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メキシコ メキシコシティ ムセオ・メモリア・イ・トレランシア

更新日:2020年12月31日


こちらは、世界中で起きた「ジェノサイド(虐殺)」、「ホロコースト(ユダヤ人に対して行われた集団虐殺)」、「圧政」、「人種偏見」などの歴史を、写真や映像、資料の展示で知ることができる意欲的な博物館「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(Memory and Tolerance Museum)」です!

「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア」とは、「記憶と寛容の博物館」と訳すことができます。1999年に建てられたこの博物館の役割は、メキシコの暴力の歴史や、ホロコーストの生存者を支援するだけに留まらず、北米からサハラ砂漠以南のアフリカまでの全世界に広がる大虐殺や暴力への意識を高める役割も果たしています。

 

【記憶と寛容の博物館について】

 

「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(Memory and Tolerance Museum)」はその名の通り、「記憶」と「寛容」の2つの主要なセクションに分かれています。

「記憶」のギャラリーでは、ホロコーストやバルカン紛争、ルワンダ大虐殺のほか、カンボジア、グアテマラ、ダルフールの惨状を伝えています。

「寛容」のギャラリーでは差別や偏見への言語がもたらす影響と、どのように違いを認め合うかを、よりグローバルなレベルで提示しています。

 

【魅力・見どころ!】

 

メキシコにはスペインからの独立後、独裁者などの圧政に苦しみ、革命を経験するなどの歴史がありました。

そのため、メキシコの各市にあるような小さな博物館でも、「独立戦争」や「メキシコ革命」についての展示コーナーがたいてい場合あります。

そのため、メキシコでは「自由」に対する意識はかなり強く、「自由」は与えられるものではなく、勝ち取るものだということが伝わってきます。

この「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(記憶と寛容の博物館)」では、スペイン語と英語のガイドツアーも行っているため、スペイン語と英語がわかる方ならガイド付きのツアーに参加するのも良いでしょう。

まず、最初の方にかなり大きくスペースを取ってあるのは、「ナチスドイツ」による「ユダヤ民族迫害」のコーナーです。

「ナチス」が政権を取った1933年から時間をかけて行った「プロパガンダ(宣伝)」の様子、そして「強制収容所」など、写真展示だけでなく、当時「ユダヤ人」が収容所に送られるために押し込まれた貨車も展示されています。

この時世界では虐殺や圧政が続き、カンボジアでは「ポルポト派」の虐殺が自国民に向けて行われました。その時に殺された人々の写真が、壁一面に飾られています。

虐殺は1980年代以降も、グアテマラ、スーダン、ルワンダ、旧ユーゴ諸国で続き、その展示コーナーが次から次へと続きます。

これらの展示物を見ていると、人類はいつまでたっても進歩しないということが重苦しくのしかかってきます。大人だけでなく、社会科見学で訪れている中学生や高校生のグループも、皆険しい顔をしながら見ていました。

その一方で、「ガンディー」・「キング牧師」・「ダライ・ラマ」・「ネルソン・マンデラ」のように、「自由」のために戦ってきた方たちの展示もあり、この博物館を訪れるだけでも、「自由」とは何かを歴史を遡ることで考えさせられます。

このように、「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(記憶と寛容の博物館)」は、日本ではレアなタイプの博物館で、展示もかなりヘビーです。

だからこそ、人権や世界の葛藤の歴史や現状に興味のある方はもちろん、是非ともすべての方に訪れてみてほしい博物館です。

〖企画展〗

別料金になりますが、「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(記憶と寛容の博物館)」では企画展も行われているので、訪れる際はこちらもチェックしてみてください!

公式サイト:www.myt.org.mx  

〖カフェ〗

「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(記憶と寛容の博物館)」の2階には、「カフェ」が併設されています。

ここの「カフェ」は、博物館に入らなくとも利用することができ、とてもおすすめです!博物館の開館時間は火~金曜が9:00~18:00、土・日曜が10:00~19:00です。

 

【アクセス&入場料】

 

「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(Memory and Tolerance Museum)」は、「イダルゴ駅」のすぐ側にあり、目の前には「アラメダ・セントラル」が広がっています。

「ベニート・フアレス記念碑」のちょうど道を挟んで向かいあたりにあり、「ディエゴ・リベラ壁画館」や「民芸品博物館」からだと徒歩5~10分ほどの場所にあります。

この辺りは、観光エリアでありながら、ローカル民の憩い場「アラメダ・セントラル」がありますので、迷わず行くことができるでしょう。入館料は70ペソ(約410円)です。

 

いかがでしたでしょうか。

「ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(Memory and Tolerance Museum)」は、いわゆるメキシコの観光の王道ではないかもしれませんが、訪れる価値十分の博物館です!

他では(特に日本では)なかなか見ることができない内容です。是非とも周辺の観光スポットと合わせて、メキシコの歴史・自由に触れてみて下さい!

 

【基本情報】

ムセオ・メモリア・イ・トレランシア(Memory and Tolerance Museum)

住所:Av. Juárez 8, Colonia Centro, Centro, 06010 Cuauhtémoc, CDMX,

電話番号:+52 55 5130 5555

営業時間:

火曜日~金曜日9時00分~18時00分

土曜日・日曜日10時00分~19時00分

定休日:月曜日

公式サイト:http://www.myt.org.mx/

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

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