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イギリス ロンドン ロンドン・ダンジョン
更新日:2020年12月28日

こちらは、ロンドンの黒歴史を体験できるテーマパーク「ロンドン・ダンジョン(London dungeon)」です!
「ロンドン・ダンジョン」は、観光名所のテーマパークであり、乗り物や俳優による演技がみれる、観衆向けにロンドンの黒歴史を再現している場所です。
1,000年以上を遡り、地下のライド2種と多くのライブ・ショーを楽しめる人気アトラクションがあり、切り裂きジャック・「ガイ・フォークス」から「スウィーニー・トッド」まで、悪名高いロンドン市民のストーリーを体験できます。

インタラクティブなシーンや不気味なセットを交え、「ロンドン大火」や「黒死病」などの重要な歴史的出来事を俳優が演じ、2種のライドが「テューダー」の裏切り者たちが「テムズ川」を最後にボートで下ったシーン、またニューゲート監獄の恐ろしい垂直降下を再現します。
今回はそんな、「ロンドン・ダンジョン」の魅力・見どころ・チケット予約方法・アクセスなどについて詳しくご紹介させていただきます!
【ロンドンの暗い歴史】

「ロンドン・ダンジョン」は、1974年に「恐怖の歴史博物館」として開館したのが始まりで、後に観客参加型の観光スポットとして変わっていきました。
時々、お化け屋敷と勘違いされてしまう「ロンドン・ダンジョン」ですが、実はロンドンの暗い残酷な歴史を忠実に再現している、人気のあるアトラクションなのです。
当初は見学者が館内を自由に見て廻るスタイルでしたが、1997年に「審判の日」というアトラクションが追加。見学者らは裁判にかけられた後、ボートに乗ってテムズ河を下りながらさまざまなシーンを通過する、というものでした。

これを機にこの博物館は俳優主導型、観客参加型のユニークなテーマパークへと変化を遂げていきました。
2000年には「ロンドン大火」、2003年には「黒死病」、2004年にはボートの改良、2005年には「亡者の迷宮」、2006年には「スゥイーニー・トッド」が追加されました。2007年には総工費150万ポンドをかけてフリーフォール型の乗り物「エクストリーム・ドロップライドトゥドゥーム」が導入されました。

2008年には「切り裂きジャック」コーナーの改装が行われ、2010年には「ブラッディ・メアリー・血まみれの女王」が追加されました。2011年には国内初となる5Dのアトラクション「復讐」が開発されました。
そして2013年に、旧ロンドン市庁舎のあった現在の場所に移設され、ルネッサンス様式の建物内には水族館「シーライフ」も入居しています。
【ロンドン・ダンジョンのツアーについて】

「ロンドン・ダンジョン」のツアーの所要時間は約110分程度。まず最初に入り口で約20人ほどのグループに分けられます。
歴史上の人物のコスチュームをまとったキャストに案内されながら館内を廻るのですが、彼らの演技はまるで舞台俳優のようです。思わず、叫び声をあげてしまうことでしょう。
さらにキャストたちから、質問されることも。英語で話しかれられますが「お名前は?」など簡単な質問なので、身構える必要はありません。

俳優たちが雰囲気のある当時の衣装を纏い、13のテーマ別に区切られた部屋や乗り物に案内してくれます。「死刑」・「切り裂きジャック」・「ロンドン塔のトレイターズ・ゲート」・「スウィニー・トッド」・「ロンドン大火」・「外科手術室」・「メアリー1世」・「地下納骨所」・「迷宮」・「疫病」・「拷問」・「裁判」・「精神病院」とユニークな視点から昔のロンドンを楽しむことが出来ます。
本物そっくりに再現されたセットや今にも動きだしそうな蝋人形も見もの!館内のいたるところに大きくてまっくろなネズミたちがいますが、これは本物です。

途中ボートとフリーフォールの乗り物型アトラクションもありますので、視覚・聴覚だけでなく体全体でスリルを味わうことのできるテーマパークです。
絞首刑の受刑者になったような気分になれる乗り物や様々な拷問用具を体験できたりと、ホラー好きは見逃せません!
【魅力・見どころ!】
〖中世のエレベーター〗

「ロンドン・ダンジョン」にある中世のエレベーター「ジェスター」に乗り込むと、1000年におよぶ恐怖のツアーが始まり、もう逃げることはできません。
見どころ満載のツアーが始まる前には、しっかりと心の準備をしましょう!脅すわけではありませんが、「ロンドン・ダンジョン」は怖すぎると有名です。
〖暴君の小船〗

暗く恐ろしい暴君「ボート・ライド」で、「ヘンリー8世」の背筋も凍る恐怖支配を体験しましょう!
イングランド王「ヘンリー8世」の家来「ブラック・ジェスター」は、国王の2番目の王妃「アン・ブーリン」と共謀した罪で死刑が確定していました。これからその「ジェスター」と一緒に小船に乗ってテムズ河を下ります。
行き先は「ロンドン塔」、「ジェスター」が外の空気を吸うのもこれが最後となり、この小船は無事に辿り着くでしょうか。霧が深く川は「ジェスター」の運命を象徴するかのように荒れています。
〖ガイ・フォークス〗

