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メキシコ メキシコシティ テンプロ・マヨール

更新日:2020年12月31日


こちらは、「メキシコシティ」の旧市街の中心「ソカロ」に位置する「アステカ帝国」の代表的な遺跡「テンプロ・マヨール」です!

「メキシコシティ」は16世紀に、スペイン人によって破壊された「アステカ帝国」の首都「テノチティトラン」があった場所で、自らを「メシーカ」と呼んでいた人々の大神殿がありました。

現在の「セントロ・イストリコ」に位置する「テンプロ・マヨール」は、「テノチティトラン」の中心にあった神殿跡で現在も発掘が続き、謎に包まれた【アステカ文明】について様々な新事実が明らかになっています。

 

【メキシコシティの中心で発見された神殿跡】

 

「テンプロ・マヨール」は、「ソカロ」の中心部、それも「カテドラル」や「国立宮殿」の横にありながら、発掘作業も限られているという事もあり、その存在を知らない方も多いようです。

事の始まりは、1978年に「 大聖堂カテドラル 」付近の地下で電気工事が行われ、その際に「アステカ時代」の「円盤彫刻」が見つかり、そこには神とされるものが描かれていました。本格的に調査をすると、「アステカの大神殿」があったことがわかり、世界で3番目に大きい「テオティワカン」の「太陽のピラミッド」より大きかったのではと言われています。

現在見つかった「テンプロ・マヨール」は、当時の神殿の基礎部分になります。スペイン人が征服した際に、政治的・宗教的権力を示すため「アステカ文明の神殿」などすべて壊し、その上にスペイン風の建築物を建設しました。

そのため、現在〖世界遺産〗に指定された「メキシコシティ」の旧市街地区のスペイン風建築の下にも、「アステカ文明」の跡があるのではと言われていますが、〖世界遺産〗に指定されている、尚且つ、町ができてしまった現在は、下手にいじることが許されるわけもなく、本格的な発掘はされていません。

 

【魅力・見どころ!】

 

「テンプロ・マヨール遺跡」は地下鉄の「ソカロ駅」のすぐそばにあり、物売りや通行人で混雑する場所を抜けて行くと入り口に到着します。

入り口では、遺跡内が混雑しないように、前に入場したグループがある程度進んでから次のグループを入るようなので少し待たされます。約10分~20分ほど待つと入場が許され、遺跡の上に設けられた通路を歩いていきます。

ここ「テンプロ・マヨール」は、スペイン人に破壊されたものの、現在でも「テンプロ・マヨール」は当時のままを保存しているものがほとんどです。

「嵐の神・トラロック」、「戦争の神・ウイッツィロポチトリ」に捧げた彫刻や漆喰で仕上げられたガイコツの壁、アステカ建築の一部をそのまま見ることができます。

「テンプロ・マヨール」には、【アステカの二主神】:「嵐の神・トラロック」・「戦争の神・ウイッツィロポチトリ」を祀る二つの神殿が建っていました。

神殿の建設は、「テノチティトラン」の建設と同時期の14世紀前半に始まり、「アステカ帝国」滅亡までの間に計7回増築が行われています。

「アステカの神殿」は、新たな王が即位するとその上を覆い隠すように新たな神殿が築かれたため、この「テンプロ・マヨール」は7層の神殿になっているのだそうです。

「テンプロ・マヨール」というのは、スペイン語で大神殿あるいは主神殿という意味ですが、「アステカ」の首都「テノチティトラン」の中心部にそびえる宗教儀礼の中心地だったのです。

「嵐の神・トラロック」、「戦争の神・ウイッツィロポチトリ」を祀っており、神殿上部までの高さは60mあったそうです。

神殿の完成型はピラミッド型なのですが、上部は破壊されて石材が転用されてしまったので、残っているのは土台の部分だけになります。

遺跡を見て行くと、内側の古い神殿の階段や壁面が残っていて、その構造がよくわかります。

遺跡の中心部は屋根掛けをしており、そこには彩色レリーフが施された台座や、生贄の儀式に使われた「チャックモール像」などがあります。

「チャックモール」は「マヤの遺跡」でもよく見られる、お腹の皿に生贄の心臓を捧げたという像ですが、このように彩色が残っている「チャックモール」はとても珍しい物です。

