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イギリス ロンドン バラ・マーケット:おすすめグルメ18選!
更新日:2020年12月28日

こちらは、「ロンドン・ブリッジ」からほど近い場所にあるロンドン屈指の人気食材マーケット「バラ・マーケット(Borough Market)」です!
古くは12世紀からこの場所でマーケットが開かれていたようですが、近年のオーガニック志向、ロンドンのグルメタウン化により、人気はさらに急上昇。
イギリスのみならずヨーロッパ中の美味しいものが集まるマーケットとなり、ローカルにも観光客にも大人気のスポットとなっています。
今回はそんな「バラ・マーケット」の数あるお店の中から、お土産や食べ歩きにぴったりの食材やお店を18件、ご紹介させていただきます。
【バラ・マーケットの特徴】

「バラ・マーケット(Borough Market)」の大きな特徴は2つあります。
①:出店者・売り手は、小規模の自営生産者であり、大手に属さない職人。
②:規模が大きい生産者や業者は出店できない(大きくなったら出て行かなければならない)。
職人気質の事業者が集うこの空間には、生鮮食品や加工食品など質にこだわった商品が勢揃いし、オーガニックの商品を取り扱う事業者も多く、個人経営の小さなブースから、王室御用達の称号を持つオーガニック農場によるショップまでが軒を連ねるのです。

小規模・自営生産者や職人技を重宝し、価値を見いだすという発想は、いかにもイギリス的で素敵ですね。
地元イギリス産の品々はもちろん、世界中の特産物も集まっており、その対比は5:5とのこと。
色彩と匂いと生産者の情熱が入り交じる「バラ・マーケット」は、ロンドナーの活気が味わえるおすすめスポットです!
【歴史】

この「バラ・マーケット」は、約1000年前から何らかの形で存在してきましたが、文献資料では正確な開始日を確認することは出来ていません。ただ公には1014年開設と言われております。
「テムズ川」を利用した運輸の発展で、地方・海外より食料品が集まりやすくなってきて発展した「バラ・マーケット」は、16世紀になると行政による価格管理や商品検査を実施するようになり、その象徴として穀物用の標準計量器を設置し、安心した取引が出来るようにしたとか。

その後も行政による出店管理を行い、川沿いに魚屋、次に肉屋そしてパン屋等衛生的な管理を重要視した整備などを実施し、マーケットの繁栄に尽力した歴史もあります。
17世紀の「ロンドン大火」を経験し、利権や汚職により一時期運営を停止させらえたりしましたが、再び行政自治の元営業を再開し、その後鉄道の発達とともに再び反映した経緯もあります。

しかし、1970年代から徐々に市の中心部が西に移動し、「コベント・ガーデン」等のマーケットが発達したことにより、「バラ・マーケット」は衰退。1990年代になると「英国」・「アイルランド」産の高品質チーズを販売する「ニールズヤード・デイリーズ」やスペイン食材に特化する「ブリンディサ」といった専門的な商品を取り扱う事業者がこの地に集まりはじめ、食のイベントやフェアなどが積極的に催されるようになると再び活気を取り戻し、食通らにアピールすることに成功。
個性豊かな商品が集まる小売り市場および卸売市場としての現在の形態を確立し、全体的に価格は高めですが、品揃えの豊富さと品質の確かさで人々を魅了しているのです。
【バラ・マーケット:おすすめグルメ18選!】
〖チーズ〗

「バラ・マーケット」は、ゆるやかに3つのゾーンに分けられますが、その中でも人気なのがチーズをはじめとする乳製品販売エリアになります。

イギリスの「チェダー」やフランスの「コンテ」を筆頭に、ヨーロッパ中から集められたチーズが所狭しと並べられており、「コンテ」などの人気チーズは12ヶ月・18ヶ月・24ヶ月・36ヶ月と熟成期間が異なるものが売られており、全て試食ができるので、食べ比べるのも楽しいもの!

日本でも人気の季節限定、スプーンですくえるとろとろの「モンドール(Mont d’Or)」はこちらでも大人気!10月~3月ごろは山のように積み上げられて売られています。

イギリス産の極上チーズが揃うのは「アルソップ&ウォーカー(Alsop & Walker)」。フランスチーズ好きなら「ユヌ・ノルマンド・ア・ロンドル(Une Normande a Londres)」が見逃せません!

