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スペイン バルセロナ バルセロナ・パビリオン:魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで徹底ナビ!


こちらは、スペインが誇るモダニズム建築の傑作「バルセロナ・パビリオン」です!


「バルセロナ・パビリオン」は、約100年前に有名なモダニズム建築家によって設計された「バルセロナ万博博覧会」の「ドイツ館」で、現在は設計者である「ミース・ファン・デル・ローエ」の記念館になり、世界各国からの観光客が訪れています。


今回はそんな、「バルセロナ・パビリオン」の魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで詳しくご紹介させていただきます!

 

【バルセロナ・パビリオン:基本情報】

 

〖歴史・概要〗

「バルセロナ・パビリオン」は約100年前、19世紀以前の建築様式を批判し、現実に合った建築をつくろうとする近代建築運動により生まれた、鉄・ガラス・石・水面で構成されたモダニズム建築です。それを代表するドイツ人建築家の巨匠「ミース・ファン・デル・ローエ」が1929年にバルセロナで開催された万国博覧会の際にドイツ館としてこの建物を作りました。


しかし、あくまでも万国博覧会の期間限定の仮設の建物だったため、博覧会ののち取り壊され、現在建っているのは二代目で、ミース生誕100周年の1986年に復元された物になります。復元にあたっては屋根は鉄骨造から軽量コンクリートに、鉄柱はクロム鋼からステンレスへ、またミースの意図を尊重し壁には大理石が使われています。


【ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ(Ludwig Mies van der Rohe, 1886 - 1969)】

「ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ」は、ドイツ出身のモダニズム建築家で、近代建築の四大巨匠の一人。「ユニヴァーサル・スペース」と呼ばれる、鉄骨造・鉄筋コンクリート造を用いた、内部空間を限定せずどのような用途にも対応できる空間を提唱。「Less is more (少ないことは、より豊かなこと)」や「God is in the detail (神は細部に宿る)」などの言葉が有名。1930年から1933年の閉校までバウハウスの第3代校長として教鞭をとった。ナチスによるバウハウス閉鎖に伴い1937年にドイツを去り、アメリカへと亡命する。


〖住所〗


Av. Francesc Ferrer i Guàrdia, 7, 08038 Barcelona,


〖電話番号〗


+34934234016


〖アクセス〗

「バルセロナ・パビリオン」への行き方は、地下鉄1号、3号、8号線の「Pl.Espanya(ペル・エスパーニャ)駅」からのアクセスがおすすめ!地下鉄から地上に出たら、丘にある「カタルーニャ美術館」の方向に歩くと、「バルセロナ・パビリオン」の看板があります。看板の案内に沿って行けば「バルセロナ・パビリオン」へ到着します。


〖入場料金〗


料金(大人):5ユーロ

料金(学生):2.6ユーロ

料金(16歳以下):無料

年間パス:8ユーロ


〖営業時間〗

開館時間(3月~10月):10:00~20:00

開館時間(11月~2月):10:00~18:00


〖公式サイト〗


https://miesbcn.com/


〖注意事項〗

・バルセロナ・チェアには座るのはNG

・飲食禁止

・三脚の使用は禁止

 

【バルセロナ・パビリオン:魅力・見どころ!】

 

「バルセロナ・パビリオン」は、「サクラダ・ファミリア」のような強烈なインパクトはないですが、洗練された建物には見どころが沢山あります。以下では「バルセロナ・パビリオン」の魅力と見どころを9点ご紹介させていただきます。


〖Less is more.(極限まで突き詰めたシンプルさ)〗

「Less is more.(極限まで突き詰めたシンプルさ)」とは、「ミース・ファン・デル・ローエ」が提唱した有名な標語で、「バルセロナ・パビリオン」を端的に表す言葉にもなっています。


「Less is more.」は、表面に見える装飾や空間構成などを単純化し、単純化することで内部に様々な外的要因に耐えうる豊かな空間が生まれるという思想です。「バルセロナ・パビリオン」はまさに「Less is more.」そのもの。シンプルなデザインは、どこか物足りなさを感じるかもしれませんが、作り出される空間には単純、シンプル、抽象的、幾何学的そして、静寂さを感じることができます。