更にこの近くには、骸骨を彫刻した「祭壇・ツォンパントリ」も残っています。また、併設される博物館で発見された当時の品々を見学することができます。

約1469年ごろの儀式で使われたとされる土台が2011年に発見され、考古学者たちはこの15メートルに及ぶ構造をしたものは「アステカ」の支配者を火葬するために使用されたと考えています。

研究者の間では、「アステカ」の皇帝の墓が初めて発見できるのではと気運が高まっています。

ちなみに、「アステカ帝国」の象徴である「鷲」と「蛇」は、現在メキシコ国旗の中央に描かれており、メキシコにおいて、「アステカ帝国」がいかに大きな存在であったかが窺い知る事ができます。

 

【博物館も必見!】

 

一通り遺跡を見終わると隣接している「博物館」に入ります。

観光客の中には、時間がなくて博物館を見ない方もいるようですが、正直言ってしまうと「遺跡」よりも貴重な品は博物館に多く展示されていますので、こちらのほうが素晴らしく必見です!

博物館の見所は多いのですが、まず注目していただきたいのが、骸骨が並んだ「ツォンパントリの復元壁」です。

これは「マヤ」の「チチェンイッツア遺跡」にも祭壇がありますが、こちらの方が規模も大きく、迫力があります。

ちなみに、「ツォンパントリ」は石像だけでなく、実際に生贄の生首を晒した場所です。日本でも昔は河原でやっていましたが、「アステカ」はそれを街の中心で大規模にやっていたようです。

また、神や戦士を象った大きな素焼きの像が数体ありますが、中でも鷲の姿をした等身大の「アステカ戦士」の像は見事な出来栄えです。

そして博物館の目玉展示が、「月の神・コヨルシャウキ」を象った大きな石板です。「コヨルシャウキ」というのは、「アステカ」の神話に登場する「最高神・ウィツィロポチトリ」の姉にあたります。

どこの誰の子ともわからない「ウィツィロポチトリ」を孕んだ「母・コアトリクエ」を恥じて殺そうとしたのですが、逆に「ウィツィロポチトリ」によって殺され四肢がバラバラになってしまいました。その状態を現したのがこの像になります。

そして、2010年に加わった展示に、2006年に「テンプロマヨール」脇の縦穴から発見された「女神・トラルテクトリ」の石板です。

安山岩で作られたこの石板は大きさが4.2m×3.6m、重量は12トンもあります。彫刻された「トラルテクトリ」は、生と死の循環を象徴しており、自分の血を飲みながら、しゃがんだ姿勢で出産しているという、おどろおどろしい感じの女神なのです。

「国立人類学博物館」ももちろん素晴らしいのですが、それにも劣らないこの「テンプロマヨール博物館」を見なければ「アステカ帝国」は理解できないと言って良いでしょう。

 

いかがでしたでしょうか。

「テンプロ・マヨール」はメトロの「ソカロ」駅を出てすぐ、「カテドラル・メトロポリターナ」の正面に向かって右の道を入れば、すぐ正面に入り口があります。

開館時間は、火曜日~日曜日の9:00~17:00。入場料金は65ペソ(約450円)です。飲食物の持ち込みは禁止されているので、入り口でペットボトルなどは預けなくてはなりません。

世界遺産「メキシコシティ歴史地区」の、観光の目玉である「テンプロ・マヨール」。メキシコに訪れたら是非とも訪れてみて下さい!

 

【基本情報】

テンプロ・マヨール

住所:Seminario 8, Centro Histórico de la Cdad. de México, Cuauhtémoc, 06060 Ciudad de México, CDMX,

電話番号:+52 55 4040 5600

営業時間:9時00分~17時00分

定休日:月曜日

入場料金:65ペソ(約450円)

地上高: 60 m

建設: 1325年

公式サイト:https://www.templomayor.inah.gob.mx/

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

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