私の旅行記
フランス パリ オルセー美術館:魅力・見どころ・アクセス方法・入場方法・チケット購入方法・基本情報まで徹底ナビ!
更新日:2022年11月10日

こちらは、言わずと知れたフランス印象派芸術の楽園とも言える場所「オルセー美術館(Musee d'Orsay)」です!
「ドガ」・「マネ」・「モネ」・「ルノワール」・「ゴッホ」・「ゴーギャン」など、印象派美術の名だたる名作が多くと並ぶ「オルセー美術館」は、世界中にもその名は知れ渡り、毎年数多くの観光客や地元フランス人達が足を運ぶ世界的な美術館です。
今回はそんな、「オルセー美術館」の魅力・見どころ・アクセス方法・入場方法・チケット購入方法・基本情報まで詳しくご紹介させていただきます!
【オルセー美術館:基本情報】
〖歴史・概要〗

「オルセー美術館」は、1900年の「パリ万国博覧会」のために建設された「オルセー駅」を改造して、1986年に美術館としてオープンしました。設計者は「ヴィクトール・ラルー(1850年 - 1937年)」。もともと「オルセー駅」はオルレアンやフランス南西部へ向かう長距離列車のターミナルであり、かまぼこ状の大屋根(トレイン・シェッド)の下の地下に10線以上のホームを備えていました。狭くて不便だったことから、1939年に近距離列車専用駅となり、駅施設を大幅に縮小。その後、この建物はさまざまな用途に用いられ、一時は取り壊しの話もありましたが、1970年代からフランス政府によって保存活用策が検討されはじめ、イタリアの女性建築家「ガエ・アウレンティ」の改修により19世紀美術を展示する美術館として生まれ変わることとなったのです。
こうして1986年に「オルセー美術館」が開館。美術館の中央ホールは、地下ホームの「トレイン・シェッド」による吹き抜け構造をそのまま活用し、建物内部には鉄道駅であった面影が随所に残ります。また、併設されていたホテルの祝宴の間や、現在レストランになっている食堂など、建設当時の豪華な装飾も見学することができます。現在では、絵画、彫刻、デッサン、美術工芸品、写真など、新古典主義から象徴主義までの19世紀の豊富なコレクションを目当てに年間300万人以上が訪れています。とりわけ、「マネ」・「モネ」・「ゴッホ」・「セザンヌ」などの印象派の作品コレクションは秀逸。パリ・オペラ座の彫像や以前の天井画の習作などオペラ座に関する資料や万国博覧会の出品作品など、19世紀のパリを彷彿させる歴史的資料も充実しています。
〖住所〗
1 Rue de la Legion d'Honneur 75007 Paris
〖電話番号〗
+33140494814
〖アクセス〗
【最寄り駅】
・RER C線:Musée d’Orsay駅
・メトロ12番線:Solférino駅
・メトロ12番線:Assemblée Nationale駅
「オルセー美術館」はパリの1区「セーヌ川沿い」の「ヴェルテール通り」に面して建っています。近場には「ルーブル美術館」や「オランジュリー美術館」、「ロダン美術館」など、芸術関連の観光スポットが多くあるほか、「コンコルド広場」や「パレ・ロワイヤル」も徒歩圏内にあります。
【バスでの行き方】
バス路線「24」・「63」・「68」・「69」・「73」・「83」・「84」・「94」のいずれかを利用して、バスターミナル「Musée d'Orsay駅」などで下車後、「オルセー美術館」の入場口までは徒歩1分ほどです。
【当日の入口について(優先入場口と一般入場口)】

