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メキシコ メキシコシティ テオティワカン遺跡

更新日:2020年12月31日


こちらは、メキシコの首都「メキシコシティ」北東約50キロの地点にあり、紀元前2世紀から6世紀まで繁栄した、「テオティワカン文明」の中心となった巨大な宗教都市「テオティワカン遺跡」です!

「テオティワカン遺跡」は、当時のアメリカ大陸では最大規模を誇り、「メソアメリカ」の中心的都市として機能していました。

それゆえに、「テオティワカン遺跡」をはじめ、スペイン植民地時代のコロニアルな建築物やカテドラル、メキシコ古代文明の集大成の「国立人類学博物館」など、魅力的な観光地が目白押しです。

そこで今回は、世界遺産にも登録されている「テオティワカン遺跡」についてご紹介させていただきます。

【テオティワカン遺跡とは?】

「メソアメリカ」では、今から3,200年ほど前に「オルメカ」という神殿文化が起こり、その発展を基盤に紀元直前からメキシコ中央部に有力な宗教都市が発生しはじめました。

そして、その宗教都市の中でも群を抜いていたのが、「メキシコシティ」の北東約50km地点に繁栄したこの「テオティワカン」になります。メキシコ先住民のナワトル語で「神々の都市」という意味を持ち、12世紀にこの地を発見した「メシカ人(アステカ人)」が名付けました。

「テオティワカン」は、4、5世紀の最盛期には約20万人もの人口を有していて、「南メキシコ」、「グアテマラ地方」に起こりつつあった「マヤ文化」にも強い影響を与えただけでなく、「メソアメリカ」全体の通商網の中心に立っていたそうです。

ちなみに、「ピラミッド」を建設した彼らは「テオティワカン人」と呼ばれていますが、8世紀頃に突然滅亡してしまいます。

「彼らはどこから来た民族なのか?、またなぜ滅亡したのか?」は未だに謎のままで、「テオティワカン遺跡」は未だに謎が多く残された巨大ピラミッド遺跡なのです。

【アクセス】

「テオティワカン遺跡」の場所は、メキシコの首都「メキシコシティ」から北におよそ50kmの位置にあり、「メキシコシティ」からのアクセスが簡単です。

日帰り観光に最適で、事前にツアーなどを予約しなくても、北バスターミナルから出るバスを利用すれば、個人でも簡単に行き来が可能です。

〖バスでのアクセス方法〗

「テオティワカン遺跡」へは、「メキシコシティ」の【北バスターミナル】から直通バスが出ています。

「テオティワカン遺跡」までは、「ツアー」や「タクシー」で直接向かうこともできるのですが、中でも「バス」は簡単・安全・安い!ということで最もおすすめ!

そこでまずは、「メトロ(地下鉄)」や「タクシー」を使って、「メキシコシティ」の【北バスターミナル】に向かいましょう!

【バスターミナルまでの行き方:メトロ(地下鉄)】

【北バスターミナル】は、「メトロ・Centro Norte(セントロ・ノルテ)」という地下鉄駅と繋がっています。

このため、「メトロ」で行く場合は「Centro Norte駅」を目指すことになりますので、滞在しているホテルの最寄りの地下鉄駅に行きましょう!

「メトロ」は、乗り換えも含めどこまで乗っても一律5ペソで、改札の前にある窓口でチケットを購入します。

欲しいチケットの枚数だけ言い、お金を入れるとおつりとチケットをくれます。

※【北バスターミナル】の「Centro Norte駅」のチケット売り場は、かなり混んでいるため、帰りも「メトロ」を使ってホテルまで帰る予定の場合は、行きと帰りの2枚チケットを買うようにしましょう。

チケットを購入したら改札口に入れて入場し、乗換駅などを地下鉄内にある地図で確かめ、行きたい方向のメトロに乗りましょう。

※チケットは「入場券」なので改札に入れたら帰ってきません。

乗り換えの際には、「SALIDA(出口)」ではなく、「CORRESPONDENCIA(乗り換え)」のサインに従って行き、乗る電車の「方向」も間違えないように気をつけてください。

ちなみに、乗り換えにはかなり歩く場所(例:「La Raza(ララサ)駅」は約10分)もありますので、途中で迷ったと不安になることがありますが、「CORRESPONDENCIA(乗り換え)」のサインに従って行けば無事に辿り着けます。

「Centro Norte駅」に到着し改札を出たら、「Centro Norte」・「Terminal de Autobus」などとと書かれた看板に従い、改札を出て外に出れば、目の前が【北バスターミナル】になります。

※注意点※

「メトロ(地下鉄)」は、スリが多いので十分注意しましょう。

特にポケットには携帯、財布など何も入れないようにし、女性はできるだけ女性専用車両(右側の車両)を使いましょう。

また、7:00~9:00はラッシュアワーの時間帯となり、「メキシコシティ」のラッシュアワーは日本の都内並みに凄まじいため、必ず7:30以前か9時以降に乗るようにしましょう。

【バスターミナルまでの行き方:タクシー】

「タクシー」で行かれる場合は、ホテルで安全な「シティオ・タクシー」を呼んでもらいましょう!

