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イギリス ロンドン 帝国戦争博物館
更新日:2020年12月28日

こちらは、平和を願い、戦争が個人や社会にもたらす影響について学ぶことができる博物館「帝国戦争博物館 (Imperial War Museums) 」です!
「帝国戦争博物館」では、【第1次・2次世界大戦】を中心とした20世紀の戦争をテーマに、銃火器などの武器、戦車や戦闘機などの乗り物をはじめ、戦時中の市民の生活を知ることができる資料などが展示されています。
「スピット・ファイア戦闘機」や「モンゴメリー陸軍元帥」が使用した「野戦指揮車」の展示のほか、【朝鮮戦争】・【ベトナム戦争】・【フォークランド紛争】・【湾岸戦争】などの資料、戦没者の記録などを通じて、戦争と紛争によって人生が変容した人々の歴史を学ぶことができます。
【帝国戦争博物館:基本情報】
〖歴史・概要〗

「帝国戦争博物館」は、【第1次世界大戦中】の1917年に設立が内閣で提唱され、1920年に「ジョージ5世」によって、「クリスタル・パレス」に正式に開館した博物館なのです。
イギリスとイギリス連邦が関わってきた戦争や紛争に関するありとあらゆる資料を集めること。そして、それらの個人や社会の記録を後世に残すと言うことを主な目的として、運営されています。
また、そういった目的に加えて「帝国戦争博物館」は、国立のアートギャラリー、文書や音声・映像記録を集めたナショナル・アーカイブ、そしてそれらを用いた研究を行う研究施設としての側面も持っています。
建物は1815年に作られた精神病院に丸天井やファサードを建て増ししたもので、歴史ある建築様式も一部見ることができます。
〖営業時間〗
10:00~18:00
〖休業日〗
12月24~26日
〖入場料〗

無料
※大人は寄付制、特別展・エキシビジョンは有料
「ロンドンパス」を持っていると5ポンド相当の博物館ガイドをもらえるほか、ミュージアムショップでのお買い物が10%オフになる特典があります。
〖アクセス〗
「ランベス・ノース駅(Lambeth North Station)」から徒歩約5分、ロンドン中心部「ジェラルディン・メアリー・ハームスワース・パーク」内に位置しています。
「ランベス・ノース駅」は出口はひとつしかありません。地上に出たら目の前の横断歩道に「Imperial War Museum」の案内標識がありますので、その案内どおりに南に歩きましょう。

5分も経たずに「帝国戦争博物館」が有る公園が見えてきます。入り口正面には「R級戦艦」の「15in連装主砲」が展示されています。
※公園に入ったのはいいけれど、どこにも「15in連装主砲」が見当たらないならそこは裏側になります。
〖公式サイト〗
https://www.iwm.org.uk/visits/iwm-london
〖館内:展示情報〗

【0階】:First World War/ First World War Galleries/ Witnesses to War
【1階】:Second World War/ A Family in Wartime/ Turning Points 1934-1945/ Contemporary Conflicts
【2階】:Secret War/ Peace and Security 1945-2014
【3階】:Special Exhibition(時期によって展示内容が変更されます)/A Century of War Movies/ Curiosities of War4階 The Holocaust
【5階】:The Load Ashcroft Gallery
【魅力・見どころ!】

「帝国戦争博物館」は、地下1階から5階までの建物で、【第1次世界大戦】・【第2次世界大戦】・【朝鮮戦争】・【冷戦】・【フォークランド戦争】・【湾岸戦争】・【イラク戦争】など、英国の軍事史を伝える博物館です。
戦闘機や戦車などもあり、その他の小火器や、資料展示、英国お得意の蝋人形を使った等身大のジオラマや、防空壕にこもりドイツ軍の空襲体験や第一次世界大戦の塹壕戦体験がメインとなっています。

入場するとまず吹き抜けのホールに入ります。とても広い空間で太陽光が取り入れられているため撮影しやすい環境にあります。
戦闘機や戦車など大型の兵器類は全てここに展示されており、訪れる人の目を釘付けにしています。
※戦車類は触ってもOK。装甲の重厚さが体感できます。

【第1次世界大戦】から現代までの戦争、紛争まで貴重な資料を年代順にわかりやすく展示。また、【第2次世界大戦】での日本軍に関する資料や展示もあり、日本人にとっても興味深い博物館となっています。

更に、常設展のほか、特別展では絵画や写真などが展示されることもあり、さまざまな角度から戦争の歴史が学べるのもポイントです!
また、階段や廊下などいたるところに、かわいらしい犬の足跡がペインティングされているなど、軍事博物館とは思えない可愛らしいポイントにも注目して見て下さい!

