- 私の旅行記
イギリス ロンドン ロイヤル・オペラハウス
更新日:2020年12月28日

こちらは、世界五大歌劇場の一つに数えられる「ロイヤル・オペラハウス(Royal Opera House)」です!
ここはイギリスの「ロイヤルオペラ歌劇団」と「ロイヤルバレエ」の本拠地としても知られています。
オペラとバレエが日替わりで上演され人気を集め、1996〜99年には大規模な改修工事が行われ、レストランやショッピングモール、シアターなども併設した一層豪奢にリニューアルしました。
ちなみに、ここは日本でも有名な「熊川哲也」さんと「吉田都」さんが活躍されていた「オペラハウス」でもあります。
【英国・ロイヤル・オペラハウスとは】

「ロイヤル・オペラハウス」は、ロンドンの「コヴェント・ガーデン」にある4階建ての円形観客席を有する世界最高のレベルを誇る名門歌劇場で、席数は2256席。
観客席部分はイギリスの指定建造物となっており、「ロイヤルオペラ歌劇団」と「ロイヤルバレエ」の本拠地となっています。
〖ロイヤルオペラ歌劇団〗

「ロイヤル・オペラ」は 、音楽監督の「アントニオ・パッパーノ」率いる世界を代表する「オペラ・カンパニー」のひとつ。伝統的なオペラ作品の卓越したレパートリーで知られることはいうまでもなく、現代を代表する作曲家たちの新作オペラの上演によっても名声を博しています。
2001年に創設された「ジェット・パーカー ヤングアーティストプログラム」は、才能ある若手のための研修機関であると同時に、彼らに発表の場も与える新人音楽家養成プログラムで、卒業生の多くが現在国際的な舞台で活躍しています。
パトロン : チャールズ皇太子
音楽監督 : アントニオ・パッパーノ
芸術監督 : オリバー・ミアーズ
キャスティング・ディレクター : ピーター・マリオ・カトーナ
芸術監督補 :ジョン・フルジェームズ
理事長 : コ―マック・シムズ
〖ロイヤル・バレエ〗

「ロイヤル・バレエ」は、芸術監督の「ケヴィン・オヘア」率いる英国最大のバレエ団で、「パリ・オペラ座バレエ」、ロシアの「マリインスキー・バレエ」などと並び、世界トップのバレエ団のひとつ。
日本人ダンサーとしては、「吉田都」さんや「熊川哲也」さんらが最高位である「プリンシパル」として活躍されましたが、2016年に「平野亮一」さんと「高田茜」さんの2人が同時に「プリンシパル」に昇格するというニュースが日本を沸かせました。
幅広いレパートリーは古典バレエの大作から、最前線で活躍する現代の世界的な振付家の新作も含まれており、「ロイヤル・オペラハウス」での公演にとどまらず、テレビ放映、映画館での上映、野外での大スクリーンでのパフォーマンス、海外公演、またバレエ団の教育部門によるプロジェクトなどを通して人々がバレエに接する多様な機会を提供しています。
パトロン : エリザベス女王
総裁 : チャールズ皇太子
副総裁 : レディ・サラ・チャトー
芸術監督 : ケヴィン・オヘア(レディ・アシュクロフトの寛大な支援による)
芸術監督補 : ジャネッタ・ローレンス
音楽監督 : バリー・ワーズワース
常任振付家 : ウェイン・マグレガー
【チケット購入方法】

オペラってなんだか高そうなイメージがありますよね?
しかし、「ロイヤル・オペラハウス」は席によっては意外とお手頃な、気軽に行ける嬉しい「オペラハウス」なのです!
チケットの購入方法は、「事前予約」か「当日券(Day Ticket)」を購入するかのどちらかになります。

ちなみに、「ロイヤル・オペラハウス」での公演チケットを個人等で手配した場合は、「ロイヤル・オペラハウス」のロゴマーク入りのしっかりとした厚紙に印刷されたチケットが渡されます。
ホログラムやエンボス加工が施された高級感のあるチケットはとても良い記念にもなりますよ!

