- 私の旅行記
アメリカ ワシントンDC 国立アメリカ歴史博物館
更新日:2020年12月28日

こちらは、「スミソニアン博物館群」のひとつでもある「国立アメリカ歴史博物館(The National Museum of American History)」です!
「ナショナル・モール」の中心部に位置し、「国立自然史博物館」の隣にあります。同じ「スミソニアン」の「国立航空宇宙博物館」や「国立自然史博物館」と比べると、馴染みのない博物館かもしれませんが、隠れたお宝を多数展示されています。
最たるものとしては、「リンカーン大統領」愛用の「シルクハット」などがあります。アメリカという大国が歩んできた歴史や文化を、テーマ別年代順に展示されており、内容は非常に多岐に渡ります。アメリカ戦史や歴代大統領に関する展示がとにかく必見です!
【国立アメリカ歴史博物館:基本情報】
〖住所〗
1300 Constitution Ave. NW, Washington, DC 20560
〖電話番号〗
+12026331000
〖アクセス〗
【サーキュレーター】

「サーキュレーター(Circulator)」とは、一律$1で乗れるワシントンDC内の循環バス。「サーキュレーター」の「ナショナル・モールルート(レッドライン)」は、「ナショナル・モール」を1周しており、各観光スポット付近が停留所になっているので観光客に大変便利です。
「ナショナル・モールルート」の「停留所4」で降りると、「国立アメリカ歴史博物館」のすぐ近くに行くことができます。
サーキュレーター公式サイト:https://www.dccirculator.com/
【メトロ地下鉄(Metrolink)】

最寄り駅:スミソニアン駅(Smithsonian Station)
※メトロ地下鉄の「ブルーライン」・「シルバーライン」・「オレンジライン」の3本が通っています。「スミソニアン駅」から「国立アメリカ歴史博物館」までは、徒歩5分程度かかります。
DC Metro 公式サイト:https://www.wmata.com/
路線図:https://www.wmata.com/rider-guide/new-riders/upload/pocket-guide-English.pdf
近くには「国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館」や「ワシントン記念塔」などがあるため、モール内の他の博物館やモニュメントと合わせて効率よく回ることができ、様々なルートで行くことができます。
〖入場料金〗
無料
〖営業時間〗
10時00分~17時30分
〖定休日/休業日〗
なし/クリスマス
〖公式サイト〗
https://americanhistory.si.edu/
【博物館内:魅力・見どころ!】
〖まずはセキュリティ検査!〗

アメリカの博物館では、必ずセキュリティチェック(カバンの中、金属探知ゲート)が行われるのであまり荷物のない軽装で行くことをおすすめします。
ちなみに、ペットボトルの水などは持ち込むことができます。とても広い館内なので、速足で回っても2~3時間は確保したい博物館です。フロアは3階まであります。

ちなみに、入るとすぐに「自由の女神」がお出迎えしてくれます!
〖2階:アメリカ戦史(The Price of Freedom~Americans at War)〗

〖The Price of Freedom~Americans at War〗の展示室では、「 アメリカ戦史」について学ぶことができます。
〖The Price of Freedom(自由を得るための代償)〗というネーミングがなんとも重い響きを感じさせます。 展示は、「アメリカ独立戦争」から「南北戦争(Civil War)」へと時系列順に続きます。

「第一次世界大戦」から「第二次世界大戦」について、 「東条英機」・「ヒトラー」・「ムッソリーニ」の詳細パネルが展示されており、 日本との「太平洋戦争」の展示もあります。

更に、「広島」・「長崎」への原爆投下についてもパネルがあり、その後「朝鮮戦争」・「ベトナム戦争」と続きます。「9.11同時多発テロ」から「イラン・イラク戦争」まで現代にわたる戦争まで映像や写真、当時の戦闘機の展示を交えて説明がされています。
すべての展示を見終えて、展示室入口に戻ると〖The Price of Freedom(自由を得るための代償)〗という言葉がより一層重く感じられます。アメリカという国が如何に、自由を得るための戦争の歴史の国なのか。と改めて思いました。
〖3階:アメリカ大統領の職務(The American Presidency)〗

〖アメリカ大統領の職務(The American Presidency)〗の展示室では、歴代大統領の愛用品やファーストレディたちの展示などがあります。中でも、歴代大統領夫人のドレスは必見!!!

