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アメリカ ワシントンDC フィリップス・コレクション

更新日:2020年12月28日


こちらは、1921年にワシントンDCに開館した、ヨーロッパとアメリカの近代〜現代アートの美術館「フィリップス・コレクション(Philips Collection)」です!

「ルノワール」・「ゴッホ」・「セザンヌ」などの【欧州絵画】のほか、アメリカの「ジョージア・オーキフ」・「グランマ・モーゼス」・「マーク・ロスコ」・「エドワード・ホッパー」などのアーティストの作品も所蔵しています。

また、【写真作品】ではアメリカの写真家「ベレニス・アボット」や「ブルース・デイビッド」などによる1,000点ほどがコレクションに加えられており、館内だけでなく屋外にも彫刻や壁画作品が展示されています。

今回はそんな、「フィリップス・コレクション」について詳しくご紹介させていただきます!

【フィリップス・コレクション:基本情報】

〖歴史・概要〗

「フィリップス・コレクション」は、アメリカの美術愛好家「ダンカン・フィリップス」とその母親が家族の死を悼んで、一家のコレクションを一般公開したことから始まったアメリカ初の近代美術館です。

1921年にワシントンD.C.の住まいの一部を開放して「フィリップス・メモリアル・アート・ギャラリー」として開館。もともとコレクションの基盤になっていたのはアメリカの印象派やリアリズムの絵画でしたが、「フィリップス」はヨーロッパの優れた近代絵画とともに、アメリカの土地や精神と強く結びついた同時代の芸術家たちの作品を積極的に収蔵作品に加えていきました。

写真家で291ギャラリーの画廊主でもあった「アルフレッド・スティーグリッツ」の周りに集まっていた「アーサー・ダヴ」・「ジョージア・オキーフ」・「ジョン・マリン」らの絵画を美術館としていち早く購入したことでも知られています。そうして築き上げられたコレクションは、ヨーロッパ美術に引けをとらないアメリカ美術の19世紀後半から「第二次世界大戦後」に至る歴史を物語るものとして、今でも高い評価を得ています。

【ダンカン・フィリップスについて】

創設者の「ダンカン・フィリップス」は、鉄鋼会社の創業者である「ジェームズ・ラフリン(James H. Laughlin)」を祖父に持ち、彼は兄の「ジム」と共に美術評論を行い、また一族のコレクションを管理していました。「イエール大学」在学中に〖パリ〗を旅行し、印象派絵画に心酔。帰国後もアートへの関心は衰えず、26歳で初めて絵画を購入すると、そのまま自身のコレクション形成に力を注ぐようになりました。1917年に父親を、1918年に兄を相次いで亡くし、「ダンカン・フィリップス」は母親「エリザ」と共に「フィリップス・メモリアル・アート・ギャラリー」を設立。私邸を美術館にすると決意した1918年には、苦心の末に印象派の大家「モネ」の作品を購入。一般公開を始めた1920年代には精力的にコレクションの充実をはかり、「クールベ」や「コロー」、「ゴーガン」らヨーロッパ近代絵画を中心とするラインアップを築いていきました。1921年より一般公開となり、同年に画家である「マージョリー・アッカー」と結婚し、ともにコレクションを拡大していきました。更に「フィリップス」は並行して、同時代のアートにも目を向け、1910年代からキュビズムと呼ばれる潮流を展開した「ピカソ」や「ブラック」。「スーティン」ら〖パリ〗に集った若きアーティストの一群「エコール・ド・パリ」の面々。独自の道を進み新しい20世紀アートを切り拓きつつあった「カンディンスキー」に「マティス」などをラインアップ。第二次世界大戦後も彫刻の「ヘンリー・ムーア」、幾何学性と具象を融合させた画風の「ニコラ・ド・スタール」、シンプルな形態の静物画を描いた「ジョルジョ・モランディ」、モノや人の存在の不安を形象化したような作風を確立した「アルベルト・ジャコメッティ」などなど。コレクションが着々と積み重ねられていきました。

【名言】

“絵画は、周囲のあらゆるものに美を見出すことができるような力を与えてくれる。私はこの生涯を通じて、人々がものを美しく見ることができるようになるために、画家たちの言葉を人々に通訳し、私なりにできる奉仕を少しずつしてきたのだ。”


〖住所〗

1600 21st Street, NW, Washington, DC 20009 U.S.

〖電話番号〗

202-387-2151

〖アクセス〗

最寄り駅:Dupont Circle駅

※メトロ地下鉄の「レッドライン」が通っています。「Dupont Circle駅」から「フィリップス・コレクション」までは、徒歩5分程度かかります。

DC Metro 公式サイト:https://www.wmata.com/

路線図:https://www.wmata.com/rider-guide/new-riders/upload/pocket-guide-English.pdf

ユニオン駅」からは「レッドライン」で一本で行くことができます。「スミソニアン」方面からは「メトロセンター」で乗り換えて2駅目になります。

〖入場料金〗

【常設展】

土曜日・日曜日:大人10ドル/学生・62歳以上8ドル/会員・18歳未満無料

火曜日〜金曜日:全員無料(任意の寄付) 

【特別展】

火曜日〜日曜日:大人12ドル/学生10ドル/62歳以上10ドル/18歳以下・会員無料

【アフター5チケット(第1木曜日の5:00-8:30pm)】

大人12ドル/学生10ドル/62歳以上10ドル/18歳以下・会員無料

※人気のため事前にチケットを購入することをおすすめします。


〖営業時間〗

火曜日〜土曜日:10:00〜17:00(木曜日は〜20:30まで ※第1木曜は会員・特別アフター5のチケット保有者のみ)

日曜日:12:00〜18:30

〖定休日/休業日〗

毎週月曜日/1月1日・独立記念日(7月4日)・サンクスギビングデー(11月第4木曜)・12月24日・25日

〖公式サイト〗

http://www.phillipscollection.org/

【フロアマップ】

館内入り口は、赤煉瓦の邸宅部分を通り過ぎた新館にあります。

1階:ミュージアムショップ・カフェ・コンテンポラリーアートの展示室

2階:メインの常設作品展示室・特別展展示室

3階:全て特別展の展示室

※2階と3階から邸宅部分につながっています。

「フィリップス・コレクション」は、「ナショナルギャラリー」などの大規模な美術館と比べると、こじんまりとした落ち着いた安らぐ空間。外観はレトロな煉瓦造りの建物ですが、中に入ると一変し、そこはモダンな造りになっています。

「フィリップス・コレクション」の建物はもともと民家ということもあり、家の壁に飾られた美術品を鑑賞しているような雰囲気のお部屋もあります。それでいて、飾られている作品は超一流の作品!なんとも贅沢な気分にさせてくれます。ゆっくりと一つ一つの作品を堪能することができます。