• 私の旅行記

イギリス ロンドン ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ

更新日:2020年12月28日


こちらは、「ピカデリー」にある国立のアート・スクール兼ギャラリー「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立芸術院:Royal Academy of Arts)」です!

設立250周年(2018年)を迎え、美術館も併設された「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」は、パラディオ様式の「バーリントン・ハウス」という貴族の私邸を政府が買い上げたもので、かつては「ロンドン大学」の本部が置かれていたこともありました。

毎年開催される「サマー・エキシビション」は、1769年の創設から一度も途切れることなく続いており、誰でも出展できて毎年1万点もの作品が展示されています。

歴代のアカデミカンの作品を含むおもなコレクションは無料のガイドツアーで鑑賞可能です!

今回はそんな、「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」について詳しくご紹介させていただきます。

【ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ:基本情報】

〖歴史・概要〗

「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」は、「ジョージ3世」によって1768年に創設された政府からは独立した団体で、創立時の会員は34名で、「ジョシュア・レイノルズ卿(現在中庭に銅像が建てられている)」や「ウィリアム・チェンバーズ卿」などの画家や建築家らを含みます。

イギリスにおける芸術振興と、芸術家への支援・専門訓練の提供を目的に設立された芸術機関として創設され、初代会長には「ジョシュア・レノルズ」が任命されました。

やがて、産業革命による経済的発展も成熟期に達した英国は、美術の分野においても黄金期を迎え、画家、彫刻家、建築家、版画家などの優れたメンバーで構成された「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」は、数々の芸術家を世界に送り出しながら大きな発展を遂げていました。

「アカデミカン」と呼ばれるメンバーはみな「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」によって選考された現役の芸術家たちで、現在のメンバーは「ノーマン・フォスター」・「リチャード・ロジャース」・「アントニー・ゴームリー」・「トレイシー・エミン」・「デイヴィッド・ホックニー」・「アニッシュ・カプーア」など、た世界で活躍するアーティストが会員に名を連ね、展覧会会場としても抜群の企画力によって世界から注目を集める「美の殿堂」として存在し続けています。

【2018年:リニューアルオープン】

選ばれし芸術家と建築家が所属する団体であり、美術学校、美術館としても運営されてきた伝統ある「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」は、その創立250年に合わせ、隣接する元ロンドン大学本部の建物を【別館】としてつなぐプロジェクトがようやく完成し、リニューアルオープンしました。

新設された渡り廊下ほか、 これまで隣り合わせに建ちながらも別々に機能していた「Burlington House」と「Burlington Gardens」 の地下のスペースなどを開放し、【本館】と【別館】を自由に往来できるよう再編成されています。これにより一般の人がアクセスできるエリアが70%増えたといいます。

「改築には建築的構造のほか組織構造の改革が必須だった。」と難業を成し遂げた「デーヴィッド・チッパーフィールド」は、入場無料の常設展や建築ギャラリーも新設され、特別展覧会場も3つに。

新たに設けられた展示室「The Collection Gallery」・「The Vaults」・「The Architecture Studio」では、同校の教育への取り組みや「RA」が誇るコレクションを、小規模ながらも入場無料で一般に公開。【別館】は朝8時から夜10時までオープンし、カフェやショップもあり。ロンドンの中心部ピカデリーの新カルチャー・ハブとして、エリアの雰囲気も変わりはじめたのです。

〖アクセス〗

最寄駅は「Piccadilly Circus(ピカデリー・サーカス)」や「Green Park(グリーン・パーク)」で、各駅から徒歩で5~6分。

「ピカデリー・サーカス駅」からアクセスする場合、「ピカデリー」を徒歩で約5分、「フォートナム・メイソン」の向かいに位置しています。

Burlington House側入り口:Burlington House, W1J 0BD

Burlington Gardens側入り口:6 Burlington Gardens, W1S 3ET

「ピカデリー・サーカス」についての詳細はこちらの記事をご覧ください!➡

イギリス ロンドン ピカデリー・サーカス:おすすめ観光スポット・ショップ・グルメ24選!

〖営業時間〗

月曜日~木曜日・土曜日・日曜日:10:00-18:00

金曜日:10:00-22:00 

※最終入場は閉館時刻の30分前。

〖入場料〗

£7-£13

※催事によって異なります。

実施中の企画展はこちらから確認してください!➡https://www.royalacademy.org.uk/exhibitions-and-events

〖公式サイト〗

https://www.royalacademy.org.uk/

【魅力・見どころ!】

「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」のギャラリーでの展覧会、教育、討論を通じて、視覚芸術の創造や楽しさの実践、促進が目的とされています。

常設の「RAコレクション」は、イギリスの芸術の宝庫で、数千を越えるコレクションの中から「コンステブルの傑作」、「ビクトリア女王のペイントボックス」といった歴史的な品、モノグラフ、版画、写真、絵画、最高級のアーティストによる現代の作品まで、イギリス・アートの珠玉の数々を観ることができます。

2004年には新しく改装された「バーリントン邸」の当初の区画である、「ジョン・マデウスキー・ファイン・ルーム」と呼ばれる部屋で、「常設展示」も行われるようになりました。

そんな「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」の建物への入り口は2箇所あり、「ピカデリー」の大通りに面する入り口「Burlington House Entrance」から入館するのがおすすめ!