まずはトップページの「Find an event」をクリックして、イベントごとのページへ進めます。ここで「バレエ」・「オペラ」・「音楽」などをイベント別に、現在の演目の一覧を見ることができます。

「See all」ですべてのイベントを見ることもでき、なお、演目によって上演される劇場が異なります。
これぞ「オペラハウス」!といったクラシックな観客席があるのは「MAIN STAGE」で、「LINBURY THEATRE」というのもありますが、こちらは同じ建物内にある小規模な劇場を指します。
気になる演目をクリックすると、詳しいスケジュールや出演者の名前などが表示されます。また、横のカレンダーから、日付を選んでその日に上演される演目を調べることもできます。

売り出されているチケットは、日時の横に「BUY」マークがあるのでこれをクリック。最初に座席エリアを選び、それからシートを選ぶという方法になっています。

エリアをクリックすると、エリアごとの空席が表示され、色のついている座席が購入可能な座席になります。
価格は色別になり、座席図は下のズームコントロールで拡大縮小可能。
また、希望の座席をクリックすると、座席とステージビューの写真を見ることができます。

ステージビューを確認しながら好きな座席を選んだら、左側に表示される緑色の「Select」をクリックして、そのあと表示される「Add to Basket」に進みます。

すると「シャンパン」・「プログラム」・「アイスクリーム」のバウチャーの購入画面になり、必要に応じてこれらも追加します。
※デフォルトで「ドネーション(寄付)」も追加されています。不要でしたら右上の「Remove」マークをクリックして消します。
「Proceed to Checkout」から決済手続きに入り、ここから「会員登録」が必要です。

チケットの郵送は、イギリス国内に住所がある場合のみ可能で、イギリスに住所がない場合は「Receive as e-ticket」をクリック。当日現地で受け取ります。
その際は、支払いに使用した「クレジットカード」の提示が必要なので忘れずに持参してください。
万が一のために、予約の際の「確認メール(Confirmation mail)」のコピーも印刷して持参しておくと安心です。
「クレジットカード」は、「Amex」・「Visa」・「Master」が選択可能。「ペイパル」での支払も可能です。
【座席について】
購入手続きまで行かずに歌劇場内の座席を見る場合は、トップページ横の「Menu」➡「About」を開き、ページの一番下にある黒い帯のところにある「Booking」から「Seating plan」を選択。次のページに出てくる「Royal Opera House Main Auditorium Seating Plan (PNG)」で確認できます。

この画面から☝

この画面へ☝
※URLはこちら
〖座席エリアの名前〗

ステージから見た座席表。サイトに行くと拡大することが出来ます。
上から順に「Amphitheatre(アンフィシアター):最上階」。両サイドの席は「Lower Slips」と「Upper Slips」に分かれています。
上から2番目は「Balcony(バルコニー)」。ど真ん中真正面の一番良い席を含むエリアは「Donald Gordon Grand Tier(ドナルドゴードン・グランドティア)」。

「Stalls Circle(ストールズ・サークル):1階席」・「Orchestra Stalls(オーケストラ・ストールズ):平土間席」・ボックス席は「3.Donald Gordon Grand Tier」と「2.Balcony」の両サイドにあります。
公式サイトを見れば、購入する席に椅子が有るか無しかも分かり、舞台をどのように観れるかも確認できます。柱が立っていたり、舞台の端が見えない席などは価格も安めです。
【当日の流れについて】

ご参考までに、待ちに待った「オペラ鑑賞」当日の流れについてご説明させていただきます。
公演の開始1~2時間前より、チケットの受け取りができるようになります。
劇場の「BOX OFFICE」と書かれた窓口で、スマホの画面または「チケット引換書(Confirmation)」を印刷された紙を提示しましょう。「Hi!」と言って、スタッフに提示するだけでチケットを受取ることができます。難しいやりとりは、一切ありません。

ちなみに、チケットを持っている方は、20分前に着いても問題ありませんが、荷物を預けたりお土産ショップや会場をしっかり見る為に、時間に余裕をもって行っていきましょう!
「パンフレット」は「ホワイエ」のカウンターで購入することができます。
※クレジット可

コートや貴重品以外の大きな荷物は、「ロイヤル・オペラハウス」の正面入口の隣にある、ガラス張りの建物の方にある 「クローク」で預けられます。預けるにも受け取るにも大体15分程。
ショップも可愛い物が沢山売っていたので、要チェック!「ロイヤルバレエ」と記載されたバレエシューズ・舞台化粧品・DVDなどがあります。

