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アメリカ ワシントンDC ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)

更新日:2020年12月28日


こちらは、「ナショナル・モール」の数ある「スミソニアン博物館群」の中でも人気No1と言われている「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」です!

空と宇宙の夢とロマンがたっぷりと詰まった博物館!「国立航空宇宙博物館」は、ワシントンDCのダウンタウン中心部にあるのが〖本館〗で、「ワシントン・ダレス空港」の近くにあるのが〖別館(ウドバー・ハジー・センター)〗になり、この記事では〖別館〗の展示についてご紹介いたします。

別館は正式名称「ウドバー・ハジー・センター(Udvar-Hazy Center)」といい、2003年に「ライト兄弟」の「動力飛行成功100周年」を記念してオープンしました。

※国立航空宇宙博物館 本館 については以下の記事にてご紹介させていただきます。⤵

アメリカ ワシントンDC 国立航空宇宙博物館:本館

 

【ウドバーハジーセンター:基本情報】

 

〖概要〗

「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」は、〖本館〗よりも更に大きく、館内面積は「東京ドーム」の約1.5倍。実機の展示数も〖本館〗よりも上回ります。〖本館〗が航空宇宙技術の展示に力を入れているのに対して、〖別館〗は実機の展示が非常に充実しています。

目玉の展示としては、宇宙飛行士も多数搭乗し、宇宙を39回も行き来したスペースシャトル「ディスカバリー号」・広島に原爆を投下した「エノラ・ゲイ号」・太平洋戦争期の日本の戦闘機「紫電改」や「春嵐」・特攻機として開発された「桜花」など、日本人なら見逃せない展示がたくさんあります。

戦闘機の他にも超音速旅客機として有名な「コンコルド」も展示されています。「国立航空宇宙博物館」は、かなり巨大な博物館ですので〖本館〗同様、3時間以上の滞在は考えておいた方が良いでしょう。

別館の周りには飲食店が何もありませんが、館内に「マクドナルド」があるのでそこで昼食をとることができます。また、館内のエントランスには大型の「コインロッカー」もありますので、大きめの荷物があっても預けることができます。


〖住所〗

14390 Air and Space Museum Pkwy, Chantilly, VA 20151

〖電話番号〗

+17035724118


〖アクセス〗

「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」は「ワシントン・ダレス空港(IAD)」からバスで15分の場所にあります。まずは「ダウンタウン」から「ワシントン・ダレス空港」まで行き、空港前のバス停で乗り換える必要があります。

ワシントンDCを訪れる際、「ワシントン・ダレス空港」を利用する方の場合は、「ダウンタウン」に向かう前にまず「「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」を先に見学する方が効率的でおすすめです。

【ダウンタウンからウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)まで】

まずは、「ダウンタウン」にあるメトロ「レンファントプラザ駅( L’Enfant Plaza Station)」へ向かいましょう。「レンファントプラザ駅( L’Enfant Plaza Station)」から南へ約400メートル進んだ「D St SW & 7th St SW」のバス停で「ワシントン・ダレス空港」行きの「5A」に乗車します。


約1時間ほどで「ワシントン・ダエス空港」に到着し、「CURB 2E」というバス停で降車します。「5A」のバスは日中であれば約30分に一本運行しています。料金は1人7ドルです。スマートトリップor現金で支払いましょう!

「ワシントン・ダレス空港」へ到着したら、降車した「CURB 2E」のバス停で フェアファクス・コネクター のバス「983」のバスを待ちましょう。「983」は黄色いバスなのですぐわかると思います。もちろんバス停には時刻表もありますので、確認すればすぐにわかります。

「983」のバスは日中であれば約20分に一本運行してます。料金は1.75ドルです。こちらも同様、スマートトリップ or 現金で支払いましょう。現金の場合、お釣りはでません。

ちなみに、「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」が開館している時間に合わせてバスも運行しているので、「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」の受付で詳細なバスの時間を確認することもできますよ。

「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」は、ワシントンDC「ダウンタウン」から往復約3時間程度(乗換含む)要しますので、行くのを諦める方も多いかと思います。しかしながら、航空機好きならこの博物館は絶対におすすめですので是非とも訪れて見て下さい!


〖入場料金〗

無料

〖営業時間〗

10時00分~17時30分

〖定休日/休業日〗

なし/クリスマス

〖公式サイト〗

https://airandspace.si.edu/udvar-hazy-center

 

【博物館内:魅力・見どころ!】

 

〖まずはセキュリティ検査!〗

アメリカの博物館では、必ずセキュリティチェック(カバンの中、金属探知ゲート)が行われるのであまり荷物のない軽装で行くことをおすすめします。ちなみに、ペットボトルの水などは持ち込むことができます。

「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」には、入場してすぐ右手に「コインロッカー」がありますので、大きい荷物があっても預けることができます。「コインロッカー」には25セント硬貨が必要(返却されます)になるので、利用したい方は忘れずにご用意ください。


ロッカーの大きさ→12インチ×15インチ×29インチ(約30cm×34cm×73cm)。オプショナルツアーの場合は荷物のことも心配しなくて良いのでとても楽ですよ!

