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イギリス ロンドン グリニッジ天文台

更新日:6月10日


こちらは、世界の基準時刻を発信していた歴史ある「王立天文台」である「グリニッジ天文台(Royal Observatory, Greenwich)」です!

「グリニッジ天文台」は、イギリスのロンドン郊外にある「グリニッジ」の人気観光スポットで、世界文化遺産の「河港都市グリニッジ」に登録されているおすすめスポット!

24時間時計や報時球などの変わった時計や、迫力のある映像ショーを見られるプラネタリウムなど、たくさんの見どころがあり、経度0度のグリニッジ子午線が通っていることでも有名です。

今回はそんな、世界遺産「マリタイム・グリニッジ(海事都市グリニッジ)」にも含まれる、「グリニッジ天文台」について詳しくご紹介させていただきます。

【グリニッジ標準時とは?】

「グリニッジ標準時(世界標準時)」とは、イギリスのロンドンにある「グリニッジ天文台」で、天文観測を使って導き出した時間のことで、昔は世界各国の標準時として使われていました。

「グリニッジ天文台」には、世界各国が集まった「国際子午線会議」で決められた、経度0度のグリニッジ子午線が通っており、日本時間を「グリニッジ標準時」で見ると9時間の差があります。

現在は、昨今のテクノロジーの進歩とともに「本初子午線」が修正・変更され、「グリニッジ子午線」の東方向に約100メートル移動しています。とは言え通称として「グリニッジ子午線」が「本初子午線」の意味で用いられていることがあります。

また現在も原子時計を使った協定世界時が使われており、12:45から13:00にかけては「時の球」と呼ばれる報時球が今でも正確に時報を告げるところを見学することができます。

【歴史】

「グリニッジ天文台」は、1675年にイギリス王の「チャールズ2世」によって建てられた「王立天文台」で、「グリニッジ標準時」の基準になった「グリニッジ平均時」が観測された場所です。

15世紀より始まった大航海時代より、船のナビゲーションは国家繁栄の大切な技術として西ヨーロッパ諸国は研究を重ねていきました。

「大英帝国」もインドなどのアジア諸国の植民地化や、1607年に建設したアメリカ大陸の最初の植民地「ジェームズタウン」があり、正確な航海はもっとも必要な技術だと考えていました。

そこで、当時の大英帝国国王「チャールズ2世」は航海に必要な天文を研究するため、「王立天文台」を「グリニッジ」に建設。ちょうどそのころ、「チャールズ2世」は愛人であったフランス人女性「ルイーズ・ケルアイユ」を通じて、経度の測定法に関するアイデアを持つというフランス人男性の話を耳にします。

彼の話を聞いてみると、月とそのほかの星の位置関係から経度を割り出すことができるという。この話に興味を持った「チャールズ2世」はさっそく諮問会議を開いて意見を募ったところ、「理論的には可能であっても、天体の動きを把握できていない現状では実現不可能」と の解答が識者たちから戻ってきました。

そこで「チャールズ2世」は「天文台」を設置し、天体の研究を直ちに開始するよう命じ、「王立天文台」を設置する場所として選ばれたのは、当時「貿易港」として繁栄を極めていた、ロンドン南東部の「グリニッジ」でした。

またこの地は、当時「チャールズ2世」の宮殿が置かれていた場所でもありました。こうして1675年に「チャールズ2世」のお膝元にある一番見晴らしの良い丘の上に、初代責任者を務める「ジョン・フラムスティード」の名前が付けられた「フラムスティード・ハウス」が完成したのです。

現在の見学施設は「フラムステドハウス」と呼ばれるのは初代天文台長が居住していたことからそう呼ばれています。2代目天文台長は、「ハレー彗星」の発見で有名な「エドモンド・ハレー」。

現在、天文台の実質的な観測事業は他の場所に移転され、ここ「グリニッジ天文台」は博物館として一般公開されており、世界遺産の「河港都市グリニッジ」の文化遺産に登録されています。

  • 1675年:王立天文台が設立されました。

  • 1833年:天文台屋上に設置された、タイムボールを落とすことによる時報が開始される。

  • 1851年:グリニッジ子午線制定

  • 1884年:国際子午線会議で、経度0度に対応するグリニッジ子午線を世界の公式な本初子午線とすることが採択。

  • 1899年 :新物理観測所(現在は南館)が完成。

  • 1924年:時報信号(グリニッジタイム)が王立天文台から放送開始。

  • 1948年:天文学者ロイヤル事務所がハーストモデウスに移転。

  • 1957年:王立天文台はハーストモデックスへの移転を完了し、ロイヤルグリニッジ天文台(RGO)となり、現在のグリニッジ天文台は、旧王立天文台と改名される。

  • 1990年:RGOはケンブリッジに移住。

  • 1998年:RGO閉鎖。現在のグリニッジ天文台は、グリニッジ王立天文台に戻され、国立海洋博物館の一部として営業。

  • 2011年:ROGを含むグリニッジ博物館は、総称してグリニッジ王立博物館になる。

【アクセス】

ロンドンから「グリニッジ」へ向かう交通手段は以下の3通りあります。

〖水上バス〗

ゆっくり観光スポットを水上から眺めたい方は観光用の「水上バス」がおすすめ!「水上バス(別名:リバーボート)」では、「テムズ川」の水路を移動することができます。

ボートの種類は2種類あり、市民が公共交通機関として利用する「コミューターサービス」と観光用の「レジャーサービス」があります。

「テムズ川」の水路を使い、早くロンドンから「グリニッジ」を移動したい方は「コミューターサービス」がおすすめです。ロンドンの大観覧車「ロンドン・アイ(London Eye)」や何度も橋を架けては落ちる橋として知られる「ロンドン橋(London Bridge)」などの場所付近が駅となっており、見どころも満載です!

