- 私の旅行記
アメリカ ロサンゼルス ハンティントン・ライブラリー
更新日:2020年12月31日

こちらは、1919年に完成した207エーカーにも及ぶ広大な敷地の「ハンティントン・ライブラリー」です!「ハンティントン・ライブラリー」という街の名前は、不動産王・鉄道王として巨万の富を得た「ヘンリー・ハンティントン」に由来しています。 「ヘンリー・ハンティントン」はビジネスで得た資金で長年にわたり美術品などを収集し、これらを展示するためにアートギャラリーやライブラリー、植物園、庭園など壮大な「ハンティントン博物館」を作り上げました。ここ「ハンティントン・ライブラリー」もそもそもは「ヘンリー・ハンティントン」の邸宅で、図書館・美術館・植物園に分かれており、図書館には世界に1つしかない貴重な書籍も多く所蔵されています。
庭園は12種類のテーマに分かれていて、「日本庭園」・「チャイニーズガーデン」・「ローズガーデン」・「デザートガーデン」などがあり、 植物園として使われているところだけでも84へクタールという広大な面積があり、庭園だけでもたくさんのコレクションがあります。
【ハンティントン・ライブラリーの魅力!】
〖日本庭園〗

「ハンティントン・ライブラリー」で最も人気を誇る「日本庭園」、サボテンの集まる砂漠地帯をイメージした「デザートガーデン」、「バラ園」があります。中でも「日本庭園」はダントツの人気を誇り、 日本の造園技術や、生活様式、伝統を伝えています。
「ハンティントン・ライブラリー」に「日本庭園」を造ったのは1913年に結婚を予定していたフィアンセへのプレゼントのためとされており、完成は1912年、なんと今から100年以上前のこと。数ある「日本庭園」の中ではもちろん、アメリカ最古、かつ最も繊細に造られた庭園なのです。
庭園を見下ろす「日本家屋」は1904年当時の家を修復したものだそうですが、お座敷の床の間やふすま、障子戸、縁側などなどのプロポーションが全く古さを感じないどころか、外の自然と調和してなんとも言えない古風の良さがあります。
盆栽のように手入れをされた巨大な松や、いろんな色と形をしたもみじの木、鯉の泳ぐ池など、単に珍しい植物が植えられている庭とは一味違います。
リニューアル後には、茶室「清風庵」が新たに日本庭園に加わり、元々は1960年代に裏千家よりパサディナの仏教会に寄贈されたもので「ハンティントン・ライブラリー」の「日本庭園」の大修復工事にあたって「バサディナ仏教会」から移築されたのだそうです。

また、「日本庭園」の奥には石庭もあり、「Golden State Bonsai Federation」という組織の協力で運営され、70種類もの盆栽が展示されている「盆栽ガーデン」もあります。
大ヒット映画「チャーリーズ・エンジェル」の撮影場所(中国マッサージの建物の外観)としても使用されるなどアメリカでも非常に重要視されている所なのです。
〖デザートガーデン〗

植物園で目を引くのは、大小多種多様なサボテンを見ることのできる「デザートガーデン(砂漠地帯をイメージした庭園)」です。ここでは大量のサボテンたちが出迎えてくれ、思わず笑ってしまうような不恰好のサボテンたちを眺めながら歩くのも心癒されます。
「デザートガーデン(砂漠地帯をイメージした庭園)」の敷地はアップダウンがあり、春先から秋口までは帽子や日焼け対策、小さいお子さんにはミネラルウォーターなどの準備をすることをおすすめします。
〖アフタヌーンティー〗

「ハンティントン・ライブラリー」の初夏に美しいバラが咲き誇る「バラ園」の中には、有名な「アフターヌーンティー」を楽しむことができます。「ハンティントン・ライブラリー」で味わう本格的な「アフターヌーンティー」も人気を集める一つです!
でき立てのスコーンや日替わりの紅茶、サンドイッチやデザートが美しい植物を見ながら楽しむことができます。スコーンはほかほかでとってもおいしいく、クロテッドクリームをたっぷりつけて英国本場のアフターヌーンティーを楽しんでみてはいかがでしょう。
しかし、あまりにも人気のため常に多くの方でいっぱいで夕方早くにも閉まってしまい、お茶することも出来ない可能性があります。是非試してみたいと思われる方は、あらかじめご予約をされることをおすすめいたします。また、敷地内には、ギフトショップ、軽食を取ることのできるコーヒーショップなどがあります。
〖図書館〗

