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スペイン バルセロナ カサ・ビセンス:魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで徹底ナビ!


こちらは、世界的建築家「アントニオ・ガウディ」が作った最初の家として知られる「カサ・ビセンス」です!


「カサ・ビセンス」は、「カサ・ミラ」や「カサ・バトリョ」のようなバルセロナのメイン通りにあるのと違い、細い路地が続く庶民的なグラシア地区の中にひっそりと佇んでいます。他の「ガウディ作品」と違い、長年個人の住居として使用されていたこともあり、これまで一般開放されておらず訪れる人もほとんどありませんでしたが、2017年11月に見学できるようになりました。


今回はそんな、「カサ・ビセンス」の魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで詳しくご紹介させていただきます!

【カサ・ビセンス:基本情報】

〖歴史・概要〗

「カサ・ビセンス」は、当時まだ建築資格を取って5年目、31歳だった「アントニオ・ガウディ」にとって初めて設計・建築を手掛けた、個人宅の建築プロジェクトでした。依頼人はレンガやタイル製造業者の社長であった「マヌエル・ビセンス」で、その家族の夏の別荘として建設され、直線的な構造を多用した物で他の作品と比べイメージが大きく違う異色のガウディ建築です。


依頼から2年後の1880年に「ガウディ」は設計を仕上げましたが、依頼主「ビセンス」の金銭的な事情などもあり、工事着工は1883年、完成したのは1888年の事でした。1925年になると物件所有者の変更に伴い、「カサ・ビセンス」の拡張化計画が持ち上がります。


この時に建築依頼を受けた「ガウディ」は、「サグラダファミリア」のプロジェクトで手一杯だったため、代わりに友人の建築家「ホアン バプティスタ セラ デ マルティネス」を依頼主に紹介します。「マルティネス」は、「ガウディ」のコンセプトを最大限に尊重しながら、「カサ・ビセンス」の拡張工事を完成させました。

1984年には〖ユネスコ世界遺産〗にも登録されており、建築様式はバルセロナの他の建物「ラス・アレナス闘牛場(現ショッピングモール)」などでも見ることができる、当時に流行したネオムデイハル様式の影響を強く受けた作品となっています。


そして2014年に、「MORABANK(モラバンク)」という銀行系グループが一般公開を目的に「カサ・ビセンス」の所有権を取得。それから約3年ほどの改修期間を経た2017年11月、遂に「カサ・ビセンス」の一般公開がスタートし、「カサ・ビセンス」は現在、入場チケットを購入すれば、誰でも館内の見学が可能となっています。


〖住所〗


Carrer de les Carolines, 20-26, 08012 Barcelona,


〖電話番号〗


+34932711064


〖アクセス〗

「カサ・ビセンス」は、バルセロナの中でもやや北西側に位置する「グラシア地区」というエリアにあり、観光スポットが集中するエリアからは少し離れています。


そのため、バルセロナの中心部から「カサ・ビセンス」にアクセスする場合は、「地下鉄」を利用するのが一般的。地下鉄の「L3」線の「Fontana 駅 」で降りて徒歩3分(250m)ほど、「Lesseps 駅」で降りて徒歩4分(280m)ほどの場所にあります。


〖入場料金〗


大人:16ユーロ/学生(12-25歳):14ユーロ/障碍者の方:14ユーロ/子供(11歳以下):無料

※毎週月曜日は10ユーロ(約1,200円)

※ガイドツアーに参加する場合はプラスで4ユーロとなりますが、日本語のガイドツアー はありませんので自由見学が基本になります。


【チケット予約方法(公式サイト)】

公式サイトのシステムや造りはしっかりとしているため、英語サイトでの予約に慣れている方であれば簡単に予約することができます!まず公式サイトにアクセスしたら、いくつかチケットの種類が並んでいるのですが、自由見学の最も一般的なチケットは「Casa Vicens Visit」になります。ガイドと回るガイドツアーなどもありますが、日本語には対応していないため、自由見学のチケット予約がおすすめです!

赤いボタン「BUY TICKETS」をクリックすると、チケットが選択できます。その後、予約日時、予約人数、予約者情報などを入力して、クレジットカード決済(JCBも可)が完了すれば予約完了です。

予約完了後は、メールアドレスに「PDFファイルのチケット」が添付されてきますので、観光当日は、このプリントアウトした「チケット」を提示すれば、「カサ・ビセンス」に入場して観光をスタートできます。

※チケットをスマートフォンの画面上で提示する「モバイルバウチャー」にも対応していますが、万が一のためにもチケットをプリントアウトしていくことをおすすめします!


【現地チケットオフィスでの購入方法】

「カサ・ビセンス」の入口は建物の南側「カルリネス通り」に面しており、ここから敷地内に入ると細い通路が続いています。通路の突き当たりを左手に曲がるとチケットオフィス入口があり、正面にはチケット確認係がいます。


事前に公式サイトやオプショナルツアーサイトでチケットを予約済(購入済)の方は、正面の係員にチケットを提示して、後は自由に見学をスタートします。ただし、「フロアマップ(英語)」などはチケットオフィス内のインフォメーションで配布されていますので、必要な方は入手した上で観光をスタートしましょう!


