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イギリス ロンドン ハムステッド・ヒース
更新日:2020年12月28日

こちらは、ロンドン北部にある貴重な自然が残されている公園「ハムステッド・ヒース(Hampstead Heath)」です!
「ハムステッド・ヒース」は、芝地や丘、展望台、池、森、プール、動物園、遊戯広場、陸上トラック、ケンウッド・ハウスやガーデンがあり、その広大なエリアは790エーカー(320ha)に及びます。
ロンドンには、「ロンドンアイ」・「トラファルガー広場」・「オックスフォード・ストリート」など魅力ある観光地がたくさんありますが、ロンドン中心部の観光地は常に人がたくさんいます。

メジャーな観光地巡りもいいけれど、人酔いしてきたという人におすすめなのが「ハムステッド・ヒース公園」で過ごす時間です。
のどかな田園地帯のようにどこまでも広がる草地と森林、そしてしばしば出会うことができる野生動物の姿に、そこがロンドンとつい忘れてしまうほどでしょう。
今回はそんな、「ハムステッド・ヒース」について詳しくご紹介させていただきます。
【アクセス】
〖ハイゲート・ロード入口への行き方〗
1.地下鉄「Kentish Town」駅から88番か214のバスで乗車7分「Parliament Hill Fields」下車
2.地下鉄「Kentish Town」駅から徒歩19分
3.地下鉄「Archway」駅からバスC11で乗車7分「Parliament Hill Fields」下車
4.地下鉄「Kentish Town」駅から徒歩18分
〖ハイゲート・ロード入口から出発〗

「テニス・コート」を横目に見ながら進んでいくと、左手に案内所があり「ヒース」の地図をもらうことができます。
「ハムステッド・ヒース」はとても広く、3つの池をまわり「展望台」へ行くだけでもかなり歩きまわることになります。
さらに、位置情報がつかみにくく、道を間違えやすいのです。やみくもに歩いては危険なので、道に迷った時はスタッフや地元民の雰囲気持った方など、近くにいる方に方角を教えてもらいましょう!

また、公園内は24時間アクセス可能ですが、夜間は犯罪が起こることもあるので、暗くなってから行くのは控えましょう。
ちなみに、案内所近くの脇道を入ったスペースでは、毎週土曜の10~14時に「ファーマーズ・マーケット」を開催中。旬のオーガニック野菜をはじめフリー・レンジの肉や卵、魚介類、チーズ、フルーツ、パンなど様々な食材が売られているほか、軽食の屋台も出ているので、まずはここで腹ごしらえするのもおすすめです!
【魅力・見どころ!】

「ハムステッド・ヒース(Hampstead Heath)」の敷地面積はロンドン最大で、約790エーカーという広さを誇り、美しい丘や堂々と立つ原生林、18の池が広がる自然公園で、高級住宅街の「ハムステッド」市民の憩いの場として、愛されている場所です。
そんな広大な「ハムステッド・ヒース」には幾つかの名所があり、1つは「凧揚げの丘」と呼ばれる、標高98メートルの丘で、ロンドン市街を一望できるポイント!
子どもから大人まで楽しめる「泳げる池」は、定期的な水質チェックがされており、男性用、女性用、兼用の池の3か所あり、更衣室も併設されているので誰でも楽しめるスポット!
ほかにも、「詩人の散歩道」と呼ばれる美しい通りもあり、一日いても楽しめる公園なのです。
〖パーラメント・ヒル展望台〗

「ハムステッド・ヒース」に訪れたのなら必ず行ってほしいポイントがあります!それはロンドン市街が一望できるパーラメント・ヒル(Parliament Hill)別名:カイト・ヒル(Kite Hill)」と呼ばれる丘です!
公園の南側に位置し、標高98メートル 、ロンドン市街を一望できるこの丘は「ハムステッド・ヒース」でも指折りの眺望ポイント!「ロンドン・アイ」・「セントポール大聖堂」・「ガーキン」などのランドマークもくっきり見えて見晴らしとにかく素晴らしいです。

