私の旅行記
フランス ヴェルサイユ宮殿:魅力・見どころ・アクセス方法・入場方法・チケット購入方法・基本情報まで徹底ナビ!
更新日:2022年11月10日

こちらは、世界で最も華麗な宮殿と言われるフランスの世界遺産「ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)」です!
「ヴェルサイユ宮殿」は「太陽王・ルイ14世」が住居とした、フランス宮廷文化黄金期の象徴的な建築で、莫大な費用と人力、フランスを代表する芸術家を総動員して建設されました。
華麗な「鏡の回廊」・「王の大広間」・「王妃の広間」・「礼拝堂」等があり、その豪華絢爛な装飾から往時の繁栄を伺い知ることができます。今回はそんな、「ヴェルサイユ宮殿」の魅力・見どころ・アクセス方法・入場方法・チケット購入方法・基本情報まで詳しくご紹介させていただきます!
【ヴェルサイユ宮殿:基本情報】
〖歴史・概要〗

「ヴェルサイユ宮殿」は1661年に太陽王・ルイ14世の「有史以来、最も大きく最も豪華な宮殿を!」というひと声で建設が始まりました。パリから20kmも離れた、元々は沼地であったこの土地に森を造り、「セーヌ川」の流れを変え、噴水のために巨大なポンプを造って「セーヌ川」の水を汲み上げるといった自然の大改造まで行ったのです。
宮殿にはありとあらゆる装飾を施し、贅の限りを尽くしました。このためフランス中の建築家、画家、彫刻家、造園家、そして何万人という労働者が駆り出され、この途方もないプロジェクトの中心となったのが建築家の「ルイ・ル・ヴォー」、画家の「シャルル・ル・ブラン」、そして造園家の「アンドレ・ル・ノートル」。当時最高レベルのスタッフたちによって生み出されたのが「ヴェルサイユ宮殿」だったのです。

1682年には宮廷と政府がヴェルサイユへと移され、1715年に「ルイ14世」が亡くなった後、ヴァンセンヌやパリへ移転された時期もありましたが、1722年に「ルイ15世」がヴェルサイユにふたたび政府を置きます。「ヴェルサイユ宮殿」は、「ルイ14世」に続く「ルイ15世」・「ルイ16世」の治世下でも、それぞれの趣味を反映した改装がなされましたが、1789年の「フランス革命」によって王政が廃止されると、権力の中枢としての役割を終えました。
その後「ナポレオン」による修復を経て、王政復古で王位に就いた「ルイ・フィリップ王」によって歴史博物館に生まれ変わります。1919年には「鏡の回廊」にて第1次世界大戦を終結させる「ヴェルサイユ条約」が調印され、1979年には「ヴェルサイユ宮殿」と「庭園」が【ユネスコの世界遺産】に登録されました。
【マリー・アントワネットのエピソード】

