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イギリス ロンドン 科学博物館

更新日:2020年12月28日


こちらは、ロンドンの「サウス・ケンジントン」にある「科学博物館(サイエンス・ミュージアム)」です!

「科学博物館」は、科学原理・法則をハンズオン展示やインタラクティブ展示で学んだり、科学・技術・産業の遺産展示があったりと、多彩な角度から科学・技術にふれることができる「国立科学産業博物館」です。

また、航空科学から医療、産業技術まで、人類の発展を支える科学技術の歴史をユニークな展示で知ることができ、デザイン面でもとても工夫されています。

今回はそんな、大人も子供も魅了されてしまう「科学博物館」について詳しくご紹介させていただきます!

【歴史】

「ロンドン科学博物館」は、1857年に「サウス・ケンジントン博物館(South Kensington Museum)」という名前で、現在、「ビクトリア&アルバート博物館」がある場所に開館しました。

敷地内には、「特許事務所博物館(the Patent Office Museum)」もあり、こちらには発明品や機械類が所蔵され、後に「サウス・ケンジントン博物館」に移管されます。

この館の誕生のきっかけになったのは、1851年の「ロンドン万博(The Great Exhibition)」で、この万博の膨大な収益金(186,000ポンド)を生かして「サウス・ケンジントン博物館」が建設されることになりました。

その後、収蔵品を増やしていった「サウス・ケンジントン博物館」ですが、1899年に「ビクトリア&アルバート博物館」という名前に変わり、1909年に科学・技術・工学に関する資料と美術・工芸に関する資料が分けられ「科学博物館」と「ビクトリア&アルバート博物館」に分かれました。

その後、「科学博物館」から1975年に「国立鉄道博物館」が、1983年に「国立写真博物館(現在の国立メディア博物館)」が分かれましたが、管理運営は同じ組織「Science Museum Group」が行っています。

【アクセス】

最寄り駅は、地下鉄「District線」・「Circle線」・「Piccadilly線」の「South Kensington駅」で徒歩約5分。門まで地下道が延びています。

「自然史博物館(Natural History Museum)」に隣接し、斜め向かいには「V&A博物館」、北には「インペリアル・カレッジ・ロンドン」が集まるアカデミックなエリアにあります!

【魅力・見どころ!】

「科学博物館」は、「天文学」・「気象学」・「生化学」・「電磁気学」・「航海学」・「航空学」・「写真術」にエリア分けされています。

「ガリレオ・ガリレイ」の望遠鏡、「ジョージ・アダムス」の顕微鏡、「ジェームズ・ワット」の蒸気機関、「チャールズ・バベッジ」の階差機関、世界初の蒸気機関車「プッフィング・ビリー」、「グラハム・ベル」の世界初の電話、「アポロ10号」の「指令室」と「フライトシミュレーター」、世界初の「ジェットエンジン」など、科学や歴史が好きな方なら見逃せない多彩なコレクションに大人も子供も夢中になれるでしょう。

〖4階〗

「航空」・「都市工学」・「シミュレーター」などの展示に加え、「Wonderlab」というインタラクティブ展示やサイエンスショーで科学や数学を体験するコーナーがあります

科学に関するインタラクティブ展示のコーナーは、照明デザインなども含めて空間デザインがとても秀逸。「新国立競技場」の建築デザインを行うはずだった「ザハ・ハディト」氏が空間デザインを行った数学のコーナーはとてもユニークで目を引きます。

気流の流れを視覚化してデザインに取り入れたと言われ、「ベルヌーイの定理」や「流体力学」に関する公式が使われているのかもしれませんね。

〖3階〗

「科学技術史」・「医学」・「時計」・「写真」・「大気・気候」・「エネルギー」・「数学」・「情報通信」など幅広い展示があります。

中でも未来をテーマにした新館「Welcome wing」は必見!

展示内容は、「再生医療」・「生殖技術」・「科学ニュース」・「気候変動」で、暗めの空間に独特の照明で未来的な雰囲気が作りだされています。

〖2階〗

「材料工学」・「人間・人体(Who am I?)」の展示コーナーがあり、医療技術に関する展示も豊富で、古代エジプトから現代までのさまざまな時代の治療技術が、ジオラマを用いて展示されています。

〖1階〗

1階は「蒸気機関」など過去250年間の技術遺産に関する展示が目を引き、宇宙や宇宙開発の展示、最先端科学の情報コーナー、小さな子どもたち(3-8歳)が図形・図像をハンズオンで体験できるコーナー、2017年11月にできたバクテリアや医療に関する展示などもあります。

入口から入って真っ先に目に入るのは、「産業革命」を起こしたイギリスを象徴する巨大な蒸気機関。単に骨董品を並べただけで無く、ピストンやコンロッドの動きを見せています。

吹き抜けのホールの床には自動車や蒸気機関車が展示され、天井には「アブロ504練習機」・「ロッキード10エレクトラ」・「VTOL実験機」等の航空機が吊るされています。

また、北大西洋を横断した「ビミー爆撃機」、「シュナイダー・トロフィー・レース」で優勝した「スーパーマリンS6B水上機」、イギリス最初のジェット機「グロスター・ホイットルE.28/39」など、歴史的偉業を成し遂げたイギリスの飛行機も見どころ!

