私の旅行記
スペイン バルセロナ モンジュイック:魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで徹底ナビ!
更新日:2021年5月21日

こちらは、スペインのバルセロナ市西側にある小高い丘「モンジュイック(Montjüic)」です!
「モンジュイック」は、ケーブルカーやロープウェイでのアクセスも楽しく、見どころ・名所がギュッと詰まった観光スポットとして人気があります。
今回はそんな、「モンジュイック」の魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報などについて詳しくご紹介させていただきます!
【モンジュイック:基本情報】
〖歴史・概要〗

「モンジュイック」は、カタルーニャ語の発音に近い「ムンジュイック」と表記されることもある、バルセロナの南西にある標高185mの小高い丘です。「モンジュイック(ムンジュイック)」というのは「ユダヤ人の山」という意味だと考えられており、その歴史は古く、紀元前3世紀から紀元前2世紀頃のイベリア人の集落跡が発見されています。
実際に「モンジュイック」にはユダヤ人が埋葬されているお墓もあり、各国が領地をめぐって争っていた時代、「ナポレオン戦争」のときにはフランス軍の侵攻を食い止めるため、この丘の上に城塞が築かれました。

17世紀には、マドリードの「フェリペ4世」に対する独立戦争で勝利をおさめ、1930年代の内戦時には独裁政府に反抗した多くの市民が犠牲になりました。
また、1992年にバルセロナでオリンピックが開催された際には、主な競技の中心として利用されるなど、まさにバルセロナでは歴史の要の地。この地をなくして歴史を語れないほど、大切な場所なのです。
〖モンジュイック城(丘の頂上)までのアクセス方法〗

「モンジュイックの丘」は、観光のメインストリートである「ランブラス通り」の西に位置しており、まず地下鉄2号線の「パラレル(Parallel)駅」から「フニクラ(Funicular)」と呼ばれるケーブルカーに乗り、中腹にある「パルク・ダ・モンジュイック駅」を目指します。途中にある3つの駅でも乗り降りができるためのんびり観光ができるのもポイントです!
※地下鉄からフニクラへの乗り換えは改札口を出ないでOK!どちらもバルセロナ交通局TMBが運営しているため乗り換え料金はかかりません。

「パルク・ダ・モンジュイック駅」から頂上までは「ゴンドラ」を利用します。ちなみに、「ゴンドラ」からの眺めの良さだけで、ここに来て良かったと思えるほどの美しい景色が広がっています。
徒歩でも向かうことができますが、頂上にたどり着くまでは、なだらかですが上り坂があるので要注意!履きなれた靴やスニーカーで行くのが良いのはもちろんのこと、天候が悪くなったり日陰に入ったりすると体感温度が下がるため、暑くなる夏でも油断せずに薄めの上着を1枚持っておいてください。また、水分補給もこまめに摂ることを忘れずに!
〖モンジュイック城(丘の頂上)の入場料金〗

大人:€5(約630円)
シニア66歳以上&17~29歳: €3(約360円)
16歳以下:無料
※毎週日曜15:00〜と毎月第一日曜は終日無料
〖モンジュイック城(丘の頂上)の営業時間〗
10:00~18:00(10月~3月)/10:00~20:00(4月~9月)
【ツアーを予約する】

個人での移動・観光が不安な方は、日本語予約できるツアー会社を利用するのをおすすめします!日本語で購入でき、サポートも日本語ですので安心ですし、またホテルまでの送迎もあるのも嬉しいポイントです!➡
【無料コインロッカー】

チケットブースの手前には無料のコインロッカーもあります。コイン返却式タイプですので、帰りは取り忘れないように注意しましょう!
〖定休日/休業日〗

なし/1月1日・12月25日
〖公式サイト〗
http://www.bcn.cat/castelldemontjuic/ca/welcome.html
【モンジュイック:魅力・見どころ!】
〖モンジュイック城〗

「モンジュイック城」は「城」と名がつくものの、王族が住んだ居住地ではなく、町を守る要塞としての役割が主でした。16世紀に監視塔として建てられたのがはじまりでしたが、17世紀には監視塔としての役割のみならず、他国の攻撃から町を守っていくのが目的の軍事施設でした。

城壁のところには、当時使用した砲台が置かれており、城塞の中には軍のための食料庫や調理場、地下には貯水庫が設置されていました。貯水庫は戦いの最中に兵士達へ与えるための飲み水と、大砲を冷やすための水を確保するため。大砲は1度打つと砲台がかなり熱くなり、それを冷やしてから再度打った方が弾がよく飛ぶため、より多くの水を確保しておく必要があったわけです。

なお、この時に作った貯水庫は現在でも立派に可動しており、「モンジュイック」近くのエリアへ供給されているというのも驚きです!