「ヴェルサイユ宮殿」を作り上げた「ルイ14世」の5代下、来孫にあたる「ルイ16世」の妃としてオーストリアから嫁いできたのが当時まだ14歳の「マリー・アントワネット」でした。ちなみに、「ヴェルサイユ宮殿」にある「オペラ劇場」は、「ルイ16世」と「マリー・アントワネット」の結婚式を機に造られ、その後は仮面舞踏会や祝宴に利用されたものです。
着替えや食事、入浴から夫婦の営みまで、すべてを人に見学されるヴェルサイユ独自の文化に悩んだ「マリー・アントワネット」は、芝居鑑賞や豪華な衣装を作らせるなど、お金を必要とする遊びで気持ちを紛らわすようになっていきます。また、「ルイ14世」から贈られた離宮「プティ・トリアノン」をこよなく愛し、友人や家族だけを招き、親密な時間を過ごすようになります。庭園の奥まった所には「王妃の村里」まで造り、子供たちと疑似農村生活を楽しみました。
その頃、民衆の力が強まり「王制廃止」を唱える人々が現れます。生活が困窮しているのは王妃の贅沢が原因だと考えられ、「フランス革命」が起きた際、「マリー・アントワネット」は失墜しその命を落とすことになります。「ヴェルサイユ宮殿」の魅力は建築の美しさもありますが、「マリー・アントワネット」の数奇でドラマチックな人生もその人気を支えている一つの要因となっています。
〖住所〗
Place d'Armes, 78000 Versailles,
〖電話番号〗
+33130837800
〖アクセス〗
「ヴェルサイユ宮殿」はパリの南西約20kmのヴェルサイユにあります。鉄道駅が3つあり、パリから列車で行く方法は3つ。パリ市内からメトロとバスを乗り継いで行くこともできます。
列車で行く場合、宮殿に最も近いのは「RER(高速郊外鉄道)」の「ヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ(Versailles Château Rive Gauche)駅」。パリ市内の「RER(C)線)の各駅から所要30~40分で、宮殿まで徒歩約10分。宮殿までの途中に観光案内所があり、パリ市内から「RER」でヴェルサイユへ行くときは、ゾーン(Zone)が異なる(ヴェルサイユは4zone)ので、切符には注意が必要です。
2つめは、「ヴェルサイユ・シャンティエ(Versailles Chantiers)駅」を利用する行き方。国鉄「モンパルナス駅」からパリ近郊路線「トランジリアン(Transilien)」で所要15~30分で、宮殿まで徒歩約25分です。
3つめは、「ヴェルサイユ・リヴ・ドロワト(Versailles-Rive Droite)」を利用する行き方。国鉄「サン・ラザール駅」からトランジリアンで所要約40分で、宮殿まで徒歩約25分です。
メトロとバスを利用する場合は、メトロ9号線の終点「ポン・ド・セーブル(Pont de Sèvres)駅」発の171番のバスで20~40分。「シャトー・ド・ヴェルサイユ(Château de Versailles)」下車。宮殿の前に停まります。
〖入場料金〗

大人:18ユーロ(オーディオガイド付料金)
18歳未満:無料
※宮殿、庭園、マリー・アントワネットの離宮全てを含んだ料金は20ユーロ。
※11~3月の第1日曜は無料。
【フリーパス・パスポート】
1日券:20ユーロ(27ユーロ)
2日券:25ユーロ(30ユーロ)
※「ベルサイユ宮殿」・「トリアノン宮殿」・「ドメーヌマリーアントワネット」・「庭園」の入場ができます。
※ベルサイユ宮殿内11ヶ国語オーディオガイド付き(日本語あり)。
※1日券の公式サイトからの事前購入は入場時間指定付き。9時-10時-11時-12時-13時-14時-15時より選択します。
※()内料金は、庭園での「噴水ショー」および「音楽の庭園」のイベントが行われる日の料金。
【チケット購入方法】

入場券は当日現地でも買えますが、日にちと時間帯によってはたいへん混み合いますので、「エッフェル塔」の公式サイトで日時を指定して事前購入することをおすすめします!以下では公式サイトで時間指定のパスポート(Passport with timed entry)を購入する手順を説明します。
公式サイトからの購入手順は、、、
・まずは公式サイトのチケット購入のページにアクセスします。

・次にチケットの種類を選択。〖PASSPORT WITH TIMED ENTRY〗が時間指定が付いたパスポート。ヴェルサイユ宮殿のみのチケットは〖PALACE TICKET〗で〖Book〗をタップします。なお、このページでは日付も選択できますが、最初にチケットの種類を選んだほうがスムーズです。

・次に訪問日をカレンダーから選択します。日にちを選択するとページ右側に予約可能な優先入場の時間帯が表示されます。表示されない時間帯は予約が埋まっている時間帯になります。時間指定のないパスポートの場合は、時間の指定がスキップされます。

・次に購入するチケットの枚数を選択します。8月の土曜日は、噴水ショー(FOUNTAINS SHOWS)が開催される日ですので、ショー付きのチケット27EURになります。ショーが開催されない日は20EURになります。5歳以下の幼児は無料(FREE ADMISSION)、18歳以下の子供は10EUR(REDUCED RATE)になります。詳細はSee conditionsのリンクから確認できます。枚数を選択したら、画面下のCheckoutをタップします。

