- 私の旅行記
アメリカ ワシントンDC スミソニアン国立自然史博物館
更新日:2020年12月28日

こちらは、あの有名映画「ナイトミュージアム2」の舞台となった「スミソニアン国立自然史博物館」です!
とても巨大な博物館で、「スミソニアン博物館群」の中でも「航空宇宙博物館」に続く2番目に人気の博物館です!家族連れだけであればおそらく一番人気でしょう。
今回はそんな、「スミソニアン国立自然史博物館」の魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで詳しくご紹介させていただきます!
【スミソニアン国立自然史博物館:基本情報】
〖歴史・概要〗

「国立自然史博物館」には、総数にして1億2千5百万個を超えるコレクション(とてつもない数でイマイチピンとこない方もいらっしゃると思いますが、スミソニアン博物館群全体の約9割を占めると言われています)があり、動物や化石、鉱石、岩石、隕石の標本等など、男性なら聞いてるだけでもワクワクしてしまうような素晴らしいコレクションが多岐にわたりあります。
私もスミソニアン博物館群を巡っている時、特に「国立自然史博物館」と「航空宇宙博物館」では思わず少年に戻ってしまいました。博物館の建物は1910年に、「ホーンブロワー&マーシャル」によって設計、建設されました。新古典主義的の建築様式で、「ナショナル・モール」北側に建てられた最初の建造物でもあります。
〖住所〗
10th St. & Constitution Ave. NW, Washington, DC 20560
〖電話番号〗
+12026331000
〖アクセス〗
最寄り駅:スミソニアン駅(Smithsonian Station)
※メトロ地下鉄の「ブルーライン」・「シルバーライン」・「オレンジライン」の3本が通っています。「スミソニアン駅」から「国立自然史博物館」までは、徒歩5分程度かかります。
DC Metro 公式サイト:https://www.wmata.com/
路線図:https://www.wmata.com/rider-guide/new-riders/upload/pocket-guide-English.pdf
近くには「アメリカ歴史博物館」や「国立航空宇宙博物館」、「メモリアル」が並んでいるため、モール内の他の博物館やモニュメントと合わせて効率よく回ることができ、様々なルートで行くことができます。
〖入場料金〗
無料
〖営業時間〗
10時00分~17時30分
※季節によっては19時30分まで延長することも。
〖定休日/休業日〗
なし/クリスマス
〖公式サイト〗
https://naturalhistory.si.edu/
【博物館内:魅力・見どころ!】
〖まずはセキュリティ検査!〗

アメリカの博物館では、必ずセキュリティチェック(カバンの中、金属探知ゲート)が行われるのであまり荷物のない軽装で行くことをおすすめします。
ちなみに、ペットボトルの水などは持ち込むことができます。
〖館内マップ〗
博物館内は地下1階・1階・2階の3つに分かれており、その中に展示フロアがいくつもああります。館内パンフレットを1USDで購入することができますが、案内表示が館内にいくつかありますので、無くても特に問題ないでしょう。
〖巨大なアフリカ象のはく製がお出迎え!〗

「国立自然史博物館」では、セキュリティゲートを終え中に入ると、さっそく巨大なアフリカ像のはく製(像牙以外は本物)(当時の世界最大級の像)がお出迎えしてくれました!
1955年に捕獲された巨大なアフリカ象で、これまで捕獲された象の中では最大になります。体長3.9メートル・体重8トンもあり、1階「ロタンダ」フロアでは圧倒的な存在感を放っています。
ちなみに、像の牙は重すぎて取り付けることができなかったために、本物ではなくグラスファイバー製となっています。
〖1階西側:哺乳類館〗

正面入って左の西側には、多種多様な哺乳類動物たちのはく製が所狭しと並んでいる「哺乳類館」があります。はく製と言えども、そのリアルな姿にまるでサファリに来ているような気持ちになります。
また、ここ1階西側には動物たちの他にも同じく哺乳類である『人類の起源 Human Origin』の展示もあります。人類の進化の過程での脳の大きさの推移など、様々な視点からの展示があるなど、とても興味深かったです。
世界中で見つかった骨から当時の人類の顔の造形が再現されているなど、ついつい見入ってしまうほどです。ちなみに、子供向けの教育番組も上映しており、哺乳類の条件についてわかりやすく解説などもされています。
例えば、、、
哺乳類には3つの条件があるそうで、
①お乳を飲んで成長する
②毛が生えている
③耳に骨がある
など、大人でも知っているようで意外と知らなかったことを学ぶことができます。
〖1階東側:恐竜館〗

正面入って右の東側には、「トリケラトプス」等の恐竜の骨を展示する広間があります。恐竜の展示物付近には地球上の生命がどのように進化していったかを詳細に説明するパネルや陳列物があり、先カンブリア時代まで遡る事が出来ます。
また、オーストラリアで発見された35億年前の世界最古の化石・微生物の化石もあります。地球ができたのが46億年前ですが、これは最古の生物の唯一の証拠なのだそうです。
更には、モンゴルで見つかった9000年前の恐竜の卵の化石があるなど、これこそ思わず少年に戻ってしまうほど感動してしまいました。
※〖1階東側〗は2014年から5年間改装工事中のため、恐竜の化石の一部は〖2階西側〗で観ることができます。※下記参照※
〖1階中央:オーシャンホール(海洋生物)〗

正面入って突き当り中央には、三葉虫やアンモナイトのおなじみの化石がたくさんある「オーシャンホール(海洋生物)」があります。これらは垂直にディスプレイされているので全てを近くから観察するできます。
また、原寸大のクジラが宙に浮いたり、グロテスクな深海魚や巨大ダイオウイカのはく製などもあり、ちょっとした水族館のような雰囲気です。
〖2階西側:骨標本館〗