1605年11月5日、ロンドンの「国会議事堂」で起きた事件を知っていますでしょうか。俗に「火薬陰謀事件」と呼ばれるクーデターの未遂事件が起こった日です。
事件の犯人とされたのはカトリック教徒の「ガイ・フォークス」。このアトラクションでは特殊効果を使用し、10日間に及ぶ拷問のあいだには何が起こったのかを体験することができます。
ちなみに、英語で男性のことを「ガイ」と表現しますが、これはこの「ガイ・フォークス」がその由来となったそうです。
〖拷問〗

このアトラクションでは拷問官に扮したキャストが実際に檻に入ってくれる志願者を募ります。せっかくなので名乗りを上げてみましょう!とても面白い体験をすることができますよ!
拷問と言っても、「科学技術」・「生理学」・「心理学」などの専門知識を用いて、時代ごとに違った方法がとられ、詳しくはキャストが紹介してくれます。
拷問が完全に廃止されたのは19世紀のことで、まだそう遠くない昔には今の時代では考えられないような酷いことが行われていたのだと、少しゾッとする体験をすることができます。
〖黒死病の医師〗

1665年から1666年にかけて、イングランドでは猛威をふるった伝染病「ペスト」が大流行し、ロンドンではわずか18ヶ月のあいだに10万人が「ペスト」にかかって死亡したと言われています。
これはなんと当時のロンドンの人口の4分の1にあたり、これを媒介していたのがドブネズミでした。今でもネズミに過剰反応をするイギリス人が多いのはこの時代の名残かと思われます。

このアトラクションでは「ペスト患者の家」・「せきをする棺」・「ペスト医師」などのセットなどが見られます。
当時は普通の医師のほかに、特別に「ペスト患者」だけを治療する専門の医師がいましたが、その実態は二流の医師や新米医師がほとんどだったようです。
その治療法も腫れた「リンパ節」を「ヒル」に吸わせるという、瀉血が主だったようで、医療的効果はほとんどなかったようです。
〖ロンドン大火からの脱出〗

悲劇は1666年9月2日に起こりました。「ロンドン・ブリッジ」の近く「プディングレーン」にあった「トーマス・ファリナー」のベーカリーで起こった火事は、近隣の木造の家々に飛び火し、あっという間にロンドンの街全体を巨大な炎に包みこみました。
そのあまりの熱さに空から焼け爛れた鳩たちが落ちてきたほどで、ロンドン市民らは火の海の中を、必死に逃げまどうその様子はまさに地獄絵図。
たった4日間でロンドンを灰へと変えた「ロンドン大火」も、はじまりはありふれたボヤ騒ぎでした。
火災現場となった「シティオブロンドン」は、現在は金融街として知られるシティのこと。当時はローマ時代の城壁に壊れ、木造住宅がひしめいていたのです。
一説では当時のシティの人口は46万人とされており、イングランランドの人口の一割がシティに住んでおり、ロンドン市内の約85%の家屋が焼失したとと言われています。
〖スウィーニー・トッド〗

悪名高い「スウィーニー・トッド」の理髪店の椅子に座り、暗闇の中で世界一恐ろしいひげ剃りをご体験ください!
「バザルジェット」が考案したロンドンの下水道を通過し、悪臭漂う「フリートストリート」には「ミセス・ロベット」のパイ屋さんがあるのですが、そのパイの中身はなんでしょうか。新鮮なお肉はどこから仕入れられているのでしょうか。
「スウィーニー・トッド」の愛称でしられる「ベンジャミン・バーカー」の理髪店にに入った客は二度と外に出ることはありません。なぜなら彼らは殺害されて、「ミセス・ロベット」のパイの材料になってしまうからです。
「スウィーニー・トッド」とは、19世紀のイギリスで流行した「都市伝説」で、様々な怪奇小説にも登場する架空の連続殺人鬼であり、ロンドンの「フリートストリート」に理髪店を構えていました「トッド」の店の椅子には仕掛けが施されており、裕福な人物が来店すると地下に落として殺してしまいます。
地下では「トッド」の共犯者であるパイ屋の女主人、「ミセスロベット」の店とつながっており、死体をミートパイに混ぜることで証拠隠滅を図るのです。
〖切り裂きジャック〗