・続いてチケットの受け取り方法の選択ですが、電子チケット(Electronic Ticket)しか選択できないので、そのままにします。

・チケット購入にはユーザ登録が必須です。新規ユーザ登録の欄に、必要情報を入力します。必須の入力項目は、Last name(姓)、First name(名)、Country(国名)、Email(電子メール)、Confirm the email(確認用メール)、Password(パスワード 8-20文字)です。
すべて入力したらConfirmをタップします。

・次にチケットの利用者の名前を入力します。最初の一人は先程ユーザ登録した名前が自動的に記入されます。入力したらConfirmをタップします。

・続いて支払い用のカード情報を入力します。通常のオンラインショッピングと同じ用にカードの種類(Type)、カード番号(Card number)、有効期限(Expiration date)、裏面の3桁数字(Security Code)を入力します。規約への同意をチェックしたら、Confirmをタップします。

・カード決済が無事に完了すると、以下の購入完了の画面になります。Print your ticketをタップすると、PDF(もしくはJPG)でチケットをダウンロードできます。

以下がダウンロードされる電子チケットです。入場時は紙に印刷しておくかスマホにダウンロードして画面にPDFのバーコード部分を表示できるようにしておいてください。チケットの右上には、優先入場の開始時刻が記載されています。入場日はバーコード右下に記載されていますが、月がフランス語で表示されているので少しわかりにくいです。

【美術館共通パス:パリミュージアムパス (Paris Museum Pass)】
「パリミュージアムパス」での入場は、入場券購入の長蛇の列に並ぶ必要がありませんので時間短縮に大変便利です。「ルーブル美術館」など大行列が予想される美術館に見学予定の場合は、「パリミュージアムパス」を利用した方が効率的です。また美術館を一日で3箇所以上見学する場合で、数日かけて他の美術館にも行かれる方は「パリミュージアムパス」の利用がお得です。
〖営業時間〗

【ヴェルサイユ宮殿】
・4~10月:9:00~18:30
・11~3月:9:00~17:30
※入場は閉館の30分前まで
【ドメーヌ・ド・トリアノン】
・4~10月:12:00~18:30
・11~3月:12:00~17:30
※入場は閉館の30分前まで
【庭園】
・4~10月:8:00~20:30
・11~3月:8:00~18:00
※無休(悪天候を除く/季節により異なる)
※入場料は無料(大噴水ショー、音楽の庭園開催日を除く)
〖定休日/休業日〗
月曜(公式行事開催日は見学不可)/ 1/1、5/1、12/25
〖公式サイト〗
http://www.chateauversailles.fr/
【ヴェルサイユ宮殿:魅力・見どころ!】

王室の栄華をしのばせる世界一華麗な「ヴェルサイユ宮殿」は、離宮、庭園まで見学するのに丸一日を要するほどの広大さ。政治の中心でもあった王の寝室、礼拝堂にオペラ劇場など、ありとあらゆる装飾を施され、目もくらむような豪華な空間です。広さ800ヘクタールを超える庭園では天才造園師ル・ノートルの美しい庭を堪能できます。
壮麗な宮殿の建築だけではなく、水源のなかったヴェルサイユに「セーヌ川」から流れを引き、荒れた土地に豊かな森を作ることで「ルイ14世」は、自然までも支配する王の権力・支配力を国内外に示しました。見逃せないポイントがたくさんありますので、以下ではそんな見どころを詳しくご紹介します!華麗な歴史の舞台をぜひ体感してください!
〖太陽門〜宮殿正面〗

「ヴェルサイユ宮殿」には2つの豪華な門があります。特に「太陽門」と呼ばれる2つめの門は、金色に輝く豪華な装飾が目を引きます。この門の左にある入口でセキュリティーチェックを受けて宮殿内へ入っていきます。
宮殿正面の上部には美しい黄金の時計があります。ちょうど王の寝室の真上にあり、時計の真ん中には黄金の太陽のモチーフが付けられています。時計の周りにある彫刻や、天井付近の装飾も豪華です。
〖鏡の回廊〗

