- 私の旅行記
イギリス ロンドン ザ・シャード
更新日:2021年6月10日

こちらは、ロンドンのパノラミックな景色を楽しむ展望台として有名な「ザ・シャード(正式名所:THE VIEW from The Shard)」です!
2013年2月1日に完成した「ザ・シャード」は、これまでヨーロッパで最も高層ビルであった「モンパルナス・タワー(パリ)(210m)」を越える高さ310mの超高層ビルです。
建築設計を手掛けたのはイタリア人・ミラノ出身の建築家「レンゾ・ピアノ(Renzo Piano)」という人で、日本の「関西国際空港旅客ターミナルビル」を手掛けたことでも有名。
展望台は69Fの室内と、72Fの屋外デッキに分かれており、展望台自体の高さは244mとなり、こちらもヨーロッパ最高峰となります。
【ザ・シャード:基本情報・魅力・見どころ!】

英語の「シャード(Shard)」は日本語で「破片」という意味。教会の尖塔や船のマストをイメージしたピラミッド型の形が特徴的。
全面ガラス張りになっており、使われたガラス板の数は、ビル全体で計1万1000枚に上ったという。
「ザ・シャード」のビルの全面がガラス張りでデザインされているのも「破片」を意識しているそうです。
〖EUで最も高い310mのビル〗

「ザ・シャード」は、現在「EU(欧州)」で最も高いビルで、その高さは310m。
そもそもヨーロッパには高い建物があまりなく、「ザ・シャード」からは地平線の果てまで見渡せてしまいます。
公式資料によれば、晴天時は64km先まで見渡すことができるんだそうです。

また、69階と72階にある展望フロアは絶景。特に72階など、ほとんど外になっているため、空気と共にロンドンの「今」をまさに体感することが出来ます。
1番の目玉は西側。こちらは「テムズ川」に架かる「タワー・ブリッジ」に、その先には新金融街の「カナリー・ワーフ」のビル群が望めます。
北側には世界有数の商業街である「シティ・オブ・ロンドン」のビル群が見下ろせ、東側には「テムズ川」沿いに、歩行者専用の「ミレニアムブリッジ」やライトアップの美しい「サザーク・ブリッジ」、そして「ロンドン・アイ」や「ビッグ・ベン」などを望めます。

【ロンドンの高層ビルTOP10】
「ザ・シャード(The Shard)」・310メートル ・2012年
「ワン・カナダ・スクウェア(One Canada Square)」・235メートル・1991年
「ヘロン・タワー(Heron Tower)」・230メートル・2011年
「8カナダ・スクウェア・(8 Canada Square)」・199.51メートル・2002年
「25カナダ・スクウェア(25 Canada Square)」・199.51メートル・2002年
「タワー42(Tower 42)」・183メートル・1980年
「30セント・メリー・アクス(30 St Mary Axe)(通称「ガーキン」)」179.80メートル2003年
「BTタワー(BT Tower)」・177メートル・1962年
「ブロードゲート・タワー(Broadgate Tower)」・161.25メートル・2008年
「ワン・チャーチル・プレイス(One Churchill Place)」・156.34メートル・2004年
〖ザ・シャードのフロア案内〗

2〜28階:オフィス
31〜33階:バー・レストラン
34〜52階:ホテル(シャングリラ・ホテル)
53〜65階:マンション
68〜72階:展望施設(高さ約244m)
75〜87階:塔屋
「スカイ・ガーデン」の「展望フロア」の高さが約155mなのに対し、「ザ・シャード」の展望フロアの高さは約245mでその差は約100m。
ちなみに、「スカイ・ガーデン」はビルの35階〜36階にあるのに対し、「ザ・シャード」の展望フロアは68〜72階に位置しています。
〖中東のカタール国が大部分を所有している!〗

