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メキシコ メキシコシティ ソウマヤ美術館
更新日:2020年12月31日

こちらは、大富豪でもあるメキシコ人実業家「カルロス・スリム」氏が2011年3月にオープンさせた「ソウマヤ美術館(Museo Soumaya)」です!
「カルロス・スリム」氏の亡くなった妻の名前から、「ソウマヤ」という名前が付けられました。「ソウマヤ美術館」では、自身のアートコレクション約6万6000店を展示し、入場料はすべて無料です。
これは、海外に出ることが出来ないメキシコ人のために、自国で芸術に触れることが出来る美術館にしたかったという、「スリム」氏の意向によるものです。
今回は、100件以上ある「メキシコシティ」の美術館の中で、無料でー流のアートを堪能できる「ソウマヤ美術館」をご紹介させていただきます。
世界中から集められた自慢のアートコレクションと、まるでSF映画に登場しそうなモダン建築は必見です!
【美術館を生んだ世界的大富豪】

「ソウマヤ美術館(Museo Soumaya)」は、メキシコの実業家「カルロス・スリム」によって創立され、特にフランスの著名な彫刻家「オーギュスト・ロダン」の世界有数のコレクションを誇る美術館として世界に名を馳せています。
「カルロス・スリム」とは、「マイクロソフト」の「ビル・ゲイツ」や、「フェイスブック」の「マークザッカーバーク」をしのぎ世界長者番付けで一位を獲得するなど、メキシコで最も有力な人物と言っても過言ではありません。
そんな「カルロス・スリム」は大のアート愛好家で、特に「オーギュスト・ロダン」の熱烈なファンでもある彼のアートコレクションは見事です。
【ソウマヤ美術館:外観】

オシャレな「ポランコ地区」の側にそびえる、風変わりな建物をした「ソウマヤ美術館(Museo Soumaya)」。そんな「ソウマヤ美術館」で最初に目に留まるのは、その特徴的な形です。
都会らしい近代建築は公開からまだ数年しか経っていないにもかかわらず、新進気鋭のメキシコ人建築家「フェルナンド・ロメロ」によるその斬新なデザインは、世界の注目を浴びています。
世界でも「ロダン博物館」に次いで「ロダン」の傑作を多数有する「ソウマヤ美術館」では、入り口で〖考える人〗が待ち構えています。

奇抜な建築がフォトジェニックな「ソウマヤ美術館」は、「メキシコシティ」でも指折りの写真撮影スポットでもあります。
約16,000枚の六角形のモザイクタイルで構成された外観は、銀の砂時計を中から切り出したような形状をしています。
六角形のモザイクになっているので魚のウロコのようにも見え、モザイクになっているので光の反射がとてもおもしろいです。
日の光に照らされたモザイクタイルがオーロラのような輝きと色彩を放ち、あるでSF映画に出てきそうな銀色の未来的なファサードが特徴的です。
【ソウマヤ美術館:館内】

斬新そのものの建物の中は想像しがたいですが、内部は6階のフロアに分かれており、展示スペースは約6000平米あり、らせん状に各フロアを移動するデザインとなっています。
最上階には「ロダン」の彫刻が所狭しと展示されており、「ロダン」好きにはたまらないフロア。

その他にもメキシコ古代文化の土器など貴重な展示品や、メキシコの宗教画や金細工など、バラエティーあふれるコレクションを楽しむことができます。

「レオナルド・ダ・ヴィンチ」や「エル・グレコ」、「モディリアーニ」、「シャガール」、「ピカソ」、「ダリ」、「モネ」、「ルノワール」、「ドガ」、「ゴッホ」、「ミロ」といった名だたる1流アーティストの作品を展示しています。

最も高価な作品は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」作の「Madonna dei Fusi (Madonna of the Yarnwinder)」です。また、ヨーロッパの巨匠の作品に限らず、メキシコの偉大な芸術家「ディエゴ・リベラ」や「シケイロス」、「オロスコ」の作品も展示しています。
常設展には、「ロダン」の『青銅時代』はもちろん、アジアの象牙、金銀の装飾細工が多数集められています。

