- 私の旅行記
ハワイ ハワイ島 フアラライ山
更新日:2020年12月31日

こちらは、「カイルア・コナ」の街の背後に聳え「コナ・コーヒー」の産地でもある「フアラライ山」です!
ハワイ島は主に5つの火山「キラウエア」・「マウナケア」・「マウナロア」・「コハラ」・「フアラライ」でできています。
中でも「マウナケア」・「キラウエア」など超ド級の高山や活火山が目立つせいか、あまりその存在が話題にのぼることがないように思わる「フアラライ山」ですが、 標高2520mあるハワイ州で3番目に高い山です 。
【フアラライ山の歴史・魅力】

「フアラライ山」が最後に噴火したのは1801年、200年以上静かにしているとはいえ「キラウエア」・「マウナロア」に続くハワイ島3番目の活火山です。
ハワイ島の西側の海岸線の出っ張り、「現・フアラライ・リゾート」周辺の溶岩大地はこの「フアラライ」最後の噴火によるものです。
「フアラライ火山」の噴出物の堆積は12,400立方キロメートルと見積もられており、「富士山」の火山噴出物の堆積は500立方キロメートルですので、「フアラライ火山」はなんと富士山の25倍の山体を持っています。
また、ハワイ島西部は雨が少なく、植生の回復が遅れていますが、海岸地帯はリゾート開発により大きなホテルが建てられたりしています。

そんな「フアラライ山」は、ハワイ島南部に位置する「キラウエア火山」から出るガスと煙が、「貿易風」に乗って*「ヴォッグ」となり、「フアラライ山」の山頂を包んでいることが多いため「恥ずかしがり屋さん」という意味の名前が付けられたのだとか。
※「ヴォッグ」:「キラウエア火山」から出る煙と二酸化炭素などが霧と混ざって作り出す大気汚染。「ヴォルケーノ」と「スモッグ」の合成語
ただし「フアラライ」という言葉はどこから来たのかははっきりしないようですが、地元のハワイアンの長老たちによると、「伝説の勇者・ハワイロア」の妻の名前が「フアラライ」だった、または「真ん中の子供」という意味があるのだそう。
「マウナケア」・「マウナロア」などの巨大な火山の間にできた山だからだそうです。

そしてこの山の中腹には多くの「コナコーヒー農園」があり、美味しいコナコーヒーを作ってくれるのです。
麓にある「カイルア・コナ」は年中晴天で暑い場所ですが、山の中腹には「ホルアロア」などは「コナコーヒー」の名産地で、「オヒアレフアの森」が広がります。
さらに山頂までいけば、そこには乾燥した月面のような荒野があり、ハワイ島の気候と自然の多様さはこのフアラライの表情にも現れています。
ハワイアンソングでも「Hawai'i No E Ka Oi」・「Kona Kai Opuna」・「Hualalai」などで、この「フアラライ山」が登場する曲があります。

しかし、「フアラライ」の中腹から山頂に掛けては私有地でパブリックなトレイルがないので、山頂への登山は 一般的にはできません。
一部の「ネイチャー・ツアー会社」が、「フアラライ」中腹までの短いハイキングで、ここでしか見られない「トンネル・ピットクレーター(ハワイ島ではここしかない、200m以上も深く落ち込んだ火口)を見学させてくれるツアーが催行されています。➡http://www.hawaii-forest.com/tours/kona-coffee-craters/ (ツアーは英語のみ)
ハワイ特有の鳥のさえずりや乾燥森林・溶岩流など、自然が作った様々な景色を歩いて観光することができますよ!
【メネフネ伝説】

「メネフネ伝説」というと〖カウアイ島〗なのですが、珍しく〖ハワイ島(BigIsland)〗にも「メネフネ伝説」が残っているのです。
「カイルア・コナ」からよく見えるハワイ島第3の火山「フアラライ」と、「コナ空港」のすぐ北にある「クイリ」と呼ばれる三角帽子のような岩山にまつわる、「クイリのヘルメット」という物語です。
ある日、何人かの「メネフネ」が「フアラライ山」を見上げながらひそひそ話をしていました。
「あの山のてっぺんを切り取ってみたらどうだろう。」と1人の「メネフネ」が言うと、「そんなことをしてどうするんだ?」と当然他の「メネフネ」達は訊きます。

「だいたい、切り取った後どこに置くんだよ?」ー「クイリの岩山があるだろう、あそこの上にかぶせたらヘルメットのようになるんじゃないかと思って。」
そう言うとみなが笑い、「クイリのヘルメットか、そいつはいいやww」
「メネフネ」のリーダーも、「なかなかいい計画だ。ハワイの人達がそれをみたら、我々メネフネが神のような力を持っていることを思い知ることにもなるしな。」
というわけですぐさま何百人もの「メネフネ」が集まり、いきなり工事に取りかかりました。