また、マーケット内には様々なテイクアウェイのお店が並びますが、「カッパカゼイン(Kappacasein)」という名の屋台は、こんがりチーズが焼ける香りにみな誘われ、いつも行列ができている人気店です。

専用の機械を使い、じゃがいもに少し焦げた溶かし「チーズ(ラクレット)」をかけただけのシンプルな料理ですが、イギリスの甘いじゃがいもにチーズの塩気が良く合い最高の組み合わせに。近くで白ワインも売られていますのでぜひ一緒にどうぞ!
なおこのお料理は通常、スイス産ラクレットを使用していますが、このお店では「オグルシールド(Ogleshield)」というイギリス産チーズを使用しています。

「カッパカゼイン(Kappacasein)」は、「サザーク大聖堂(Southwark Cathedral)」沿いの屋台エリアにあり、「サザーク大聖堂」の庭は一般客向けに広く開放されており、ベンチでゆっくりと食べることもできますよ!
〖パン〗

イギリス産のパンはフランス産のものに比べイマイチぱっとしない、、、。というのが一般的なイメージですが、ここ「バラ・マーケット」で売られているパンは、そのイメージとは異なりどれも美味しくおすすめ!
オーガニックの小麦粉を使用したものが多く、種類もバゲットやクロワッサンといった定番のパンからデニッシュ、中東系のパンまで多種多様。

マーケット内で売られているチーズやハムなどを挟むだけで、立派な朝食やランチになりますよ!パンだけでも複数の店舗があり、ワゴンを使った陳列方法もマーケットらしくて楽しいです!
〖サンドイッチ〗

お肉好きに絶対おすすめなのが、大人気の肉サンド「Salt Beef Sandwich」です!
イギリス・カントリーサイドの家畜農家の肉屋さんは、大切に育て、良い生活を送った最高級の家畜を全て手作業で食肉化・調理する。というこだわり。
屋台食のわりには値段はそれなりにしますが、それはクオリティの証。お味ももちろん文句なしです!
〖トリュフオイル〗

「キャビア」や「フォアグラ」と並び高級食材といわれる「トリュフ」。その「トリュフ」を「エクストラバージンオリーブオイル」に漬けた「トリュフオイル」をご存じですか?
トリュフには「黒トリュフ」と「白トリュフ」の二種類があり、オイルも二種類ありますが、秋冬にしか採れない「白トリュフ」の方がより薫り高く貴重なため、人気のようです。

このオイルを一滴たらすだけで、オムレツやパスタなどシンプルな料理が、高級レストランの味わいに大変身!「トリュフオイル」は「バラ・マーケット」でも人気の食材で、オイル専門店やクロアチア食材店など取扱い店も複数ありますので、ぜひ試食してお好みのものを見つけてみましょう!
日本ではなかなか手に入らず、瓶もそんなに大きくないのでお土産にも最適です!

「白トリュフ」を入れた「蜂蜜」もおすすめですので、こちらも店頭に試食用のオイル2種類とバゲットが並んでいるのでぜひお試しください!
口いっぱいにトリュフの香りが広がって、まるで高級レストランに来た気分になります!

また、「オイル」のほか、「トリュフピューレ」もあり、かわいい小瓶入りなのでこちらもおみやげにもぴったり!
「黒トリュフ」は6ポンド、「白トリュフ」は7ポンド、「トリュフピューレ」は8.3~24.5ポンドになります。
〖ペースト・パテ〗

イギリス人は「ペースト」や「パテ類」が大好き!「ハマス (ヒヨコ豆のペースト)」 をはじめとして、たらこやわさびを使った変わり種など様々なペーストが売られていますが、ここ「バラ・マーケット」で売られている「ペースト」はフレッシュでうなってしまう美味しさ!

種類もお店もたくさんありますが、おすすめは「Pâté Moi」という「きのこペースト」のお店!オーガニックのきのこを中心に、隠し味にお醤油やみそを使用しているようで、これが日本人に合うのかものかもしれませんね!
パンやパスタにつけて召し上がってみてください!
〖英国産ハチミツ〗

自然環境と蜜蜂に配慮し、丁寧にハチミツを生産している、英国カントリーサイドの小規模生産者のこだわりのハチミツが購入出来ます!

保存料は一切なしの「Raw Honey(非加熱ハチミツ)」で、 それぞれの商品には「Benefits(健康的な効能)」・「Tasting notes and tips(味と食べ方のコツ)」・「Provenance(産地と生産者)」の情報が詳しく明記されています。
テイスティングももちろんOKです!
〖スコッチテールズ〗

イギリス料理の屋台の中でとりわけ人気なのが「スコッチテールズ(Scotchtails)」の「スコッチエッグ」!
写真のものはチョリソーと赤ピーマン入りで、とろりとした黄身と程よい辛みがマッチして後を引くおいしさ。
付け合わせのさつまいものフライドポテトもかりっと揚がった絶品です(6.90ポンド)!
〖エチオピアン・フレーバーズ〗