〖God is in the detail.(細部までコントロールされた美しさ)〗

「バルセロナ・パビリオン」に貫かれた思想には、もうひとつ「God is in the detail.(細部までコントロールされた美しさ)」があります。神は細部に宿るとも訳されるこの言葉のように、「バルセロナ・パビリオン」の建物は隣り合うパーツの目地がずれることなくきちんと揃っています。


細部までしっかりコントロールすることで、緊張感のある美しい空間が生まれ、更に余計な線を見せないようにすることにも気が配られています。よく見ないと気づかないほどに消されている線が沢山あり、そこが「バルセロナ・パビリオン」の美しさに繋がっています。


〖大理石の壁〗

「バルセロナ・パビリオン」の大きな特徴のひとつに、「大理石の壁」があります。建物の西寄りに配置された瑪瑙色の大理石は、南北方向に向きが揃えられ、大理石の良さが最大限に発揮される設計になっています。


ミールが壁の素材として大理石にこだわったのは、反射する大理石を壁にすることで、壁の大理石とスペイン国王のコントラストによって、より国王が際立つためだったと言われています。


〖赤い縞瑪瑙(オニキス)の壁〗

「バルセロナ・パビリオン」の中心には、象徴的な赤い「オニキスの壁」があり、「バルセロナチェア・オットマン」が配置されています。この石壁の高さは3メートル14センチ。壁の厚さは約20センチ。この壁を立てるために作られたような空間です。大きな屋根の中心付近には曇りガラスで囲まれた光庭があり、トップライトから室内にやわらかい光が差し込みます。


〖ガラス張りのエリア〗

「バルセロナ・パビリオン」は、四辺それぞれにガラス張りになっているエリアがあります。また、そのガラスも同じものではなく、巨大な透明なガラスを窓にしただけのところもあれば、スモークガラスで中が見れないようになっているところ、ガラスが二重になっているところ、緑色のガラスになっているところなど、それぞれの箇所に特徴的なガラスを用いています。


〖軒天井〗

「軒天井」とは、軒(外壁から突き出た屋根の部分)の裏側に仕上げの板材を張ったものなのですが、「バルセロナ・パビリオン」はこの「軒天井」に大きな特徴があります。それまでの建築では、「軒天井」の部分をいかに豪華に見せるかというのが主流だったのですが、「バルセロナ・パビリオン」には装飾はおろか照明すらありません。極限に抽象化し、シンプルなデザインにしたのが、「バルセロナ・パビリオン」の「軒天井」なのです。


真っ白な天井が、一枚の板ですっきり建物の外から中まで入り込んでいる設計で、「軒天井」は8本のスチール製の十字形柱によって支えられ、柱自体の存在感はほとんどありません。現在では、こういったデザインの建築も多いですが、当時ではかなり異質なものでした。


〖浅い池〗

「バルセロナ・パビリオン」にある池は、足の指すら浸からないと思われるほど浅く、底もただ石を敷き詰めただけ。ここにも抽象的かつ幾何学的な芸術が垣間見れます。


〖バルセロナ・チェア〗

直線で構成されている「バルセロナ・パビリオン」の建物の中に、曲線的でひときわ目立つ存在の椅子があります。ステンレスのフレームとキルト素材を加工した背もたれが特徴的な「バルセロナ・チェア」は、「ミース・ファン・デル・ローエ」がスペイン国王夫婦のためにデザインした椅子です。残念ながら触れることはできませんが、写真を撮ることは可能です。


〖彫刻〗

「バルセロナ・パビリオン」は、それまで一般的ではなかった建築物の中に彫刻を置くというスタイルを変え、建築と彫刻を融合させたと言われています。「バルセロナ・パビリオン」の中庭には、青い瑪瑙石の大理石の壁に囲われ、その抽象的で無機質な中に、彫刻家「ゲオルグ・コルベ」の裸婦像が設置してあります。

 

【バルセロナ・パビリオン周辺:おすすめ観光スポット!】

 

カイシャ・フォーラム

「カイシャ・フォーラム」は、「ガウディ」と同時期に活躍した「ジョセップ・プッチ・イ・カダファルク」が設計を手掛けた繊維工場を美術館として利用。工場は1919年に閉鎖し、2002年に美術館がオープンしました。常設展示と特別展示があり、特別展示は幅広いテーマで催され、コンサートが行われることもあります。


