私の旅行記
フランス パリ ペール・ラシェーズ墓地:魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで徹底ナビ!
更新日:2021年12月4日

こちらは、いつも静寂に包まれた美しいパリ最大規模にして最古の墓地「ペール・ラシェーズ墓地(Cimetiere du Pere-Lachaise)」です!
「ペール・ラシェーズ墓地」には、劇作家「モリエール」や作曲家「ショパン」をはじめ、作家「バルザック」、俳優「イヴ・モンタン」、女優「シモーヌ・シニョレ」など、多くの著名人が眠っています。
墓地ではありますが、年間を通してたくさんの旅行者が参拝に訪れるパリ名所の1つになっています。今回はそんな、「ペール・ラシェーズ墓地」の魅力・見どころ・アクセス方法・基本情報まで詳しくご紹介させていただきます!
【ペール・ラシェーズ墓地:基本情報】
〖歴史・概要〗

広さ43ヘクタールにも及ぶ「ペール・ラシェーズ墓地」は、フランス革命以前の17世紀中頃までキリスト教カソリックの「ジュズイット修道会(別名イエズス会)」の僧院でした。しかし、革命直前に修道士たちは追われ、1803年にパリ市当局に接収されて墓地となった場所です。墓地の名前は、「ルイ14世」の聴聞告解師だったジュズイット会士の「ペール(フランス語で神父の意)・ド・ラ・シェーズ」にちなんで付けられました。
〖住所〗
16 Rue du Repos, 75020 Paris,
〖電話番号〗
+33155258210
〖アクセス〗
・メトロ2号線/フィリップ・オーギュスト駅(Philippe Auguste)(墓地入口まで徒歩5分)
・メトロ3号線/ガンベッタ駅(Gambetta)(墓地入口まで徒歩3分)
・メトロ2,3号線ペール・ラシェーズ駅(Pere Lachaise)(墓地入口まで徒歩3分)
「ペール・ラシェーズ墓地」を囲むように3つの駅があり、どの駅からも歩いてすぐなのでメトロでアクセスするのがおすすめです!
〖営業時間〗
【11月~3月中旬】
月曜日~金曜日:8:00-17:30
土曜日:8:30-17:30
日曜日・祝日:9:00-17:30
【3月中旬~10月】
月曜日~金曜日:8:00-18:00
土曜日:8:30-18:00
日曜日・祝日:9:00-18:00
〖公式サイト〗
【墓地の入り口の看板を参考にスタート!】

「ペール・ラシェーズ墓地」はかなり広く、大小さまざまなお墓が無数にあるので、すべての有名人のお墓を探して回ろうとすれば、かなりの時間と体力を必要とします。墓標が小さかったり、古かったりして、見過ごしてしまうこともしばしば。効率よく回られたい方は、訪れたい有名人のお墓をリストアップしてから行かれることをおすすめします!また、墓地の入口には有名人のお墓の所在地が書かれた看板がありますので、それを参考にしていきましょう!
【ペール・ラシェーズ墓地:魅力・見どころ!】

「ペール・ラシェーズ墓地」は、かなり広い上に、曲がりくねった迷路のような小道が入り組んでいて、お目当てのお墓を見つけるのは想像以上に大変です。しかし、たくさんの木々に覆われ、静寂に包まれた墓地の中は歩いているだけでも別世界にいる気分。観光客で賑わうパリの喧騒を忘れさせてくれます。特に美しい霊廟の並ぶ小道は、まるで映画「オペラ座の怪人」の中のワンシーンのように幻想的で、時代を遡ったような雰囲気が漂っています。
〖オスカー・ワイルドの墓〗

アイルランド出身の作家・劇作家・詩人の「オスカー・ワイルド」の墓で、墓石の彫像は、彫刻家「ジェイコブ・エプスタイン」によって作られました。「ペール・ラシェーズ墓地」の中で一風変わったお墓で、その奇抜な墓碑には、熱狂的なファンによるキスマークとメッセージで埋め尽くされていましたが、墓石を保護するため、周囲にガラスフェンスが設置されました。今では、そのガラスフェンスにキスマークやメッセージがたくさん残されています。
〖フレデリック・ショパンの墓〗