当日にチケットを購入される方は、左手側の入口からチケットオフィスに入り、チケットを購入します。チケットオフィスは、オシャレなカフェの様な雰囲気で、ここでチケットを購入したら、外の係員にチケットを提示して観光をスタートしていきます。


【チケットの手配が不安な方はツアーが便利!】

日本語が使えないサイトでのチケット予約は、不安がつきものですよね。希望の日時にきちんと予約が取れているか、予約したチケットに不具合がないか、当日まで不安な気持ちで過ごされる方もいらっしゃると思います。


チケットの予約が移動が不安な方はオプショナルツアーへの参加がおすすめ!自分の旅程にあったツアーを日本語で予約できますし、お問い合わせなども日本語で行えるので、旅前の不安もしっかり解消できます。


チケットの予約や移動の手配も全てお任せすることができるので、当日は観光だけに集中して旅行を楽しむことができます。また、現地の情報に精通したガイドが案内するため、観光スポットを効率よく回ることができます。➡

〖営業時間〗

【10月1日〜3月31日】:

月曜日:10時00分〜15時00分

火曜日~日曜日:10時00分〜19時00分

【4月1日〜9月30日】:

月曜日~日曜日:10時00分〜20時00分

※最終入場は営業時間の1時間20分前までになります。


〖休館日〗


1月6日・1月13日〜19日・12月25日、


〖公式サイト〗


https://casavicens.org/

【カサ・ビセンス:観光順路】

「カサ・ビセンス」は、地下を入れると全部で5階層で構成されています。見学順路は、「庭園」からスタートし、地上階にあたる「0階」・「1階」・「2階」・「屋上」の順で観光していきます。屋上見学後は、階段またはエスカレーターで「ギフトショップ」と「出口」がある「地下1階」に降りて見学終了になります。

【カサ・ビセンス:魅力・見どころ!】

〖外観〗

「カサ・ビセンス」のデザインは、他の「ガウディ」作品をご存知の方には、間違いなく違和感を感じると思います。まず一つ目は、「サグラダ・ファミリア」を初め、「カサ・ミラ」で見られる徹底的に直線を排したデザインからすると、「カサ・ビセンス」では反対に直線を基調とした外観をしています。「ガウディ」自身が生前に言っていた言葉としてよく引用される「自然界には直線は存在しない。」それからすると辻褄が合わない訳ですが、それすなわち「カサ・ビセンス」の制作後に「ガウディ」が更に進化、そして彼が求めていた真理に到達したと言うことになります。

また、「ムディハル様式」を模したと言われる部分も、その当時の建築家たちがよく使った言わばありきたりの手法でそれ自体は特筆するものは何もありません。また、その後に「自然が作りあげたものこそ美しい。私たちはそこから発見するだけ。」と言った「ガウディ」の言葉とはこれも合致せず。そういう意味で私たちが知っている天才「ガウディ」、彼が後年大きく花開くその前、成長過程の初期の作品と言うのがよくわかる建物なのです。

そしてもう一つ、他の「ガウディ」作品との大きな違いとして、岩石風の壁にタイルが一部張り付けられていますが、これは「ガウディ」建築の定番と言える「トレンカディス(破砕タイル)」ではなく、同じ大きさ同じ柄のタイルで構成されています。また、濃い朱色のように塗られたレンガの部分は少し雑にも見え、「ガウディ」の最初の作品ということもあるのでしょうが、これも「ガウディ」らしさがあまり感じられません。そんな中で敢えてこの「カサ・ビセンス」で「ガウディ」らしさを探すとするなら、「グエル公園」の正門にも見られるシュウロの「鋳鉄の門」が唯一と言えるのかもしれません。


〖庭園と0階(日本では1階)〗

入場して、誰もが最初に目にするのが緑豊かな「庭園(The garden)」になります。「カサ・ビセンス」の「庭園」は、完成当初の19世紀頃と比較すると最も大きく変わった場所の一つ。かつては、円形の「噴水」や「櫓(やぐら)」などもありましたが、住宅が売却されたタイミングで取り壊されてしまいました。それでも、2014年からスタートした改修工事によって、当時の景観は可能な限り再現されています。

また「庭園」では、「カサ・ビセンス」の外観・装飾を様々な角度から撮影することができ、一角には「カフェ」も併設されていますので、観光終了後はこのカフェからゆっくりと「カサ・ビセンス」の外観・装飾を楽しんでみてください!

そして、「庭園」をさらに奥に進んで行くと、館内への入口があります。この入口はかつて「玄関の窓」でしたが、1925年の拡張工事に伴い「玄関のドア」に改修されました。入口右手の鉄格子は「ヤシの葉の門(The fan palm grille)」と名付けられており、「ガウディ」と非常に親交が深かった彫刻家「ロレンソ・マタマラ」の作品になります。元々この門は、正面玄関にアクセスするための出入り口として設置され、後年は敷地全体を囲う様に置かれていました。現在は、建物の南側のみに設置されています。