ショップはチケットが無くても入れますが、夜の部が終わる頃には閉まってしまうので、必ず観劇前に行きましょう!
※入口が複数あるのでご注意ください。
そして、鑑賞の舞台となる講堂へ足を踏み入れると、そこはもう夢の世界!「馬蹄型(楕円型)」をした講堂は、平土間の客席を取り囲むバルコニーが何層にも重なった貫禄のある造りで、見ているだけでエレガントな気分にさせてくれます。

「ロイヤル・オペラハウス」は真新しい造りながらもその歴史は古く、創設は1732年にまで遡ります。これまで幾度となく火災に見舞われ一部が消失し、その度に再建されて来ました。
現在の「オペラハウス」は1990年代に改修が行われた4代目のもので、設備・広さとも過去最大規模に設計された事から、現在ではヨーロッパで最も近代的な設備を持つ歌劇場となりました。
また、演目によっては「インターバル(休憩)」があるので、是非「BARレストラン」も覗いてみてください!

イギリスの上流階級の人達は、社交の場を大切にします。特に「ロイヤル・オペラハウス」に来場する多くのイギリス人達の中には、「オペラ鑑賞」を口実として集まり、「オペラハウス」での交流をメインに考えている人も多くいるほどです。
そんなイギリス人達に向けて用意された社交場は、天窓から光が差す吹き抜けの大ホール「PAUL HAMLYN HALL(ポール・ハムリン・ホール)」。
ここは「ロイヤル・オペラハウス」に併設された建物で、数百人は入れるほどの大空間!中央にはバーカウンターがあって様々なドリンクや軽食が注文できる他、その周りにはレストランさながらに椅子とテーブルが用意されていて、本格的な食事が提供されています。

このホールは「ロイヤル・オペラハウス」の「ホワイエ」と繋がっており、幕間の休憩時間になると「オペラハウス」の客席から一斉に観客が押し寄せます。
欧州に数あるオペラ座の中でも、これほど社交の場に重きが置かれた「オペラ座」も珍しく、天窓から星が降り注ぐ様な美しい社交場で、そのエレガントな雰囲気を是非味わってみて下さい!
ホールのテーブル席で食事をするには事前の予約が必要ですが、ホール中央のカウンターでは誰でも手軽に注文する事が出来、ドリンクメニューの種類も豊富です。

例えばグラスワインは赤・白それぞれ5種類ほど用意されていて、各々グラスの大きさも選べる他、ロゼワインやシャンパン、ソフトドリンクの種類も豊富。ワインには「ロイヤルオペラハウスオリジナル」の銘柄もあるので、試してみるのも良いでしょう。
またこのホール内には無料で飲める水も用意されているので、チェイサーとしていつでも飲む事が出来ます。この様なサービスは社交の場に重きを置いたイギリスならではのもの。ただし、くれぐれも飲み過ぎには注意し、場の雰囲気を壊さず節度を持った行動を心がける様にしましょう!
ちなみに、「BARレストラン」は2つあり、上の階の「BARレストラン」からは、下の階の「BARレストラン」を一望できます。
もし「インターバル」が2回以上あれば、1回目は「BARレストラン」の雰囲気を一望しに上の階へ、2回目に下の階で飲み物を頼む事をおすすめします!
【ツアー等について】
〖無料のランチタイムコンサート〗
月曜日のみ、13:00から無料のランチタイムコンサートがあります。
10日前から予約可能で、当日は12:40までにチケットを受け取りに行く必要があります。
しかし、プログラム自体不定期となっているので、下記の公式サイトにて開催スケジュール確認してください!
【基本情報】
ランチタイムコンサート
住所:Bow Street Covent Garden London WC2E 9DD
電話番号:+44 (0)20 7240 1200
料金:£7〜£250
立ち見:£5〜
ボックス席:£500〜£900
アクセス:Covent Garden駅、Charing Cross駅
チケット予約(ボックスオフィス):+44 (0)20 7304 4000 (月〜土, 10am-8pm)・http://www.roh.org.uk/visit/tickets
スケジュール:http://www.roh.org.uk/recitals/lunchtime-recitals
〖バックステージツアー〗
舞台裏を見ることができるツアーで、写真撮影は禁止、所要時間は1時間15分程です。
原則予約制なのでインターネットで予約をしていきましょう!
【基本情報】
バックステージツアー
時間:
月曜日〜金曜日:10:30、12:30、14:30
土曜日:10:30 11:30 12:30 13:30
料金:£9 〜 £12
備考:写真撮影不可
予約:http://www.roh.org.uk/tours/backstage-tour
〖サロックツアー(Thurrock Tour)〗
「サロックツアー」では、「ロイヤル・オペラハウス」のセットや風景等を制作しているスタジオ(作業場)の見学ができます。
所要時間1時間15分程。場所は「コヴェント・ガーデン」ではなく「サロック」のため注意が必要です。
【基本情報】
サロックツアー(Thurrock Tour)
住所:High House Production Park, Vellacott Close (off London Road), Purfleet RM19 1AF
時間:金曜日13:30または13:00〜、 15:00〜
料金:£8
予約:http://www.roh.org.uk/tours/thurrock-tour
【ミュージカル・演劇鑑賞のドレスコードについて】