「オルセー美術館」の入口(エントランス)は、チケット保有の有無や団体、グループなどで4つに分けられています。入口は基本的に建物の左右の側面に2つずつありますが、並ぶ時は赤い仕切り線にそって建物の正面に並びます。
・入口 A:当日券を購入して入場する方用の「一般入場口(individual visitors)」になります。チケットはセキュリティチェック通過後に館内で購入する形になります。ピークシーズンなどは1時間待ちという事もあり得ます。
・入口 B:事前予約済みのグループや団体客専用の優先入場口になります。
・入口 C: パリミュージアムパスや、事前にWEBでチケットを購入している方などの優先入場口になります。個人旅行などでチケットをお持ちの方はこちらから入場してください。
・入口 D:事前予約済みの学生団体専用の優先入場口になります。

パリミュージアムパスをお持ちの方やWEBでチケット購入済みの方は「入口C」から、当日券を購入して入場するなら「入口 A」に並んで入場してください。また、どの入口から入場しても、館内に入ってすぐにセキュリティチェックがあります。「オルセー美術館」の各入口には、明確にAからDまでの表記があるので、非常に分かりやすいと思います。
【見学開始までの流れ(館内マップ入手やオーディオガイドレンタル)】

どの入り口から入場した場合も最初にセキュリティチェックがあります。優先入場口の「入口C」から入場した方は、セキュリティチェック通過後、右手側にチケット確認ゲート(画像下)があります。当日券購入者用の「入口A」から入場した方は、セキュリティチェック後にチケット売り場があるので、チケット購入しそのまま流れに沿って、チケット確認ゲートに進みます。

チケット確認ゲートを通過した後、右手奥にはクロークルームがあるので、荷物やコートがある方は預けることができます。クロークルームを右手にしてまっすぐ進んだ先が見学エリアになります。

見学エリアに出てすぐのところ(右斜めあたり)にインフォメーションがあり、ここで日本語の館内マップを忘れずに入手してください!

インフォメーションの反対側はオーディオガイドのレンタルカウンターになっています。
レンタルされる方は、窓口の係員に「ジャパニーズ・ワンアダルトプリーズ(日本語・大人一人)」などと言えば、簡単にレンタルできます。イヤフォンなどは付属しておりませんので、耳をオーディオガイドに当てて解説を聞く形になります。

見学の準備が整ったら、館内の至る所にある案内板や地図を頼りに見学を開始してください。画像の階段の先が見学エリアになっています。中央に彫刻が並び、両翼に絵画が展示されています。
〖入場料金〗

・14 €(現地購入)
・15.4 €(オンライン購入)
※ 18歳未満は入場無料。
※ 毎月第1日曜日は入場無料。
※ 毎週木曜日は18時以降、他の曜日は16時30分以降になると特別割引(一般大人は11€)で入場可能。
【オランジュリー美術館との共通チケット】
・18 €(現地購入)
・19.4 €(オンライン購入)
【ロダン美術館との共通チケット】
・21 €(現地購入)
・22.4 €(オンライン購入)
【チケット購入方法とツアーのすすめ】

オルセー美術館を見学するには大きくわけて4つの方法があります。
① 現地ツアーに参加
② ミュージアムパスを購入する
③ 個人手配(事前にオンラインで手配)
④ 個人手配(当日現地で購入)
以下では個人的におすすめ順に手配の仕方を紹介していきます!
① 【現地ツアーに参加】

一番おすすめするのがツアーに参加する方法!理由は、、、
・チケットの手配が不要な場合が多くとても楽に観光を楽しめる!
・絵画のプロが見どころを詳しく解説してくれるので学びがあり、理解がより深まる!
日本人でよくあるパターンが、それほど絵画が好きなわけでも、興味があるわけでもないけど「有名な場所だから一応来てみた!」というパターン!「来てみたはいいけど、よくわからなかった。イマイチ楽しめなかった。」というのが一番残念ですしもったいないです。
そのため、「ルーブル美術館」や「オルセー美術館」ほどの大きな美術館の場合は断然ツアーでの参加がおすすめです!特にプライベートツアーの場合、少人数でたくさん質問することもできますし、作品への情熱を直接ガイドさんから聞けるというのは、驚くほどおもしろく感動します。
予約される場合は日本語予約できるツアー会社を利用するのをおすすめします!日本語で購入でき、サポートも日本語ですので安心です!➡
フランス公認ライセンスを持った日本語ガイドが、「オルセー美術館」と「オランジュリー美術館」を案内してくれるツアーです。唯一のデメリットはお値段が少し高いこと!せっかくパリまで行くのでケチらず利用していただきたいのが本音ですが、パリは観光地が多く少しでも節約したいというのも事実ありまし、こちらも正しい選択です。そんな方にはオーディオガイドを借りるのがおすすめです!
【オーディオガイド】
レンタル料:5€
※日本語、英語、フランス語、ドイツ語、中国語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語に対応。
②【美術館共通パス:パリミュージアムパス (Paris Museum Pass)】

