私の旅行記
フランス パリ サント・シャペル:魅力・見どころ・アクセス方法・入場方法・チケット購入方法・基本情報まで徹底ナビ!
更新日:2022年11月10日

こちらは、パリの中心部「シテ島」の裁判所の隣にひっそりと佇む「サント・シャペル教会」です!
世界遺産の一部でもあるこの教会は、行列のできる人気の観光名所で、パリ最古のステンドグラスが織り成す光の芸術は「聖なる宝石箱」と称えられるほど。
今回はそんな、「サント・シャペル教会(Sainte-Chapelle)」の魅力・見どころ・アクセス方法・入場方法・チケット購入方法・基本情報まで詳しくご紹介させていただきます!
【サント・シャペル教会:基本情報】
〖歴史・概要〗

ゴシック建築の至宝とも言われる「サント・シャペル教会」は、国王ルイ9世がパリの権威を高めるために買い取った「キリストの聖遺物」や「王冠」などを所蔵する目的で建設されました。キリスト教が絶大な権力を持っていたこの時代、ルイ9世がキリストの聖遺物を手にすることはフランス王国がキリスト教の新たな聖地となることを意味していました
建設は1242年から1248年にかけて行われ、わずか7年間という短い期間で完成を迎えました。その後、「フランス革命」によって建物は大きな被害を受けますが、ステンドグラスだけは窓から取り外されていたために被害を免れました。そして1846年に入ると、大々的な修復作業が行われ、再びその美しい外観を取り戻しました。現在、「サント・シャペル教会」では教会内部の美しい景観やステンドグラスを見学できるほか、定期的にコンサートなども行われています。
〖住所〗
10 Bd du Palais, 75001 Paris,
〖電話番号〗
+33153406080
〖アクセス〗

「サント・シャペル教会」は、「ノートルダム大聖堂」と同じく「セーヌ河岸」にある「シテ島」に位置しています。実は、「サント・シャペル教会」があるのは現在の裁判所の敷地内であるため、見学するにはボディチェックに加え空港のようなX線検査を通過しなくてはなりません。この検査のために、観光ハイシーズンには平日でも30分以上も敷地外の行列に並ばなくてはいけないことも。土日の日中も言わずもがなの行列です。そのため、少しでも並ばずに見たい!ということであれば午前中(9時〜10時)に訪れることをおすすめします!
【メトロ】
最寄り駅は、「メトロ4号線/シテ駅」・「メトロ1,7,11,14号線/シャトレ駅」です。「シテ駅」からは、「シテ島」の裁判所を周って徒歩約4~5分で到着します。
「シャトレ駅」は「セーヌ河」の対岸にある駅で、「サン・ジャック」の塔近くのタバコ屋さん向かい当たりの出口からでるのがおすすめ!「ノートルダム橋」を渡って徒歩約5~6分で到着します。橋からの眺めもきれいで、どちらも「サント・シャペル」から近いので便利です!
【RER】
最寄り駅は、「B線・C線/サン・ミッシェル-ノートルダム駅またはサン・ミッシェル駅」です。「セーヌ河」を挟んだ対岸にあり、B線とC線で少し駅名が異なりますが、同じ駅です。「サン・ミッシェル橋」の前に出るので、橋を渡ってまっすぐ歩いていくと約3分で着きます。
【バス】
・21,38,47,85,96番:シテ–パレドゥジャスティス駅下車。
・24,27番:サン・ミッシェル駅下車。
・38,67,69,70,72,74,75,76,96番:シャトレ駅下車。
いずれも停留所から下車して徒歩約1,2分で着きます。
【サント・シャペル教会の入口】

「サント・シャペル教会」は裁判所の敷地内にありますが、裁判所の正門からは入場できません。教会の入口は正門を右手にして「パレ通り沿い」に歩いて行くと、右手側に見つける事ができます。「パレ通り沿い」にあるサント・シャペルの入口は「SAINTE CHAPELLE」と書かれた看板が目印です。

並び口は2列に分かれていますが、一般の方は向かって右側「PUBLIC」の列に並びます。この「パレ通り沿い」にある入口は、あくまでも敷地内に入るための入口になります。教会の入口は敷地内の先にあります。

左側は車椅子や障害者の方の優先レーンなので、この時点では全員右側の一般入場列から入場します。ただし、左右どちらの列に並ぶかはコロコロ入れ変わるので、現場の標識に従ってください。「PUBLIC」の列から係員(いない場合あり)の案内に従って敷地内に入り、少し進んだ先で「セキュリティチェック」を受けます。

セキュリティチェック通過後、「SAINTE SHAPELLE」の案内板に従って、敷地内を道なりに進んで行きます。「サント・シャペル」の建物を常に右手側にして進んで行くと、教会内部への入場口が右手の建物側に見えてきます。

