【見どころ】
「フィールド自然史博物館」のフロアは3階まで東館と西館に分かれています。
エントランスでマップをもらい効率よく回りましょう!
〖1階:Ground Level〗

1階の東館入口付近には、シカゴの「リンカーン・パーク動物園」にいたローランドゴリラのはく製「ブッシュマン」がいます。
かなりのビックサイズで、当時は動物園で大人気のゴリラで、亡くなってからもシカゴの博物館でシカゴ市民を見守ってくれています。また、古代エジプト内部やミイラの展示しているエリアもあります。
4,500年ほど前の古代エジプトの墓の内部を再現しており、本物の墓の中を探検している気分になれます。

こちらは本物のミイラで、23体の人間(子供も含む)のミイラに加え、動物(鳥や猫)のものもあります。
棺やミイラと一緒に埋葬された副葬品の展示も充実して、ミイラの作り方が順にジオラマで再現されているなど、非常に興味深い展示がされています。
5000年前の象形文字や3700年前の木製・大型葬式船なども見ることができます。

ちなみに、ピラミッド建設は未だに諸説あり解明されていません。こちらには、ピラミッドに使用されている石も展示されており、実際にひっぱることができます。
これがとても重く、1人ではまったく動かせる気がしないほどです。人々が地道に作り上げたのか、宇宙人が作り上げたのかなど様々な説がありますが、あれだけ巨大なピラミッドが実際に造られたことは、改めて凄いことなんだと感じさせてくれます。
〖2階:Main Level〗

「フィールド自然史博物館」の目玉は何と言っても「スー」です!最も完全体に近い「ティラノサウルスレックス」の骨格が置かれ、入館者を出迎えてくれます。
この恐竜には「スー」という名前が付いていますが、骨の発見者が「スザンヌ」という女性だったので、「スー」名付けられたそうです。
全長13メートル、腰までの高さが約4メートルある、6500万年以上前の化石です。ただ、頭蓋骨の部分はレプリカで、本物は2階のバルコニーに展示されています。
本物の頭蓋骨の標本は200以上のパーツで構成されており、大きさ1.5メートル、重量1トンもあります。ちなみに、オークションで約8億円もしたそうです。
「エボルビング・プラネット展」の中で、たくさんの恐竜の化石と一緒に展示されていますので、40億年に渡る生物の進化を学ぶことができます。

「スー」だけでも訪れる価値は十分ありますが、「スー」の近くに象2体のはく製も展示されており、迫力は「スー」にも劣りません。
はく製の前で、はく製や骨標本の作り方を説明するイベントが実施されていることもありますので、機会があれば見てみてください。
更に、西館には動物のはく製が多く展示してあるエリアがあります。

19世紀末、ケニアの「ツァボ川」付近で多くの人々を襲った人食いライオンのはく製です。
イギリスから訪れた鉄道建設のための技師や現場作業員など約135人もの人々が犠牲になったといわれています。その後、2頭の人食いライオンは射殺され、現在では「フィールド自然史博物館」で展示されています。
ライオンの体長は3メートルもあるそうです。東館にはアメリカ先住民の文化を紹介する展示が充実しています。

各地域の「ネイティブアメリカン」を種族ごとに分けて展示されているのでとても分かりやすく、またコレクションの数も充実していますので、見ごたえあるコーナーとなっています。
「プエブロインディアン」が作った素晴らしい陶器が350個以上展示されており、陶磁器の時代による変化がわかるようになっています。
また、古代アメリカ大陸では、とうもろこし栽培をして暮らしており、当時の暮らしぶりを知ることができます。日本の稲作の歴史と比較してみると面白いですよ!
アメリカ中西部に暮らしていたパウニー族の家を再現したものもあり、中央に炊事場があります。そのほか、先住民のカラフルな衣装の展示も素敵で、アメリカの博物館ならではの展示だと思います。
〖3階:Upper Level〗

こちらには、先ほどのTレックス・「スー」の本物の頭部が展示してあります。600ポンド(300kg弱)と非常に重く、本物の頭部は左側の歯が欠損しています。
〖2階:Main Level〗に展示されている頭部(人工)は、右側の骨格を基に左側の骨格を製作しているそうです。中央に展示してあるのですぐに見つけることができます。
3階の東館には、惑星と生物、進化の歴史の人気コーナー「Evolving Planet」があります。

こちらでは、惑星の誕生から現在まで、生物の進化の歴史を膨大な数の化石を見ながら学べます。恐竜はもちろん、古代の大型哺乳類の化石も圧巻でした。
また、西館の南端には、大人の女性に大人気、宝飾品の展示「Grainger Hall of Gems」もあります。