「Secret War」のコーナーでは、「007シリーズ」でも有名な「秘密情報部(MI6)」の活動も紹介され、現代の通信技術における情報戦といった興味深い内容を知ることができます。
ちなみに、「秘密情報部(Secret Intelligence Service MI6)」の建物は、「帝国戦争博物館」からバスで8分、歩いて約20分程のところにあります。

「A family in wartime」のコーナーでは、戦時中南ロンドンで生活していたある家族の暮らしを通して、戦時中の人々の生活がどのようなものだったかを詳しく解説しています。

戦時中は配給制度によって好きに洋服や物を買えなかったため、女性は家族の服を繕ったりする必要がありました。展示からはいかに資源を無駄にせず補修するかが、とても重要だったことがうかがえます。「MAKE-DO AND MEND」は、それを象徴する当時のスローガンでした。

そして、「帝国戦争博物館」では特に「ナチスドイツ」の「ホロコースト展示」にとても力が入れられており、「ホロコースト」展入場前にバッグの中身を調べられます。また年齢制限があり子供は入場できません。

内容が内容だけに、とある思想を持った輩が展示物を壊すのを防ぐ処置なのでしょう。そこだけ博物館の雰囲気が重々しく、写真撮影は禁止。真っ暗なためフラッシュを要するのでこっそり撮影はほぼ不可能です。

と言うのも「帝国戦争博物館」のコンセプトの一つには、「近代における戦争のすべての側面と、いかなる立場や社会に属する人の、一人一人の経験を記録する。」と言うものがあり、その言葉の通り、戦争や紛争を様々な角度から見ることができる展示物がたくさんあります。
〖主な展示物〗

・M4A4シャーマン
・T-34-85
・25ポンド砲Mk2
・ウルツブルグA
・フェレット装甲車
・ハンバー ピッグ装甲車
・V-1とV-2
・ランカスターの機首
・零戦の残骸
・軍刀
・ハリアーGR9
・ナチスのモニュメント
【中央エントランス2階~3階】

・A6M5 ZERO FIGHTER 零式艦上戦闘機五二型
・88mm FLAK
・He-162ザラマンダー
・Fw190A8/R6
・スピットファイアMk.I
・P-51Dマスタング
・Bf110:エンジンと胴体
・サンダーバード地対空ミサイル
〖補足情報〗

「Imperial War Museum (IWM)」はこの場所だけでなく、イギリス全土には計5間(ロンドンに3か所、地方に2か所)の「戦争博物館」があります。
「Imperial War Museum North」がマンチェスター、「Imperial War Museum Duxford」がダックスフォードと言う都市にあり、それらの総称を「Imperial War Museums」と言います。

軍艦に興味がある方にはテムズ川南端にある「軽巡洋艦ベルファスト記念艦」もおすすめです!軍艦の内部や海軍の生活について詳しく知ることができます。
第二次世界大戦のイギリスについて知りたいのなら「チャーチル戦争博物館 」へ!海軍大臣も務めた政治家「チャーチル」の部屋を見学することができます。こちらの2館は有料の施設ですが、ロンドンパスがあれば無料で参観できます。

いかがでしたでしょうか。
「帝国戦争博物館」は、比較的中立に展示・説明されており、英語の説明書きが読めれば英国・ヨーロッパの軍事史についての深い知見が得られます!
イギリス近代史や戦争の歴史、ミリタリー趣味がある方におすすめのスポットです!
【基本情報】
帝国戦争博物館 (Imperial War Museums)
住所:Lambeth Rd. SE1 6HZ, London
電話番号:(020)74165000 /
アクセス:「ランベス・ノース駅(Lambeth North Station)」から徒歩約5分、ロンドン中心部「ジェラルディン・メアリー・ハームスワース・パーク」内に位置しています。
駐車場:なし
営業時間:10:00~18:00時
定休日:なし
休業日:12月24~26日
所要時間目安:90分程度
入場料:無料
※大人は寄付制、特別展・エキシビジョンは有料
クレジットカード:Visa,Master,American Express
公式サイト:http://www.iwm.org.uk/visits/iwm-london
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。