教会の入場列は2列に別れています。向かって左側が当日券を購入して入場する人用の列、向かって右側が公式サイトやGET YOUR GIDEでチケットを予約済みの方や、パリミュージアムパスをお持ちの方用の優先入場レーンになります。

当日券を購入して入場する方は、一般入場レーン奥の左手側に「チケットオフィス(ticket office)」があるので、そこでチケットを購入する事ができます。チケット購入後は、教会入口前の「Tickets control」でチケットを提示の上で教会に入場して観光をスタートください。
〖入場料金〗

【通常チケット】:
大人:11.5ユーロ(約1,400円)
18歳未満:無料(パスポートの提示が必要です)
※18~25歳までのEU圏国籍者、身体障害者と付添い1名、失業者も無料。
【サント・シャペル&コンシェルジュリーのペアチケット】:
一般:17ユーロ(約2,000円)
18歳未満:無料(パスポートの提示が必要です)
※敷地内にあるコンシェルジュリーと合わせたお得なチケットです。
コンシェルジュリーに入場するだけで、9ユーロかかるので両方見学する方はコチラがおすすめ!
【美術館共通パス:パリミュージアムパス (Paris Museum Pass)】:
パリの美術館共通パス「パリミュージアムパス」は、「サント・シャペル」でも使えます。「パリミュージアムパス」での入場は、入場券購入の長蛇の列に並ぶ必要がありませんので時間短縮に大変便利です。「ルーブル美術館」など大行列が予想される美術館に見学予定の場合は、「パリミュージアムパス」を利用した方が効率的です。また美術館を一日で3箇所以上見学する場合で、数日かけて他の美術館にも行かれる方は「パリミュージアムパス」の利用がお得です。
【公式サイトから購入】:
公式サイト(英語/フランス語/スペイン語)から定価の10ユーロ(約1,270円)でオンライン購入が可能です。利用可能なクレジットカードはVISA、Mastercard(JCBも可能ですがカードによってはエラーとなる場合もあるようです)。決済後にメールで送られてくるpdfチケットをプリントアウト、またはスマートフォン上でQRコードを表示して係員に提示すれば、入場することが出来ます。
公式サイト:https://ticket.monuments-nationaux.fr/Offres.aspx
【無料開放日】:
10~3月の毎月第一日曜日
【オーディオガイド】:
一般:4.5ユーロ(約540円)
2個セット:6ユーロ(約720円)
18歳未満、身体障害者:3ユーロ(約360円)
オーディオガイド対応言語:日本語・英語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語
※1ユーロ120円で計算しています。
〖営業時間〗
9:00-17:00:(1月2日~3月31日)
9:00-19:00:(4月1日~9月30日)
9:00-17:00:(10月1日~12月31日)
〖定休日〗
1月1日/5月1日/12月25日
〖公式サイト〗
http://www.sainte-chapelle.fr/
【サント・シャペル教会:魅力・見どころ!】
〖下層礼拝堂〗

「サント・シャペル教会」は二階層に分かれており、エントランスから入場するとまず見えるのは地上階にある下層の「礼拝堂」。こちらは元々王宮の使用人達たちの信仰のためのもので天井も低く、どちらかというと厳かな雰囲気が漂います。「下層礼拝堂」の奥には、「サント・シャペル教会」の建設を命じた「ルイ9世」の像があります。内戦で乱れていたフランスをまとめ上げ、長期に平和を保ったため、聖王と呼ばれました。

現在はこちらの「礼拝堂」のほかに、入口から入って左手に小さなギフトショップが並んでいます。ポストカードやマグネットといった定番のものから絵本やトランプ、中世のカードゲームなど珍しいアイテムも並んでいるので覗いてみるのも楽しいですよ!

上層は王や側近、ミサを執り行う聖職者のみが出入りし聖遺物を展示していたという特別な場所。上層へ行くにはエントランスに向かって右側にある螺旋階段を登る必要があります(左側は降り専用なのでご注意を)。
〖上層礼拝堂〗

幅の狭い階段を登りきると現れるのは、赤と青を基調とした荘厳なステンドグラスの数々。聖堂自体はそこまで広いわけではありませんが、20mの高さをもつ天井と、壁一面を彩る13〜15mのステンドグラスが空間を最大限に大きく壮大に見せています。

多くの教会はステンドグラスの間を太い柱や壁で隔てているものですが、「サント・シャペル教会」ではそれぞれを隔てるのは細い柱のみ。総面積640㎡にも及ぶステンドグラスは太陽の光を受け、まるで万華鏡のような光の競演を生み出しているのです。
〖ステンドグラスに描かれたストーリー〗

ステンドグラスは、聖書の物語を表しています。それぞれのステンドグラスがどの場面を表しているのか、パンフレットで説明されているので引用させていただきます。
【北側】