「宇宙科学」の「エクスプローリング・スペース(Exploring Space)」では、本物のロケットと衛星、1969年の初の「月面着陸」で使われた着陸船「Eagle」のフルサイズのレプリカといった迫力のコレクションに圧倒されます。

人工衛星の実物や巨大なロケットが吊るされていたり、「アポロ10号司令船」の実物が展示されているのはかなり見ごたえがあります!

人類初の宇宙飛行士「ガガーリン」についてのコーナーもあり、人類の宇宙開発の歴史について楽しく学べことができます。

【Command Module】

「アポロ10号(SA-505)ミッション」で使用された「司令船(CSM-106)・チャーリーブラウン」。これは唯一、北米大陸以外で展示されている「アポロ」の実機で、数少ない「カバーされていない」司令船が見られる展示です。

「トム・スタッフォード(CDP)」・「ジョン・ヤング(CMP)」・「ジーン・サーナン(LMP)」の3人を乗せ、 1969年5月18日に月に向かいました。

ミッションは月着陸の完全なリハーサルで、主に月軌道上での着陸船の性能試験に重点が置かれました。 「月着陸船スヌーピー」は月面の42000ft上空まで接近しましたが、着陸船の重量削減が完了していなかったため、 実際に着陸することは許されませんでした。

また、このとき着陸船はちょっとしたミスから月軌道上で操縦不能に陥り、もう少しで月面に墜落するところでした。

【J2エンジン】

「サターンVブースター」の第二段、および第三段めに使用された「J2エンジン」です。

【LM Trainer】

飛行士の訓練に使用された月着陸船の「モックアップ」で、 細部の「ディテール」が実機と異なっています。

〖地下1階〗

小さな子どもたち(3-6歳)がチルドレンズ・ミュージアムのような展示で水・光・音・建築などを体験的に学ぶことができるコーナーや家電の歴史の展示があります。

定期的に科学をテーマにしたショーも開催され、洗剤を調合して割れにくいシャボン液を作り四角いシャボン玉を飛ばすなど、とても面白いので時間が合えば必見です!

また、「ワンダーラボ(実験室)」は子供が見て触って楽しめるコーナー!子供が楽しそうに興じていたのは、2人が水飲み台をはさんで向かい合い「すこし」か「噴射」ボタンを押すと、相手の顔に水がかかるゲーム。

これは確率と心理の理論を模したゲームで、こうした自分の体感から疑問をいただき、勉強するきっかけになるのですね。

「ワンダーラボ」は有料になりますが、是非とも科学をエンターテインメントとして子供と楽しんでみてください!

〖IMAX映画館〗

併設されている「IMAX映画館(有料)」では、3D映像を体験することができ、常に5本ほどの臨場感あふれる3D映画が上映されています。巨大なスクリーンは、2階建てバスの4台分の高さと、タクシー64台を駐車できる大きさがあり、「IMAX映画」をただ見るだけではなく、観客自身がアクションの一部であるように感じられます。

月へ飛び、海中を泳ぎ、宇宙の奥深い場所を巡り、見知らぬ存在を発見してください!通常の映画の10倍の画質、解像度および音声を誇る、英国最大のスクリーンでの映画を体験してみましょう!

以前上映されていたテーマは、「恐竜時代、」・「深海」・「宇宙」などについて。普段体感できないものを迫力満点の大画面で見ることができるので、大人にも子どもにも大人気のアトラクションとなっています。

【充実の教育普及活動・イベント】

「科学博物館(サイエンス・ミュージアム)」では、ガイド・ツアー、学校団体の受け入れ、科学を学ぶための教材や映像をネットなどで提供し、教員へのレクチャー・研修、アウト・リーチ(出前授業)など大型館の定番的な教育普及プログラムなどが行われています。

【Lates】:毎月最終水曜日に行われており、18時45分から22時までの夜間開館。毎月テーマが設定され、何度参加しても楽しめるようになっています。

【Astronights】:7歳から11歳を対象にしたお泊りイベント。ワークショップ、サイエンス・ショー、アクティビティ、IMAX鑑賞など盛りだくさんです。参加費は60ポンド。保護者同伴。

【Night Owls】:16歳以上の若者を対象にした18時45分から22時30分までの夜間開館。通常の展示だけではなく、特別なワークショップや演示があり、年間何日間かの土曜日に開催されます。

【Early Birds】:15歳以下の子どもとその家族を対象とした通常よりも早い開館。大きな音などが苦手な子どもたちが楽しめるようになっており、朝8時からオープン。年間で何日間かの土曜日と日曜日に開催されます。

【その他】:ダンスなどのライブ・パフォーマンス、コンサート、パネル・ディスカッションなど大人向きなども含めて多彩なイベントやプログラムなどが組まれています。