「2階西側」には、 本物のトリケラトプスの骨やウミガメやマナティーの骨の展示がされている「骨標本館」があります。本物のトリケラトプスの骨はとても大きくてもの凄い迫力があります。
また、ウミガメやマナティーの骨になった姿はなかなか見ることできませんので貴重です。他にも化石の発掘の様子など併せて勉強することができます。また、この近くには本物の古代エジプトのミイラの展示もありますので、かなり苦手でない方であれば是非!
〖2階東側:鉱物・宝石の館〗

「2階東側」には、様々な鉱物・宝石が展示されている観光客に人気のコーナー 「鉱物・宝石の館」があります。
子供よりも大人たちが興奮してしまうような素晴らしい宝石が、高級宝石店さながらにたくさん展示してあります。
【ホープダイヤモンド】

1番有名なのは何と言っても「呪の石」で有名な「ホープダイヤモンド(Hope Diamond)」。回転するショーケースの周りは常に人だかりです。
この45.52カラットの青いダイヤの歴史は1668年に遡り、当時は112.1875カラットと倍以上の大きさだったと言われ、もう1つのダイヤが存在するのではと言われているそうです。
かつてフランス王やイギリス王など数々の所有者の手に渡りましたが、所有すると呪われるという噂があり最終的に所有した「ハリーウィンストン」創業者・「ハリー・ウィンストン」が「スミソニアン博物館」に寄付し今に至ると言います。
「ホープダイヤモンド」の名前の由来は、当時の所有者であったイギリス国王「ジョージ4世」が亡くなり、その後宝石コレクターでもあった「ヘンリー・フィリップ・ホープ」が購入、1901年までホープ家所有しており、この頃から「ホープダイヤモンド」と呼ばれるようになったそうです。
【マリーアントワネットのダイヤイヤリング】

「ホープダイヤモンド」が展示されている横の部屋「装飾品エリア」には、「マリーアントワネット」が夫の「ルイ16世」から贈られた、「ペアシェイプ(しずく型)」のダイヤイヤリングがあります。
1791年に「フランス革命」から逃れようとしていた際も身に付けていたとされています。
【ナポレオン1世が妻に送ったティアラやペンダント】

1810年に時の皇帝「ナポレオン1世」が2番目の妻「アリー・ルイーズ」に結婚記念として贈った、950個にも及ぶダイヤモンドを散りばめられた「ティアラ」や、その翌年息子の誕生を祝い贈った「ペンダント」も見逃せません。
まさにこの世の贅を尽くしたような輝きを放っています。
【世界最大級の宝石がとにかくたくさん!】

上記紹介した宝石以外にも、「ティファニー財団」からの寄贈された宝石、世界最大423カラットのスリランカ産「ブルーサファイア」、世界最大127.01カラットの「ポルトガルダイヤモンド」、世界最大138.7カラットのスリランカ産「ロッサー・リーブズ・ルビー」などがあります。
また、この他にも1つで2万2892.5カラット・重さ4.6キロもあるブラジル産「アメリカン・ゴールデントパーズ」など様々な貴重な宝石類が展示されています。「国立自然史博物館」の宝石類コレクションは7500以上で合計2万3000カラットにも及びます。
【鉱物や隕石もお見逃しなく!】

宝石類の展示エリアの横には、3000点にも達する鉱物・隕石などの展示があります。
巨大な水晶・アメジストの原石や火星のカケラの触れられるコーナーもあります。展示されいる全ての物が貴重で興味深い物ばかりですので、隅から隅まで見逃しのないようにしましょう!
【出口付近】

出口付近では、「ティラノサウルスレックス」の頭の骨がお見送りをしてくれます。なお、「国立自然史博物館」の中には有料ですが「IMAXシアター」の映画館があります。
時期によって上映作品は異なりますが、恐竜の世界や深海世界を体験できる作品が上映されていました。時間が許される方は是非ともご覧ください。また、地下1階にはカフェやミュージアムショップがあるのでお土産はそちらでどうぞ。
【勝手に厳選!!!おすすめの展示品ベスト3】

本当に時間が無い!という方はあらかじめ館内図を頭に入れて、観たい展示品だけ効率的に回る!というのもおすすめ!館内図は公式HPからダウンロードできます。
個人的見解で勝手に厳選した、おすすめの展示品ベスト3をご紹介します!
1位:ホープダイヤモンド【2階東側】
2位:トリケラトプスの骨【1階東側】※現在は【2階西側】に展示中
3位:人類の起源【1階西側】
巨大な博物館を周る際は事前の予習がとても大切です。興味のある展示品の見逃しが無いよう、しっかり準備していけば当日も余裕をもって楽しむことができると思います!

いかがでしたでしょうか。
「国立自然史博物館」は人気の博物館というだけあって平日の開園と同時でも人が混雑しています。「国立自然史博物館」はとにかく視覚で楽しめる展示物が多いので、小さいお子様はもちろん、大人もとても楽しめると思います!
「国立自然史博物館」でしか見られない物が多いですから、行って損することはまずないと思います。ちなみに、「スミソニアン博物館群」は全て無料です!!!とにかく凄い!の一言に尽きます!
限られた時間の中で様々な博物館を周る為、どこの博物館に行こうか悩むと思いますが、是非訪れてほしい博物館の一つです!
【基本情報】
スミソニアン国立自然史博物館
住所:10th Street and Constitution Ave, Washington DC, DC 20560 National Mall
電話番号: 202-633-1000
営業時間:10:00-17:30(時期により延長あり)
休業日:12/25
入場料:無料
公式サイト:https://naturalhistory.si.edu/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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