「パリミュージアムパス」での入場は、入場券購入の長蛇の列に並ぶ必要がありませんので時間短縮に大変便利です。「ルーブル美術館」など大行列が予想される美術館に見学予定の場合は、「パリミュージアムパス」を利用した方が効率的です。また美術館を一日で3箇所以上見学する場合で、数日かけて他の美術館にも行かれる方は「パリミュージアムパス」の利用がお得です。
③【個人でオンライン(公式)事前購入する】

連休や観光のハイシーズンだと、パリはどこの施設も混雑が予想されます。
・チケット売り場に並びたくない
・パリでの貴重な時間を有効活用したい
という方は、チケットを予約購入しておくのがおすすめです!ただし、公式サイトでの購入はフランス語や英語での購入になります。いざ英語サイトでの購入となると、不安がつきものですよね。希望の日時にきちんと予約が取れているか、予約したチケットに不具合がないか、当日まで不安な気持ちで過ごされる方もいらっしゃると思います。
その場合は日本語予約できるツアー会社を利用するのをおすすめします!日本語で購入でき、サポートも日本語ですので安心ですし、また【公式サイト】とほぼ同額で購入できるのも嬉しいポイントです!➡
④【現地で当日購入する】

「ルーブル美術館」ほどではありませんが、日によってはかなり混雑することも予想されます。必ず行く予定がある方は、事前のチケットの予約やミュージアムパスを用意しておくことをおすすめします。
〖営業時間〗

火曜日・水曜日・金曜日・土曜日・日曜日:9:30〜18:00
※ チケット販売は17時まで
木曜日:9:30〜21:45
※ チケット販売は21時15分まで
※オルセー美術館は、新型コロナウィルスの影響で閉鎖されていましたが、2021年5月19日から営業が再開されました。7月現在、オルセー美術館の入場に際して、時間指定制のチケット予約が必要になっています。日本語で予約ができるツアー会社のサイトでも時間指定制のチケット予約ができます。割引販売しているサイトもあります。詳しくは記事中の説明をごらんください。
〖休館日〗
毎週月曜日・5月1日・12月25日
〖公式サイト〗
【オルセー美術館:魅力・見どころ!】
〖オルセー美術館の回り方〗

館内は、0階(地上階)、2階、3階、4階、5階の全5フロアで構成され、そのうち作品が展示されているのは、0階(地上階)、2階、5階の3つのフロアになります。残りの3階と4階はほぼ中継階としての役割を担っているだけです。「オルセー美術館」では、作者や作風ごとに展示ブロックが区切られ、日本でも有名な「ゴッホ」や「ゴーギャン」などの作品は5階に展示されています。一方、落ち穂拾いで有名な「ミレー」や「笛を吹く少年」、「オランビア」で有名な「モネ」、泉を描いた「ルノワール」などの作品は地上階の0階に展示されています。「オルセー美術館」はそこまで大きな美術館ではありませんので、気の赴くままに見学しても、それなりに見どころを網羅できると思います。しかし、限られた観光時間を有効に使いたい方は以下の順路で見学するのがおすすめです!
・ 5階で絵画・大時計を鑑賞➡・カフェ・カンパーナで休憩(5階)➡・テラスで記念撮影(5階)➡・2階で彫刻鑑賞➡・0階で絵画と彫刻鑑賞➡・ミュージアムショップでお土産探し(0階)
オルセー美術館に入館したら、まずは「ゴッホ」・「ルノワール」・「マネ」・「モネ」などの有名画家の作品が集中する、最上階の5階から見学を開始しましょう!以下より、館内のフロアマップと主要作品をご紹介致します!
〖0階(地上階)の見どころ!〗