〖電車〗

2つ目の「グリニッジ」への行き方は、「地下鉄」と「無人運転電車」を利用する方法です。グリニッジ観光で日本人が利用したとの声が多いのは、無人運転電車「ドックランズ・ライト・レイルウェイ(Docklands Light Railway)」、通称「DLR」です。

ロンドンの金融街「カナリーワーフ」(Canary Wharf)を通るため、高層ビルが建ち並ぶ街並みの景色が見どころです!

まず最初に地下鉄の、日本語に意訳すると銀行駅という名の「バンク駅(bank)」、またはロンドンの金融街「カナリーワーフ駅」から乗車します。

「ルイシャム駅(Lewisham)」で下りて、「DLR」に乗り換えます。「グリニッジ天文台」に近い駅は「カティー・サーク駅(Cutty Sark)」で、「カティー・サーク駅」で下車します。

〖バス〗

ロンドンから「グリニッジ」へ向かう際に、ロンドン市街地の街並みを楽しみたい方にぴったりなのが、2階建ての「バス」。

「大英博物館」のある「ラッセル・スクエア(Russell Square)」から出ているバスの「ルート188」を利用し、「国立海洋博物館(National Maritime Museum)」で下車します。

「バス」を利用するとロンドン中心街から1時間以上かかるので、ゆっくり時間が掛かってもよいのでロンドン市街の見どころを肌で感じたい方におすすめです!

「オルドウィッチ(Aldwych)」・「ウォータールー駅(Waterloo)」の前からもバス乗車が可能で、「国立海洋博物館」で下車後は、徒歩約10分ほどの場所に「グリニッジ天文台」があります。

【Greenwich Parkを歩いて行く】

「グリニッジ天文台」は「Greenwich Park」という広い公園の中にあります。駅から天文台の方へ歩いて行くと公園の正門が見えて来るので、そのまま中へ入って進みます。

ここはロンドンにある「王立公園」の一つで、総面積は74ヘクタールという広大な広さ。なだらかな上り坂の一本道を進んで展望台の方へ。

天文台への道のりは、基本的にメインストリートを真っ直ぐ進めば良いだけですので迷う事は無いでしょう。途中には道案内標識もあります。

【料金・入場方法について】

大人:15ポンド、 子供:6.50ポンド

おすすめは「ロンドン・パス」を事前に購入する方法!市内80か所以上ものスポットで使えるフリーパスでお得に入場でき、一部の観光スポットでは優先入場の特典やお土産の割引などもあります!➡

「グリニッジ天文台」単体での入場チケットもあります。

【魅力・見どころ!】

〖展望博物館〗

「グリニッジ天文台」は現在天文台としての役目は終えており、「国立海洋博物館」の一部となっており、「グリニッジ天文台」の中は、「グリニッジ基準時間」を刻んでいた頃の望遠鏡や時計などが展示されています。

長い間、航海に出た船の経過時間を計測するために、天体観測で時刻を計っていた頃の天文学的な道具や航海術に関する展示物、基準時間を導き出す開発に関する展示も見どころ!1893年に製作された当時最大の28インチ屈折望遠鏡も、当時のまま展示されています。

入場すると直ぐに中庭がありますが、そこで無料の音声ガイドを受け取ることができ、もちろん日本語の選択が可能です。

現在の「展望博物館」は初代天文台長「ジョン・フラムスティード」にちなんで、1720年頃に「フラムスティード・ハウス」と名付けられました。

また、丘の上にある「グリニッジ天文台」からの眺めは、天気が良いと「グリニッチロイヤルパーク」をはじめ、美しいロンドンの景色を楽しめます。

その他、45億年前に落ちてきた貴重な隕石に触れることもでき、歴史を感じられる場所でもありと同時に、「グリニッジ天文台」の建物自体も美しく建物も見どころです。

「グリニッジ天文台」は、「天文台」としての機能を1954年に停止しているのですが、その理由は、空気汚染や鉄道から出る磁気の発生によって、観測が難しくなったことでした。

その後は、イングランド南東部「サセックス」や中東部「ケンブリッジ」に移転をしましたが、国内では完全に閉鎖しており、現在「カナリ-諸島」にて基準時間のベースになる観測データが収集されているようです。

入場料は£15(約2145円/)。オンライン予約をすると£13.5になります。「カティサーク号」との共通入場券もあり、「カティサーク号」を見る場合は共通入場券がお得です。

営業時間は10時から17時で、最終入場は16時30分。休業日はクリスマス時期の12月24日から12月26日まで。

館内の見学が終了すると、出口には「天文ショップ」もあり、ここには時計にちなんだ商品や経度0°がデザインされた製品が沢山陳列してあります。

ロンドン市内では見かけない、珍しい商品がたくさんありますので、ロンドンのありふれたお土産は欲しくない方は是非ここでグリニッジ土産を漁ってみてはいかがでしょうか。

〖グリニッジ子午線〗