〖エントランスにある画面をチェックしよう!〗

「エントランス」に設置された画面には、その日の「ガイドツアー」の予定が表示されています。「ガイドツアー」は英語のみですが、「スペースシャトル」についてのガイドツアー・「エノラ・ゲイ号」についてのツアー・館内の有名展示を周るツアーなどがあります。

集合場所はツアーによって変わるので、ガイドツアーに参加したい方は、隣にある「インフォメーションセンター」で集合場所を確認しておきましょう!また、「インフォメーションセンター」ではバスの時刻についても確認することができます。

〖メイン展示室〗

展示階へはスロープを下って下に降りていきます。すると目の前には、広い空間に様々な飛行機が展示されています。

なにより、展示物の量と迫力が違いますので、入った瞬間に航空機好きも、そうでない方も圧巻されること間違いなしです。

〖戦闘機カーチスP-40 〗

「第二次世界大戦期」のアメリカ陸軍の「戦闘機カーチスP-40」。性能的には平凡ながらも量産体制が整っていたことから幅広く活躍していた戦闘機で、日本軍の飛行機とも何度も戦闘を交えたそうです。

サメの顔のようなペイントがかなり印象的で、「シャークマウス」と言われています。当時兵士の士気を高めるためによく施されたペイントでした。

「戦闘機カーチスP-40」はそのままだと鈍重で不細工な機体だったので、このようなペイントにより精悍さを増す効果があったされています。

確かに強そうには見えますが、若干ポップな印象もありますね。この「シャークマウス」のペイントが施された飛行機は、見れる機会はなかなか無いので貴重な出会いができますよ。

〖F-14Aトムキャット〗

北側最奥にはグラマン社製の「F-14Aトムキャット」が展示されています。これは「トムクルーズ」主演の映画〖トップガン〗で乗った機体として有名です。飛行中に自動で角度が変わる翼「可変翼戦闘機」としてスタイリッシュな機体に多くの航空機ファンを引き付けているそうです。


他のA型とは違い、こちらの機は現役でも活躍できる性能を誇っています。退役してしまった理由には、この複雑な「可変翼」のせいで維持費が高すぎたからだとか。

〖超音速偵察機 SR-71ブラックバード〗

「超音速偵察機 SR-71ブラックバード」は、エントランスのちょうど正面に位置し、その大きさとデザインからかなり目立つ存在です。マッハ3を超える速度を誇る世界最速の有人ジェット機で、アメリカロッキード社製です。

初飛行は1964年と意外にも古く、高い整備コストや偵察衛星の発達によって1990年に退役しました。「ベトナム戦争」では「沖縄基地」からも偵察のため発進していたそうです。

大きさもかなりの物で、その真っ黒な全身はまるで映画に出てくる宇宙船のようにも思えます。シャープなデザインながらも相当な威圧感です。

〖旧日本軍戦闘機〗

中央南側には旧太平洋戦争期、旧日本軍の貴重な戦闘機が7機並んでいます。

日本海軍の夜間戦闘機として使用された月光(げっこう)☝

特攻専用に開発され使用された桜花(おうか)☝

「桜花」は特攻機としてとても有名で、説明パネルにも「Tokko(Special Attack)」の文字が書かれています。隣の「月光」に比べるとその小ささに驚きます。機体の頭部分が長いですが、ここに爆弾を積むんだそうです。


本当に操縦する人間と爆弾だけを載せて飛ぶために造られた戦闘機なのか、、、と重苦しい気持ちに。また、散ることが前提であることを示した「桜花」という名前、機体に描かれた桜のマークも切ない気持ちになってしまいます。


終戦までに「桜花」に搭乗して亡くなった人は55名。敵の戦艦に体当たりして撃沈させるのが目的とされていたそうですが、多くは敵戦艦にたどり着けないまま撃墜されてしまったということでした。巨大な展示室の中ではとても小さい機体ですが、異様な存在感を放っています。

「桜花」のすぐ後ろにあるのが旧日本軍で初の高速戦闘機として試作された「震電(しんでん)」☝

「震電」は胴体のみの展示でした。零戦に変わる革新的な飛行機の開発を目指して、九州飛行機により制作されたが試作のまま終戦を迎えたそうです。


説明パネルの完成形を見ても、前後がどちらかわからないようなデザインですが、これは前翼型と呼ばれる独特な形状でこれを持つのは「旧日本軍戦闘機」では初とのことでした。

対「B29」迎撃機として活躍した二式複座戦闘機「屠龍(とりゅう)」☝

こちらも胴体のみの展示でした。

世界初の潜水艦発信型爆撃機である「春嵐(せいらん)」☝

戦争末期に開発された初の純国産戦闘機である橘花(きっか)☝

日本海軍の切り札だった紫電改(しでんかい)☝


高性能エンジンを搭載し、戦争末期にほとんどの飛行機が特攻に使われる中で、唯一本土決戦用に温存されていた飛行機。

これら7機の飛行機をほぼ当時の姿で見れる博物館は世界中探してもここ「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」だけでしょう。