画像引用元:オルセー美術館・公式サイト
中央廊下:彫刻 1850-1880年
20:マネ、ルノアール、ドガ
19:セザンヌ
15-16:オリエンタリズム
14:1860年代のモネ
13:1870年以前のドガ
11:ホイッスラー、ファンタン=ラトゥール
10:セザンヌ、ヴュイヤール、ボナール
9:ヴュイヤール、ボナール
8:ヴァロットン
6-7:クールベ
4:ミレー
1:ドラクロア、アングル
地上階は、中央通路に1850年から1880年制作までの彫刻が並び、その通路を挟む様に左右に絵画展示室がおかれています。展示は、アカデミック美術の画家、ドラクロワ、ジェローム、アングルの絵画はじめ、ミレーの「落ち穂拾い」や「過廃期のローマ人たち」、マネの「オランピア」など名作ぞろいです。オペラ座の彫刻も手がけた彫刻家カルボーの作品「地球を支える四つの世界」も必見です。
※ 作品の展示場所は変わる可能性があるので、最終的には館内のインフォメーションで無料配布されている「館内マップ」を参考に見学を進めてください。
【オランピア(マネ作/1863年)】

「オランピア」は「マネ」の代表作の一つです。「ウフィツィ美術館」にある「ティツィアーノ」の『ウルビーノのヴィーナス』の構図を真似て描かれたと言われています。
【エミール・ゾラの肖像(マネ作 / 1868年)】

フランスの作家で批評家でもあった「エミール・ゾラ」を描いた作品。背景には日本の力士が描かれています。
【笛を吹く少年(マネ作)】

「オルセー美術館」を代表する絵画「笛を吹く少年」は2018年はアラブ首長国連邦にある「ルーブル美術館・アブダビ」に貸出中でしたが、無事戻っていました。
【スミレの花束をつけたベルト・モリゾ(マネ作 / 1872年)】

作中のモデルとなっている女性「ベルト・モリゾ」は、19世紀印象派の画家の一人です。
【過廃期のローマ人たち(ジャン・フランソワ・ミレー作 / 1847年)】

「オルセー美術館」の地上階の中でも一際巨大なこの「過廃期のローマ人たち」は、縦466×横775cmの大きさを誇ります。
【落ち穂拾い(ジャン・フランソワ・ミレー作 / 1857年)】

「落ち穂拾い」は、収穫後の麦の穂を拾い集める貧しい農民のありのままの姿を描いた作品です。
【晩鐘(ジャン・フランソワ・ミレー作 / 1857~59年)】

「晩鐘」は、パリ南方の郊外にある小さな田舎村「バルビゾン村」で、農作業を行う農夫の姿を描いた作品です。
【踊るジャンヌ・アヴリル(ロートレック作 / 1892年)】

「ムーラン・ルージュ」の花形の踊り子であった「ジャンヌ・アヴリル」がフレンチカンカンを踊る姿を描いた作品です。
【泉(ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル作 / 1863年)】

こちらの作品は、アングルがフィレンツェに滞在していた1820年頃に制作をスタートをしました。その後は彼の弟子たちによって完成されました。
【バジールのアトリエ(フレデリック・バジール作 / 1870年)】

初期の印象派を代表する画家のひとりである「フレデリック・バジール」自身のパリのアトリエを描いた作品です。
【地球を支える四つの世界(ジャン=バティスト・カルポー作 / 1872年)】

