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イギリス ロンドン HMSベルファスト号

更新日:2020年12月28日


こちらは、「ロンドンの大動脈」ともいえる「テムズ川」に浮かぶ「水上海軍博物館」・「HMSベルファスト号 (HMS Belfast) 」です!

「ロンドン塔」・「タワーブリッジ」・「国会議事堂」など、ロンドンを代表する名所が集中する「テムズ川」の上に浮かぶ、一風変わった観光スポット「HMSベルファスト号」は、「第2次世界大戦」から「朝鮮戦争」の時代にかけて活躍した本物の軍艦で、退役後の1971年以降、博物館として公開されています。

元軍艦の博物館というと、とっつくにくい印象を与えるかもしれませんが、めったに見られない光景の数々には、軍事マニアや戦艦マニアならずとも驚きと興奮を覚えるはずです。

今回はそんな、「HMSベルファスト号」について詳しくご紹介させていただきます!

【HMSベルファスト号:基本情報】

〖歴史・概要〗

「HMSベルファスト号」は、1936年12月10日に「北アイルランドハーランド・アンド・ウルフ造船所」で起工し、1939年8月に艦長「G・A・スコット大佐」の指揮のもと就役し、「第18巡洋艦戦隊」に配属されました。

「ベルファスト」の名は、北アイルランドの首府にちなんでおり、「HMS」とは「Her Majesty’s Ship」、つまり「女王陛下の船」という意味になります。

「第二次世界大戦」から「朝鮮戦争」の間に、「ノルマンディ上陸作戦」をはじめ、護衛や哨戒任務、陽動作戦、捜索など数々の作戦で活躍。1963年8月24日に退役し、1971年に陳列館として「大英帝国戦争博物館」の分館となり現在に至っています。

※実戦部隊に配備されたわずか3ヵ月後には機雷を食らってしまい、1942年11月まで、実に丸3年間は、修理にかかっていた時時期もあります。

〖仕様〗

・エジンバラ級:2番艦

・基準排水量:10,550t

・全長:187m

・幅:19.3m

・速度:32.5ノット

・兵装:15.2cm3連装砲4基/10.2cm連装高角砲6基/2ポンド8連装ポンポン砲2基/53.3cm連装魚雷発射管2基

〖開館時間〗

毎日:AM10:00〜PM6:00

〖定休日・休業日〗

12月24~26日

〖入場料〗

大人:オンライン購入・£17.10 当日購入・£19

子供:(5-15歳):オンライン購入・£8.55 当日購入・£9.50

家族チケット:(大人1 / 子供3人まで)オンライン購入・£30.60 当日購入・£34

家族チケット:(大人2 / 子供6人まで)オンライン購入・£44.10 当日購入・£49

シニア / 学生 / 身障者:オンライン購入・£13.70 当日購入・£15.20

4歳以下の子供:無料

チケット購入はこちら公式サイトから:https://www.iwm.org.uk/visits/hms-belfast

〖アクセス〗

最寄り駅は地下鉄の「ロンドン・ブリッジ(London Bridge)駅」。下の地図のとおり、駅から外に出て「ツーリーストリート(Tooley St.)」という道路を渡りショッピングモールを抜けるとすぐに「テムズ川」添いの通りに出ます。

そこから100mもないところに「ベルファスト」が見えます。駅から10分もかからず、アクセスは大変便利です。

また、「ベルファスト」は川岸から少し離れた位置に停泊しており、川岸から橋が渡されています。その橋のそばにお土産ショップのような小さな建物がありますので、オンライン購入していない方はそこで「ベルファスト」に乗船するチケットを購入しましょう。チケットを購入後、橋を渡って「ベルファスト」に乗船します。

車でアクセスされる場合は、周辺の駐車場を利用してください (有料)。

〖公式サイト〗

https://www.iwm.org.uk/visits/hms-belfast

【HMSベルファスト号 :艦内案内】

船体内は5階層、上の艦橋部分が4階層で、全部で9階層に分かれています。

軍艦らしく艦首が持ち上がってるため、「上甲板(灰色で塗られた甲板)」は船体前部にしかなく、後部の「下甲板(木の甲板)」は途中で艦内に入っています。つまり甲板は前後で2段に分かれているのです。

ちなみに、船内各所に右側のような文字板が見かけられますが、これは「現在位置表示板」になります。最初の2は上から2番目の階の意味で、その次のアルファベットは住所を示します。

そのため、船首から船尾までをAからSのブロックに分割し、各アルファベットで自分の位置を知ることができ、「2M」ですと「艦内2階層目(上甲板の下、つまり下甲板)」の真ん中より少し後ろあたり、という事になるわけです。

ついでに、船体内は上から番号が振られてますが、艦橋は逆に下から番号がつきます。

「上甲板」が1、その下にある「下甲板」が2、以後、艦底に向けて3、4、5となりますが、艦橋部分は下から数えて、01、02、03、04となります。0をつけるのは船体内の階層との区別のためです。

また、中に入る前には無料のオーディオ ガイドと地図を入手しましょう!入り組んだ船内を歩いて回るのに役立ちますし、音声録音による退役軍人の話を聞くこともできますよ!