こちらは、「図書館」の目玉「グーテンベルク聖書」です。「グーテンベルク聖書」とは15世紀にドイツ・マインツの「ヨハネス・グーテンベルク」が活版印刷技術で印刷した世界初の印刷聖書だそうです。ここの「グーテンベルグ聖書」は紙ではなく羊皮紙を使用しており、カラー印刷で、金色も使われていてとてもキレイです。
また、「ハンティントン・ライブラリー」という言うからには、「図書館」はもちろんのこと、実際に本を借りるのではなく、「ヘンリー・ハンティントン」個人が保有する学術的に貴重な印刷物や「ベンジャミン・フランクリン」の自筆文書や「シェークスピア」の原稿など相当たる物も見て回れる施設なのです。
具体的には、「シェークスピア」の最古の作品、チョーサー著の「カンタベリー物語」、「ベンジャミン・フランクリン」自筆の自伝、オーデュボン著の「アメリカ鳥類」、「エドガー・アラン・ポー」の原稿など質・量ともすばらしいコレクションがあります。しかし、貴重な蔵書など一般公開されていない物も多く、すべてが見られる訳ではないようですので、ご了承ください。
〖美術館〗

美術館に関しましても、ギャラリーがいくつかの棟に分かれており、絵画や調度品など様々な貴重品が展示されています。中でも「ヘンリー」の邸宅でもあった「ハンティントン・ギャラリー」には、全米でも大規模を誇る18〜19世紀にかけてのイギリス、フランスそしてアメリカの絵画や彫刻、写真などが数多く展示されています。
「ゲインズ・ボロー」の「Blue Boy」や「ローレンス」の「Pinkie」、イギリスを代表する国民的画家の「ターナー、アート・アンド・クラフト運動」で有名な「ウイリアム・モリス」のデザインした家具、アメリカ人女性で印象派の画家「メアリー・カサット」などの作品を鑑賞することができます。
【アクセス】
「ハンティントン・ライブラリー」はロサンゼルスの「ダウンタウン」からは車で約40分。「パサデナ」の近く、閑静な住宅街の真ん中にあるため公共交通機関で行くのは少し大変です。近くのバス停からも1マイル以上離れているため、訪れる際は下調べすることをお忘れなく。
公共交通機関での行き方は、「メトロゴールドラインアレン駅」から徒歩約30分。または、そこから「パサディナアーツバス10番Del Mar & Allen」ストップ下車すぐの場所です。
いかがでしたでしょうか。
「ハンティントン・ライブラリー」の近くには「カリフォルニア工科大学」があるリッチなエリアにあり、広い駐車場も完備され緑に囲まれている非常に良い環境です。以前は自主的に寄付金を支払う程度で入場が可能でしたが、現在は入場料を取るようになりました。
入場料:大人(19歳以上)15ドル:シニア(65歳以上)12ドル:12〜18歳(学生証提示のこと)10ドル:5〜11歳11ドル(5歳未満は無料):毎月第1木曜日のみだれでも無料です。参考として載せて頂きましたが、訪れる際は最新の情報を公式ホームページでご確認ください。また、敷地が広大なため、一定の時間内に全てを見てまわるのは大変ですから、見るのは庭園だけに絞るのも一案です。
【基本情報】
ハンティントン・ライブラリー
住所:1151 Oxford Rd. San Marino, CA 91108
電話番号:626-405-2100
営業時間:10:00~17:00(月・水~日曜)
休館日:毎週火曜日主な国民の祝日(元旦、メモリアルデー、独立記念日、レイバーデー、感謝祭、12月24日、12月25日)は休館 ※第一木曜日は無料、ただし事前に予約した人以外は入場不可
料金(週末料金):大人20ドル(23ドル)、65歳以上15ドル(18ドル)、学生12ドル(13ドル)、5~11歳8ドル(8ドル)、5歳以下無料
※毎月第1木曜日無料(オンラインで要予約)
公式サイト:http://www.huntington.org
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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