ドライバーさんに「Centro Norte(セントロ・ノルテ-北バスターミナルの名前)」、「Terminal de Autobus Norte(テルミナル デ アウトブス ノルテ)」までとお願いすれば大丈夫です。

しかし、「バスターミナルまで」と言っても、「メキシコシティ」には「バスターミナル」が4か所あるため、必ず**バスターミナル】に行きたいということが伝わるようにしましょう!

「メキシコシティ」の中心地からは、渋滞のない場合は15~20分ほどで到着します。しかし、平日の朝(特に7:30~9:30)に行く場合は、道路渋滞に巻きこまれる可能性がかなり高いです。

※「メトロ(地下鉄)」でもラッシュの満員状態です。

「メキシコシティ」の渋滞はかなりひどく、下手したら一時間くらいかかる場合もありますので、平日に行く場合はさらに朝早くか、休日に行くのがおすすめです!

また、「メキシコシティ」では、配車アプリ「Uber(ウーバー)」の利用も安全・楽なのでおすすめです!

【バスターミナルからテオティワカン遺跡までの行き方】

【北バスターミナル】に到着したら、「テオティワカン行き」の「バス」を取り扱っているバス会社の窓口へ行きましょう!

場所は、「ターミナル」に入って一番左奥「8番ゲート」の2つ手前の「AUTOBUSES TEOTIHUACAN」というバス会社で「往復チケット〈片道MXN52(約281円)〉」を購入します。

※往復で買ってもお得にはならないですが、帰りスムーズに乗車することができます。

観光地へ行くバスを取り扱っているだけあって、窓口のスタッフは英語を話すことができます。「テオティワカンまで。(「A Teotihuacan」か「A piramide)」)でOKです!

ちなみに、ここのバス会社を利用する外国人の99%は「テオティワカン遺跡」に行く方なので、特に何も言わなくても買えるくらいです。バスは約30分に一度の頻度で走っており、所要時間は約1時間です。

チケットを購入したらゲートに入る前に「セキュリティーチェック」があり、こちらの手前には「お手洗い」があります。

バスの中に「トイレ」は完備されていないため、必要な方はゲートに入る前にこちらを利用しておきましょう。

続いて荷物検査を抜けたら、出発ゲートへ向かい列に並びます。こちらは「セキュリティーデスク」を抜けてすぐ右側にあります。 サインは無いですが、外国人観光客が列を作っているので分かりやすいですよ。

道中バスの左側に座ると、車窓から見えるカラフルなメキシコの街並みを楽しむことができ、「ハイウェイ」の途中で、「テオティワカン遺跡」の最寄りの街「サンホアン」で一旦止まります。

ローカル客のほぼ全員がここで下車し、ここの次が「テオティワカン遺跡」の前となるため、ここに止まったら下車の準備をしておきましょう。

到着すると、バスの運転手が「Piramide(ピラミデ=ピラミッド)」と教えてくれるので、そこで下車しましょう。

※周辺の街も「テオティワカン」という名前なので、現地の人は区別するために遺跡のことをピラミッドと呼んでいます。

降りるとすぐに「ピラミッド」が見えるので、そちらの方向に歩くと左側にチケット売り場がありますよ!

入場料は1人MXN75(約406円)です(2019年1月現在)。チケットを購入して一本道を100mほど進むと、ゲートがありますので、ここで荷物検査を受けます。

荷物検査を終えて、お土産コーナーや簡単なミュージアムの間を抜けると、「テオティワカン遺跡」に到着です!ちなみに、この手前にトイレがいくつかあるのですが、料金を支払わず無料で利用することができます。

帰りは、バスを降りてすぐのところにあるテントでバスを待つことになります。

ここで注意したいのが、こちらの「バス」は「テオティワカン~メキシコシティ」を結ぶ「バス」ではなく、途中下車、乗車する形になるので、「テオティワカン」で「バス」に乗る際は既に乗客でいっぱいになっています。

※曜日、時間帯にもよります。

そのため、乗り遅れると席がなくて立ち乗りするハメになってしまうので、「バス」が到着した際は急いで「バス」に乗り込みましょう!