常設展をじっくり見学したら、企画展も忘れずに鑑賞しましょう!館内では、「ヴェネツィア派」の絵画などさまざまな企画展も行われます。
無料のアクティビティにも参加してみましょう!これまでには、「フラメンコ・ダンス」のデモンストレーションや「メキシコ名産品」の制作会などもありました。
更に、スペイン征服以前の歴史的遺産コレクションも充実し、「クリストファー コロンブス」の「手紙」や、「エルナン・コルテス」の手記なども展示されています。

前庭にある「ナトゥラレーサ・ムエルタ (生物画)は必見で、メキシコ人画家「ルフィーノ・タマヨ」が描いた壁画で、魅惑的な赤い果実が強烈です。
また、「オーディトリアム」や「図書館」、「カフェテリア」、「おみやげ屋」、「美術品」の倉庫などが入っています。土曜日・日曜日には、スペイン語ではありますが、無料のガイド案内があります。
お子様連れのご家族の場合は、土曜日・日曜日に開かれる子供のための美術クラスに10ペソで参加するのも良いでしょう。

こんな素晴らしい芸術をじっくり鑑賞しても無料な上、それまで混雑していることもないため、充実した芸術作品との空間と時間を楽しむことができます。
写真撮影もフラッシュ無しであればOKですので、自分の気に入った作品を記念に撮りましょう!
【アクセス】
「ソウマヤ美術館(Museo Soumaya)」は、「インスルヘンテス通り」を行く「ペトロバス」で「Dr.Galvez駅」を下車します。
「Dr.Galvez駅」を下車後、徒歩約5分で到着します。または、「地下鉄7号線・Barranca de Muerto駅」を下車し、乗り合いバス(ぺセロ)で南へ、「プラサ・ロレット前」で下車します。
「タクシー」を利用するのが便利ですが、駐輪場があるので「レンタサイクル」でもアクセスすることもできますよ。
【オシャレエリア:ポランコ地区】

「ソウマヤ美術館(Museo Soumaya)」は、「メキシコシティ」でも指折りのおしゃれエリア「ポランコ地区」にあります。
「ポランコ」には巨大なショッピングモールや数々のバーやレストランが並び、ではいくら時間があっても足りないくらい充実したエリアです。
また、近年オープンした「インブルサ水族館」も人気のスポットで、入り口は小さく水族館があるようには見えませんが、地下5階まである水族館はメキシコ一の大きさを誇ります。
ちなみにオーナーは、「ソウマヤ美術館」を同じ「カルロス・スリム」で、営業時間は10:00-18:00まで一般入場料は145ペソです。
是非とも「ソウマヤ美術館」の観光とあわせて「ポランコ地区」を散策してみて下さい!
いかがでしたでしょうか。
「ソウマヤ美術館」は、毎日10:30-18:30まで無料で入場することができます。
「メキシコシティ」の中でも無料で入場できる美術館・博物館は多数ありますが、「ソウマヤ美術館」ほどの規模で、これほど貴重な作品を毎日無料公開する美術館は「ソウマヤ美術館」だけです。
モダンな作品を存分に堪能したら、南に数分散歩して、「フーメックス博物館」の現代芸術の世界へも足を伸ばしてみましょう!どちらも、活気に満ちた「ポランコ地区」にあります。メキシコシティを訪れる際には是非ともお見逃しなく!
【基本情報】
ソウマヤ美術館(Museo Soumaya)
住所:Miguel de Cervantes Saavedra 303, Granada, Miguel Hidalgo, 11529 Ciudad de México, D.F., México
電話番号:
PLAZA CARSO:+52 55 1103 9800
PLAZA LORETO:+52 55 5616-3731
開館時間:10時30分~18時30分(土曜は20時まで)
閉館日:火曜日
入館料:無料
公式サイト:http://www.soumaya.com.mx/index.php/eng/
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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