- 私の旅行記
メキシコ カンクン ウシュマル遺跡
更新日:2020年12月31日

こちらは、「世界遺産」で「マヤ文明」を代表する遺跡の一つ「ウシュマル遺跡」です!
「ウシュマル遺跡」は、「メリダ」の南90km、丘陵地帯の森の中にある8~11世紀頃のマヤ古典後期の都市遺跡です。
南北1km、東西600mの比較的狭い敷地に、楕円円錐形で高さ38mの「魔法使いのピラミッド」、壮大なマヤ建築の「総督の館」、プウク様式とよばれる美しいモザイク模様が特徴の宮殿「尼僧院」などの建造物が残っています。
「カンクン」から「ウシュマル遺跡」へ直接アクセスしようとすると5時間前後、公共交通機関では8時間と日帰りでは厳しい長距離移動になってしまいます。
ですが、「メリダ」からなら3時間前後でアクセス可能で、「メリダ」は「ウシュマル遺跡」観光の拠点として最適な街ですので、「ツアー」に参加したり「メリダ発」の周遊バスで回るルートがおすすめです!
【魅力・見どころ!】
〖魔法使いのピラミッド〗

「ウシュマル遺跡」といえば、他の「マヤ遺跡」では見かけない丸みを帯びたピラミッドがとても目を引きます。
このピラミッドは「魔法使いのピラミッド」と呼ばれ、大昔に、魔法使いが小人からもらった卵を温めて、そこから生まれた小人達が一晩で作り上げたという伝説が残る謎のピラミッドです。
「ウシュマル遺跡」は、装飾が特徴的な「プウク様式」という造りになっており、「ピラミッド」や「尼僧院」など壁が装飾で覆われており、その装飾も一見の価値あり!
この様式に代表される「マヤアーチ」と呼ばれるアーチ型の通路・入り口も必見で、「ウシュマル遺跡」はこうした建築様式にも注目できるスポットです。
「魔法使いのピラミッド」に登ることはできませんが、別のピラミッドには登ることができます。「ウシュマル遺跡」の中でも一番大きな「グラン・ピラミッド」で 、階段が急で登るのが少し大変ですが、頂上から眺める光景は圧巻です!
「魔法使いのピラミッド」はもちろん、一面に広がるジャングルと「マヤ文明」の巨大遺跡群を眺めると、昔の「マヤ人」たちが眺めていた光景を少しだけ感じることができますよ。
〖尼僧院と大球技場〗

「魔法使いのピラミッド」の裏には「尼僧院」と「大球戯場」があります。
「大球戯場」で行われていたのは、手を使わずにゴム・ボールを壁の上部に取り付けられた輪に入れるというものです。
豊作祈願の儀式とも言われていますが、一般的なスポーツと大きく違うところは、勝者か敗者どちらか一方のリーダーは首を切り落とされるという「命懸け」のゲームであったということです。
当時は「神への生贄は名誉であり、天国への道が約束されている」と信じられていたため、生贄への志願者は多く、競う程だったと言われています。
そして、当時の競技でボールを通したというわれている「石の輪」もしっかりと残っており、命をかけて競技が行われていたことを生々しく感じ取ることができます。
そこまで大きな輪ではない上に高い場所に位置しているので、ここにボールを通すのは、かなり難しかったことでしょう。
同じく「マヤ文明」の頃の巨大遺跡「チチェンイッツァ遺跡」には、 これまでに見つかった「マヤ球戯場」の中で最大だと言われている「球戯場」があり、こちらには、 神聖なゲームのルールと詳細が表現された、魅力的な彫刻で溢れています。
彫刻の中にはこのゲームに参加したリーダーが斬首される姿を現わすものもあり、「マヤ文明」で残虐なゲームが行われていたことが伺えます。
【ウシュマル遺跡と合わせて行きたい観光スポット!】
〖カバー遺跡〗

「メリダ発・ウシュマル遺跡」観光のほとんどが「カバー遺跡」とセットになっています。
この「カバー遺跡」は、「ウシュマル遺跡」同様の「プウク様式」の建築技法が用いられ、神殿に施された物凄い数の「雨神チャック」と呼ばれるマヤの神の顔が装飾されており、その装飾はまさに圧巻です。
「雨神チャック」の顔で装飾されたその神殿は、別称「仮面の神殿」とも呼ばれています。
「ウシュマル遺跡」・「カバー遺跡」に共通した「プウク様式」は、当時の高い建築技法と美術の両面から楽しむことができますよ!
〖チチェンイッツァ遺跡〗