【魅力・見どころ!】

「ロンドン塔」や「タワーブリッジ」にほど近いロンドンの一等地、「テムズ川」に停泊する「HMSベルファスト号」。船に乗り込むと目に飛び込んでくるのが、「ロンドン塔」とともにモダンな高層ビルの数々が並ぶ「テムズ川」の風景です。

「タワーブリッジ」を正面に臨む景色はまた格別!ロンドンを象徴する素晴らしいパノラマが見られるだけでも、「HMSベルファスト号」に乗船する甲斐があるといっても過言ではないほどですが、まだだま魅力・見どころはたくさんあります!

「HMSベルファスト号」は、全長187メートル、重量1万2000トン、6インチ3連装砲塔を4基搭載した堂々たる軍艦で、かつては950人もの乗組員が任務にあたっていたとか。実際に乗り込んでみると、「テムズ川」のプロムナードから見える姿よりもずっと大きく感じられます。

上層デッキに設けられた砲塔は大迫力!バックに見えるガラス張りのモダンなビル群とのコントラストがとてもユニークです。

9段デッキからなる船内には、操舵室やエンジンルームをはじめ、乗組員のための食堂や商店、病院などのさまざまな施設が当時のまま保存されており、個性豊かな人形たちによって、往時の船内の様子が臨場感たっぷりに再現されています。

ろう人形を使ったリアルな展示で、950名の乗組員達の海上での任務や生活ぶりを知ることができます。

こちらは「船の受付」。乗組員が「HMSベルファスト号」に乗り込むとき、あるいは船を去るときにはここで報告を済ませる必要がありました。1960代には毎日のように乗組員の出入りがあり、彼らの動きを把握するために報告制度が必要だったのです。

「チャートルーム」では、キャプテンとアシスタントが船の進路などを話し合い、航海計画を立てていました。

大量の配線が張り巡らされ、さまざまな計器が並ぶボイラー室の光景は圧巻!

こちらは船内の「郵便室」。乗組員への手紙はそれぞれの船に配られる前に艦隊に届けられ、仕分けをされていましたが、それでも届け間違いは後を絶たなかったそうです。

艦内ラジオ局や教会もあります。

船内の「商店」では、乗組員たちがここでジュースやチョコレートといった嗜好品を買うことができました。

船上生活にあたっては、乗組員たちは8~12人単位でグループを作り、寝食を共にしていました。食事の際はグループごとに食事係を決め、配膳や片付けなどを行っていたそうです。

かつての乗組員たちが寝ていたのは「ハンモック」。こんな環境で熟睡することができたのかと思ってしまいますが、それでもゲームに興じたり、談笑したりする乗組員たちの人形からは、リラックスした雰囲気が伝わってきます。

また、船内には「歯科医院」もあり、ひとたび航海が始まれば船上生活は長期にわたったため、乗組員たちは定期的に歯科検診や治療を受ける必要があったのです。同様に、定期的な健康診断によって乗組員たちの健康維持が図られており、病気になったりけがをしたりした乗組員はこのように別室で療養することができました。

これらは「HMSベルファスト号」の展示室のごく一部ですが、迷路のような船内には多数の部屋があり、そこで船上におけるあらゆる活動の場面が再現されています。

軍事的な知識がなくとも、本物の軍艦の装備を見たり、当時の船上生活の様子に触れたりするだけで十分楽しめます!

また「銃小塔体験」では、戦闘の没入型の体験を味わい、船底では、世界中で船に動力を供給した機械部を見学できます。インタラクティブな司令室では、北ボルネオ艦隊の司令を行い、「海での暮らし」展示では、船上の暮らしについて学べます。

下の階にはスナック類や飲物を提供しているカフェがありますので、アパーデッキのバーでシャンペン付きのアフタヌーンティーを楽しむのもいいですね!

1時間ほどかけてひととおり回ることもできますが、展示物をじっくり見たい場合は2、3時間かかるかもしれません。

いかがでしたでしょうか。

ツアーの観光客が訪れないちょっとマニアックなロンドンの観光スポット「HMSベルファスト号」で知られざるリアルな軍艦の世界に触れてみませんか?

「第二次世界大戦」時の「軽巡洋艦クラス」の軍艦を、良い保存状態で見学できる機会はとても少なく、英国の軍艦建造技術に触れる絶好の場所です!

軍事に興味がない方でも、艦船建造技術の博物館として見学してみるときっと楽しめると思います!アクセスも便利ですので、付近の観光のついでに立ち寄ってみられることをおすすめします!