また、「フランコ独裁政権」の際には政治犯の刑務所としても使用されていたそうで、現在内部は「軍事博物館」になっています。

庭も綺麗に整備されており、美しい紋章の形に刈り込まれた植木が目を引きます。

そして「モンジュイックの丘」最大の見どころは頂上からの眺めにあります!ここからはバルセロナ市街が一望でき、よく探すと「サグラダ・ファミリア」の尖塔も見えます!一方、右手には雄大な「地中海」。南に面した大洋が太陽によって煌めく水面を見せてくれます。

飽きることなく眺めていられるこの場所で、時間を気にすることなく絶景を堪能しましょう!夕暮れどきには眺望を楽しむ人々が大勢集まってきます。
〖スペイン広場の元闘牛場(現ショッピングモール)〗

「スペイン広場の元闘牛場(現ショッピングモール)」は、地下鉄「Espanya駅」を降りてすぐの場所にあります。ここで目を引くのは円形の建物で、ここは「元闘牛場」だった場所で、現在は「ショッピングモール」になっています。屋上は、円形という建物の特性を生かして360度周りが見渡せるようになっています。「元闘牛場」を利用するというユニークなアイディアですので、スペインのショッピングモールを覗いてみるついでに、立ち寄ってみてるのも良いでしょう。
〖マジカ噴水〗

「マジカ噴水」はバルセロナでも有名な観光スポットで、広々とした広場に大きな噴水があります。「カタルーニャ美術館」をバックにすると、キレイに写真を撮ることができるため、フォトスポットとしても人気!夜のライトアップも魅力的です!

また、金曜日と土曜日の夜からは30分間「噴水ショー」が行われ、吹き上がる水の圧力と、色とりどりの光の技術によってなされるコンビネーションの数々は圧巻の一言。現代技術を余すことなく駆使した迫力満点のショーを、ぜひお楽しみください!
※時期によって少しずつ時間が異なります。
※1/7~2/28の約2か月間は定期点検でお休みになります。
【基本情報】
住所:Plaça de Carles Buïgas, 1, 08038 Montjuic, Barcelona
開催時間:
5月~9月:木曜日~日曜日21:00~23:30
10月~4月:金曜日•土曜日19:00~21:00
アクセス:地下鉄1号線/3号線「Plaza Espanya(スペイン広場)駅」から徒歩約8分。
〖カタルーニャ美術館〗

こちらの宮殿のような建物は、元々「バルセロナ万博」の際に建てられ、開会式が行われた「パビリオン」でした。その後、美術館としてオープンしました。「ロマネスク」・「ゴシック」・「ルネッサンス/バロック」・「モダン」の4つのエリアで構成されており、1つのエリアだけで美術館1つ分に値するほど非常に広く見ごたえがあります。

トータル約200万点もの作品が展示されおり、様々なジャンルの芸術品も期間限定の特別展示で見ることもできます。芸術を堪能した後は、是非外に出て景色も堪能してみてください!すぐ目の前にある「スペイン広場」、その奥にあるバルセロナの街を眺めることができます。
【基本情報】
カタルーニャ美術館 (Museu Nacional D'art de Catalunya)
住所:Palau Nacional. Parc de Montjuic, 08038 Barcelona
電話番号:93-622-0360
アクセス:
地下鉄1、3号線Pl.Espanya 徒歩10分
※スペイン広場から向かって海側
開館時間:
火曜日~土曜日:10:00~19:00
日曜日:10:00~14:30
休館日:日曜日・1月1日・5月1日・12月25日
入館料:12ユーロ
公式サイト:https://www.museunacional.cat/ca
〖ミロ美術館〗

多くの人が耳にしたことがあるであろう、「巨匠ミロ」。バルセロナを代表する画家であり、終生バルセロナを愛した画家です。
「ミロの美術館」は、「ミロ」自身が存命の間に設立した美術館で、初期から晩年にかけての「ミロ」の作品、また主に20世紀、21世紀の美術にフォーカスした展示が行われています。個人美術館での施設の規模、所蔵点数は世界最大級と言われています。