「テン・ベルズ」へようこそ。ここは「切り裂きジャック」の被害者のひとりが飲みにきていたパブ。「切り裂きジャック」が次のターゲットを物色しているので「パブ」に避難しましょう!
1888年8月31日の未明、最初の被害者「メアリー・アン・ニコルズ」が無残な惨殺死体で発見されます。そして、それからわずか3か月の間に立て続けに4人の娼婦がバラバラ死体で見つかったのです。
黒いトップハットに赤い裏地の黒いマントという出で立ちで犯行を重ねた「切り裂きジャック」の正体は今もなぞのまま。犯人は一体誰だったのか、事件から100年以上たった現在でも切り裂きジャックに人気が集まるのは、彼の正体がミステリアスだからでしょう。
ここでは「ジャック」が連続殺人に手を染めた理由や連続殺人におびえる当時の人々の体験談をお聞きください。ただ、「パブ」に逃げ込んだと言えども安全とは言えませんよ!
〖ドロップライド・トゥ・ドゥーム〗

ロンドンの悪名高い「ニューゲート刑務所」の死刑台にかけられる恐怖をご体験いただけます!
「裁判所」と「裁判官」をテーマにしたこのアトラクションでは、観客の中から被告人が選ばれます。観ているぶんにはとても面白いショーですが、裁かれたくない方は「裁判官」の目に留まらないよう隅のほうに隠れていましょう。
さて、「裁判官」・「神父」・「死刑執行人」と役者が揃い、縄はもう目の前です。
「ドロップライド・ザ・ドゥーム」は館内ツアーの最後を飾るにふさわしい、スリル満点のフリーフォール型の乗り物です。
苦手な方は遠慮せずに係員に言えば、この乗り物を乗らずに外へと出るドアの位置を教えてくれます。体験後は写真にてあなたの怖顔をチェックするのを忘れずに!
〖ザ・タバーン〗

ビクトリア時代の「ロンドン・タバーン(パブ)」そのままの「タバーン」をご体験ください!
スキャンダルや噂話、ギャンブルが飛び交う中、パブの柄悪い常連達と共にドリンクを一杯お楽しみください!
アルコール、ノンアルコールの両方お楽しみいただけます。
【アクセス】
最寄駅は、地下鉄「ウォータールー(Waterloo)駅」または「ウェストミンスター(Westminster)駅」から徒歩8分の場所にあります。
「ロンドン・ブリッジ」からも歩いてすぐの場所にあり、「テムズ川」の「サウスウォーク」を観光する途中に立ち寄るコースが便利です!
「ロンドン・アイ」の斜め前にありますので、「ロンドン・アイ」を目印にすれば迷わず辿り着くことができるでしょう。

ちなみに、ロンドン郊外から電車でロンドンへ行き、ロンドンで地下鉄を利用して観光する場合「Day Travel Card」が断然お得です!
※「Off-Peak」と「Anytime」がありますが、通勤ラッシュを避けた「Off-Peak」の方が安く、時間に縛られないのなら断然「Off-Peak」がおすすめです。
※最寄駅~ロンドンの主要駅往復の電車代と、ロンドン地下鉄(TUBE)とバスの乗り放題が含まれています。
【営業時間・チケット・所要時間】
営業時間:
月曜日・火曜日・水曜日・金曜日:10:00-17:00
木曜日:11:00-17:00
土曜日・日曜日:10:00-18:00
「ロンドン・ダンジョン」は人気があるアトラクションのため、おすすめは開場の時間に合わせて行くことです。

混み合う前に並ぶのが時間を有効に使う秘訣!チケットはオンラインで買った方が断然お得で、そして長い列に並びたくなければ若干高めのプライオリティー・チケットもあります。
ロンドンの他のアトラクションである「ロンドン・アイ」や「マダム・タッソー蝋人形館」などとセットでチケットを購入するとお得です。
チケット料金は、大人:30ポンド(当日券)・子供:24ポンド(当日券)になります。
所要時間は約90分。年齢制限は3歳以上とされていますが、血なまぐさいシーンがいくつかあるため、ロンドンの歴史として理解できる15歳以上向けの内容となっています。
もちろん英語に自信がない方でも、雰囲気だけで十分楽しむことができますよ!
いかがでしたでしょうか。
「ロンドン・ダンジョン」は、ロンドンの黒歴史を体験できるアトラクションです。
ロンドンを訪れた際には一度体験してみる価値があるでしょう。1度訪れたことがある方も、まだ行ったことがないという方も、これを機に訪れてみては? 怖がりな人は、頼れる人を連れて行くのを忘れずに!
【基本情報】
ロンドン・ダンジョン(London dungeon)
住所:Riverside Building, County Hall, Westminster Bridge Rd., London, SE1 7PB
電話番号:0871 423 2240 /
アクセス:地下鉄「ウォータールー(Waterloo)駅」または「ウェストミンスター(Westminster)駅」から徒歩8分
営業時間:
月曜日・火曜日・水曜日・金曜日:10:00-17:00
木曜日:11:00-17:00
土曜日・日曜日:10:00-18:00
定休日:なし
休業日:12/25
所要時間目安:90分程度
入場料:大人:30ポンド(当日券)・子供:24ポンド(当日券)
※常に混んでいること、また最大30%の割引があるのでオンラインの事前予約がおすすめです。
クレジットカード:Visa,Master,American Express
公式サイト:https://www.thedungeons.com/london
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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