• 私の旅行記

イギリス ロンドン 30セント・メリー・アクス

更新日:2020年12月28日


こちらは、イギリス・ロンドンのシティと呼ばれる金融街でなんとも不思議な形をした近未来的な超高層ビル「30セント・メリー・アクス(30 St Mary Axe)」です!

「ガーキン(The Gherkin)」というニックネームで呼ばれる「30セント・メリー・アクス」ほど、ロンドンの高層ビル群の景色で目立つものはなく、今やすっかりロンドンの顔となった新名所。「ガーキン」とは小さいきゅうりの「ピクルス」のことで、日本の西新宿にも似たような建物(東京モード学園)がありますね。

高さ180メートルの奇怪な建物は、英国を代表する建築家「ロード・ノーマン・フォスター」によるもので、このビルが建っている地の住所が「セントメリーアクス通り・30番地」であることからこの名前が付きました。

内部はオフィスビルとしてのみ活用されており、一般公開されていないので立ち入ることはできませんが、2004年9月に行われたロンドンのオープンハウスデーの際に一般公開が行われ、40階に設けられた特別来訪者用スペースまで5時間以上もの長蛇の列を作ったほど注目を集めたスポットです。

今回はそんな、「30セント・メリー・アクス」について詳しくご紹介させていただきます!

【歴史・建築:ハイテクから流線型への変遷!】

「30セント・メリー・アクス」は、高さ180mもあるとても奇抜なデザインが一際目を引く超高層ビルで、「シティ・オブ・ロンドン」では2番目に高い超高層ビルです。

2001年から2004年にかけて建築された「30セント・メリー・アクス」は、建設当時はイギリスの景観論争を引き起こすほど問題となりましたが、今ではその建築の素晴らしさから世界中から評価を受けるほどにまで成長を遂げ、「英国王立建築家協会」の行う「スターリング賞」で満場一致による賞の受賞や、最も優秀な超高層ビルとして「エンポリス・スカイスクレイパー賞」などを受賞するほど洗練されたものです。

設計はイギリス出身の建築家「ロード・ノーマン・フォースター卿」。ハイテク建築で数々の賞を受賞した世界中に名を知られている建築家です。

1999年には様々な功績が認められ、男爵の地位を与えられた一代貴族でもあり、「30セント・メリー・アクス」の他にも、サッカーの名所、ロンドンの「ウェンブリースタジアム」やニューヨークの「ハーストタワー」などの設計にも携わっています。

そんな、英国ハイテク建築界の重鎮の一人である「ロード・ノーマン・フォスター」でしたが、近年はハイテク建築の進化系として、地球環境に配慮したエネルギー効率の高い建築を提唱しています。

この大げさとも言える外観とは裏腹に、地域環境に配慮したエネルギー効率の非常に高いビルで、高さ180mを誇りながらも独特な円形のビルは周囲のビル風緩和や威圧感の軽減、光熱費の削減などまでしっかりと計算されて設計されています。

例えば「ガーキン」でも実践されている、表面積を小さくする曲面ガラスを多用する手法。2重・3重に重ねられたガラス面は断熱効果が期待でき、空気の対流を促すアトリウムを作るなどして、空調負荷の低減に空間的にも対応しています。

先端が窄んだ円柱という形はビル風を考慮した形で、更に外観に現れる三角格子が構造体になっており、このように外側に構造体があるため、内部は柱を必要としない執務フロアが作られています。

また、「テムズ河」ほとりに建つ「ロンドン市庁舎GLA」で採用されている、南側に少しづつ床が迫り出すデザインは、屋内への直射日光の進入を和らげる効果があるそうです。

しかし、省エネ・ビルと謳われた「市庁舎」の光熱費は、実際は従来の建物より割高となり物議を醸しており、ガラスには室内で上昇した熱を蓄積するという特徴があるため、空調負荷が増加するのは避けがたいのです。

全面総ガラス貼の建物と省エネ建築というのは、理論的に繋がりにくいのですが、自然光を存分に取り入れることが出来るため、照明負荷は抑えることが出来ます。

超高層ビルの中でもこれだけユニークな形を実現しながら環境にも配慮し、周囲にも威圧感を与えないように考慮されたビルはほとんどありません。

【360度の景色は圧巻!】

「30セント・メリー・アクス」自体は一般公開されていないオフィスビルですが、ビルの最上階である40階にはビル内の企業や顧客向けに360度の景色を見られる「バー」が、さらに専用の「レストラン」が39階に設けられています。360 度遮るもののない眺めを満喫できる場所です。

最上階に飲食店を設置しているためエレベーター装置を設置することができず、34階まで基幹エレベーターが通り、34階から39階までに上昇用のエレベーターが、さらに最上階までは小さなエレベーターが設置されています。

また、毎年開催される「オープンハウス・ウィークエンド・ロンドン」というイベント期間中は、一般の人々もこのビルを見学することができます。

見学する場合は、あらかじめ「オープンハウス・ウィークエンド」のチケットを予約しておく必要があります。

【アクセス】

「ガーキン」はロンドン金融街に位置しているため、いくつかのロンドン地下鉄とたくさんのバス路線が利用できます。

最も簡単なアクセス方法は、地下鉄の「サークルライン」・「メトロポリタンライン」・「セントラルライン」などに乗り、「リバプールストリート駅」まで行く方法です。駅からも徒歩で約5分程度です。

いかがでしたでしょうか。

「30セント・メリー・アクス」は、通常中は一般公開されていないとのことで、外から眺めるというのが主な観光方法ですが、それでも周りのクラッシックな建物とこの斬新な現代建築のコントラストは見応えがあります!

「30セント・メリー・アクス」はイギリスの経済の象徴であり、巨大な土地を誇るアメリカに負けない最先端技術で建てられたイギリスの底力だともいえる超高層ビル。今のような高い建築評価を得るまでには紆余曲折あったものの、イギリス市民が今では誇りに思うほどロンドンの中心部でその威厳を保っています。

また、「30セント・メリー・アクス」がある「シティ・オブ・ロンドン」は、ロンドンの中でも経済の中心地で、世界経済を先導している街として機能しています。

そのため観光名所はそれほど多くないものの、「テムズ川」や「ロンドンブリッジ」、「セントポール大聖堂」、「ロンドン博物館」、「タワーブリッジ」などのイギリスを代表する観光スポットがありますので、是非近くまで足を運んでみてください!

【基本情報】

30セント・メリー・アクス(30 St Mary Axe)

住所:20 Bury St., London EC3A 5AA

電話番号:なし

アクセス:地下鉄リヴァプールストリート(Liverpool Street)駅から徒歩5分

駐車場:なし

営業時間:一般公開なし

定休日:一般公開なし

所要時間目安:15分

入場料:無料

入場時の注意事項:

一般の人のビル内への立ち入りは不可。外からの外観の鑑賞や写真撮影は可。

公式サイト:http://www.30stmaryaxe.com/

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

#Unitedkingdom #London #30セントメリーアクス #officebuilding #建築 #歴史 #ロードノーマンフォスター #ガーキン #レストラン #バー #photo

185回の閲覧0件のコメント