但し、「メキシコシティ」から来た「バス」も同じところに停車するため、「バス」を判別しにくいのが難点です。

ここまでで「自力ではちょっと無理かも。」と思った方は、日本からでも予約可能で、日本語で説明してくれる【ベルトラ(VELTRA)】の「ツアー」がおすすめです!➡


【基本情報】

バス会社名:Autobus Teotihuacan(アウトブス・テオティワカン)

バスチケット値段:片道MXN52(約281円)

予約:不要

バスの出発頻度:30分ごと

所要時間:片道1時間

「テオティワカン遺跡」入場料:MXN75(約406円)

持って行った方が良いもの: 帽子&サングラス(日差しが強く、日陰がないため)・水・運動靴

【テオティワカン遺跡の魅力・見どころ!】

〖ケツァルコアトルの神殿〗

遺跡エリアに入ったら、まずはそのまま死者の大通りを横切って草むらを直進して、目の前にある「ピラミッド」の方へ向かいましょう!手前にある低いピラミッドを登ると、目の前に「蛇神殿(「ケツァルコアトルの神殿」)」が現れます。

四方を城壁に囲まれていて、そのだだっ広い空間に神殿がポツンとある「蛇神殿(ケツァルコアトルの神殿)」は、このエリアにある遺跡の中で三番目に大きく、そして最も美しいピラミッドです。

ここは、遺跡エリア内でも指折りの必見スポットで、羽毛の生えたヘビ「ケツァルコアトル(水の神、地中の時の支配者)」や、「トラロック(雨の女神)」の彫刻・壁画がしっかり残っているのは「ケツァルコアトルの神殿」だけです!

城壁には、神格化された動物がモチーフの像が並んでおり、赤色の壁画の一部や壁面を埋めていたと考えられる白い漆喰が残っており、かつてはここは極彩色に彩られ、とても美しい装飾のピラミッドだったのだそう。

実は、中からは当時の生贄の体もたくさん見つかっており、もしかしたらこの近くや地下に王墓が存在する可能性も出てきている、かなりエキサイティングなスポットなのです。

〖死者の道〗

一番南側の「ケツァルコアトルの神殿」から「月のピラミッド」まで続く道は「死者の道」と呼ばれています。

「ケツァルコアトル」のピラミッドを見たら、南北に2kmほど伸びる巨大な「死者の道」を通って、遠くに見える「月のピラミッド」方面に歩いていきましょう!

かつて、「アステカ人」がこの建物を墓だと思ったことや、道沿いに多くの死体があったことから「死者の道」と名付けられました。

実際にここに住んでいた人たちが、なんと呼んでいたのかは分かりませんが、道が水平ではなく少し傾いていることから、実は大きな水路として使われていたのでは、とも考えられています。

途中、何度も階段を登ったり降りたりと中々大変ですが、横には小さめの台形のピラミッドが並んでいたり、メキシコ土産が売られていたりするので飽きることはありません。

また、階段部分で横を向いて手を叩くと、音が反響して「クワックワッ」となんとも不思議な音がします。この音が「ケツァルコアトルの鳴き声」だという方もいますが、これはただの迷信だという方もいます。

実際にやってみると面白いので、ひたすら続く階段の上り下りに飽きた時にやってみると良いでしょう!ちなみに、遠く離れた「ユカタン半島」の「マヤ遺跡・チチェンイッツァ」でも、ある場所で手を叩くとこれと全く同じ音が聞こえます。

アメリカ大陸の文化は、スペイン人に侵略される前までは他の大陸と交わることなく独自に進化を遂げてきたこともあり、この辺りからは、今まで旅してきた地域の遺跡とは造りや装飾が全く違う印象を受けました。

また、ガイドさんが言うには「かつての貴族が王様をピラミッドの下から呼ぶ時や、王様がピラミッドの上から大衆に向かって話す際に、遺跡全体に声が響くように完璧に計算されている構造」らしいです。

そのため、この「クワックワッ」という音にも何かしらの意味があり、当時は重要な役割を成していたのかもしれません。

〖太陽のピラミッド〗

「太陽のピラミッド」は、高さ65mそして1辺の長さが225mもある、「テオティワカン遺跡」の中で最も大きな「ピラミッド」です。

ここの「ピラミッド」は、頂上まで階段で登ることができ、頂上までの階段は248段あります。「標高の高さ=酸素の薄さ」ということもあり、メキシコに来たばかりの人には心臓破りなピラミッドです。