天気の良い日には、遠くに「カナリーワーフ」の「金融街」まで一望することが出来ますよ!
1642~49年のイングランド内戦の際に議会軍に占拠されたことから「パーラメント・ヒル」と名が付き、この眺望は法律によって保護されています。

「凧揚げの丘」とも呼ばれているのは、季節によっては毎日のように多くの凧揚げファンが集っていることから。
遥か彼方の摩天楼を望むのも良し、大空に舞い上がる凧をぼんやり眺めるのもまた一興です!

「パーラメント・ヒル展望台」に一番近い駅は「オーバーグラウンド」の「ハムステッド・ヒース駅」になります。
駅を出てすぐ右の「パーラメント・ヒル通り」を真っすぐに上がっていくと、「ハムステッド・ヒース」への入口が現れます。

おすすめの時間帯は、平日の午前11時。人が多すぎず少なすぎずちょうど良い時間帯です!
夜景も美しいのですが、夜の公園ともなればやはり何かと危険があります。それに幽霊が出るという噂もあったりなかったり、、、(かつてペストが大流行した際には、この辺りで死体を焼いたそうです)。
〖ケンウッド・ハウス〗

「ハムステッド・ヒース」の魅力は、緑だけではありません。こぢんまりとしていますが、名作が展示された「ケンウッド・ハウス(Kenwood House)」が敷地内にあります。
「ハムステッド・ヒース」の北部にある真っ白なお屋敷で、いかにも英国貴族のお屋敷といった風情、品格の漂う美しい建物です。
「ノッティングヒルの恋人」をはじめとした多くの映画やドラマの撮影地にもなっています。

17世紀初頭に建てられ、その後英著名建築家「ロバート・アダム」による全面的な増・改築(1764-79年)を経て、現在の姿が完成。調和の取れた建築デザイン、図書室をはじめとした素晴らしいインテリア等、建物自体も必見です。
図書室が素晴らしく、天井も素敵です。こんな場所で美しい庭を眺めながら本を読むなんて贅沢ですね。
更に、「ケンウッド・ハウス」といえば、何よりもその充実した名画シリーズ。「ギネスビール」で有名な「ギネス社」の初代会長「エドワード・セシル・ギネス(初代アイヴァー伯爵)」が収集したコレクションで、「レンブラント」・「フェルメール」・「ヴァン・ダイク」などが飾られています。

特に、人気が高いのは「フェルメール」の「ギターを弾く女」でしょう。
彼の死後、「ケンウッド・ハウス」は国へ寄贈され、現在は「歴史的建造物」を保護する「イングリッシュ・ヘリテージ(English Heritage)」という機関が管理しています。
また、「ケンウッド・ハウス」の庭園内には、英著名芸術家「ヘンリー・ムーア」の作品がありますので、忘れずにご鑑賞下さい!

入場料は無料ですが、入り口に寄付金を募る箱がおかれています。この「ケンウッド・ハウス」で過ごす時間に満足できれば、その気持ちのぶんだけ寄付してみてはいかがでしょうか?
またここにはカフェが併設されていますので、ここで一休みすることも出来ますよ。
「ハムステッド・ヒース」は、地下鉄「ノーザンライン」の「Hampstead駅」からでも行けますが、公園自体がとても広いので、「ケンウッド・ハウス」周辺だけを散策する場合は、同じく「ノーザンライン」の「Golders Green」または、「Archwayの駅」から「210番」のバスに乗って「Kenwood House」のバス停で降りることをおすすめします!