エチオピア料理の「エチオピアン・フレーバーズ(Ethiopian Flavours)」は、旨みたっぷりのピリ辛味の肉料理を、丼のようにごはんに載せて提供してくれます。日替わりの野菜料理3種のうち、お好みの2種を選ぶことができます。
チキン・コンボのミディアムサイズは、4.50ポンド。中でもおすすめのほうれん草のおかずは、ナチュラルな甘みがたっぷり。あつあつのコーンのシチューもホッとするおいしさでボリュームも満点です!
その国出身の人たちが腕をふるい、プライドをもって“自国の味”を提供している姿は多民族・多文化のロンドンらしい光景と言えます。
〖ロクム〗

世界中の食に関するアイテムが揃う「バラ・マーケット」には、トルコの「ロクム」というお菓子を販売しているお店があります。
英語では「ターキッシュディライト(Turkish Delight)と呼ばれる「ロクム」は、お砂糖とでんぷんで作られた、少しお餅にも似たふわふわ柔らかい食感のトルコのお菓子です。
ストロベリー、レモン、ピスタチオ、アップルなど様々なフレーバーのものがあり、数個からでも買うことができます。
〖ホタテ〗

ホタテは、その日に専門ダイバーが英国南岸に潜り、手で獲った獲れたて新鮮なものが店頭に並べられています。
美味しい➕手獲りの新鮮なホタテ焼きが3つで£5とリーズナブル!

ホタテ以外にも、イギリス産の魚介類がたくさんあります。「ウナギのゼリー漬け」はイギリスならではのフードで、日本人からすると見た目に抵抗はさほどありませんが、味はかなりしょっぱいです。
イギリスならではのフードを味わいたい方は、おもいきって食べてみてはいかがでしょうか!
〖パエリア〗

魚屋さんが営むパエリア屋さん「Bomba Paella」では、大きなお鍋に作ったパエリアを豪快に取り分けてくれます。
お米が魚介の旨味をよく吸っていてレモンの酸味もよく合い、とてもおいしいです!お値段は7ポンド。

お昼時は長い列ができることもありますが、回転は早いのですぐに順番が回ってきます。
お店の前が開けた場所なので、マーケットの雰囲気を楽しみながら立ったまま食べる方が多いですが、落ち着いて食べたい方は、マーケットの入り口右手に「イートスペース」がありますので、そちらを利用しましょう。
〖ヤギミルクのアイスクリーム〗

「GREEDY GOAT」は、お店の名前のとおりヤギのミルクを使ったアイスクリーム屋さんです。
特におすすめなのは、「ハニー&バニラ」と「パイナップル&ラズベリー」ですが、よく新しいフレーバーが出るので行くたびに新しい味を楽しむことができます。

ヤギのミルクは美容と健康に良いと言われており、臭みもまったくなくとてもおいしいです!
カップかコーンを選ぶ際にはぜひコーンの種類に注目してみてください!健康を意識したチャコールの黒いコーン、インスタ映えしそうなカラフルな色のコーンがおすすめです!
〖イギリス伝統菓子ファッジ〗

「WHIRIP」は、イギリスの伝統的なお菓子「ファッジ(Fudge)」の専門店です。
「ファッジ」とは、お砂糖と牛乳、バターを混ぜ合わせて作るキャンディーの一種で、味のしっかりしたイギリスの紅茶にとてもよく合います!
様々なフレーバーの「ファッジ」があり、自分で選んで紙バックに詰めてグラム買い(100グラム当たり2.95ポンド)することができます。おすすめは「ソルテッドキャラメル(塩キャラメル)」と「クロテッドクリーム」です!

「クロテッドクリーム」は、イギリスの伝統的なクリームで「アフラヌーンティー」の際にスコーンに付けて食べるものです。
かわいいパッケージですでに包装されているものもありますので、おみやげにもおすすめです!
〖王道フィッシュ&チップス〗

みなさんご存知のイギリスの代表的な食べ物「フィッシュ&チップス」!
「え?フィッシュアンドチップス?」と思った方、こちらのお店は「ナショナル・フィッシュ&チップス・アワード」の「ウィナー」とのことでお昼時は長い行列ができる味はお墨付きの店なんですよ!
マーケットで売られている新鮮な魚を使っていて魚の種類を選んで注文することができます。「Cod(10.95ポンド)」・「Haddock(9.95ポンド)」・「Hake(9.95ポンド)」はタラの種類でオーソドックスなお魚です。

タラのほか「Sea bass(スズキ)」・「Lemon Sole(カレイ)」もおすすめですよ!
店舗向かって右手でお金を払い、左手で食べ物を受け取るシステムで、店舗の脇に小さなイートインスペースがあります。
〖オーガニックオリーブオイル〗

「オーガニックオリーブオイル」のお店「oliveology」では、細かくカットされたバケットと合わせて試食することができます。
「タラゴン(Tarragon)」が「ハーブビネガー」に使われる定番のハーブで、レモン風味が効いた爽やかなフレーバーで、朝食のパンに付けて食べると、すっきりした1日が迎えられそうです。
〖インド料理〗

