- 私の旅行記
アメリカ ラスベガス ネオノポリス
更新日:2020年12月28日

こちらは、「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」の東端にある複合レジャー施設「ネオノポリス」です!
「ネオノポリス」は、1998年にラスベガス市とダウンタウン地区の商工関係者の総意により誕生した地域開発プロジェクトで、単なるレジャー施設ではありません。
古き良き時代のネオンサインを集めた展示場も兼ねており、電飾アーケードとして知られる「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」に次ぐ第二弾のアトラクションとして期待を集めていましたが、着工直後に集客予想や採算性が疑問視され始め、工事が度々中断されるなど、計画そのものに対する是非が各方面から問われました。
更に、ダウンタウン地区を取り巻く経済環境が悪化し、計画そのものを打ち切るという話しも浮上しましたが、ラスベガス市長「オスカー・グッドマン」氏「今更引くに引けない。」との判断で工事続行となり、2002年5月に完成しました。

2002年にオープンした「ネオノポリス」は、地上3階・地下2階(駐車場)の建物で、エンターテイメントセンター「JILLIAN`S」:12レーンのボウリング場・14スクリーンを誇る複合映画館・9台のビリヤードテーブル・約100台にも及ぶゲーム機・バー・レストランなどを有する施設でしたが、あまりの人通りの悪さから、入居したほとんど全てのテナントが1年以内に閉店に追い込まれるという結果になりました。
その後、ラスベガス市のバックアップの元、「World Entertainment Centers社」が運営を継続しましたが、テナントが思うように集まらず、2006年7月デラウェア州に拠点を置く民間企業に売却することになります。ちなみに、市が建設に投じた金額は約3200万ドルでしたが、売却価格は約2500万ドルでした。
完全な失敗に終わったプロジェクトだったわけなのですが、2012年名の通った企業「デニーズ」がお店を出すということが判明し、地元では期待も膨れ上がり多いに注目が集まりました。365日24時間営業でオープンした「デニーズ」は、メニューの中に結婚式があります。

ちなみに、ここに「ネオノポリス」にオープンした「デニーズ」は、フランチャイズではなく親会社が直接経営に携わっています。また、世界展開する1700店舗の内、ベスト10に入る広さを誇り、ウェディングチャペルと写真ブースを設備する最初の店舗でもありました。
そして、注目すべきは何と言ってもその良心価格です。他の店舗との料金を比較する際に指標となりやすいビールの値段を比べてみると、「バドワイザー」などの国産銘柄は2.50ドル。
「ラスベガス・ストリップ」にある高級レストランでは6~7ドル、ダウンタウンの大衆的レストランでも4ドル前後であり、かなり安いことがわかります。もちろん安いのはビールだけではなく、食べ物もとても安く召し上がることができます。
また、良心価格と言っても郊外の「デニーズ」ではあり得ない料金ではありません。しかし、「ネオノポリス」は「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」のすぐ隣という好立地条件です。
よほど「デニーズ」の味が嫌いというのでなければ、価格重視の消費者がここを利用しない理由はないでしょう。バーセクションもあり、食事意外の目的でも利用可能です。更に、消費者にとってもう一つ嬉しいのは、地下の駐車場です!
開業当初は無料でしたが、現在は30分75セント(4時間以降は30分50セント)と非常に安いです。「デニーズ」や駐車場だけでも、「ネオノポリス」の存在は十分重要なもので、アクセスも良好です。是非ラスベガスに訪れた際は、1度足を運んでみてはいかがでしょうか。
「ダウンタウン地区」内のアクセス・交通手段は、こちらの記事をご覧ください。➡
【アメリカ ラスベガス フリーモント・ストリート・エクスペリエンス】
【基本情報】
ネオノポリス
住所:450 Fremont Street, LAS VEGAS, NV 89101
電話番号:+1 702-243-0654
※テナントごとに異なります。
営業時間: 24時間営業
アクセス:ダウンタウンの「フリーモント・ストリート・エクスペリエンス」東端。 「ラスベガス・ストリップ」からは 公営バス DEUCE でアクセス可能。
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。