「鏡の回廊」は宮殿のなかで最も壮麗な空間。1684年の「ルイ14世」の時代に完成しました。73mもの大回廊の壁一面に、当時非常に高価だった鏡が357枚も張り込まれています。王族の結婚式の際の舞踏会場など華やかな祝典の舞台となり、1919年には第1次世界大戦を終結させるヴェルサイユ条約調印の場所ともなりました。豪華絢爛なこの回廊は、フランス王室の栄光をヨーロッパ中に鳴り響かせ、ヨーロッパの王侯貴族の憧れの的となったのです。
〖王室礼拝堂〗

この広々とした礼拝堂は「ルイ16世」と「マリー・アントワネット」の婚礼舞踏会の場所としても使用されたそうです。正面には祭壇とその上に大きな「パイプオルガン」があります。この「パイプオルガン」は、「ルイ14世」が彼の晩年に「フランソワ・アンリ・クリコ」という「ヴェルサイユ宮殿」の楽器製作を担当したオルガン建造家に作らせたものです。

礼拝堂は2階建てのような構造になっており、2階部分にはコリント式の柱が並んでいます。天井には「ル・ブラン」が手がけた美しい装飾画が描かれています。
〖ヘラクレスの間〗

「ヘラクレスの間」は、先ほど紹介した「王室礼拝堂」が出来る前に礼拝堂があった場所です。現在の礼拝堂が完成した後、王の居間として改装されました。「ヘラクレスの間」の見どころは天井に描かれた巨大な絵画です。こちらは「ヘラクレスの神格化」という作品で、「フランソワ・ルモワンヌ」によって描かれました。

壁には「パリサイ人シモン家の宴」という、こちらも大きな絵画があります。この絵は「パオロ・ヴェロネーゼ」というイタリア人画家が1570年に描いたもので、元々はイタリアのヴェネチアにある「セルヴィテス修道院」にありました。1664年にヴェネチアから「ルイ14世」に寄贈され、「ヴェルサイユ宮殿」に飾られることになりました。
〖ヴィーナスの間〜アポロンの間〗

「ヴィーナスの間」には大理石でできた「ルイ14世の像」があります。この像は、漫画「ベルサイユのばら」の主人公「オスカル」のモデルになったと言われています。「ヴィーナスの間」の天井にも豪華な天井画が描かれています。これらの絵画は「ルイ14世」の時代に起きた出来事を、オリンポスの神々になぞらえて描いたものです。中央にあるのは、この部屋の名前にもなっている愛と美の女神「ヴィーナス」の絵です。

続いては、これまた豪華な「マルスの間」。赤い壁に囲まれた部屋にはたくさんの絵画が飾られ、天井は眩しいばかりの金色の装飾と、天井画の数々があります。

次は「メルキュールの間」と呼ばれる寝室です。メインの寝室ではありませんが、赤を基調とした豪華な装飾に囲まれた部屋となっています。

その先にある「アポロンの間」には、太陽王「ルイ14世」の肖像画が飾られています。1701年に「イアサント・リゴー」によって描かれたもので、パリの「ルーブル美術館」にも同じ絵が展示されています。この絵をよく見ると分かりますが、身長が160cmほどしかなかった「ルイ14世」は、自分を大きく見せるためにハイヒールを履いていたそうです。
〖戦争/平和の間〗
こちらは「戦争の間」にある「ルイ14世」のレリーフ。馬に乗った「ルイ14世」が敵を蹴散らす姿が表されています。そして「鏡の間」を挟んだ反対側には、「戦争の間」と対をなす「平和の間」があります。
〖王の寝室と王妃の寝室〗

「王の寝室」は、王の生活の場であると同時に王の執務室であり、君主制の聖域でもありました。当時は、起床と就寝の儀式も行われていたそうです。「ルイ14世」は1715年9月1日にここで息を引き取りました。

「王妃の寝室」はルイ14世妃以来、歴代の王妃が使用しました。最後にこの部屋を使用したのは「マリー・アントワネット」。王妃はこの部屋で大半の時間を過ごし、人々の訪問を受けました。「公開出産」が行われたのもこの部屋で、19人もの王の子供がここで生まれました。現在公開されている家具や内装は、「マリー・アントワネット」が使っていた時代のものを再現しています。
〖戦闘の回廊/戴冠の間〗

