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オーストラリア メルボルン 王立展示館&カールトン庭園

更新日:2020年12月30日


こちらは、オーストラリア南東部メルボルンにある、1880年に開催された万博博覧会のために造られた「王立展示館」です!

設計者は当時、「メルボルン市庁舎」や「ビクトリア州立図書館」を設計し活躍した「ジョセフ・リード(/JosephReed)」。

ビザンチン・ロマネスク・ロンバルディック・イタリアンルネッサンスの建築様式をうまく取り入れ、国際万博が盛んであった当時(19世紀後半から20世紀初頭)の万博関連建築物としては、最も古いもののひとつになります。

「王立展示館(Royal Exhibition Building)」の「ロイヤル(Royal)」という名前は、後から付けられた名で、1984年に「エリザベス女王」がビクトリア州を訪れた際に敬意を表して名付けました。

「メルボルン万博」の後、1888年には、ヨーロッパによる植民地化から100周年を記念した「オーストラリア植民地百周年記念国際博覧会」の会場として、そして1901年には、「第1回連邦議会」の会場として使用されました。

中央に美しくそびえるドームが特徴的で、この凝った建物の建設には多くの費用がかかりましたが、当時のオーストラリアはゴールドラッシュに湧いており、財政が豊かであったため問題なく建てられました。

オーストラリアの世界遺産はこれまで、ほとんどが「自然遺産」で「文化遺産」としては、自然遺産との「複合遺産」という形で、アボリジニ関係のものだけだったのですが、このメルボルン『王立博覧会ビルとカールトン公園』で、西洋建築・景観設計として初めて単独の「文化遺産」に登録されました。

 

【王立展示館・館内】

 

「王立展示館」の館内のホールは、19~20世紀初頭にかけて世界各地で開催された万博会場の典型例で、万博の歴史を現代に伝える貴重な建造物です。

今でも展覧会やイベントなどとして使用されている王立展覧会は、観光客だけでなくメルボルンの人々も訪れる賑わいある場所となっています。「クラシックカー」のイベント時の様子がこちらです⤵

〖内部ツアー〗

「王立展示館」は、外観だけ眺めたり「カールトン庭園」を歩いたりするだけであれば、もちろん無料で散策する事は可能です。

しかし、中を観光したい方は、隣に建つ「メルボルン博物館(Melbourne Museum)」のチケットカウンターでガイドツアーを申し込まなければいけません。

14:00から催行される1日1回のみのガイドツアーで、10分前に博物館入り口付近に集合します。ガイドの誘導の下「王立展示館」内を見学する事が出来ます。

内部は非常に広いつくりになっており、丸天井や大広間、さらには装飾なども素晴らしくガイドの説明も忘れて、思わず見入ってしまうほどです。

※絵は当時から何度か描き直されています。

2階には当時使用されていた政府の馬車や、当時の様子が描かれた絵なども見学できます。ただし、かなり人気のツアーのため定員がたったの15人と、直前に申し込んでも断られる場合があります。

そのため、10時~11時ごろに申し込みをし、隣接する「メルボルン博物館」を先に巡るコースがおすすめです。

 

【カールトン庭園】

 

「カールトン庭園」は「王立展示館」を囲むように色とりどりの花や木々でおおい、季節により異なる風景を演出してくれます。

世界最大級の庭園で、ヨーロッパ式庭園内には巨木が立ち並び、欧豪がコラボした美しい庭園様式で構成されています。

「ビクトリアストリート」から「カールトン庭園」を抜けて、「王立展示館」に向かう並木道をゆっくり歩いているだけでその風景に癒されます。

1839年にヴィクトリア植民地の初代総督だった「チャールズ・ラトローブ」が公園用地にしたことで、この庭園が建築され、1880年の「メルボルン万博博覧会」の際に、「王立展示館」の建築と共に大々的に改築が行われ現在の公園の基礎が出来上がりました。

素朴な雰囲気が素敵な「カールトン庭園」は、並木道をゆっくり歩くだけでもメルボルンらしい空気感を味わうことができます。

 

【メルボルン博物館】

 

カールトン庭園の中には近代的な博物館「メルボルン博物館」があります。「メルボルン博物館」はビクトリア博物館を4倍に拡大して造られた南半球最大の博物館です。

館内は広く7つのギャラリーを中心に展示しています。原住民族が使っていた道具・描いていた絵をはじめ、科学的な展示までさまざまなものが展示されています。

オーストラリア、特にメルボルンの歴史にふれたり、自然にふれたりと、この地域を理解することのできる貴重な博物館です。

特に、原住民(アボリジニ)の絵や道具は、独創的な上に力強さがあり、知識を深められると同時に更なる興味も湧いてきます。

点や線の組み合わせといったシンプルな構成なので、とても統一感がある一方で、創造的でもあって、不思議でした。

また、環境をテーマに森を再現した展示ではビクトリア州の82種100本の植物が植えられ、25種類の動物も生息しています。

「メルボルン博物館」は、子供から大人まで興味をそそる博物館ですので、是非チェックしてみてください。

 

【アクセス】

 

「王立展示館」へは「メルボルンCBD」からトラムが便利です。無料区間の最終駅で降りて「カールトン庭園」内をゆっくり歩いていくのがおすすめです。

メルボルン中心部「フリンダースストリート駅」から「王立展示館」と「カールトン庭園」へは、トラムで約20分。

トラム「1」「3/3a」「6」「16」「72」「 86」「96」番に乗車し、「 ガートルード・ストリート」や「ニコールソン・ストリート」からは下車してすぐのところにあります。

 

いかがでしたでしょうか。

ビクトリア州唯一の世界遺産「王立展示館」と「カールトン庭園」は、先住民「アボリジニ」について知ることもできるので、とても貴重な体験ができるでしょう。

特に建築様式や庭園様式を事前に学んで訪れると、より観光が素敵なものになります。

ぜひ世界遺産の「王立展示館」と「カールトン庭園」を観光してみてくださいね。

 

【基本情報】

王立展示館&カールトン庭園

住所:9 Nicholson Street, Carlton VIC 3053 Australia

TEL:+ 61-3-8341-7777

館内ガイドツアー料金:大人10ドル、子供8ドル

建設: 1880年5月29日

着工: 1879年

UNESCO 世界遺産登録: 2004年

設計: ジョセフ・リード

公式サイト:https://museumvictoria.com.au/reb/

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

#Australia #Melbourne #世界遺産 #建築 #歴史 #庭園 #博物館 #photo #自然

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