創世記からキリストの復活までの人類の歴史をモチーフに、1,100を超える場面が15のガラス窓に描かれています。
【南側】

旧約聖書のエピソードが描かれています。左から右、下から上へ向けてストーリーが展開されています。
【聖遺物を収めた祭壇の背後】

祭壇の背後のステンドグラスには「キリストの受難(Passion du Christ)」が描かれています。
【バラ窓】

キリストの受難の真正面、つまり教会の反対側に作られた「バラ窓」に描かれているのは「ヨハネの黙示録」。ステンドグラス中央には生者と死者の審判のために戻ってきたキリストが表されています。
〖大聖遺物箱〗

ここは、「ルイ9世」が収集したキリストの受難に関する聖遺物が奉納されていた場所です。中でも「荊の冠」は国家予算レベルの大金を費やして購入されたもので、聖遺物は後に「ノートルダム大聖堂」に移され、保管されていました。「ノートルダム大聖堂」の火災では、荊の冠が無事救出されたことがニュースになりました。聖遺物が収めれていた大聖遺物箱の本物は、フランス革命時に略奪されて溶かされてしまいました。
〖モザイクタイルの床〗

美しいステンドグラスに目を奪われがちですが、足元に目をやると、少し色が薄れてきているものの、色彩豊かなモザイクタイルの床が。可愛い動物の絵なども隠れています。
〖サントシャペル教会コンサート〗

「サントシャペル教会」では、年間を通してコンサートを開催しています。荘厳な教会に響く音楽は、まさに本場の音!教会ならではの音響を実感してください。コンサートのドレスコードはTシャツにジーンズでもOK!簡易なイスを並べてあるだけの座席は200席ほど。それほど座り心地のよいイスではないので、疲れない服装で訪れるのがおすすめです!
演奏される曲目は誰もが知っているような名曲が多く、クラシック初心者でも楽しめます。当日チケットが余っていればその場で購入することもできますが、言葉の壁を感じる人は日本で事前にチケット購入も可能!チケット取扱いサイト「CLASSICTIC.com」が便利です。また、コンサートに訪れた場合の嬉しい特典は、先ほどご紹介したバラ窓の下にある大きな扉から中に入ることができること。一般の観光時間帯には締め切られている扉ですが、この扉裏には教会ファザードの細かな装飾や見事なレリーフがあり、間近で見ることができます。(コンサートで訪れた場合、1階には行けません。)
【スケジュール】
・3/16~5/15:毎日 19:00~、20:30~
・5/16~9/30:月・火曜、木~日曜 19:00~、20:30~
・10/1~11/15:毎日 19:00~、20:30~
・11/16~3/15:土・日曜 18:00~、20:00~
※5/1、クリスマス期間は催行がない日があります。
※不定期にコンサートが行われない日がありますが、販売窓口のスケジュール表で確認ができます。
※期間により演奏するアーティスト、楽団が異なります。
※公演時間: 約1時間
【ギフトショップ】

下層礼拝堂の入口付近には小さな売店がありグッズが販売されています。
ステンドグラスが美しいサント・シャペル教会だけあってお土産にステンドグラスのレプリカが販売されています。小さいものは€12.5、大きいものは€12です。
ステンドグラスのシールもあります。こちらは€5.9と手頃な値段です。ポストカードやしおり、石鹸などもありました。

いかがでしたでしょうか。
もともと「聖遺物」という宝物を収めるために造られたという「サントシャペル教会」。宝物を収納する教会建築自体が宝石のような輝きがあり、誰もが見惚れてしまう光の芸術が楽しめます。
事前購入のチケットなどをうまく利用して、行列を回避しつつ必見の「サント・シャペル教会」を堪能してください!
【基本情報】
サント・シャペル教会(Sainte-Chapelle)
住所:10 Bd du Palais, 75001 Paris,
電話番号:+33153406080
アクセス:
「サント・シャペル教会」は、「ノートルダム大聖堂」と同じく「セーヌ河岸」にある「シテ島」に位置しています。
入場料金:
【通常チケット】:
大人:11.5ユーロ(約1,400円)
18歳未満:無料(パスポートの提示が必要です)
※18~25歳までのEU圏国籍者、身体障害者と付添い1名、失業者も無料。
営業時間:
9:00-17:00:(1月2日~3月31日)
9:00-19:00:(4月1日~9月30日)
9:00-17:00:(10月1日~12月31日)
定休日:1月1日/5月1日/12月25日
公式サイト:http://www.sainte-chapelle.fr/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
#France #フランス #Paris #パリ #サント・シャペル教会 #SainteChapelle #ステンドグラス #教会 #シテ島 #ランドマーク #礼拝堂 #セーヌ川 #建築 #歴史 #photo #Europe