私の旅行記
オーストラリア シドニー キャリエッジワークス
更新日:2020年12月30日

こちらは、シドニー・シティ南部近郊の「Redfern(レッドファーン)」にある、鉄道車両工場の跡地に作られたアート施設「キャリッジワークス(Carriageworks)」です!
「キャリッジワークス」は、ヴィンテージ感漂う無骨なデザインがオシャレだと高感度な人に大人気!展覧会やイベントはもちろん、毎週末開催されているファーマーズ・マーケットには沢山の地元の人々が新鮮な食材を求めて訪れます。
今回はそんなフォトジェニックなオシャレスポット「キャリッジワークス」について詳しくご紹介させていただきます!
【歴史・概要・建物について】

「キャリッジワークス」は、元々は1880年代に建てられた鉄道車両の工場だった場所で、建物の老朽化や鉄道会社の衰退などによって1988年に閉鎖されてしまいました。
その後、このスペースの可能性を感じたNSW州の芸術省によって建物が購入され、2007年には文化芸術施設として「キャリッジワークス」がオープンしました。
現在では「展覧会」・「演劇」・「ファッションショー」などのイベントなどが行われる芸術の「複合施設(アートスタジオ&シアター・コンプレックス)」となっています。

「シドニーフェスティバル」や「ビエンナーレ」などのアート・イベント会場となるほか、800席以上ある「シアタールーム」や「パフォーマンス・スペース」では演劇やフィルム上映、展示会が行われます。
軽食やドリンクが楽しめるカフェやバーも併設され、アート観賞の後は、すぐお隣りで週末に開かれる「ファーマーズ・マーケット」や「アート&クラフト・マーケット」でショッピングを楽しむこともできますよ!
ちなみに、こちらを設計した「TONKIN ZULAIKHA GREER」は古いものを残しつつ新しいものに生まれ変わらせるのが得意な設計事務所で、「PADDINGTON RESERVOIR GARDENS」など、手がけたプロジェクトはどれも魅力的です。

老朽化した部位は新設したものの、床や壁、柱などはそのまま残っているため、電車のレールや錆びたスチールの柱や梁など所々で鉄道工場の名残を感じます。
「インダストリアル(工業)風」ではないリアルなインダストリアル・デザインで、天井が高くとても開放的な空間。洞窟のような暗がりもありつつ、点在する窓から入る独特の光とのコントラストがとても美しいスペースです。
【キャリッジワークス・ファーマーズ・マーケット(Carriageworks Farmers' Market)】

ニューサウスウェールズ州の有機食材や旬の果物・野菜が集う「キャリッジワークス・ファーマーズ・マーケット(Carriageworks Farmers' Market)」は、70軒以上の常連の露店を著名なオーストラリア人シェフ「マイク・マクエナーニー氏」が主事をしています。
毎週土曜日、格納庫のような広い空間があれば、食いしん坊の遊園地と化し、クラシックなペイストリーやアルチザンのパンから、オーガニックのマカダミアナッツ、ブルー・マウンテンズ産トリュフ、マッジー産ワインまで、ありとあらゆるものが手に入ります。

また、オーガニックや有機栽培の野菜やフルーツ、有機肥料のみで育てられた鶏肉や卵、新鮮な牛乳から作られたチーズやアイスクリーム、搾りたてのコールドプレス・ジュース、ワインなども入手できるので、グルメ派・健康派の方へのお土産にもおすすめのスポットです!
個人的におすすめなのが、セレブシェフ「カイリー・クウォン氏」の肉まんで、こちらは行列に並んでも食べる価値があるほどの美味しさですよ!
また、「ENOKIDO MISO」という日本人の方がやっているお味噌屋さんもお見逃しなく!

オーストラリアで売っている味噌は、やはり日本よりも種類が少なく添加物の入ったものが多いため、実は美味しい味噌を探すのに苦労します。こちらの味噌は100%オーストラリア産の原料で作られた完全オーガニックな手作り味噌。
グルテン・フリーの玄米麹を使った「BROWN RICE MISO(玄米味噌)」がおすすめで、原材料はオーガニックの大豆、玄米、塩のみというシンプルさ!お出汁を入れなくてそのまま味噌だけでOKで、味も素朴でとても美味しいです!

更にもう一つ、グラスフェッド・ビーフを使った「ビーフ・フォー(Bar Pho)」もおすすめ!こちらのフォーは化学調味料不使用、そしてグルテンフリー。週末の朝はアジアン・フードのやさしい味でホッと安らいでください。
おすすめの「Grass Fed Beef Pho - Large($13.00 / ¥1,070)」はとても美味しく、ボリュームもたっぷりです!
開催日:土曜日・午前8時~午後1時
【アクセス方法】
「キャリッジワークス」は、「レッドファーン駅(Redfern Station)」から徒歩10分以内の場所に位置しています。
ちなみに、「レッドファーン駅」は「タウンホール駅」から2駅(約6分)と非常にアクセスが簡単です!
シティレール「レッドファーン駅」に着いたら、「ローソン・ストリート(LAWSON ST)」側の出口を出て、線路を左手に見ながら左方向に(西へ向かって)歩いていると工場跡地らしい建物が見えてきます。
道なりに進むと「ウィルソン・ストリート(Wilson St)」に変わるので、500mほど進んだ左手にあります。階段を下りると「キャリッジワークス」に到着です!

いかがでしたでしょうか。
「キャリッジワークス」は、工場跡地ということで非現実的なフォトジェニックな空間だらけです。
ファーマーズ・マーケットやギャラリーやカフェに行かなくても、クールでノスタルジックな「キャリッジワークス」独特の空間を体験するためだけでも訪れていただきたい素敵な場所です。
【基本情報】
キャリッジワークス(Carriageworks)
住所:245 Wilson St, Eveleigh NSW 2015
電話番号:02-8571-9099
Email: info@carriageworks.com.au
ファーマーズマーケット開催日:土曜日、午前8時~午後1時
アクセス:
シティ・レールのサウス・ライン/バンクスタウン・ライン/インナー・ウェスト・ライン/カンバーランド・ラインで「レッドファーン(Redfern)」駅下車。改札を出た所にある「ローソン・ストリート(Lawson St)」を左に進み、「リトル・エヴレイ・ストリート(Little Eveleigh St)」を左折。道なりに進むと「ウィルソン・ストリート(Wilson St)」に変わるので、500mほど進んだ左手にあります。階段を下りると「キャリッジワークス」に到着。駅から徒歩約10分。
公式サイト:http://carriageworks.com.au/
公式サイト(ファーマーズマーケット):www.carriageworks.com.au/events/carriageworks-farmers-market
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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