私の旅行記
スペイン バルセロナ モヌメンタル闘牛場

こちらは、アシャンプラ地区の端に位置する20世紀初頭に作られた闘牛場「モヌメンタル闘牛場(PLACA DE TOROS MONUMENTAL)」です!
別名「ラ・モヌメンタル」は、地元で知られているように、カタルーニャでその門を閉める最後の公共闘牛リングでした。現在は闘牛は行われていませんが、特徴的な外観をした闘牛場は建築物としても充分に魅力的!博物館も備わっているため、建築物ファンや歴史に興味のある方はぜひ訪れてほしいスポットです!
今回はそんな、「モヌメンタル闘牛場」の魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで詳しくご紹介させていただきます!
【モヌメンタル闘牛場:基本情報】
〖歴史・概要〗

スペインの伝統芸能といえば、誰しも思い浮かべるのが「闘牛」でしょう。闘牛は何世紀にもわたってスペインの文化において重要な役割を果たしてきており、古代ギリシャ人やローマ人まで文明に存在していたと考えられています。スペインでは、この慣習は「ラコリーダ」として知られています。
獰猛な牛を身軽にかわす闘牛士のパフォーマンスは、強靱さと可憐さを併せ持った美しいものです。バルセロナにも「モヌメンタル闘牛場」をはじめとして、いくつかの闘牛場が存在していましたが、バルセロナの位置するカタルーニャ地方は、もともとスペインとは違う文化と歴史をもった地域で、スペインの他の都市ほど闘牛が深く根付いているわけではありませんでした。さらに娯楽の中心がサッカーへと移ると、動物愛護の観点から反対する声が多くなり、2012年1月1日以降カタルーニャ州では闘牛が禁止されています。
「モヌメンタル闘牛場(Placa de Toros Monumental)」は、1914年に開業され、24, 000人の観客を収容でき、バルセロナで最もモダンな闘牛場でした。現在では「闘牛博物館(Museo Taurino)」として、またイベントスペースとして使用されています。
〖住所〗
Gran Via de les Corts Catalanes, 749, 08013 Barcelona, B,
〖電話番号〗
+34932159570
〖アクセス〗
メトロL2号線「モニュメンタル(Monumental)駅」から徒歩約2分。
〖入場料金〗
6€
〖営業時間〗

闘牛博物館(Museo Taurino):
火曜日〜土曜日: 10:00〜14:00(1:30迄に入場)/16:00〜19:00(18:30迄に入場)
【トイレについて】
トイレの表示はたくさんありますが、ほとんどのドアが施錠されています。そのため、実際使用できるトイレは、入口付近(入って右側)にあるトイレ(1個所)のみです。
〖公式サイト〗
https://www.monumental-club.com/
【モヌメンタル闘牛場:魅力・見どころ!】
〖ネオ・ムデハル様式の建築〗

「モヌメンタル闘牛場」は、ネオ・ムデハル様式で造られた建築物です。ムデハル様式というのはイスラム建築の影響を受けたスペイン特有の建築様式で、8~15世紀によく見られたものですが、近代以降の建築家がそれを再解釈したものがネオ・ムデハル様式ということになります。
建設当初はノウセンティズム様式で「マヌエル・ジョアキン・ラスパル・イ・マヨール(Manuel Joaquim Raspall i Mayol)」の設計で建てられ、後に「Ignasi Mas i Morell」と「Domènec Sugrañes i Gras」によって、ネオムデハル様式部分に拡張されました。東洋と西洋の美を融合したこの造型により、「モヌメンタル闘牛場」は劇場のような美しさと裁判所のような荘厳さを兼ね備えており、一目見るだけでも非日常空間を体感できるでしょう。
〖バルセロナ闘牛博物館〗

バルセロナにおける闘牛は2012年より全面的に禁止されていますが、跡地はただの空き家だというわけではなく、闘牛場内に併設されている「闘牛博物館(Museo Taurino de Barcelona)」は現在も営業しており、闘牛に関するさまざまな展示を見学することができます。

展示品には闘牛士の衣装や牛の剥製など、歴史と文化の一片を垣間見ることができ、実際の闘牛は残酷で見ていられないという人でも楽しむことのできる展示となっています。また、かつて数え切れないほどの闘牛が行われてきた円形のアレーナ内にも立ち入ることができます。
〖砂場(RUEDO)〗

「モヌメンタル闘牛場」は、カタルーニャ議会が闘牛を禁止する法律を可決して以来、カタルーニャで闘牛が開催された最後の場所でした。実際に闘牛場の「砂場」に行くこともでき、中央に立つと、自然と気分も上がります。
また、中央から「退避壁(burladero/ブルラデーロ)」までの距離感を味わうことができ、その遠さに思わず恐怖を感じます。ちなみに、実際の闘牛では影の席の方が日向の席より高価といわれています。

いかがでしたでしょうか。
「モヌメンタル闘牛場」は、歴史的建造物であることや文化的な価値などを考慮して、使用されなくなった現在もモヌメンタル闘牛場では数々の設備が当時のまま残されています。
闘牛はカタルーニャ本来の文化ではありませんが、スペインとカタルーニャの関係性を象徴している建物だという捉え方もできますので、周辺を歩きながら、その関係性に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
【基本情報】
モヌメンタル闘牛場(PLACA DE TOROS MONUMENTAL)
住所:Gran Via de les Corts Catalanes, 749, 08013 Barcelona, B,
電話番号:+34932159570
アクセス:メトロL2号線「モニュメンタル(Monumental)駅」から徒歩約2分。
入場料金:6€
営業時間:
闘牛博物館(Museo Taurino):
火曜日〜土曜日: 10:00〜14:00(1:30迄に入場)/16:00〜19:00(18:30迄に入場)
【トイレについて】:トイレの表示はたくさんありますが、ほとんどのドアが施錠されています。そのため、実際使用できるトイレは、入口付近(入って右側)にあるトイレ(1個所)のみです。
公式サイト:https://www.monumental-club.com/
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