特に女性に人気の高いコーナー〖The First Ladies〗には歴代大統領夫人たちが着たドレスが展示されています。
この博物館で1番人気があるコーナーと言われていますので、男女問わず必見です!やはり、多くの女性達で溢れており、どこよりも混雑していました。気品高いファーストレディたちへの注目度の高さがわかります。
また、「オバマ大統領」の妻である「ミシェル夫人」が就任式で着た白いドレスや靴の展示もあり、他にも大統領夫人たちの愛用した食器などの展示もあります。
皇室が無いアメリカにとって、「大統領ファミリー」がいわば「ロイヤルファミリー」に匹敵するほど注目されているのがわかります。

また、「国立アメリカ歴史博物館」のお宝展示品と言っても過言ではない、「リンカーン大統領」が暗殺されたときに被っていたというシルクハットの展示があります。
当時は黒かったであろう帽子がだいぶ色落ちて茶色っぽくなっているなど、歴史を感じる事ができ、その存在感は絶大です。他にも、「ワシントン大統領」が着用していた服など、歴代大統領の愛用の品が展示されています。


展示室の奥には、「 歴代大統領」たちの名前や功績などが巨大パネルで紹介されています。
初代アメリカ大統領「ワシントン大統領」から最新の第45第アメリカ大統領「トランプ大統領」まで揃っており、すぐそばにあるモニターには、 「どの大統領が最も影響力があると思いますか?」という質問に、来館者がその場で答えた数値が反映されてます。

更に、アメリカを旅行すると必ず見かける「大統領」の名前を冠した地名「リンカーンストリート」や「フォードアベニュー」など。
今でも大きな影響力を持つ「歴代大統領」たちの存在感がわかります。
〖1階:アメリカの進展(American on the Move)〗

〖アメリカの進展(American on the Move)〗の展示室では、19世紀後半から現在までの、アメリカにおける「交通手段の歴史(変遷)」が各年代のシーンごとに紹介されています。

・1876年にカリフォルニア州で営業を始めたサンタクルーズ鉄道の「ジュピター号」。
・1888年当時にワシントンを走っていた電動の「路面電車」。

・1890年代から1920年代にかけて、車は目覚ましく発展したことを表す、1903年に初めてアメリカを横断したという「自動車」。
・南カリフォルニアで功績を残した「ハイウェイパトロール(日本でいう白バイ)」。
・郊外の生活の象徴だった1986年の「ミニバン」。
・1926年の「南部鉄道蒸気機関車1401号」。
・1930年代の36人乗り「スクールバス」。

・1950年代の「ステーションワゴン」。
・「ロサンゼルス」の大気汚染対策として発展した1997年の「電気自動車」。
・1940年代のシカゴの「地下鉄」。
などなど、どれも実物が展示されており、当時の雰囲気をまじまじと実感することができます。
1940年代の「シカゴ」の「地下鉄」へは、実際に中へ入って座ることもできます。更に、海路における移動ということで、船ついての展示もされています。
〖1階:アメリカお宝展示コーナー(AMERICAN STORIES)〗

同じく1階には、 アメリカの歴史的なお宝が紹介されている〖AMERICAN STORIES〗があります。

アメリカ映画史に残る名作「オズの魔法使い」でドロシーが実際に履いた「ルビーの靴」や元ボクシングヘビー級世界王者「モハメド・アリ」の「グローブ」、有名な初代「アップルコンピュータ―」などが展示してあります。

ただし、こちらの展示コーナーは 企画展のため入れ替わりがあるみたいなので、訪れる際は〖公式サイト〗から確認することを忘れずに!
〖その他:テーマ別展示〗
この他にも、バラエティに富んだ展示室がたくさんあり、これまで紹介した展示室と合わせると最低でも半日程度必要になってくるでしょう。

こちらは、発明王「エジソン」の人生や発明品について紹介した部屋。ちなみに、3番が「エジソン」が発明した1886年の「電球」です。

そして個人的に興味深かったのが、アメリカの「フードカルチャー」について学ぶことのできる部屋です。キッチンが再現されていたり、アメリカを支える食物達がどこで生産されているかなどがわかりとても興味深かったです。
更には、「ビジネス」に関する展示・「貨幣」の展示・「エコ話」の展示など、小さな展示室がいくつもあります。
残念ながら訪問時は準備中となっていましたが、 2018年にオープンしたばかりの「アメリカンカルチャー」の展示室もあります。

いかがでしたでしょうか。
「国立アメリカ歴史博物館」は「国立航空宇宙博物館」や「国立自然史博物館」に比べると、混雑していないのでじっくり見学できるのも魅力です!
やはり、アメリカという国を知る上でとても重要な博物館でしたので、訪れて損はないです。きっとおもしろい発見ができ、最後には訪れて良かった!と思えることでしょう。
また、展示は結構入れ替わりがありますので、訪れる際は〖公式サイト〗で確認することを忘れずに!
【基本情報】
国立アメリカ歴史博物館
住所:1300 Constitution Ave NW, Washington, DC 20560 アメリカ合衆国
電話番号:+1 202-633-1000
営業時間:10時00分~17時30分
入場料金:無料
公式サイト:http://americanhistory.si.edu/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。