本作は、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカの四大陸を表す擬人化された女性像が、天球儀を支える姿が表現されています。
〖5階の見どころ!〗

画像引用元:オルセー美術館・公式サイト
29-37:印象主義 モネ、マネ、ルノワール、セザンヌ、ピサロ、シスレー
39-42:ゴーギャン、セリュジエ
Galerie Bellechasse:ゴッホ、ゴーギャン
45-47:アンリ・リヴィエール、ヘンリー・ソム、カランダッシュ
5階はオルセー美術館が誇る名作が集結しているメイン展示エリアです。「ゴッホ」や「モネ」、「ルノワール」など印象派と新印象派画家達の名画が集結しています。館内はライトや環境などにも大きなこだわりがあり、印象派特有の色調が目立つような工夫がなされています。また、5階にはオルセー美術館のシンボル「大時計」があります。
【ルーアン大聖堂:正面から見た扉口(モネ作/1892年)】

「モネ」は「ルーアン大聖堂」をモチーフとした連作を30作品も描いています。そのうち、5点を「オルセー美術館」が所属しています。
【草上の昼食(モネ作/1865年-1866年)】

製作年を見てもわかるように「モネ」が「マネ(紛らわしい)」の作品を意識して描いたのが、この「草上の昼食」です。「モネ」に真似された「マネ」は当初「水浴」という題名だったものを「草上の昼食」に変え対抗しました。
【日傘の女(右向き)(モネ作 / 1885年)】

二つで対を成す人物画で、モデルは「モネ」のお気に入りの「シュザンヌ」と言う18歳の女性で、「セーヌ川」の島の土手上で描かれました。
【日傘の女(左向き)(モネ作 / 1885年)】

左向きの「シュゼンヌ」はやや下のアングルから描かれています。こちらの方が草むらが力強く描かれているのが分かります。
【シエスタ(フィンセント・ファン・ゴッホ作 / 1890年)】

「ゴッホ」が精神病院に入院していた時に描かれたフランスの田園風景をモチーフにした作品です。
【自画像(フィンセント・ファン・ゴッホ作 / 1889年)】

「シエスタ」と同時期に描かれたゴッホの「自画像」。背景や絵のタッチからゴッホの内面に秘めた激しい感情が伝わってきます。
【オヴェールの教会(フィンセント・ファン・ゴッホ作 / 1890年)】

「オヴェール」は「パリ」の北西にある街で、ゴッホが自らの人生に幕を閉じた場所でもあります。
【医師ガジェの肖像(フィンセント・ファン・ゴッホ作 / 1890年)】

ゴッホがパリ近郊の「オヴェール」で精神の治療を受けていた時の担当精神科医「ガシェ医師」を描いた肖像画です。
【アルルの寝室(フィンセント・ファン・ゴッホ作 / 1889年)】

ゴッホが南フランスのプロヴァンス地方にある「アルル」にいた時の寝室を描いた作品です。
【ローヌ川の星月夜(フィンセント・ファン・ゴッホ作 / 1888年)】

フランス南東部を流れる全長 812kmの「ローヌ川」に映るロマンチックな星空と、腕を組んで歩くカップルをムーディーに描いた作品です。
【ウージェーヌ・ボックの肖像(フィンセント・ファン・ゴッホ作 / 1888年)】

ゴッホの友人であり、ベルギー出身の画家「ウージェーヌ・ボック」を描いた肖像画。
【イタリアの女(フィンセント・ファン・ゴッホ作 / 1887年)】

作中のモデルは、パリで「カフェ・タンブラン」というカフェを営む女性「アゴスティーナ・セガトーリ」です。イタリアのナポリ出身であったため「イタリアの女」というタイトルが付けられています。
【ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会(オーギュスト・ルノワール 作 / 1876年)】