【基本情報】
ケンウッド・ハウス(Kenwood House
住所:Hampstead, London NW3 7JR
電話番号:020 8348 1286
開館時間: 10:00~17:00
定休日:1/1、12/24~26、12/31
入場料:無料
〖ゴルダーズ・ヒル・パーク〗

「ゴルダーズ・ヒル・パーク」は、「ハムステッド・ヒース」の中では最もきれいに整備されているエリアのひとつで、テニス・コートやカフェ、子どもの遊び場なども備わっているため家族連れに人気があります。
カルガモが泳ぐ池をしつらえた「フラワー・ガーデン」には四季折々の花が咲き誇り、人々の目を楽しませてくれます。

6、7月の毎週日曜日には「バンド・スタンド」でライブが開催され、奥にはミニ動物園まであり、ファロージカ、ロバをはじめ、アルパカ、ラマなどを柵越しに見ることができます。
こちらも無料です!
〖ザ・ヒル・ガーデンとパーゴラ〗

ゴルダーズ・ヒル・パークの東側のゲートから出て道なりに進んでいくと、ヒル・ガーデンの入口に到着します。
公園の中央・西側にある「ザ・ヒル・ガーデン」と「パーゴラ(藤棚:Pergola)」は、「秘密の花園」とも言えるような場所です。

庭園はそれほど混みあっておらず、のんびりするには最適で、またガーデンに隣接する、多種多様の花々で彩られた ジョージアン様式のツル棚「パーゴラ」も実に美しく、まるで某アニメに登場する「天空の城」のような印象すら受けます。
こちらは、日没以降はゲートが閉まるので注意しましょう。
〖ハムステッド池〗

「ハムステッド・ヒース」名物と言っても過言ではないのが、男・女・共用に分かれた3つの「泳げる池」です!
園内には18の池がありますが、そのうち3つが泳げる池なのです。しかも男性用、女性用、男女共用があるという、にわかには信じられない話です。

その歴史はなんと1860年代まで遡り、東の方向に男性用の池と女性用の池があり、西の方向にあるのは男女兼用の池。定期的に水質検査が行われているとはいえ、正真正銘の天然の池ゆえに、横でカルガモや小さい魚が泳いでいたりします。
水深もかなりあるので、泳ぎにあまり自信がない方は浮き輪持参しましょう!更衣室が併設されているうえ、スタッフも待機しているので心強いですよ。

また、季節によって泳げる範囲が違い、冬季は遊泳エリアが狭くなります。女性用は、男性が立ち入り禁止になっています。
そして、男女共用には「水温が低くて水深があるので、力量のある泳ぎ手のみ」と看板に注意書きがありますので、泳ぎに自信がない方は無理をしないようにしましょう。

残りの15の池は遊泳禁止となっています。しかしルールを破り遊泳している方もいますので、間違って入らないように気をつけましょう!

いかがでしたでしょうか。
「ハムステッド・ヒース」は観光だけでなく、ロンドンの地元の人々みたいに過ごしてみたい!という願望をかなえてくれる場所です。
一通り中心部の観光地を訪れたという方や、2度目以降のロンドン観光におすすめです!
気ままに散策するもよし、夏であればプールで泳いでみるもよし!しかも、名画で目の保養までできるのですから、これ以上言うことは何もないのではないでしょうか。
ランニング、犬のお散歩、ランチ、読書、お昼寝など、過ごし方は様々です。天気がよければ、心地よい日差しの下でリラックスすることができます。
皆様も機会があれば是非とも、「ハムステッド・ヒース」でのんびりしてみてください!
【基本情報】
ハムステッド・ヒース(Hampstead Heath)
住所:Gordon House Rd, London NW5 1QR イギリス
電話番号:+44 20 7332 3322
アクセス:地下鉄ノーザン線 ハムステッド駅/地下鉄Archway駅からバスC11でパーラメント・ヒルで下車/地下鉄ケンティッシュ・タウン駅からバス214、C2
※「ハムステッド駅」からは少し徒歩でかかりますが、1日時間が取れる方は、町の散策と兼ねてゆっくり回られることがおすすめです。
時間:24時間オープン
公式サイト:https://www.cityoflondon.gov.uk/things-to-do/green-spaces/hampstead-heath/Pages/default.aspx
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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