「ミロ」は日本への滞在経験もあり、その際に日本文化の1つである「間」を学びました。西洋画法としては斬新な切り口の画風をもつ絵画を見上げれば、思わず「ミロ」がどのような意図を持ち描いたのかを考えさせられることでしょう。また、美術館の中にはカフェテリアが併設されており、軽食をとりつつ休憩することができます。
【基本情報】
ミロ美術館(Fundació Joan Miró)
住所:Placa de Neptu, Barcelona
電話番号:93-443-9470
アクセス:
「スペイン広場」から「50番」のバスで約5分、ケーブルカーの「パルク・デ・モンジュイック(Parc De Montjuic)駅」から徒歩1分。
開館時間:
10月~6月:10:00~19:00
7月~9月10:00~20:00
全期間木曜:10:00~21:30
日曜日・祝日:10:00~14:30
休館日:月曜日
料金:11ユーロ
公式サイト:https://www.fmirobcn.org/es/
〖オリンピック競技場〗
【スタジアム】

「カタルーニャ美術館」の裏手を進んでいくと、1992年の「バルセロナオリンピック」のために建設されたスタジアム「エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス(Estadi Olímpic Lluís Companys)」があります。見学用に開放されたスタンドがあり、スタジアム内を無料で見ることも可能。

日本にある「国立競技場」よりも広い敷地のスタジオで、バルセロナの街が現在のように近代化したのはこの競技場でオリンピックが開催されたことがきっかけ。オリンピック競技場はバルセロナの時代の懸け橋ともいうべき存在です。
【基本情報】
エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス(Estadi Olímpic Lluís Companys)
住所:Passeig Olímpic, 15-17, 08038 Barcelona,
公式サイト:https://www.estadiolimpic.cat/
【市営プール】

こちらのプールは、「バルセロナオリンピック」の水泳競技の舞台になった場所。現在は「市民プール」として解放されているのですが、観客席からの絶景が美しいことで人気があります。夏にバルセロナを訪れた際は是非とも一度行ってみてください!
【基本情報】
モンジュイック・市営プール(Piscines Montjuic)
住所:Av.Miramar 31 Barcelona Spain
アクセス:地下鉄「パラ・レル駅」下車、「フニクラ(Funicular)」に乗換「モンジュイックの丘」下車徒歩10分。
営業時間:10:00~17:30
入場料:6.50ユーロ
公式サイト:https://guia.barcelona.cat/detall/piscines-municipals-montjuic_92086000228.html
〖モンジュイックタワー〗

「オリンピックスタジアム」のすぐ側にある「モンジュイックタワー」は、構造家であり建築家の「サンティアゴ・カラトラバ」の設計で、1989年~1992年に「バルセロナオリンピック」の通信塔として建設されました。空の青に映える白と、構造計算を駆使した翼と骨を組み合わせたかのようなフレームを特徴とする、カラトラバの建築物を良く表しています。
高さは136mあり、オリンピックの聖火を持つアスリートを表現。さらに構造計算を駆使し3点の土台で支え、タワーの傾斜は夏至の際の太陽角度に合わせてあり、日時計としても使用されています。

いかがでしたでしょうか。
「バルセロナ」は山と海に囲まれ、自然を身近に感じられるスペインの街で、「モンジュイックの丘」には歴史的な遺産が残されているほか、美しい景観を堪能することもできます。
また、上記で紹介した見どころの他にも、「考古学博物館」・「民族学博物館」などのミュージアムがたくさんあり、カタルーニャ文化を学ぶには格好のスポットです。
是非とも自然と人の営みが調和する「モンジュイックの丘」へ、一度訪れてみてください!
【基本情報】
モンジュイック城(丘の頂上)
住所:Carretera de MontjuIc,66, Barcelona
電話番号:(93)2564440
アクセス:
地下鉄2号線の「パラレル(Parallel)駅」から「フニクラ(Funicular)」と呼ばれるケーブルカーに乗り、中腹にある「パルク・ダ・モンジュイック駅」 乗り換え、頂上までは「ゴンドラ」を利用します。
入場料金:
大人:€5(約630円)
シニア66歳以上&17~29歳: €3(約360円)
16歳以下:無料
※毎週日曜15:00〜と毎月第一日曜は終日無料
営業時間:10:00~18:00(10月~3月)/10:00~20:00(4月~9月)
※チケット販売は閉館30分前まで
定休日:なし
休業日:1/1、12/25
公式サイト:http://www.bcn.cat/castelldemontjuic/ca/welcome.html
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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