「ヴェルサイユ宮殿」で一番大きな部屋でもある「戦闘の回廊」は、フランス王「ルイ・フィリップ」によって1837年に作られました。幅13m、長さ120mの回廊に飾られた、33枚の大きな絵画は圧巻です。まるで巨大な美術館のような光景でした。それぞれの絵は、フランスの歴史に影響を与えた戦いの様子を描いています。

また、「ヴェルサイユ宮殿」にはたくさんの絵画が飾られていますが、「アポロンの間」にある「ルイ14世」の肖像画と並んで有名なのが「戴冠の間」にある「皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠式」です。パリの「ノートルダム大聖堂」で行われた「ナポレオンの戴冠式」の様子を描いたもので、「ナポレオン」からの依頼により「ジャック=ルイ・ダヴィッド」が1808年に完成させました。「ルイ・フィリップ」の指示で「ヴェルサイユ宮殿」の「戴冠の間」に飾られていましたが、1889年には「ヴェルサイユ宮殿」から「ルーブル美術館」に移されました。実はこの絵は、「ルイ・ダヴィッド」が描いた2枚目の絵です。1822年にベルギーのブリュッセルで完成したこの絵は、1947年にフランスに戻され「ヴェルサイユ宮殿」で展示されています。
〖庭園〗

「ヴェルサイユ宮殿」の「庭園」はフランス式庭園の最高傑作といわれており、設計したのは「王の庭師にして庭師の王」と称される天才造園家「アンドレ・ル・ノートル」。「ルイ14世」は宮殿の建設中、毎日のように工事現場を見て回り、不十分な所、気に入らない所は直接指示を与え、細部まで直させるほど力を入れていたといいます。

この「庭園」は「ルイ14世」の自慢の作品で、「ヴェルサイユ庭園案内の手引き」と題したノートの中に、来客を連れて庭園を鑑賞させるにはこれが一番、という道順まで書き残しています。背後の敷地も含めた庭全体の面積は800ha以上と広大なので、移動にはプチトラン(小さな観光用のバス)などを利用するといいでしょう。
〖ドメーヌ・ド・トリアノン〗

庭園内にある運河の北側には、グラン・トリアノンとプティ・トリアノン、王妃の村里からなるエリア「ドメーヌ・ド・トリアノン」があります。堅苦しい宮廷生活に疲れた王家の人々が、息抜きをした場所です。グラン・トリアノンは、ルイ14世が愛人と過ごすために建てさせたもので、優美なイタリア風邸宅。バラ色の大理石でできた美しい列柱回廊は、ルイ14世の発案で生まれたといいます。フランス革命でルイ14世時代の調度品はすべて失われましたが、ナポレオン1世が使っていた頃の調度が保存されています。
〖プティ・トリアノン〗

「プティ・トリアノン」は、もともとは「ルイ15世」とその愛妾「ポンパドゥール夫人」のために建てられましたが、後に「マリー・アントワネット」に贈られました。ここで彼女は、子供たちや親しい友人だけをそばに置いて、自由気ままな日々を過ごしていました。宮殿とは正反対の軽やかで可憐な内装に彼女の繊細なセンスが感じ取れ、現在は彼女が使用した家具や食器類などが展示されています。
〖王妃の村里〗

庭園の外れには、素朴なわら葺き農家を集めた王妃の村里があります。派手好きというイメージとは裏腹な「マリー・アントワネット」の田園趣味がうかがえる場所です。ここで彼女は子供たちと疑似農村生活を楽しんでおり、王妃の家の外観はわら葺屋根の田舎家ですが、内部は離宮「プティ・トリアノン」を思わせるエレガントな造りになっています。
〖噴水ショー〗

「ルイ14世」の時代、庭園ではさまざまな趣向を凝らした余興が毎日のように開かれていました。それを再現する「大噴水ショー」という水と音楽のスペクタクルが春から秋の間に行われています。噴水のからくりは300年以上前とまったく同じで、数ヵ所の大貯水池から全長約30kmの配管を通して、サイフォンの原理を用いた水の圧力を利用しています。夏には庭園が色とりどりにライトアップされる「夜の大噴水ショー」も開催されます。
【レストラン&カフェ】

