- 私の旅行記
アメリカ ワシントンDC スミソニアン協会本部
更新日:2020年12月28日

こちらは、ワシントンDCの発展初期を代表する建物「スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)」です!スミソニアン協会本部は、ワシントンDCの「ナショナル・モール」にある異色の建造物です。
建設されたのは1885年で、尖塔のついたノルマン様式の建物は赤い砂岩で作られ、当時は市内を流れていた運河の向こう岸にはダウンタウンがありました。
元々はこの建物のみ単独で建てられましたが、現在はアメリカを代表する「スミソニアン博物館」群に囲まれています。
【スミソニアン協会本部:基本情報】
〖住所〗
1000 Jefferson Dr SW, Washington, DC 20560
〖電話番号〗
+12026331000
〖アクセス〗
最寄り駅:スミソニアン駅(Smithsonian Station)
※メトロ地下鉄の「ブルーライン」・「シルバーライン」・「オレンジライン」の3本が通っています。「スミソニアン駅」から「スミソニアン協会本部」までは、徒歩3分程度かかります。
DC Metro 公式サイト:https://www.wmata.com/
路線図:https://www.wmata.com/rider-guide/new-riders/upload/pocket-guide-English.pdf
近くには「国立アフリカ美術館」や「国立航空宇宙博物館」などがあるため、モール内の他の博物館やモニュメントと合わせて効率よく回ることができ、様々なルートで行くことができます。
〖公式サイト〗
https://www.si.edu/museums/smithsonian-institution-building
【内部】

内部には、教会の創設に尽力した「ジェームズ・スミソン」地下聖堂があります。「ジェームズ・スミソン」は、「スミソナイト」を発見したイギリスの科学者。当時52万ドルもの財産を、訪れたこともないアメリカに寄付したのがこの協会のはじまりだとされています。
更に驚くことに、建築設計した「ジェームズ・レンウィック・ジュニア」は建築の教育を受けたことがなく、ニューヨークにある「セントパトリック大聖堂」も設計しているのです。

この建物を始めとするバラ窓やドーム型の天井、細長い窓など、「ジェームズ・レンウィック・ジュニア」がゴシック様式を採り入れたのが見て取れます。
ホワイトハウスの近くにある「レンウィックギャラリー」も本人が手掛けたもので、現在は「スミソニアン博物館」の一部となっていて、博物館内にはアメリカの工芸品が収蔵されています。ワシントンDCで博物館を巡るなら、まずはここ「スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)」に行くことをおすすめします。
【スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)周辺施設】
〖コーコラン・ギャラリー〗

「Corcoran Gallery of Art(コーコラン・ギャラリー)」1869年に設立された歴史あるプライベートのミュージアム。国立の「National Gallery of Art(ナショナル・ギャラリー)」に吸収されたことにより、入場は無料となりました。
「Corcoran Gallery of Art(コーコラン・ギャラリー)」では、特にアメリカ美術のコレクションが充実しており、「ワシントンの肖像画」・「アメリカらしい風景画」・「ホッパーの作品」・「ウォーホールの作品」など有名な画家の作品があります。
更にヨーロッパ美術では、「モネ」・「ピカソ」・「ルノワール」・「ドガ」などの作品もあります。またその他、「彫刻」・「現代アート」・「写真」の展示もあります。
コーコラン・ギャラリー公式HP:http://www.corcoran.org/
〖南アフリカ国立美術館〗

「スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)」右側には「南アフリカ国立美術館」があります。「南アフリカ国立美術館」には、南アフリカだけでなく「アフリカ全体」・「イギリス」・「フランス」・「オランダ」・「フランダース」の美術品が所蔵されています。
ビーズ細工とアパルトヘイト芸術の素晴らしいコレクションもあります。「ケープタウン」のイジコ博物館機構の一部である「南アフリカ国立美術館」は、植民地時代から現代に渡る印象的なコレクションを所蔵しています。
定期的に内容を変えて展示される常設コレクションは、「絵画」・「写真」・「彫刻」・「ビーズ細工」・「織物」・「紙細工」など多岐に渡っており、この美術館の最も目覚ましい特色となっています。
南アフリカ国立美術館公式HP:http://africa.si.edu/voice.html
〖アーサー・M・サックラー・ギャラリー〗

「スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)」左側には「Arthur M. Sackler Gallery(アーサー・M・サックラー・ギャラリー)」があります。
「アーサー・M・サックラー・ギャラリー」と「フリーア・ギャラリー・オブ・アート」は、アメリカにおける「スミソニアン研究所」のアジア美術の国立美術館を形成しています。「フリーア(Freer)」と「サックラー(Sackler)」のギャラリーには、アジア最大の「アジア美術研究図書館」があります。
1982年に創立されたこのギャラリーは、「アーサー・サックラー」の名前を冠したもので、美術館の建物に約1,000点と400万ドルを寄付しました。「フリーア美術館」に物理的に接続されている博物館の96%は、「イーニッド・A・ハウプトガーデン」の地下にあります。
アーサー・M・サックラー・ギャラリー公式HP:http://www.asia.si.edu/
〖フリーア・ギャラリー・オブ・アート〗

「Freer Gallery of Art (フリーア・ギャラリー・オブ・アート)」は、「アーサー・M・サックラー・ギャラリー」と地下で繋がっています。「フリーア・ギャラリー・オブ・アート」は、世界有数の日本の芸術品を所蔵する美術館の1つです。
ただ、所蔵していますが常時展示されているとは限りません。また、アジアから中東にかけての美術品が豊かです。「フリーア・ギャラリー・オブ・アート」の展示物は定期的に変わるのも特色です。
「アーサー・M・サックラー・ギャラリー」と「フリーア・ギャラリー・オブ・アート」この2つのギャラリーをまとめて「 フリーア&サックラー・ギャラリー 」と言わています。
フリーア・ギャラリー・オブ・アート公式HP:http://www.asia.si.edu/
〖インターナショナル・ギャラリー〗

「スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)」の下には、「International Gallery(インターナショナル・ギャラリー)」があります。
「南アフリカ国立美術館」・「アーサー・M・サックラー・ギャラリー」・「フリーア・ギャラリー・オブ・アート」・「インターナショナル・ギャラリー」はすべて地下で繋がっています。
【最後に】

「スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)」には、「スミソニアン博物館群のビジターセンター」があり、ワシントンDCにある20もの「スミソニアン博物館」に関して、無料で情報提供してくれるのです。
博物館巡りのスケジュールを立てるのに最適な場所ですが、ここをゆっくり観光するのも十分価値があります!また、「スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)」にはカフェがあり、季節によっては、建物の外に移動式の屋台が出ていることもあるので、休憩もすることができます。
更に「ナショナル・モール」には、アメリカ合衆国の中枢「ホワイト・ハウス」の向かい建つ「ワシントン記念塔」があり、ここから「スミソニアン協会本部(スミソニアンキャッスル)」を見ると、「ナショナル・モール」の芝に突き出すようにそびえ立つ姿を見ることが出来ます!
「スミソニアン博物館群」を巡るには、最低でも丸1日は費やしましょう。じっくりと周りたい方は、数日は必要かもしれません。ただ、それほど時間を費やす価値は十分にあります!!!
【基本情報】
スミソニアン協会本部(Smithsonian Castle) 住所:1000 Jefferson Dr., SW
電話番号:+1 202-633-1000 アクセス:スミソニアン 駅(Smithsonian)下車、モール方面出口 開館時間:8:30~17:30 公式サイト:https://www.si.edu/Museums/smithsonian-institution-building イベントのカレンダーURL:http://www.mnh.si.edu/calendar.asp
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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