かつて「モンマルトルの丘上」にあったダンスホールを舞台にした作品です。
【都会のダンス(オーギュスト・ルノワール 作 / 1883年)】

「都会のダンス」は、田舎のダンスと対になる作品で、パリ市内におけるお洒落な男女2人のダンス姿が描かれています。
【田舎のダンス(オーギュスト・ルノワール 作 / 1882〜1883年)】

「田舎のダンス」は、都会のダンスと対になる作品で、セーヌ川河畔の行楽地でのダンス場面が描かれています。
【リンゴとオレンジ(セザンヌ作 / 1895~1900年)】

「セザンヌ」は静止画を最も絵のモチーフとして取り上げた画家として知られ、一つの静止画の中に複数の視線と角度が入り混じっている作風が特徴です。
【アブサント(ドガ作 / 1876年)】

女性の前に置かれているグラスのお酒が、作名でもある「アブサント(アブサン)」です。「アブサント」とは、ヨーロッパ各国で作られている薬草系リキュールの一つです。
【床に鉋をかける人々(ギュスターブ・カイユボット作 / 1875年)】

上流階級出身の画家「カイユボット」が、下層階級の労働者を写実的に描いた作品です。
【タヒチの女たち(ポール・ゴーギャン作 / 1891年)】

「ゴーギャン」が初めてタヒチを訪問してすぐに描いた作品の一つです。
【美しきアンジェール(ポール・ゴーギャン作 / 1848~1903年)】

「ゴーギャン」が「サトル夫妻」へのお礼として、夫妻の当時21歳の娘「アンジェール」を描いた作品です。
【大時計】

「オルセー美術館」のシンボルと言えば、こちらの「大時計」です!「大時計」は「オルセー美術館」随一の記念撮影スポットとなっており、常に写真撮影待ちの人で溢れています。
【Water Block - ウォーターブロック(吉岡 徳仁作 / 2002年)】

「オルセー美術館」の常設展示エリアにあるベンチは、日本人のデザイナー「吉岡 徳仁」さんのデザインです。光の加減によって氷の様にも、中に水が流れている様にも見えます。
【テラス】

「オルセー美術館」の5階の「テラス」からは、パリの「セーヌ川」方面の景色を楽しむ事ができます。テラスが開放されていない日もありますが、天気の良い日などは、絶好の記念撮影スポットになります。
〖2階の見どころ!〗

画像引用元:オルセー美術館・公式サイト
50:メダルギャラリー(Galerie des médailles)
51:Salle des fêtes
52-53:装飾芸術・折衷主義とジャポニスム
55:第三共和統治下の美術と社会
56:ワークフィギュア(Figures du travail)
59:象徴主義
61-66:アールヌーボー(ベルギー/スペイン/フランス/イタリア)、クローデル、ロダンなど
2階はクローデル、ロダンなど「アールヌーボー」を代表する芸術家の彫刻や工芸品、陶器などが展示されています。また、このフロアにはレストランやテラスなども併設しているので、休憩には一休みするには持ってこいのフロアです。
【弓を射るヘラクレス(アントワーヌ・ブールデル作 / 1853年)】

「ステュムパーリデスの鳥」を英雄ヘラクレスが、毒矢で射る瞬間が表現されています。
【歩く男(オーギュスト・ロダン作 / 1907~1910年)】

本作は人体を部分的に構成し、地面をしっかりと捕らえた両足を強調する事で、歩く人の最初と最後の動きを見事に表現しています。
【レストラン・カフェ】
〖カフェ・カンパーナ(5階)〗

「カフェ カンパーナ」は、ブラジルの有名なデザイナー「カンパーナ兄弟」によって設計された「オルセー美術館」の5階にあるカフェレストランです。メイン料理やデザートの提供はもちろん、ホッドリンクは3〜5ユーロぐらいから注文可能です。5階の展示作品を見学後、2階と0階を見学する前にここでティータイムで一休みする休憩場所としておすすめです!ただし、混雑している事が多いので、その場合は0階奥のカフェの利用がおすすめです!
【基本情報】
営業時間:火曜日~日曜日・10:30〜17:00
〖ミュゼ・ドゥ・オルセー・レストラン(2階)〗