「カイシャ・フォーラム」は元々、繊維工場として使われていた建物をカタルーニャの銀行「La Caixa」が2002年に改装し美術館に姿を変えました。建物のデザインは有名な建築家「ジュセップ・プッチ・イ・カダファルク」で、モデルニスモ建築です。

1911年に完成したこの建物は、同年のバルセロナ市議会の最優秀工業用建築に選ばれており、オープンにあたり建物の改築が行われ、エントランス部分は日本人建築家の「磯崎新」氏によってデザインされています。


【基本情報】

カイシャ・フォーラム(Caixa Forum)

住所:Av. Francesc Ferrer i Guàrdia, 6-8, 08038 Barcelona,

電話番号:+34934768600

アクセス:「バルセロナ・パビリオン」目の前にある道路反対側に位置しています。

入場料金:大人:6ユーロ(展覧会入場料)/子供:16歳以下無料

※ショーやイベントに参加の際は料金が異なるため要確認。

営業時間:10時00分~20時00分

※7・8月の水曜は~23時00分

※1/5、12/24・31は~18時00分

休業日:1/6、12/25

公式サイト:https://caixaforum.es/barcelona/home


スペイン村

1929年の万国博覧会の際に、スペイン各地の伝統的な建築物を建造して広大な敷地に集めたエンターテイメント施設「スペイン村(Poble Espanyol)」。


「スペイン村」では、バルセロナのみならず、スペイン国内中の代表的な建造物(アビラの城壁の入口の門など)が原寸再現されているので、パーク内をぐるりと廻ればスペイン全土を一挙に観光したような気分になれます。

「スペイン村」の敷地面積は約50000平方メートル。その広大な敷地にはクラシカルな建造物の数々のほかにも、陶芸やギターといった工芸品のクラフトショップも多く入っています。また、フラメンコを堪能できるタブラオや郷土料理を楽しめるレストランもあったりと、見学から工芸体験まで五感でスペインの文化を楽しむことができるつくりとなっています。


【基本情報】

スペイン村(Poble Espanyol)

住所:Francesc Ferrer I Guardia, 13, Barcelona

電話番号:(93)5086300 /

アクセス:「バルセロナ・パビリオン」から徒歩約5分。

入園料金:

大人:14ユーロ/子供(4~12歳):7ユーロ/4歳未満:無料、/シニア(65歳以上):9ユーロ/20時以降の入場:7ユーロ

営業時間:

月曜日:9:00~20:00

火曜日~木曜日:9:00~24:00

金曜日:9:00~27:00

土曜日:9:00~28:00

※12月25日:9:00~14:00

※1月1日:13:00~20:00

※1月13日~2月6日(月曜日~木曜日):9:00~20:00

定休日:なし

公式サイト:https://www.poble-espanyol.com

 

いかがでしたでしょうか。


「バルセロナ・パビリオン」はスペインを代表する建築物です。見た目の派手さはなく、至ってシンプルな建築物ですが、その根底にある思想やこだわりを知れば、満喫できることは間違いありません!


また、注意事項もいくつかあるので、「バルセロナ・パビリオン」を訪れる前にはしっかり確認しておきましょう!

 

【基本情報】

バルセロナ・パビリオン

住所:Av. Francesc Ferrer i Guàrdia, 7, 08038 Barcelona,

電話番号:+34934234016

アクセス:

「バルセロナ・パビリオン」への行き方は、地下鉄1号、3号、8号線の「Pl.Espanya(ペル・エスパーニャ)駅」からのアクセスがおすすめ!地下鉄から地上に出たら、丘にある「カタルーニャ美術館」の方向に歩くと、「バルセロナ・パビリオン」の看板があります。看板の案内に沿って行けば「バルセロナ・パビリオン」へ到着します。

入場料金:

料金(大人):5ユーロ

料金(学生):2.6ユーロ

料金(16歳以下):無料

年間パス:8ユーロ

営業時間:

開館時間(3月~10月):10:00~20:00

開館時間(11月~2月):10:00~18:00

公式サイト:https://miesbcn.com/

注意事項

・バルセロナ・チェアには座るのはNG

・飲食禁止

・三脚の使用は禁止


※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。



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