〖エノラ・ゲイ号〗

旧日本軍の「戦闘機群」の上に覆いかぶさるように配置されているのが、「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」の中でも重要な展示物となっている「エノラ・ゲイ号」です。

機体自体の型は「Boeing B29」で、かつて日本中の空を飛び回っていた大型の爆撃機です。「エノラ・ゲイ」が「B29」であったことは意外と知られていないことかもしれませんね。4つのプロペラを持つシルバーの巨大な機体は圧倒的な存在感があります。

2階の渡り廊下から見ると、「ENOLA GAY」の文字をよく見ることができます。ちなみに、この名前は機長の母親の名前から付けられた言われています。日本人の我々からすると、1945年8月6日広島に初の原子爆弾「リトル・ボーイ」を投下した機体が、現実に自分の目の前にあることに衝撃を受けることでしょう。

「エノラ・ゲイ」の説明についてはパネルのみに記載されており、内容も機体の性能とこの機体が行った任務が広島の原爆投下であること。長崎への原爆投下において天候観察任務を担った旨の記載しかありません。

原爆の被害状況等について一切触れていないことに、違和感を感じる方も少なくないはずです。そこにはちゃんとした理由があり、もともとは〖本館〗に展示し、歴史的背景や原爆の被害状況についても説明したうえで展示がされる予定でした。

しかし、アメリカ軍関係者から抗議の声が相次いだことから、規模を縮小して展示がされることになったとのこと。この結果、当時の館長は辞任に追い込まれたというので騒動の大きさがわかります。

だからといって、歴史的に重要な機体であることには変わりなく、破壊活動を防ぐため「エノラ・ゲイ」を間近で見れる渡り廊下には防弾パネルが設置してあり、複数の監視カメラが設置されるなど厳重に保管されています。

また、「エノラ・ゲイ号」についてのガイドツアーも行われています。戦争と平和について考えさせられる貴重な時間を過ごせると思います。

〖超音速旅客機:コンコルド〗

こちらは有名な超音速旅客機「コンコルド」。

旅客機なのに音速という、そのスピードに世界各国から多くの注目が集まりましたが、燃費の悪さと座席数の少なさから商業的には向かなかったされています。

〖スペースシャトル・ディスカバリー〗

「超音速偵察機 SR-71ブラックバード」の奥に行くと、「スペースシャトル」専用の展示室があり、巨大な「スペースシャトル・ディスカバリー(実機)」が鎮座しています。その大きさは他の航空機とは比べ物にならない程の大きさです。

「スペースシャトル・ディスカバリー」は「NSA」のコロンビア「チャレンジャー号」に続く3機目の「スペースシャトル」であり、1984年の初飛行から2011年まで25年以上の長きにわたって活躍し、過去最多39回ものミッションを成功させてきました。

39回もの飛行において約365日宇宙に滞在し、その間地球を5,830周もしたというから驚きです。「向井千秋」・「若井光一」・「野口聡一」さんなど日本人宇宙飛行士も多く搭乗し、世界で最も有名な「スペースシャトル」といっても過言ではありません。

この展示室のすごさは、機体を下からも上からも360度すべての角度から間近で見られる点にあります。機体のお腹の部分は大熱材が敷き詰きつめられており、ところどころ剥がれているところにシャトルの歴史を感じます。

また、機体の前方部分「Discovery」の文字下にある丸い円部分がシャトルへの出入口となっています。意外に小さいんですね。

エンジンも超巨大!圧巻です!また、「ディスカバリー号」の説明パネルや実際の発射シーンの映像を観ることもできます。

映像の中の「スペースシャトル」が目の前にあると思うととても感動します。また、この展示室は「ディスカバリー」だけでなく「宇宙服」など「アポロ11号」の関連展示も充実しています。なお、「アポロ11号」の「司令船」は〖本館〗に展示してあります。

 

いかがでしたでしょうか。

「ウドバーハジーセンター(国立航空宇宙博物館 別館)」は〖本館〗と合わせて是非とも訪れてほしいスポットです。

展示物1つ1つのインパクトは〖本館〗を遙かにしのぐ満足感です。売店や書店、フードコートなども入っています。

個人的には〖本館〗よりもおすすめです!アクセス面では難ですが、ちゃんと調べて行けば初めてでもそこまで難しくはありません。


また、展示物の場所や内容は時期により変更になることが多いので、事前に公式HPで確認することをおすすめします!

 

【基本情報】

国立国立航空宇宙博物館:別館(ウドバーハジーセンター)

住所:14390 Air and Space Museum Pkwy, Chantilly, VA 20151

電話番号: +1 703-572-4118

開館時間:10時〜17時30分(季節によって閉館時間の変更あり)

入場料:無料

アクセス: 「ダレス国際空港」からはフェアファクス・コネクターのバス「983番」を利用。

※詳細は上記参照。

公式サイト:https://airandspace.si.edu/udvar-hazy-center

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

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