※このことから、「テオティワカン」に行くのは「メキシコシティ」に到着してから2日後以降にするのがおすすめです。

ただし、 途中に何度か大きな踊り場があるので、休憩しながらゆっくり上ることができます。

頂上までは、ゆっくり登って10〜15分ほどかかり、全体では「登り+頂上で休憩&景色を楽しむ+下る」で、合計30分くらい見ておくと良いでしょう。

「太陽のピラミッド」の頂上には、かつて神殿が立っていたと考えられおり、年に2回太陽がピラミッドの真上に来るように、そして真正面に沈むように設計されていて、当時の文明の高さを伺うことができます。

北側には「月のピラミッド」が見え、天気のいい日には「メキシコシティ」方向を見ると街の大気汚染がはっきりと目視で確認することができます。南側には、「ケツァルコアトルの神殿」も見ることができますよ!

〖ピューマの壁画〗

「太陽のピラミッド」と「月のピラミッド」の間、「死者の道」の右側に「ピューマの壁画」が描かれています。「ピューマ」は、当時の人々にとって「最強の動物」であり、「もっとも恐るべき対象」でもありました。

この「特別な動物」という視線は、「マヤ」や「アステカ」など他の多くのメキシコ古代文明でも見られ、ここまで状態のいい壁画は「テオティワカン」の中でもとても珍しいと言われています。

「ピラミッド」は、元の「ピラミッド」の上にかぶせるような形(けずることもある)で、何度も建て直しが行われているのですが、その建て直しの際にこの壁画も上の壁に埋められていたことから、劣化せずこんなにいい状態で見つかったのだそうです。

色もしっかり残り、極彩色に彩られたかつての「テオティワカン」を思わせるような、とてもカラフルな壁画です。1000年以上前に描かれた壁画のため頭の部分は色褪せてしまっていますが、爪の部分は未だに鮮明に残っています。

〖ケツァルパパロトルの宮殿〗

「月のピラミッド」前の広場に出て西側に曲がったお土産屋さんが建ち並ぶ前には、「ケツァルパパロトルの宮殿」があります。

この建物は、「テオティワカン遺跡」の中で最も完全に近い形に修復できたとされ、「ケツァルパパロトル」とは神話上の創造物で「羽毛の生えた蝶」と言う意味らしいです。

「ケツァルパパロトルの宮殿」は、「テオティワカン」でもエリートの官僚が住んでいたとされる宮殿で、柱に彫られた「フクロウ」と「ケツァール鳥」の繊細な彫刻が見ものですが、加えてここは遺跡内でも数少ない日陰エリアとなります。

ちなみに、屋根部分は赤い部分は完全に再現されたレプリカなのですが、柱は半分くらいは本物(オリジナル)です。遺跡巡りの途中に、休憩がてら寄るのにもおすすめです!

鳥の目の部分には、ここの地域でよくとれて石器としても活用されていた黒曜石が埋め込まれており、良く見ると何箇所か丸い黒曜石が埋め込まれています。

今でも黒曜石はこのエリアの特産品で、「テオティワカン」で売り歩きをしているお土産屋スタンドにも、よく黒曜石の商品が飾られています。

〖月のピラミッド〗

「月のピラミッド」は、「死者の道」の正面に位置している2番目に大きい「ピラミッド」です。ここで儀礼などが行われたことがわかっており、「テオティワカン遺跡」にある建物の中で最も重要な役割を持つ「ピラミッド」だと言われています。

高さは、「太陽のピラミッド」よりも少し低い42m・底辺150m×130m、紀元後350年ごろに作られたとされています。「月のピラミッド」は、頂上までは行けないのですが、途中までは登ることができます。


こちらのピラミッドからの景色は、大通りと太陽のピラミッドが見渡せるため大変人気です。遺跡内で一番景観が良いため、ここでの記念撮影をお忘れなく!

僅か47段しかないため、ゆっくり登っても2・3分ほどで登ることができるので、体力に自信のない方は「太陽のピラミッド」の代わりにこちらの「ピラミッド」に登るのも全然ありです。

ただし、「月のピラミッド」の階段は異常なほど急(太陽のピラミッド以上に)で、今までに観光客が転げ落ちた死亡事故も何度か起きています。特に降りる時は、真ん中のロープをしっかり持って、なるべくゆっくり降りるようにしましょう。

そして、高所恐怖症の方は登ったが最後下りられなくなるかもしれないので、登るのは避けた方がいいと思います。また、「月のピラミッド」の前の広場で手を強く叩くと、音が