「ザ・シャード」の建設計画は、ロンドンを拠点とするセラー不動産グループの「アービン・セラー会長」が、この場所にあった25階建てのビルの再開発を決定したことから始まりました。
その後、2007年の金融危機の影響で一時は計画破綻の危機に直面したのですが、2008年初頭、中東のカタール国の「カタール国立銀行」・「カタール・イスラム銀行」などで構成されるコンソーティアムが出資に合意し、計画続行が可能になったのです。
こうした経緯を経て「ザ・シャード」は現在、95%がカタール国の所有となっています。
豊富な石油と天然ガス資源に恵まれた富裕国であるカタール国は近年、ロンドンの高級不動産を数多く取得しており、デパート「ハロッズ」や、メイフェア地区に位置する米国大使館の建物などを所有しています。
〖ザ・シャードは入場料の高さも世界クラス〗

「ザ・シャード」はその入場料の高さでも有名。「スカイ・ガーデン」の入場料が無料なのに対し、「ザ・シャード」は大人1人あたり約£31/当日券(約4,650円)を支払う必要があります。
支払う価値はありますが、滞在時間が数十分程度と考えるとやはり少し高額な気もします。
チケット購入方法は、前売り券が30分単位で時間指定のチケットとなり、各時間共に人数制限があるため、旅行予定が立ったら事前予約をおすすめします!
当日券で希望時間が売り切れていた場合でも、100ポンドを支払うと入場できる仕組みとなっています。
ロンドンは天候が良くないことが多いため、綺麗な夜景を見たい方は、宿泊日数分だけ事前予約しても良いかもしれません。
〖アクセス方法〗
「ロンドンブリッジ駅」と隣接した場所に「ザ・シャード」はあります。
駅から濡れることなく、「ザ・シャード」の入口(1階)に到着することが可能です。
入口付近には、係の人が立っておりチケットの確認。ネットで事前予約した方は、送られてきたメールを印刷した紙をみせればOK!現地で購入する場合は、その旨話せば良いでしょう。
その他に「モニュメント(Monument)駅」、「バラ(Borough)駅」が比較的近くにあり、これらの駅からは徒歩約10分です。
〖三脚の持ち込み&大型バックの持ち込み禁止〗

事前チケット購入時の利用規約にも記載されていますが、展望台での三脚利用は禁止されています。
「エントランスゲート」では、空港並のセキュリティになっており、中型三脚(折りたたみ時に長さ35cmほど)の持ち込みはできますが、係の方に「You can not use the tripod(三脚の利用はできません)」と注意を受けます。
また、「展望台」では係の方が総勢10名ほどで巡回しており、三脚の利用は確実にできない状況です。
しかし、足下からガラス張りであるため、床にカメラを置いて夜景撮影することは可能です。ただ、69階の「展望室」は二重ガラスであるため、撮影するのであれば、72階の「屋外展望台」がおすすめです!

また、利用規約には「大型バック」・「自転車」・「ベビーカー」などの展望室の持ち込みは許可されていません。
「ベビーカー」だけは「エントランス」で預かってもらえますが、その他の大型持ち物は預かってもらえません。
ロンドンには「コインロッカー」はありませんので、最悪入場できなくなりますのでご注意下さい。
ちなみに、大型の基準は利用規約での記載はされていませんが、「55×38×20センチを越える荷物の持ち込みは禁止」とされているようです。
【料金:お得情報!】
大人1人あたり約£31/当日券(約4,650円)

おすすめは「ロンドン・パス」を事前に購入する方法!市内80か所以上ものスポットで使えるフリーパスでお得に入場でき、一部の観光スポットでは優先入場の特典やお土産の割引などもあります!
※「ザ・シャード」単体での入場チケットもあります。
【レストラン&バー】

「ザ・シャード」内にある「レストラン」や「バー」を利用する方法は、ビルのエントランスで「レストランorバーを利用する。」と告げれば、すぐに専用エレベーター乗り場へと案内してくれます。
事前の予約も特に不要で、当日の立ち寄りが可能です。
「レストラン」・「バー」の専用出入り口で簡単な手荷物と身体検査を済ませたら、飲食フロアへつながる直通エレベーターへ向かいます。
もちろんここで料金の発生はなく、あっさりと「ザ・シャード」へ入場できてしまいます。