やがて、鶏が鳴き彼らは工事を中断、彼らのルールで、雄鳥が鳴いた後は仕事をしてはいけないことになっているからです。
「もう朝か!」と彼らが叫ぶと、「変じゃないか?まだ星が見えてるし、さっきの鶏が狂ってたんじゃないか。今後のことも考えて、その鶏を殺してしまおう。」と本当に鶏を殺してしまいました。
翌日、鶏をかまどの中に入れたまま彼らは仕事に出かけました。
ところが、やはり真夜中に鶏が鳴くのです。「おい、鶏は殺したはずだろ?」ー「あんな変な鶏が2羽もいるのか。」と仕方なく工事は中断して、彼らは家に帰ります。

そしてかまどの中を見てみると、なんと中は空っぽで、彼らは驚きのあまり食事にもありつけなくなってしまい、更にもう工事をする気もなくなってしまったのです。
これは「カネ神」が彼らの計画に気づき、工事をやめさせるために聖なる鶏を遣わし、「メネフネ」たちが鶏を殺したことに気がついた「カネ」は「命の水」をかけて蘇らせ、再び真夜中の12時に鳴かせたのです。
結果、「メネフネ」は「神にもまさる力」を誇示することはできなかった、というお話になります。
【フアラライ山周辺:おすすめ観光スポット!】
〖UCCハワイ・コーヒー農園〗

こちらは、ハワイ島コナ地区の一等地にある一番人気のコーヒー農園、「UCCハワイ・コーヒー農園」です!
「州道180号線」、のんびりドライブが楽しい田舎道で、海側の「11号線」ができるまでは、この「180号線」が「コナ」の幹線道路になり、現在この道は「Kona Heritage Drive」と呼ばれ、アメリカの主要ガイドブックでは「ハワイで最も美しいドライブコースのひとつ」として紹介されています。
この「州道180号線沿い」に、日本を代表するコーヒー会社のUCC(ユーシーシー)さんの直営農園があり、この農園は「フアラライ山」の裾野、標高460メートル付近に位置していて、総面積は約14ヘクタール(東京ドーム約3個分)の中におよそ1万5千本のコーヒーの木を栽培しています!

また、ハワイ州政府機関によって1993年に「ハワイ島西地区最優秀農園」として表彰もされている素晴らしいコーヒー農園です!
こちらでは実際にコナコーヒーを試食したり、限定のオリジナルグッズを購入することも出来ます!
「UCCハワイ・コーヒー農園」では、ごく少量しか生産しない自家栽培豆を使ったコーヒーを堪能でき、更に焙煎体験までできるのは世界中でここだけです。
【基本情報】
UCCハワイ・コーヒー農園
住所:75-5568 Mamalahoa Hwy, Holualoa, HI 96725 USA
電話番号:808-322-3789
営業時間:9:00 – 16:30
※無料の農園案内は16時まで、焙煎体験ツアーは15時まで(要予約)
毎日営業:休園日はサンクスギビングデーとクリスマス
アクセス:コナ国際空港(Kona International Airport)から車で30分
駐車場:有(無料)
クレジットカード:Diners,Visa,JCB,Master,Other
公式サイト:https://www.ucc-hawaii.com/ja/
【フアラライ山周辺:おすすめホテル!】
〖フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ(Four Seasons Resort Hualala’i)〗

ハワイ島の「ノース・コナ」の最高級リゾート「フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ(Four Seasons Resort Hualala’i)」は、その名の通り「フアラライ山」の麓にあります。
「フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ」は、1996年にハワイ島で開業したリゾートホテルだで、ハワイ島の西部海岸沿いに位置し、「コナ空港」から右手に雄大な「フアラライ山」を眺めながら「クイーン・カアフマヌ・ハイウェイ」を走ると、10分ほどで「フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ」に到着します。
全243室の「ゲストルーム」と「スイートルーム」に、3つの「レストラン」と3つの「ラウンジ」、7つの「プール」、そして「ゴルフ・コース」から「フィットネス・センター」、「プール」や「テニス・コート」などを備えています。
【アクティビティ・プログラム】は、「マリン・スポーツ」はもちろん海洋生物の生態について学ぶものやハワイの歴史や文化を知るプログラムなど多岐にわたります。