「スコッチエッグ」のお店の近くにあるインド料理屋さんでは、ジューシーなお肉ラップが楽しめるます!
チキンやラムなどお肉ベースのものや、お魚やえびを入れたシーフードのものなど、味の種類も豊富!中でもおすすめなのは、「ステーキ肉とエビのCOMBO(£10)」!
中々のボリュームがありますので、ガッツリ食べたい時におすすめです!
〖ピムズ〗

「ピムズ」とは柑橘系のリキュールで、ソーダなどで割って飲むととても美味しいお酒です!
「ユニオンジャック」も描かれており、イギリス感も満載!
アルコールも強くなく、ジュース感覚で飲めるので、アルコールが苦手な方でも美味しく楽しむことができると思います!普段お酒を飲まない私の友人も「これなら全然飲める!美味しい!」と好評でした。
お酒を楽しみながらの食べ歩きもでき、お酒好きな方には絶対おすすめです!
〖鴨のコンフィ〗

「DUCK CONFIT」は、ラップやサンドウィッチ、サラダなどのメニューがあるダック料理店です。
「コンフィ」とはオイルで煮る調理法で、お肉がほろほろとほどけ、口の中にジューシーな肉汁が滴ります。
もともとはフランス料理ですが、イギリスの「鴨のコンフィ」も絶品!是非とも1度食べていただきたい一品です!
味付けも濃すぎず、ふかふかのブリオッシュパンとの相性も抜群ですよ!
【アクセス】
「バラ・マーケット」への行き方は、地下鉄「Jubilee line」または「Northern Line」の「London Bridge駅」から徒歩4分。
駅の改札を出ると、マーケットに近い出口の表示があり、「ロンドン・ブリッジ」の近くですので、合わせて立ち寄るプランもおすすめです!
最寄り駅:
地下鉄:「Jubileeライン(灰色)」または「Northernライン(黒)」で「London Bridge駅」下車
バス:43番、141番、149番、521番のバスに乗り「London Bridge」または「Borough High Street」下車
【買い方のコツ!】

「バラ・マーケット」では、クレジットカードを受け付けるお店が多数ですが、ビザやマスターカードのみのことが多々あります。
念のため、ランチ代分20ポンド程度と気に入ったお土産が買えるくらいの現金を用意しておくと安心です。
週末は混み合うことが予想されますので、スリには十分ご注意ください。ファスナー付きのカバンを使って対策すると良いでしょう。
【おすすめの時間帯】

マーケット内でゆっくりと過ごしたいなら、オープンして間もない時間が、賑やかで活気溢れる雰囲気を味わいたいなら昼過ぎから訪れるのが狙い目です!
お昼に近くに連れて、マーケットにはどんどん人が集まり、昼過ぎになると買い物客で溢れかえり、活気に満ちた賑やかな市場へと顔を変えます。
また、月曜日・火曜日は限られたお店しかオープンしてないので、月曜日・火曜日の訪問は避けたほうが無難です。
土曜日はかなり混雑するので、あまりおすすめできません。日曜日はお休みです。
そのため、水曜日・木曜日・金曜日の午前10時~午後5時に訪れるのが良いでしょう!
定休日など:
水曜日~土曜日は全てのお店がオープン。月曜日・火曜日は一部のお店のみ、日曜日はお休みとなっていますので、訪れるなら水曜日~土曜日がおすすめです。

いかがでしたでしょうか。
「タワーブリッジ」などの観光地も近く、マーケットの雰囲気&美味しいお料理を楽しめる「バラ・マーケット」。
料理屋台も並び、グルメな食べ歩きができる観光スポットとして、特に週末は大賑わい!世界各地からの観光客が足を運ぶことに目をつけたのは英国内の事業者ばかりではなく、英国産以外にも、フランス、イタリア、スペイン、ギリシャ、アルゼンチン、クロアチア、スリランカ…などなど、世界各国の食材や料理が一堂に会します。
ここへ行くと「イギリスのご飯は美味しくない」というのはもう過去の話かしら、と気付かせてくれますよ。
マーケットでは、市場内ツアーや単発の料理教室も開催されていますので、もっとディープに「バラ・マーケット」を楽しみたい!という方は公式サイトのチェックも忘れずに!
【基本情報】
バラ・マーケット(Borough Market)
住所:Borough Market 8 Southwark Street, London,SE1 1TL
電話番号:020-7407-1002
アクセス:
地下鉄:「Jubileeライン(灰色)」または「Northernライン(黒)」で「London Bridge駅」下車
バス:43番、141番、149番、521番のバスに乗り「London Bridge」または「Borough High Street」下車
営業時間:
Limited Market(一部店舗のみ開店)
月曜日:10:00 – 17:00
火曜日:10:00 – 17:00
Full Market(全店舗開店)
水曜日:10:00 – 17:00