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アメリカ アリゾナ バーミリオン・クリフ国定モニュメント

更新日:2020年12月28日


こちらは、〖アリゾナ州〗の乾燥地帯にある「朱色の断崖」という意味を持つ奇岩の宝庫「バーミリオン・クリフ国定モニュメント (Vermillion Cliffs National Monument) 」です!

「バーミリオン・クリフ国定モニュメント」には、多様な地形、地質、風景が広がっており、特に朱色の砂岩の層が波のようにうねる「ザ・ウェーブ」と呼ばれる一帯は、近年日本でも注目度が急上昇中です!

しかし、この「ザ・ウェーブ」に訪れるのは容易ではなく、訪問者数が1日たったの20人に制限されているうえ、毎日抽選で決められるというとてもレアな観光スポットなのです。

今回は、秘境とも言える「ザ・ウェーブ」をはじめ、似たような地形を楽しめる穴場「ホワイト・ポケット」がある「バーミリオン・クリフ国定モニュメント」についてご紹介させていただきます。

【歴史】

「バーミリオン・クリフ」は、19世紀に入植者が使用した〖ユタ州〗から〖アリゾナ州〗への重要なルートにありました。この地域は「モルモン」の先駆者であり宣教師の「ヤコブ・ハムブリン(Jacob Hamblin)」によって調査されました。

「ヤコブ・ハムブリン」は「ハウス・ロック・バレー」の崖の底に牧場を始め、アメリカの高速道路「89A」は、基本的に「ハウス・ロック・バレー」を通って崖を抜け、「キャバブ・プラトー」から「ジェイコブ・レイク」までの「オールド・ワゴンルート」を使いました。

崖の地域の有名な場所には、「リーフェリー」・「グレンキャニオン」・「グレンキャニオン国立レクリエーションエリア」・「ザ・ウェーブ」・「ホワイト・ポケット」・「 コヨーテ・ビュート」などがあります。

【バーミリオン・クリフ国定モニュメント(Vermillion Cliffs National Monument) とは?】

「バーミリオン」は「朱色」、「クリフ」は「崖」ということですので直訳すると「朱色の崖」となりますが、実際は朱色と白色の地層が複雑に入り組んだ岩山が林立する不思議な地形で、ここ数年注目を集めています。

米国アリゾナ州北部にそびえる断崖絶壁の事で、悠久の時と自然の力が生んだ圧倒的な造形美をとらえています。高さ約900mの鮮やかな朱色の断崖絶壁が壮大な景観を繰り広げ、米国アリゾナ州北部の「バーミリオン・クリフ国立モニュメント」は、米国内でも比較的無名の知られざる絶景スポットなのです。

無名なのには訳があり、周囲には「グランドキャニオン」をはじめとする有名国立公園が多数ある上国立モニュメント内の道路は未舗装で、そのほとんどがデコボコの悪路、車高の高い四輪駆動車以外でのアクセスが困難なためです。ちなみに、国内の国立モニュメントは、国立公園と同じアメリカ合衆国連邦政府内にある内務省国立公園局の管轄でありながら、運営管理を同局が担っているとは限りません。

ここ「バーミリオン・クリフ」を運営管理しているのは「BLM (Bureau of Land Management・連邦土地管理局)」という別組織で、あえて訪問者数を極端に制限することにより自然保護と保全を実現しています。

従って雨が降るとデコボコで細い未舗装道は泥と深い水溜りでぬかるみ、道路標識や案内板も最小限、一般車でのアプローチが難しいことに加え (ほぼ不可能)、公衆トイレが一切設けられていません。そのため、ゴミや排泄物は全て持ち帰らなければなりません。

【見どころ!】

〖ザ・ウェーブ(The Wave)〗

アメリカの〖アリゾナ州〗の「バーミリオン・クリフ国定モニュメント」の「コヨーテ・ビュート」にある砂岩の層「ザ・ウェイブ(THE WAVE)」。

「ザ・ウェーブ」は、「グランドキャニオン」の陰に隠れた秘境で、近年日本でも注目を集めている人気スポットです!旅人の間でも、「ウユニ」と並び世界一の絶景との呼び声も高い絶景として知られています。

造形美が美しい「ザ・ウェーブ」は、景観を守るために1日20名(事前のネット予約10名、当日抽選10名)しか入ることが許されていません。その為、選ばれた人のみがその姿を見ることができることから「秘境」と呼ばれていたりします。