「チチェンイッツァ遺跡」は、「メリダ」と「カンクン」の丁度中間あたりに位置し、「カンクン」からも「メリダ」からも2時間程で行くことができます。
この位置関係を利用して、「カンクン」➡「チチェンイッツァ遺跡」➡「メリダ」という観光ルート、または逆回りのルートを組むことができるので、遺跡好きの方にはセットでおすすめしたいスポットです!
「ウシュマル遺跡」や「カバー遺跡」に代表される「プウク様式」は、実はこの「チチェンイッツァ遺跡」の中にも存在します。
「チチェンイッツァ遺跡」の中で「旧チチェンイッツァ」と呼ばれるエリアにある建物は、「ウシュマル遺跡」や「カバー遺跡」で見られる装飾を確認することができます。
「チチェンイッツァ遺跡」は、カンクン周辺では最も重要なマヤの遺跡で、ジャングルの中に突然現れる巨大ピラミッド「ククルカンの神殿」が遺跡の目玉スポットです。
「ピラミッド」といっても、多くの日本人が頭に思い浮かべるようなエジプトの四角錐型のものではなく、台形で階段型になっているピラミッドです。
この巨大ピラミッドは、マヤ人にとっての最高神である「ククルカン(羽毛の生えた蛇の神)」を祀っており、遠く離れた「テオティワカン文明」や「アステカ文明」においても、この羽毛の生えた蛇は「水の神」として重要視されています。
そして遺跡の名前である「Chichén Itzá(チチェンイッツァ)」とは、ユカタン地方の語で「イッツァ人の湖畔」という意味を持ち、1988年には「ユネスコ」によって〖世界遺産〗に登録されています。
【「ウシュマル遺跡」~「チチェンイッツァ遺跡」までのアクセス方法】
「ウシュマル遺跡」から「チチェンイッツァ遺跡」へアクセスする場合、「メリダ」へ向かって北上し、途中で東へ向かう「180D号線」へ乗り換えます。
「チチェンイッツァ遺跡」まで直線で行ける道もあるのですが、「国道180D号線」は道が良く、信号もほとんどないためドライブに最適です。
両端に永遠と続くジャングルと、遠い雲のコントラストが綺麗で、あまり交通量もなく、楽しく運転することができますよ!
「チチェンイッツァ遺跡」についての詳細はこちらの記事をご覧ください!➡
【メキシコ カンクン チチェンイッツァ遺跡】
【アクセス】
「カンクン」では、5人乗りのレンタカーであれば、ガソリン代を含めて一日3,000ペソ(18,000円)ほどで借りることができます。
※レンタカー会社によって多少異なります。
「カンクン」から「ウシュマル遺跡」へ直接アクセスしようとすると5時間前後、公共交通機関では8時間と日帰りでは厳しい長距離移動になってしまいます。
ですが、「メリダ」からなら1時間前後でアクセス可能で、「メリダ」は「ウシュマル遺跡」観光の拠点として最適な街ですので、「ツアー」に参加したり「メリダ発」の周遊バスで回るルートがおすすめです!
そのため、「カンクン」から「アクセス」する場合は、「メリダ」で1泊・2泊することをおすすめします!
「カンクン」から「メリダ」までは、メキシコ全土を走る【ADOバス】を使うのが安さ・安心・快適性の点からおすすめです!
「カンクン」発の【ADOバス】で約3時間、料金は400ペソ(約2400円)です。

「メリダ」から「ウシュマル遺跡」まで「レンタカー(個人)」でアクセスする場合、「261号線」で南を目指します。
途中「Uxmal」の道路標識もありますので分かりやすく、およそ1時間くらいで「ウシュマル遺跡」に到着します。
※【レンタカーでアクセスする際の注意点】※
一部の「悪質な警察たち」が観光スポットに「レンタカー」で訪れる観光客にたかろうと待ち構えていることがあります。どういうことかと言うと、言いがかりを付けて違反金やワイロを要求してくる警察がたくさんいます。「スピードオーバー(5km~10km)」や「後部座席のシートベルトを締めてない」など、違反は違反なのですが、明らかに悪意を持った取り締まりをしてくることがあります。ですので、徹底したルール順守&スピード配慮をしないといけません。また、メキシコでの運転やスペイン語が話せる方が最低一人はいた方が良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
「ウシュマル遺跡」は、「カンクン」からは距離がありますので、「メリダ」を拠点として「ウシュマル遺跡」をはじめとする「マヤ遺跡」の観光をするのもおすすめです!
「メリダ」のほとんどの「ホテル」では、「ウシュマル遺跡ツアー」などの「オプショナルツアー」を申し込むことができます。
「メリダ」は「カンクン」と違い、ほとんど英語が通じませんので、ホテル送迎つきのツアーに参加されることをおすすめします!
「ウシュマル遺跡」の観光を終えたら、もっと「マヤ文明」の遺跡を訪れてみたくなることでしょう。
このエリアは、1年中暑いので、観光中はしっかりと水分補給、日よけ対策をしたりと、熱中症には十分気をつけください!
「ウシュマル遺跡」での所要時間は、ゆっくり歩いて約1時間半です。ピラミッドからの絶景を是非ともお楽しみください!
【基本情報】
ウシュマル遺跡
住所:Carretera Federal 261 Merida – Santa Elena Uxmal, Yucatán
電話番号:01 999 944 033
営業時間:8:00 ~ 17:00
料金:177ペソ(約1000円前後)
アクセス:メリダからADOバスで約1時間
所要時間:1時間半~2時間
おすすめの時期:11月〜4月の乾季。雨季は非常に暑く、遺跡観光にあまり向きません。
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。