私の旅行記
アメリカ ワシントンDC 国立女性美術館
更新日:2020年12月28日

こちらは、全米で唯一女性アーティストの作品を専門的に収蔵する美術館「国立女性美術館(National Museum of Women in the Arts)」です!
「国立女性美術館」は、女性の絵画コレクターによって1987年に設立され、16世紀から現代まで約1000人の女性アーティストによる5000点以上の作品を収蔵しています。
今回はそんな、「国立女性美術館」について詳しくご紹介させていただきます!
【国立女性美術館:基本情報】
〖住所〗
1250 New York Ave NW, Washington, DC 20005
〖電話番号〗
+12027835000
〖アクセス〗
最寄り駅:メトロ・センター(Metro Center)駅
※メトロ地下鉄の「ブルーライン」・「オレンジライン」・「レッドライン」・「シルバー」の4本が通っています。
DC Metro 公式サイト:https://www.wmata.com/
路線図:https://www.wmata.com/rider-guide/new-riders/upload/pocket-guide-English.pdf
〖入場料金〗
大人:$10/シニア・学生:$8/18才以下:無料
〖営業時間〗
10時00分~17時00分
〖定休日/休業日〗
なし/クリスマス
〖公式サイト〗
【国立女性美術館:魅力・見どころ!】

「国立女性美術館」は、2つの階にまたがる形でコレクション・ハイライトを観賞することができます!中2階のクラシックな展示室は、16世紀から20世紀までの肖像画に焦点を当てており、聖母子など聖書や神話の登場人物/実在の王侯貴族や著名人にかかわらず、いずれも「女性画家が女性を描いた」ポートレートである点が特徴的です。

時代を超えた女性画家の層の厚みを示すとともに一見すると華やかですが、「男性像が1点もないこと」が女性画家の置かれた時代的制約を物語ります。
※ヨーロッパやアメリカの絵画アカデミーにおいて、女性の入学は排除あるいは制限されており、絵画のヒエラルキーの最上位とされた歴史画や宗教画に従事できず、より下位とされた肖像画や静物画が主な活動領域でありました。

一方、上階の展示室では16~19世紀と近現代の作品を組み合わせた展示構成を取り、「Body Language」・「Domestic Affairs」・「Herstory」・「Natural Women」のテーマで多岐に渡る作品を紹介しています。活動領域を肖像画や静物画に制限された女性画家の歴史的制約を示すとともに、現代の女性作家が男性主導の表象の歴史をどう批判的に検証し、表現の主体性を取り戻そうとしていったかが示される。「Body Language」では、第二次世界大戦下で母親を殺害された個人史から出発し、手と首を欠いた人物群を麻布で造形する「マグダレーナ・アバカノヴィッチ」の作品がまず出迎えてくれます。性別や人種を捨象された抽象的な人体像ですが、黙したまま抵抗の座り込みを続けているようにも、拷問の匿名的な犠牲者を表わしているようにも見えます。

また、日常的な光景として女性ヌードを描いた「シュザンヌ・ヴァラドン」の絵画の隣には、「ジリアン・ウェアリング」の「Sleeping Mask」あり、寝顔を象ったマスクですが就寝時さえも「他者の眼差しによって形成される自己表象」の仮面からは逃れられない状況を暗示します。

一方「Herstory」では、歴史的な肖像画に加え、「ジェンダー」や「エスニック・アイデンティティ」の表現を主題化した現代の作品群が並びます。「Natural Women」では、南米スリナム(18世紀のオランダ領ギアナ)に赴き、植物や昆虫の精緻な博物画を描いた「マリア・ジビーラ・メーリアン」の隣に、「アン・トゥルイット」のミニマルな柱状彫刻が配されています。ギリシア神話の木の精の名を冠したタイトルと鮮やかなグリーンが、厳格な幾何学性と有機的な自然、工業性と人体といった二項の奇妙な融合を示します。

これらの展示室の最奥には、「もし女性が世界を支配したら」という文言をネオンサインであしらった「ヤエル・バルタナ」の「What If Women Ruled the World」が燦然と輝きます。その他、「メアリー・カサット」・「フリーダ・カーロ」・「ジュディ・シカゴ」・「リンダ・ベングリス」・「ルイーズ・ブルジョワ」といった著名作家も多数並びます。
いかがでしたでしょうか。
「国立女性美術館」は、ロマンチックなフェミニンな館内も見る価値があり!あまり大きな博物館ではなく、「ミュージアムショップ」も入口のところに1つだけですので比較的に足早に巡りやすく、他にも観光名所を回りたい場合の所要時間は1〜2時間くらいで観光プランを組んでも大丈夫でしょう。
個性的でカラフルなアートから、少しダークな作品もありますがフェミニンさを感じれる美術品がたくさんあり、館内のデザインも素敵でゆったりとした雰囲気で回れるため、是非とも訪れてみてください!
【基本情報】
国立女性美術館(National Museum of Women in the Arts)
住所:1250 New York Ave NW, Washington, DC 20005
電話番号:+12027835000
アクセス:最寄り駅・メトロ・センター(Metro Center)駅
入場料金:大人:$10/シニア・学生:$8/18才以下:無料
営業時間:10時00分~17時00分
定休日/休業日:なし/クリスマス
公式サイト:https://nmwa.org/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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