20人を選ぶ方法は以下の2つになります。

・4ヶ月前にインターネットで行われる抽選に参加する(倍率10〜100倍)

・毎日「カナブ」で行われている抽選会に参加する(倍率5〜10倍)

※それぞれ10人ずつの当選枠があります。

4ヶ月も前から旅程を決めるのは少し難しい。という方が多いと思いますので、多くの人は「カナブ」で行われる抽選会に参加しています。カナブの抽選会は毎日行われ、当選した場合は翌日の「ザ・ウェーブ」への許可証を手に入れることができます。

訪れる時期にもよりますが、多いときで1日100人ほどの人が抽選に来るため、狭き門の戦いになります。抽選会場は「カナブ」のビジターセンターで、抽選方法はいたって簡単です。

①用紙に必要条項を記入

②番号札をもらう

③番号が呼ばれるのを待つ

見事当選すると、当選者だけ会場に残り、The Wave入場料の1人7ドル(約770円)を支払い、注意事項の説明や「ザ・ウェーブ」への行き方が示された地図を入手することができます。もちろん、旅行代理店のパッケージツアーなどで行くことはできません。

波がうねったような模様は、何千年もの間砂丘が固まってできた岩を鉄砲水がえぐり、鉄が多く含む地層が露出したことによってできています。抽選に当たったレア感、2時間歩いた達成感、そしてその先に待っていた絶景に思わず感動してしまいます。

そして1日20人しか来られないため、この景色を独り占めするように楽しむことができます!思う存分写真を撮るのもよし、のんびり景色を眺めるのもよし。まさに秘境という名にふさわしい絶景ですので、旅行を検討されている方は、ぜひトライしてみてください!

※抽選の際の注意事項※

・抽選会は8時30分受付開始、9時抽選会となりますので時間に遅れないようにしましょう。

・抽選は1グループ6人までです。

・グループから複数の申請者を出した場合は失格となります。

・許可証の譲渡は不可。

・当日はその許可証を必ず車のダッシュボードに置きましょう。

・許可証を持ち歩くバックパックに付けておきましょう。

【ザ・ウェイブ(THE WAVE)のオンライン申込み】➡Arizona On-Line Recreation Permits

上記サイトで、4ヵ月前に申し込む必要があります。

1回あたり3日分を申請することが可能で、申込みには手数料が5ドルかかり、外れても返金されませんので注意でしてください。

当選した場合は、オンラインで許可申請書に旅行情報を記入し、クレジットカードで許可手数料7ドルを支払います。許可証は、手数料の支払い後4~6週間後に郵送で送られてくるそうです。

【ザ・ウェーブ(The Wave)へのアクセス方法】

「バーミリオン・クリフ国定モニュメント」は、〖アリゾナ州〗と〖ユタ州〗の境界近くに位置しています。最寄りの拠点は、〖ユタ州〗側は「カナブ」、〖アリゾナ州〗側は「フラッグスタッフ」や「ページ」になります。

また、「ザ・ウェーブ(THE WAVE)」への立ち入りは資産の保全のため許可制です。「土地管理局(The Bureau of Land Management (BLM))」が発行する「ザ・ウェーブ」のある「コヨーテ・ビュート・ノース(Coyote Buttes North)」への許可証を事前に取得しなければなりません。

許可証を取得した人には、「ザ・ウェーブ」の地図と行き方が示されますが、「ザ・ウェーブ」へ行くには車が必須となります。一応、抽選に当たった際に誰かの車に乗せてもらえないか聞くこともできますが、リスクもあるため「レンタカー」などを手配しておくことをおすすめします。

そもそも抽選会が行われる「カナブ」の街も、車がないとアクセスが不便なので、ぜひ車をレンタルして向かいましょう!「カナブ」から「ザ・ウェーブ」へ向かう場合、国道「89号線」を「ページ」方面へ1時間ほど進み、途中の看板を目印に曲がります。

そこから未舗装の道路を走ること約1時間、「ザ・ウェーブ」の駐車場に到着です。抽選に当たるとガイド付きで行くことも可能ですので、迷ってしまわないかなど不安がある場合はぜひお願いしましょう。ガイド付きを希望される方は、抽選会後に申し込みするできます。

また、車があれば「グランドサークル」を巡ることもでき、周辺にも「ザ・ウェーブ」に劣らない、絶景スポットがたくさんあります!「ザ・ウェーブ」の抽選が当たらなかった場合には、周辺の絶景スポットに行き、また「カナブ」に戻ってくることも可能です!