〖ラ・プティ・ヴニーズ〗:
大運河の北側にあるイタリアン風のレストランで、前菜からお肉料理、スープやパスタ、リゾットなどのお食事メニューが楽しめます。お値段の目安は一品約10~20ユーロ。屋外のテラス席もありますよ!
〖ラ・フロティーユ〗:
ラ・フロティーユも大運河にあるカフェレストラン。営業時間は昼から15:30まで。メニューはアラカルトとコース(28.5ユーロから)があり、軽いものだと10ユーロ前後でピザやパスタ、クレープなどが楽しめます。
〖ブラッセリー・ド・ラ・ジランドール〗:
森の中にあるテラス席のお店でメニューは軽食が中心。サンドウィッチ、ガレット、ピザなど。ほかのお店に比べリーズナブルで5ユーロ前後から。お持ち帰りもできます。
〖ル・グラン・カフェ・ド・オルレアン〗:
宮殿内の1階にあるカフェテリア形式のお店で、軽食・ドリンク中心のメニューをカウンターで注文をし、自分で席を探します。時間をかけずに手軽に何かお腹に入れたい時にはピッタリです。看板メニューはモンブランとホットチョコレート(ショコラ・ショー・アフリカン)。サンドウィッチやクロックムッシュー、キッシュやサラダなどを提供しているのでランチにも!目安は一品25ユーロほどです。
※プチ・トリアノンにあるカフェは午後からの営業・軽食の提供はありません。
【お土産】

ヴェルサイユ宮殿のお土産はとてもセンスが良く、つい欲しくなってしまうものばかり!「マリーアントワネットの文房具」や「香水」、「NINA’Sグッズ」、「ガイドブック」、「フェイラーのハンドタオル・ハンカチ」などがあり、パリ限定のデザインもあります。ギフトショップは宮殿内と外の「Renaissance」というショップがあります。
いかがでしたでしょうか。
訪れる者を圧倒する美しい宮殿では、様々な歴史が繰り広げられています。事前に少しだけでも知識を入れていくだけで、さらに宮殿を楽しむことができます!パリからは若干離れていますが、ゆっくりと時間をとってヴェルサイユ宮殿を堪能してみてください!
【基本情報】
ヴェルサイユ宮殿(Palais de Versailles)
住所:Place d'Armes, 78000 Versailles,
電話番号:+33130837800
アクセス:
「ヴェルサイユ宮殿」はパリの南西約20kmのヴェルサイユにあります。鉄道駅が3つあり、パリから列車で行く方法は3つ。パリ市内からメトロとバスを乗り継いで行くこともできます。
※上記にて紹介
入場料金〗
大人:18ユーロ(オーディオガイド付料金)
18歳未満:無料
※宮殿、庭園、マリー・アントワネットの離宮全てを含んだ料金は20ユーロ。
※11~3月の第1日曜は無料。
【フリーパス・パスポート】
1日券:20ユーロ(27ユーロ)
2日券:25ユーロ(30ユーロ)
※「ベルサイユ宮殿」・「トリアノン宮殿」・「ドメーヌマリーアントワネット」・「庭園」の入場ができます。
※ベルサイユ宮殿内11ヶ国語オーディオガイド付き(日本語あり)。
※1日券の公式サイトからの事前購入は入場時間指定付き。9時-10時-11時-12時-13時-14時-15時より選択します。
※()内料金は、庭園での「噴水ショー」および「音楽の庭園」のイベントが行われる日の料金。
〖営業時間〗
【ヴェルサイユ宮殿】
・4~10月:9:00~18:30
・11~3月:9:00~17:30
※入場は閉館の30分前まで
【ドメーヌ・ド・トリアノン】
・4~10月:12:00~18:30
・11~3月:12:00~17:30
※入場は閉館の30分前まで
【庭園】
・4~10月:8:00~20:30
・11~3月:8:00~18:00
※無休(悪天候を除く/季節により異なる)
※入場料は無料(大噴水ショー、音楽の庭園開催日を除く)
定休日/休業日:
月曜(公式行事開催日は見学不可)/ 1/1、5/1、12/25
公式サイト:http://www.chateauversailles.fr/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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