「レストラン」・「バー」があるフロアは31階〜33階で「スカイ・ガーデン」と同じくらいの高さになります。
上階フロアへつながっているこのエレベーターの速度が早く、5秒程度で一気に32階に到着。ちなみに「ザ・シャード」内の「バー」があるフロアは31階〜33階なので、高さ的には「スカイ・ガーデン(35階〜36階)」より少しだけ低いです。
「フロア68階〜72階、地上約245mの高さからの景色をどうしても眺めたい!」という場合には約£31(約4,650円)を支払い「展望台」へ入場するしかないですが、「高さ関係なくザ・シャードからの景色が見たい!」程度の感覚であれば、この31階〜33階にある「レストラン」・「バー」を利用するのできっと十分満足できるはずです!

そして、店内の雰囲気も空に合わせて変化していき、空がオレンジ色に染まり始めると「バー」の照明も少しずつ落とされ、雰囲気もよりロマンチックになっていきます。
地上からの高さは「展望台」より低いですが、「展望台」に行くよりもはるかにリラックスしてゆったりした時間を過ごすことができ、ロンドンのパノラマビューを眺めながら、ビールやカクテル、ワインを片手に過ごす時間は最高の至福を味わえることでしょう。

ちなみに、「レストラン」や「バー」があるフロア内にあるトイレは、「ザ・シャード」の外観と同じようにトレイのデザインも全てガラス張りになっていて、洗練されています。
外壁もガラスになっているので、トイレにいながらもロンドンの絶景を楽しむことができるので、用を足す用事が無くても是非覗いて見ることをおすすめします!
〖Aqua Shard(31階):おすすめ!〗

私が最もおすすめするお店は、「ザ・シャード・31階」にあるバー「Aqua Shard」です!
ラグジュアリーな雰囲気だけれども、ビールやカクテルの価格設定は普通のパブと同じくらい、ビール1杯(1ボトル)で約£5〜£6(750円〜900円)、カクテルは1杯約£10〜£15(1,500円〜2,250円)。
これに12.5%のサービスチャージ料が加算されるので、最終的に普通のパブに行くより若干高めにはなる程度です。
ちなみに、「ザ・シャード」内飲食店のドレスコードは「スマートカジュアル」で、運動靴や運動着、スリッパのようなサンダルなどでは入店拒否される場合もあるのでちょっとだけ意識して洋服選びをする必要があります。

とはいっても、相当ラフな格好でない限り、まず入店拒否されることはありません。バーのスタッフもものすごく素敵な笑顔で接客してくれますよ!
とてもフレンドリーで、長時間座っていても「良い景色でしょ?楽しんでる?」と気軽に声をかけてくれたりと、快適な空間をも提供してくれます!
【基本情報】
Aqua Shard
住所:level 31, The Shard, 31 St Thomas St, London SE1 9RY
電話番号:+44 20 3011 1256
営業時間:
月曜日~木曜日:7時00分~1時00分
金曜日:7時00分~3時00分
土曜日:9時00分~3時00分
日曜日:9時00分~1時00分
公式サイト:https://aquashard.co.uk/
いかがでしたでしょうか。
「ザ・シャード」は、これまでヨーロッパで最も高層ビルであった「モンパルナス・タワー(パリ)(210m)」を越える高さ310mの超高層ビル。
欧州一高い地点からの景色を楽しむか、「レストラン」や「バー」でゆったり過ごす時間を楽しむかは個人のお好みで!
どちらの方法を選択したとしても、訪れる価値があることは間違いなしです!ロンドン滞在中にはぜひ立ち寄ることをおすすめしたいスポットです!
【基本情報】
ザ・シャード(the shard london)
住所:32 London Bridge Street, London SE1 9SY
建設費:4億5000万ポンド(約553億5000万円)
総床面積:311万平方メートル
設計者:レンゾ・ピアノ
開発業者:セラー不動産グループ(Sellar Property Group)
主な建設業者:メイス・グループ(Mace Group)
営業時間:展望台への入場は10時〜21時(最終入場)まで。
※バー・レストランの営業時間は各店舗によって異なる。
展望台の入場料:
大人1人あたり約£31/当日券(約4,650円)
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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