大型リゾートの手本ともいえる充実したこのホテルは、リゾートの宿泊施設は「ヴィラ」・「スイート」・「ゲストルーム」の3種類に分かれています。
最もコンパクトなゲストルームでも59平方メートルとゆったりした造りになっており、「ヴィラ」はさらに広く、「ハワイロア・プレジデンシャルヴィラ」は、513平方メートル、2ベッドルーム+2バスルームと、とても部屋の中にいるとは思えない空間です。

「オーシャンビューデラックスルーム」の場合、キングサイズのベッドが1台、備え付けられ、ベッドルームやダブルボウルのある洗面台の使い勝手も良く、なにより玄関ホール+エントランスの広さが便利です。
また「フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ」の「スパエリア」にある水風呂は、大人ひとり分の広さで、水温はなんと7.2度と、南の島で10度以下の水風呂にはいると、まるで意識が覚醒するような感覚になります。

これは「トライアスロン」の大会に参加する選手たちのリクエストで温度を設定したといい、とても気持ちよく、旅の疲れを癒すのに最高です!
ちなみに「スパエリア」では50分(180ドル)からマッサージが受けられ、ボディトリートメントやスキンケアなど、各種メニューは豊富です。
しかし、人気リゾートの「スパ」は混雑必至ですので、出発前か遅くともホテル到着日には予約するのが良いでしょう!

そして「フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ」には7種類のプールがあり、「ビーチツリーレストラン」の隣にある「ビーチツリープール」では、常にたくさんの方がデッキチェアでくつろいでいます。
それもそのはず、ビーチタオルはすぐに取り替えてくれ、日焼け止めクリームもプールのあちこちに置いてあって非常に便利で居心地が良いのです。
水深も1.5mと浅すぎず深すぎず、プカプカ浮かんで過ごすのにちょうどいいでしょう。

一方、ビーチ沿いにある「シーシェル・プール」は、プール中央に岩があり、人工の滝が設置されている子どもにぴったりなプールです。
また、「フィットネスセンター」の隣には、リゾートでは珍しい競泳用プールもあり、25m×4レーンでワークアウトに最適です。
そして中でも魅力的なのが、「キングスポンド」です!

ここは「プール」というよりも名前通り「池」で、天然の溶岩石で囲まれ淡水と海水を引きこんだ「キングスポンド」には、約100種類、4000匹超の魚が泳いでいると言います。
ブースでシュノーケルとフィンを借り、池に潜ると手に触れそうになる距離に熱帯魚が泳いでおり、水深が4.6mとちょっとしたダイビング気分を味わうことができるのです。
そして、この最高級リゾートのハイライトのひとつが、史上最高のゴルファーと讃えられる「ジャック・ニクラウス」がデザインしたゴルフコースです!

ゴルフをしない方でも、ぶらっと眺めに行く価値があり、もちろんゴルフ好きな方なら、ぜひ一度滞在してプレイを楽しんでください!
「フアラライ山頂」がくっきりと現れ、朝陽がグリーンに光と影の帯を織りなす早朝は、まさに至福の時間です。
海へと開いた「17番ホール」の少し手前の場所に、「古代のフィッシュポンド」を再生した場所があります。

「フィッシュポンド」とは海辺の「いけす」のことで、ハワイには各地に、先住民の遺跡や聖地と呼ばれる場所、かつての生活の跡などが数多く残されています。
近年ハワイでは、各地で「古代のフィッシュポンド」を復活、再生させようという運動が起きており、1970年代前半にハワイ全土にわき起こった「ハワイアン・ルネサンス(ハワイ先住民の文化復興運動)」が、現在再び起こり始めています。
そもそもハワイは、「2つの言語が公用語となっている」という、アメリカでも珍しい州です。

公立学校では、ハワイ語はもちろん、フラやハワイ音楽など、古来の伝統文化を学ぶカリキュラムがきちんとあり、「ハワイ古来の文化や伝統を大切にしよう」という人々の強い意志が、「古代フィッシュポンド」の復活、再生のエンジンになっているのです。
朝陽を浴びて輝く美しい「フィッシュポンド」の水面には、「恥ずかしがり屋の山・フアラライ山」の稜線が浮かび上がります。
【基本情報】
フォーシーズンズ・リゾート・フアラライ(Four Seasons Resort Hualala’i)
住所:72-100 Ka'upulehu Drive, Kailua-Kona, HI 96740
電話番号:+1 808-325-8000
公式サイト:https://www.fourseasons.com/hualalai/?seo=google_local_kon1_amer
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
#usa #Hawaii #ハワイ島 #フアラライ山 #自然 #歴史 #コナコーヒー #メネフネ伝説 #クイリのヘルメット #UCC #ホテル #photo