「ミュゼ・ドゥ・オルセー・レストラン」は、1900年の開館当初からある「オルセー美術館」内では最も高級なレストランです。夜間開館の木曜日などは夜まで営業しているので、作品見学後のお洒落ディナーなどにもおすすめです!レストラン内は、見事な天井画や美しいシャンデリアで飾られ、お洒落な雰囲気があります。雰囲気のわりに料金設定もそこまで高くはありません。
【基本情報】
営業時間:
火曜日・水曜日・金曜日・土曜日・日曜日:11:45〜17:30
木曜日:11:45〜14:45、19:00〜21:30
〖カフェ・Cafe du l’Opera〗

「オルセー美術館」の0階の奥には、カジュアルで手軽に利用しやすいカフェがあります。腰を据えて休憩できる感じではありませんが、少人数や一人でちょっとした休憩をするには便利な場所です。
【ミュージアムショップ】

「オルセー美術館」の入場口付近には、広いミュージアムショップがあります。ここには、「オルセー美術館」の展示作品をあしらった「マグネット」や「折りたたみ傘」、「扇子」、「鉛筆」などの文房具をはじめ、「ゴッホ」や「モネ」、「ルノワール」の作品が描かれた大サイズのポストカードはかなり豊富なラインナップです。

「オルセー美術館」のマスコット的存在「フランソワ・ポンポン」作のシロクマの人形もあります。小サイズだと5ユーロなのでお買い得です。この他にも、「トートバック」・「クッションカバー」・「クリアファイル」・「靴下」・「スカーフ」など幅広く販売されています。是非、ギフトショップにも立ち寄って、お土産探しも楽しんでください!

いかがでしたでしょうか。
「オルセー美術館」は、「ルーブル美術館」に比べると規模的には小さいですが、その分建物の構造もシンプルで非常に見学しやすい場所です。また、館内は20世紀前半当時の建物をそのまま利用しつつも、現代風にアレンジされているので館内や外観を見学するだけでも、十分に見ごたえのある場所です。
ロケーション的にも「ルーブル美術館」や「オランジュリー美術館」から徒歩圏内に位置しているので、時間がある方や「ミュージアムパス」をお持ちの方は是非足を運んでみてください!
【基本情報】
オルセー美術館(Musee d'Orsay)
住所:1 Rue de la Legion d'Honneur 75007 Paris
電話番号:+33140494814
アクセス:
【最寄り駅】
・RER C線:Musée d’Orsay駅
・メトロ12番線:Solférino駅
・メトロ12番線:Assemblée Nationale駅
入場料金:
・14 €(現地購入)
・15.4 €(オンライン購入)
※ 18歳未満は入場無料。
※ 毎月第1日曜日は入場無料。
※ 毎週木曜日は18時以降、他の曜日は16時30分以降になると特別割引(一般大人は11€)で入場可能。
【オランジュリー美術館との共通チケット】
・18 €(現地購入)
・19.4 €(オンライン購入)
【ロダン美術館との共通チケット】
・21 €(現地購入)
・22.4 €(オンライン購入)
営業時間:
火曜日・水曜日・金曜日・土曜日・日曜日:9:30〜18:00
※ チケット販売は17時まで
木曜日:9:30〜21:45
※ チケット販売は21時15分まで
※オルセー美術館は、新型コロナウィルスの影響で閉鎖されていましたが、2021年5月19日から営業が再開されました。7月現在、オルセー美術館の入場に際して、時間指定制のチケット予約が必要になっています。日本語で予約ができるツアー会社のサイトでも時間指定制のチケット予約ができます。割引販売しているサイトもあります。詳しくは記事中の説明をごらんください。
休館日:毎週月曜日・5月1日・12月25日
公式サイト:http://www.musee-orsay.fr/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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