宝飾品の展示でいうと〖ワシントンDC〗の「自然史博物館」が有名ですが、ここ「フィールド自然史博物館」にも宝飾品の展示があります。
中国の宝石、翡翠の置き物など、当時から中国の加工技術は素晴らしかったことがわかります。また、世界中から集めた宝石を展示しており、とても美しい希少なダイヤモンドを見ることができます。
5899l5カラットもある世界最大の「ブルートパーズ」をはじめ、600以上の原石と150個の美しい宝飾品が展示されています。中には8000年前の宝石もあるから驚きです。
また、東館の南端には世界の珍しい植物の断面が見られるコーナーがあります。砂漠に生きる植物の展示もあり、なかなか貴重で珍しい展示です。
【アクセス&チケット購入】
「フィールド自然史博物館」は、ダウンタウンの南隣、シカゴパーク地区にある「ジョン・G・シェッド水族館」と「アドラープラネタリウム」に隣接し、「ミュージアム・キャンパス」と呼ばれる複合エリアの中にあります。
「フィールド自然史博物館」までのアクセス方法は、最寄り駅である「ミュージアム・キャンパス/11th St」を下車しすぐの場所にあります。
「フィールド自然史博物館」は、シカゴの中心地に位置しているため、近くには地下鉄グリーン、オレンジ、レッドも走っています。
チケットと入場料は、、、
〖ベーシック(一般展示のみの入場料)〗
大人:$24
子供(3~11):$17
シニア・学生(要ID):$21
〖ディスカバリー(一般展示+特別展・IMAX・3D Space showの中から1つ)〗
大人:$32
子供(3~11):$23
シニア・学生(要ID):$28
〖オールアクセス(全て込みのスーパーセーバー(一般展示+特別展・IMAX・3D Space showの中から1つ))〗
大人:$38
子供(3~11):$27
シニア・学生(要ID):$33
3D Space showにつきましては、チケット購入と同時に時間を選択します。
〖シカゴ・シティパス〗

現地でもチケット購入することができますが、通常時でも並ぶことがほとんどです。
そのため、オンライン購入するのが最もおすすめで、中でもダントツでおすすめなのが「シカゴ・シティ・パス」です!
「シカゴ・シティ・パス」であれば、もちろんチケット購入のための長蛇の列に並ぶ必要がなく、料金もお得になります。
更に「シカゴ・シティ・パス」を利用すると、ニューヨークの観光スポット5箇所を通常料金よりもお得なセット価格で回ることが可能なんです!
・「ウィリスタワー」
・「シェッド水族館」
・「フィールド自然史博物館」
・「ジョン・ハンコック・センター」または「科学産業博物館」
・「アドラー・プラネタリウム」または「シカゴ美術館」
また、「ファストパス」と比べて大きなメリットが存在し、それは有効期間が9日間であること。つまり日付指定の「ファストパス」と違い、晴天の日を狙って「ファストパス」を利用することができます。
これらを加味すると、シカゴで2泊3日以上で、「シェッド水族館($39)」と「ウィリスタワー($49)」と「ジョンハンコックセンター($20)」だけで元を取れる計算になります。
※シカゴ・シティパスの注意点※
「シカゴ・シティパス」を購入する際は、以下の点だけ注意してください。
・予約完了後に印刷できる「バウチャー」をシティパス・ブックレットに交換できるのは、購入から1年以内
・シカゴ・シティパスのブックレットは9日間有効
※シカゴ観光で10日も滞在することは考えにくいですが、有効期間は9日間ですのでご注意を。
いかがでしたでしょうか。
さすがアメリカ第3の大都市であるシカゴには、素晴らしい自然史博物館がありました。
半日くらいはあっという間に経過してしまいます。特に世界最大、ほぼ完全体のTレックス・「スー」は一見の価値ありです!
1日いても飽きることはない、老若男女問わず楽しめる博物館ですよ!また、「フィールド自然史博物館」では、定期的に移動展示会や特別イベントも開催されますので、そちらもお見逃しなく。
【基本情報】
フィールド自然史博物館
住所:1400 S. Lake Shore Drive, Chicago, IL 60605-2496
電話番号:(312) 922-9410
営業時間:9:00~17:00 クリスマスのみ休館 料金:上記参照。 駐車場:有料駐車場(10-25ドルくらい)あり。 公式サイト:http://www.fieldmuseum.org/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。