「企画展」はこちら側の建物の「1st Floor(日本では2階)」にあり、「Ground Floor」を入って少し進むと見えてくるのが、展示室にもなっている「通路(The Julia and Hand Rausing Hall)」。こちらには学校が創立されて以来200年以上、生徒たちにデッサンを教えるために使われていた彫刻像や、その授業の様子が描かれた版画等が展示されています。

その通路を抜けて進んでいくと「Burlington Gardens」側の建物に繋がり、まずは若手アーティストたちの作品が目に入ってきます。

こちらでも、壁に作品が点在していたり広い展示会場もあるので、モダンアートが好きな方にもおすすめです!

また、展示会場のすぐ横には「ギャラリーショップ」やポップな「ポストバー」も併設されています。

「バー」の向かいにある大きな階段を上がり切って左側に進むと、新しく出来た「コレクションギャラリー」があります。

こちらには、あの「最後の晩餐(The Last Supper)」の絵画があり、解説文には「レオナルド・ダ・ヴィンチ」がオリジナルの壁画を1497年に完成させたあと、1520年に複製されたもの。

「最後の晩餐」は「ダ・ヴィンチ」がミラノの協会の壁画のために描いたものですが、500年もの間保存状態の悪い環境にさらされ続けたり、過去に何度が行われた腕の良くない絵師による修復作業のせいで、元の絵画の姿がわからないほどのダメージを受けていたそうです。

この複製画は17世紀までイタリアの修道院にて保管されていましたが、オリジナルの姿を証言する貴重な資料として1817年にRAにて買い取られました。

注目は、17世紀に壁画のあったミラノの協会に食堂用のドアを設ける際に、壁画内のキリストの足元が切り取られてしまい、現在はその部分が完全に失われているということ。 それがこちらの複製だと、今はオリジナルで見ることができないキリストの足元を見ることができるのです!

また、1769年から続く「サマー・エキシビジョン」は、夏に行われるオープンエントリー制の一大イベントです。世界中から絵画、彫刻、デザインなど素晴らしい作品が集まり、まだ見ぬ芸術的才能に出会うことができます。

〖主なコレクション〗

・【ヘンリー・シングルトン】《ロイヤル・アカデミカン総会》(1795) 

・【ウィリアム・ターナー‎】《ファルーカ》(1795) 

・【ジョン・コンスタブル】《跳躍の馬》(1825) 

・【C・R・コッカレル】《教授の夢》(1848) 

・【サー・ジョージ・クラウセン】《オランダ人の少年の習作》(1870年代後半) 

・【サー・ジョージ・フランプトン】《ラミア》(1899-1900) 

・【ジョン・シンガー・サージェント】《トレ・ガリ:庭園の婦人》(1910) 

・【ギルバート・レッドワード】《地球休符》(1930) 

・【サー・ジェームズ・ガン】《ポーリン・ウェイティング》(1939) 

・【サー・エドゥアルド・パオロッツィ】《『ムーンストライプ・エンパイア・ニュース』から》(1967)

【RAカフェ】

「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」館内の「カフェ」や「レストラン」も新装され、その中で観光に疲れてちょっと一休みしたいときにおすすめなのが、一番気軽に立ち寄れる「RAカフェ」です!

「RAカフェ」は、「トム・ディクソン」氏が指揮をとり「デザイン・リサーチ・スタジオ」が手がけたもので、以前よりも明るくなり開放感に溢れており、「ナショナル・ギャラリー」や「ウォレス・コレクション」も手がけている「ペイトン・アンド・バーン」が運営しています。

「ロイヤル・アカデミシャン」と呼ばれる芸術院会員によって描かれた壁画を上手く利用した空間は、ゆったりとした時間を過ごすのにピッタリ!アート好きなら必ず寄ってみたい美術館カフェです。

それぞれ個性的なメニューを提供しているそうですが、「RAカフェ」ではイギリス産の食材を使ったモダン・ヨーロピアンのカフェ・メニュー。マフィンやベーグルなど朝食から利用でき、ベジタリアンのメニューも多く用意されている他、ランチと一緒にワインやビールも楽しむことが出来ます。

いかがでしたでしょうか。

「ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ」は、200年以上の歴史をもつ一般公募の作品を集めた「サマーエキシビジョン」や12月に開かれる「コンテンポラリー」などその企画力の高さからとても多くの人が来館し、世界中から注目を浴び続けています。

また、フリースペースだけでも十分に楽しむことができ、一見すると巨大な美術館に見えますが、実はそこまで広いわけでもないため、ロンドン観光中で時間に余裕はないけど、せっかくならアートを楽しみたい!という時にもおすすめです!

【基本情報】

ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(王立芸術院:Royal Academy of Arts)

住所:

Burlington House側入り口:Burlington House, W1J 0BD

Burlington Gardens側入り口:6 Burlington Gardens, W1S 3ET

アクセス:「Piccadilly Circus(ピカデリー・サーカス)」や「Green Park(グリーン・パーク)」で、各駅から徒歩で5~6分。

料金:£7-£13

※催事によって異なる

営業時間:

月曜日~木曜日・土曜日・日曜日:10:00-18:00

金曜日:10:00-22:00 

※最終入場は閉館時刻の30分前。

休業日:年中無休