〖ホワイト・ポケット(White Pocket)〗

「ホワイト・ポケット」には、管理事務所の一つやトイレさえありません。自然公園の管理に厳しいアメリカにも関わらず、未開の観光地だからか、トレッキングルートなども定められておらず、岩場の上を自由に歩き放題です。

しかし、「ザ・ウェーブ」ほどではないにしろ、朱色の砂岩からなるミルフィーユのように細かい何重もの地層や、見事な波模様がむき出しに現れ、その美しさは圧巻です!そして「ホワイト・ポケット」がお得なのは、波模様だけではないところです。

真っ白な石灰岩が、時に40℃を超える酷暑と冬には雪さえ降るという寒暖差により、膨張・収縮を繰り返して、驚くほど規則的な亀甲模様を刻んでいるのです。これら白・ピンク・朱色の岩肌が、少し場所と角度を変えるだけで様々な表情を見せてくれます。

ところによっては、ベーコンやメロンパンのように見えたりして、自分のお気に入りの景色を探しているとあっという間に時間が経ってしまいます。この辺り一帯は、「グランドキャニオン」の北崖「ノース・リム」に相当し、圧倒的多数の観光客が訪れる「サウス・リム」に対して人が少なく、ゆっくりと「グランドキャニオン」を堪能することができます。

また、「ページ」は「アンテロープ・キャニオン」や「ホースシュー・ベンド」のゲートタウンにもなっています。「ホワイト・ポケット」にも一定の入場者制限はありますので、ツアー会社への申し込みは早い方が良いでしょう。

【ホワイト・ポケット(White Pocket)へのアクセス方法】

「バーミリオン・クリフ国定モニュメント」の「ホワイト・ポケット」は、〖ユタ州〗との州境に近い〖アリゾナ州〗北部にあります。

レンタカーでもアクセスは可能ですが、、、

・所々深い砂地を走るため一般車では不可能。

・園内には常駐の管理人はおらず、通りかかる車も極めて少ない。

・携帯電話が圏外。

などの理由により不慣れな個人訪問はおすすめできません。

ゲートシティとなる〖ユタ州〗の「カナブ(Kanab)」または「ページ(Page)」から、$200前後で催行されている一日ツアーへの参加をおすすめします!

「カナブ」からのツアーに参加する場合、州道「89A」を南東に向けて走ります。「ジェイコブ・レイク」で休憩ののち、いよいよ4WD車はその本領を発揮すべく「オフロード」に入っていきます。

しばらく走ると「カリフォルニア・コンドル放鳥の場所」が右手にあり、ここに簡易トイレが一基ありますが国立モニュメントの看板がそのちょっと先にありますのでとにかくそこまで走りましょう。

※1996年、絶滅危惧種に指定されている「カリフォルニア・コンドル」6羽が放鳥された場所。

乾燥地帯に丈の低い潅木がぽんぽんと生え、所々に背の低いサボテンが目の覚めるようなピンク色の花を咲かせている道中が続き、基本的に平坦ですが所々深い砂にタイヤをとられることも多々あります。

わざわざ訪れる価値のある風景があるとは思えない凡庸な砂漠を1時間強走ると、突然前方に美しい白い岩山が現れます。駐車場からも見えますが、砂地を5分歩くだけで「ホワイトポケット」の奇岩群を目の前で見渡すことができます。

【注意事項】

抽選会の後にも説明はありますが、水は必ず多めに持って行きましょう!トレッキングはなかなかハードで、暑い時期には脱水症状になる危険性がありますので、1人1ガロン(約4リットル)持って行くことが推奨されています。

また、2時間ほどのトレッキングがありますが、その道は整備されているわけではありません。自然の中を歩くことになり、道中に案内板はありますが、小さくて見落としてしまう可能性もあります。

抽選会後にもらう地図を参考にするのはもちろんですが、オフラインでも地図を見ることができる「maps me」というアプリをダウンロードしておくとかなり便利です。

地図には歩くべき道も書いてあり、GPSも使えるので自分がどこにいるのか、どっちの方向に進めばいいのかを確認しながら歩くことができます。

いかがでしたでしょうか。

「バーミリオン・クリフ国定モニュメント」の「ザ・ウェーブ」は、簡単には行くことのできない絶景スポットですが、何度でも抽選に挑戦する価値ある場所です。

管理人は4回目の抽選でようやく当てることができました。

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