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アメリカ フロリダ エバーグレーズ国立公園

更新日:2020年12月28日


こちらは、アメリカ合衆国内最大の亜熱帯原生地帯であり、珍獣類や絶滅の危機に瀕している野生動物が多く生息しており、世界でも珍しい「生命の保護」を目的とした国立公園として、世界遺産にも指定されている「エバーグレーズ国立公園」です!

四国の広さの約1.5倍の湿地帯は、「草の海」と呼ばれています。熱帯から温帯にかけての気候と、海と川が接する地形が合わさって複雑な生態系を作り出しているのです。

植物で特に有名なのがランで、フラミンゴやカッコウが1年中暮らし、絶滅種のフロリダピューマも見られます。そして時々、旅行者に立ち塞がるのがアリゲーターで、のろのろしながら足元に近づいてきます。

今回は、そんな「エバーグレーズ国立公園」の魅力についてご紹介させていただきます。

【歴史】

スペイン人が上陸した1513年より以前、現在の「エバーグレーズ国立公園」であるフロリダ南部は「カルサ」と呼ばれる先住民族が紀元前1000年頃から生活を営んでいました。

「カルサ人」は先住民族の中でも非常に統率の取れた民族であり、貝穀をしようした建築物や道具、木彫り、長距離移動用のカヌーなど、数々の文明を残してきました。

しかし、「カルサ民族」は17世紀に開拓民達によって用いられた疫病によってほぼ全滅してしましました。

南部フロリダから「カルサ先住民族」が消滅したことと、白人開拓民がフロリダ北部に多く押し寄せたことで、当時北部に生息していた先住民族であるクリーク人達が追いやられるように南部に移動してきました。

18世紀になると、南部フロリダには、「クリーク」・「セミノール」・「ミッコウスキー」の先住民族が生息するようになり、先住民族たちは20世紀の半ばから激減し始めましたが、アメリカ政府と土地を巡っての権利争いは現在に至るまで続いています。

「エバーグレーズ国立公園」の湿地帯は、かつてフロリダ半島の大半を占めるほど広大な面積でした。しかし、20世紀半ばから近郊の都市化や農業開発の影響で湿地帯に水路を作り水を排出したりと、湿地帯の半分以上が農地へと変わっていきました。

そして更に進む都市化の影響で、長い間続いていた湿地帯の生態系は乱れ始め、1950年代だけで、生息していた野生動植物の80%が死滅したとも言われています。1979年の世界遺産の登録後も周辺の環境悪化は止まらず、1993年には危機遺産に指定されます。

これは「湿原を元に戻そう」という声を高め、2000年に自然再生事業が決定し、2000年以来市民達の運動で水路を埋め立て、農地を湿地帯に戻し、湿地帯を元の姿に戻そうと必死の自然程活動が続けられており、2007年にはようやく世界危機遺産のリストから外れることになったのです。

【エバーグレーズ国立公園の魅力!】

「エバーグレーズ国立公園」は1年中温暖で数多くの野生動物の宝庫です!

シンボル的な存在になっている美しい「フラミンゴ」や野生の「ワニ」・「マナティ」・「トキ」・「サギ」・「ペリカン」・「カワウソ」・「シカ」・「ピューマ」などが生息しています。また、湿地帯のため「蚊」は1年中存在するので虫除けは必至です!

「エバーグレーズ国立公園」の主な見どころとしては、南側・北側・西側の3か所に分かれていて、それぞれに「ビジターセンター」があります。

南側から「エバーグレーズ国立公園」に入るとすぐに「メイン・ビジターセンター」がありますので、まずはここで様々な情報を入手しましょう。ツアーの情報やクルーズの時間帯などがわかります。

また、南側には「アンヒンガトレイル」「フラミンゴ」「マホガニー・ハンモック」など見どころがたくさんあり、丸1日かけてじっくり観光したい方は南側がおすすめです!