絶えずたくさんの花が添えられているお墓は、「ピアノの詩人」と呼ばれた「フレデリック・ショパン」のお墓です。墓石は、彫刻家「オーギュスト・クレサンジェ」によって作られました。「クレサンジェ」はショパンの恋人であった「ジョルジュ・サンド」の娘、「ソランジュ」の夫です。39歳の若さで生涯を閉じた「ショパン」。「クレサンジェ」によってデスマスクと左手の石膏像が製作されており、音楽の女神エウテルペ像と台座には「ショパン」の横顔があります。
〖エディット・ピアフの墓〗

フランスを代表する国民的シャンソン歌手「エディット・ピアフ」もここ「ペール・ラシェーズ墓地」に眠ります。波乱万丈の人生で、47歳という若さで亡くなりました。代表曲に「ばら色の人生 (La vie en rose)」や「愛の讃歌 (L’Hymne à l’amour)」などがあります。また、「エディット・ピアフ」によって才能を見出され、一時的に恋人であった「イブ・モンタン」も妻の「シモーヌ・シニョレ」と一緒に「ペール・ラシェーズ墓地」に埋葬されています。
〖パリ・コミューンの終焉の地〗

1871年、パリの労働者を中心に市民が蜂起して樹立した革命自治政府「パリ・コミューン」。世界最初の純粋共産主義政権と言われましたが、わずか2か月で崩壊します。そのとき、コミューン側の市民が政府軍に追い詰められ、立てこもったのが「ペール・ラシェーズ墓地」です。「血の一週間」と言われ、最期は147名の虐殺によって終わりを告げますが、そのときコミューン側の市民が銃殺された墓地の南東角の場所には、「連盟者の壁」と名付けられたプレートが壁に掲げられてあります。この壁の周囲には、多くの有名な共産主義者のお墓もあり、パリで起きた大きな悲劇を悼む人々が、今も欠かさず美しい花々を手向けています。
〖ペール・ラシェーズ墓地に埋葬されているその他の著名人〗

・フランスを代表するシャンソン歌手:エディット・ピアフ
・イタリア出身の俳優・シャンソン歌手:イヴ・モンタン
・アイルランド出身の作家・劇作家・詩人:オスカー・ワイルド
・イソップ寓話で有名なフランスの詩人:ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ
・フランスのロマン主義を代表する画家:ウジェーヌ・ドラクロワ
・フランスの文豪:オノレ・ド・バルザック
・長編小説「失われた時を求めて」:マルセル・プルースト
・オペラの女王・ソプラノ歌手:マリア・カラス
・エコール・ド・パリを代表する画家:アメデオ・モディリアーニ
・ロマン派を代表する作曲家:フレデリック・ショパン
・印象派の画家:カミーユ・ピサロ
・画家・絵画収集家:ギュスターヴ・カイユボット
・オペラ《カルメン》の作曲家:ジョルジュ・ビゼー
・フランス6人組・作曲家:フランシス・プーランク
・オペラ《セビリアの理髪師》の作曲家:ジョアキーノ・ロッシーニ
・バルビゾン派の画家:カミーユ・コロー
・画家:ジョルジュ・スーラ
【ペール・ラシェーズ墓地の治安】

「ペール・ラシェーズ墓地」周辺の治安は残念ながらあまりよくありません。パリの18~20区は在住者からも気を付けなければいけないエリアとして認識されています。具体的には暴走族や不良集団に絡まれたり、スマホや財布を奪われたりする可能性が他の地域よりも高くなります。お墓自体はとても静かで危険な雰囲気はありませんが、暗くなると危ないのでできるだけ立ち寄らないようにしましょう。
【基本情報】
ペール・ラシェーズ墓地(Cimetiere du Pere-Lachaise)
住所:16 Rue du Repos, 75020 Paris,
電話番号:+33155258210
アクセス:
・メトロ2号線/フィリップ・オーギュスト駅(Philippe Auguste)(墓地入口まで徒歩5分)
・メトロ3号線/ガンベッタ駅(Gambetta)(墓地入口まで徒歩3分)
・メトロ2,3号線ペール・ラシェーズ駅(Pere Lachaise)(墓地入口まで徒歩3分)
営業時間:
【11月~3月中旬】
月曜日~金曜日:8:00-17:30
土曜日:8:30-17:30
日曜日・祝日:9:00-17:30
【3月中旬~10月】
月曜日~金曜日:8:00-18:00
土曜日:8:30-18:00
日曜日・祝日:9:00-18:00
公式サイト:https://pere-lachaise.com/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
#France #フランス #Paris #パリ #ペール・ラシェーズ墓地 #CimetiereduPereLachaise #墓地 #偉人 #パリ・コミューン #歴史 #photo #Europe