「ドレスコード」として指定しているのは、「スマート・カジュアル(Smart Casual)」になります。
イギリスで「スマート・カジュアル」というと、男性の場合は、ジャケット着用もしくはドレスシャツが基本。ネクタイをする必要はありません。
女性の場合はエレガントなドレス、ワンピース、スーツなどの装いが求められます。基本的に男女共にカジュアルサンダルは良くないとされていますが、女性のワンピースなどに合わせるお洒落なサンダルやジュエリー・サンダルは別です。

「ドレスコード」は、厳粛なものから順にすると「オペラ」・「クラッシック音楽」・「バレエ」・「演劇」・「ミュージカル」というように、「ミュージカル」は基本的には着飾り過ぎる必要がないエンターテイメントですので、それほど厳格にする必要はありません。
最近は、外国人の観客が増加し、ジーパンにTシャツ姿も多く見られます。ただし、男性の短いパンツにサンダルという格好は完全にNGです。
また、「マチネ(昼の部)」と「ソワレ(夜の部)」で比較した劇場全体の雰囲気は、「マチネ」はカジュアル、「ソワレ」はシックと言えます。
【アクセス】
「ロイヤル・オペラハウス(Royal Opera House)」へ行くには、「コヴェント・ガーデン」を目指していくのが良いでしょう!
「コベント・ガーデン」への「アクセス」は、「マーケットビルディング」から徒歩数分の所にある、地下鉄「コベントガーデン駅」が便利です!
混雑を避けたい方は、その他の最寄り駅である「レスタースクエア駅」や「チャリングクロス駅」を利用するのがおすすめです!
「バス」で「コベント・ガーデン」に行く場合は、「RV1」に乗りましょう!
「9」・「13」・「15」・「23」・「139」・「153番」の「バス」は、「マーケットビルディング」から徒歩数分の「トラファルガー広場」で停車します。

混雑を避けたい方は「24番」の「バス」に乗って、「レスタースクエア」で降り「コベント・ガーデン」へ行きましょう!案内標識があるので、とても分かりやすいですよ。
ちなみに、子供たちに人気の博物館だけに、平日の日中や週末は家族連れで大混雑。展示をゆっくり楽しむには、夜9時までオープンしている金曜の夕方以降がねらい目です!それが難しければ朝一番に!
入場無料が多いロンドンの博物館ですが、「交通博物館」は有料。しっかり楽しむためにも空いている時間帯に訪れたいですね!
いかがでしたでしょうか。
「ロイヤル・オペラハウス」は、劇場がたくさんあるエリアにあり、観客がエンターテイメント慣れしているのか、観劇に積極的な雰囲気をすごく感じる歌劇場です。
洗練された舞台での「バレエ」・「オペラ」鑑賞、そしてエレガントな雰囲気の社交場を体験しに、皆さんも是非とも「ロイヤル・オペラハウス」へ訪れてみて下さい!
【基本情報】
ロイヤル・オペラハウス(Royal Opera House)
住所:Bow St., London WC2E 9DD
電話番号:(020)73044000
アクセス:地下鉄「コヴェントガーデン(Covent Garden)駅」から徒歩4分
駐車場:なし
営業時間:※演目により異なる
定休日:日曜
休業日:1/1、12/25
所要時間目安:2時間以上
入場料:有料
大人:演目と座席により異なる、 子供: 、 シニア: 、 目安はバレエ5~100ポンド、オペラ11~215ポンド。
クレジットカード:Visa,JCB,Master,American Express
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
#Unitedkingdom #London #ロイヤルオペラハウス #世界五大歌劇場 #バレエ #レストラン #バー #ミュージカル #ドレスコード #トラファルガー広場 #コヴェントガーデン #photo