時間はないけど「エバーグレーズ国立公園」は見てみたい!という方は、北側の「シャーク・ビジターセンター」がおすすめです。

★「アンヒンガトレイル」★

「アンヒンガトレイル」南側入り口から入って5マイル程の場所に「ロイヤル・パーム・ビジターセンター」があります。

ここには「トレイ」「ギフトショップ」「自動販売機」などの施設があり、「アンヒンガトレイル」の出発店があります。

「アンヒンガトレイル」は約1.2キロのトレイルで、ソーグラスの生い茂る湿地帯を「ボードウォーク」が伸びています。この「ボードウォーク」を歩きながらワニやペリカン、サギ、カメなど数多くの野生動物や植物が観察できます。

★「フラミンゴ・ビジターセンター」

南側最南端にある「フラミンゴ・ビジターセンター」には、レストランや売店、ガソリンスタンド、キャンプ場があり、ホワイトウォーターベイや沖合の島々を巡るボートツアーもここから出発しています。

以前は宿泊施設もあったのですが、2005年のカタリナ台風とウイルマ台風の被害を受け、未だに復興の見込みが立っていません。

マリーナではカヌーやカヤック、自転車のレンタルをレンタルすることができます。

★「シャーク・バレー・ビジターセンター」

広大な湿地帯に生い茂るソーグラスや無数の広葉樹、巨大なワニが動き回る「シャーク・バレー地域」は私たちが「エバーグレーズ国立公園」を思い浮かべる代表的な風景の場所です。

マイアミからは30分程で行けるため、時間がないけど「エバーグレーズ国立公園」は見てみたい!という方におすすめです!

「シャーク・バレー・ビジターセンター」から南に向けて7マイルの「トラム・ロード」が伸びていて南側には広大なソーグラスの草原湿地帯を見渡せる展望タワーがあります。

ここのビジターセンターからはツアーも出ています。また、自転車レンタルもあるので「トラム・ロード」をバイクで走るのもとってもおすすめです!

【エバーグレーズ国立公園の楽しみ方!】

「エバーグレーズ国立公園」は、中継地点までが約11キロ、合計22キロの道のりです。

中継地点には展望台があり、ぐるっと1周できるようになっています。トラムツアー(25ドル、2時間)、自転車レンタル( 9ドル/時間)、徒歩(無料)でパーク内を散策することができます。

「ビジターセンター」の受付に自動車レンタル受付所があり、トラムの受付もこの中にあります。

〖エアーボート〗

「エバーグレーズ国立公園」を見学する最も良い方法は「エアーボート」に乗ることです。

葦などの水草が生い茂った「草の海」を堪能するには、エアボートが一番手っ取り早く湿地帯散策を楽しめます。

しかし実は、国立公園の規則では、公園敷地内ではレジャーのためのエアボートは使用禁止ということになっています。

もし国立公園内でエアボートを見かけたら、それは観光客用のボートではなく、国立公園を管理するスタッフ用のボートということ。

そのため、レジャー用のエアボートに乗るために、いったん公園敷地内から出て民間の施設でアトラクションとして楽しみましょう。

このような民間の施設はいくつか存在しており、全て国立公園の境界の外に位置しているのですが、公園内同様の葦の茂った湿地が続いるので、公園内と遜色ない景色が望めます。

ボートで回るツアーの所要時間は、30~45分前後です。このボートは環境にも優しく、「エバーグレーズ国立公園」専用に作られています。

少しエンジン音がうるさいですが、乗る前に耳栓を配ってくれます。ちなみに、個人的におすすめしたいのは、公園入り口から車で10分ほど手前の「エバーグレーズ・アリゲーターファーム(Everglades Alligator Farm)」です。

公園入り口からも近く、あちこちに看板も出ているので初めてでもアクセスしやすいのがその理由です。施設内ではエアボートのほか、アリゲーターやクロコダイルが飼育されていたり、蛇やワニのショーも楽しむことができます。


〖自転車〗