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オーストラリア メルボルン ビクトリア州立図書館
更新日:2020年12月30日

こちらは、 メルボルンの文化的ランドマークであり、貴重な建築遺産である「ビクトリア州立図書館」です!
ビクトリア州最大の「ビクトリア州立図書館」には、150 年を超える州の歴史が収められており、19 世紀に建造された壮麗な建物であると同時に、同州でもっとも重要な書籍や資料を収蔵する書の宝庫です。
華麗なビクトリア時代の図書館の壁を彩る展示品を鑑賞し、ビクトリア州の豊かな歴史遺産と美しい文化遺産について学んでください。
「世界で最も美しい図書館」に名を連ねる「ビクトリア州立図書館」で、有名な盗賊「ネッド・ケリー」が着けていた鎧や、歴史的な文書、史書、美術工芸品をご覧ください。
【外観】

「ビクトリア州立図書館」に入る前に、そのネオクラシック様式の華麗な建物を外から鑑賞しておきましょう。
「ビクトリア州立図書館」の外観は、まるでギリシャの「パルテノン神殿」のような支柱が並んでいるかのようです。
1854 年に設立された図書館の壮麗な建物には、学問、社交、娯楽の中心地としての重要性が反映されています。
格調高い玄関ポーチの前には、石畳の広場や芝生、ブロンズ像などがあります。周りのモダンな建物からは一線を画した建物で、その存在感が際立っています。
図書館とは思えないような立派な作りで、どちらかというと美術館や博物館等に近いイメージです。
【館内】

「ビクトリア州立図書館」はとても広く、地図をちゃんとわかっていないと行きたい場所に上手く辿り着けません。館内には標識は出ているものの、地図は掲げられていないので注意が必要です。
図書館に入ったら「ラ・トローブ・リーディングルーム」に向かいましょう。中心部にあるこの部屋は、大きなドーム型の天井から、自然光が差し込み、実に優美です。
また、図書館の常設展示コレクションも必見で、ビクトリア時代初期の美術工芸品や、伝説的なブッシュレンジャー (森林に身を隠した盗賊)、ネッド ケリーが被った金属の兜などが展示されています。
「ミラー・オブ・ザ・ワールド」には、各時代の書籍の歴史を辿るコレクションがあります。膨大な数の蔵書や写真、新聞、書類、地図を閲覧したり、収蔵されているビデオや画像、デジタル データベースで何が見つかるか試したりして時間を過ごすことができます。また、美術品や記録文書などを展示しているギャラリーもいくつかあります。

「キース・マードック・ギャラリー」・「コーウェン・ギャラリー」・「ドーム・ギャラリー」をご覧ください。「エクスペリメディア」と呼ばれる「イベント・スペース」の壁には、キュレーターが選んだ媒体が展示されています。
定期的に開催されているイベントや講演会、トーク ショー、ワークショップ、ツアーについては図書館にお問い合わせください。また、館内には無料Wifiがありますが、場所によって調子が良かったり悪かったりなので確認しながら使いましょう。通信速度自体は速いので嬉しいですね。
館内MAPはこちらのPDFダウンロードで確認することができます。➡【State Library Victoria】
〖バルコニー〗

「ビクトリア州立図書館」を紹介する際に1番使われる写真がここ6階「バルコニー」から眺める風景です。建物上部から下の「読書室」を望むアングルのものになります。

正面入り口から建物に入り、セキュリティのゲートを通ると、パソコンが並んでいたりグループテーブルがある「インフォメーション・センター」があります。この「インフォメーション・センター」を横目に、右づたいに進んでいくとエレベーターがあります。
6階の案内には 「Viewing Balcony」 と書いてありますので、6階のボタンを押してください。ちなみに、「読書室」である3階には止まりません。後で「読書室」に行く場合は一度2階に降りる必要があります。
そして、「バルコニー」へ着くと、綺麗な八角形とベンチデスクの直線が織りなす造形美の「読書室」が見えます。ベンチデスクの緑のランプがアクセントになっており、フロアの茶色と上部壁の白も良いコントラストです。
さらに、天井はドーム状になっているため、とても開放感があります。まるで「ハリー・ポッター」の世界に近いような雰囲気を感じます。周りの人も写真をバシャバシャ撮っているくらい、「ビクトリア州立図書館」の代表的な風景です。
〖読書室〗

「読書室」から見た景色がこちらになります。とても美しく、ずっと居座ってみていたくなるような図書館です。このドーム型の図書館は、日本ではまず見られません。
たかが図書館なんてと思っている皆さん、訪れてみるとその美しさから考えが変わります。

ベンチデスクにはダウンライトとゴツイ木製のイス、そして等間隔で緑のランプシェードがあります。ランプシェードが緑なだけで、ライト自体はグリーンの光を放っているというわけではありません。
ベンチデスクは座る場所それぞれに、角度が自在に調節できる優れもののブックスタンドが備わっています。この「読書室」は1859年にオープンした事を踏まえると、158年の歴史がこのデスクやイスに詰まっているわけなのです。
椅子もとても屈強な感じで、武骨なスプリングでしっかりと支えられいます。また、観光客に写真を撮られながら勉強や読書に集中できるのだろうか・・・。と思いながら机をよく見てみると、なんとチェスのための席が用意されており、チェスを楽しんでいる人たちが大勢います。
チェスでの交流はメルボルンの一つの文化であり、国籍を超えたバトルが繰り広げられているのです。そのため、「読書室」も一応静かにしなければならない(クワイエットゾーン)なのですが、チェスをやっている人もいれば、観光客も多く通っていく場所ですので、そこまでは静かな場所ではありません。
〖カフェ〗
「ビクトリア州立図書館」には他にも、カフェや本屋などが併設されており、読書や勉強だけでなく様々な用途で使える図書館です。ひと通り歩き回ったら、図書館に付随しているカフェでひと息入れましょう。
フリーWiFiも高速で、そのうえ施設が無料とは地域住民が羨ましい限りです。メルボルンが「世界で最も住みやすい都市」と言われている理由が、この図書館に訪れることでわかるような気がします。
【アクセス】
「ビクトリア州立図書館」は、メルボルンの中心部「フリンダースストリート駅 」からは歩いて約14分。無料のトラムを利用すればあっと言う間に辿り着きます。
最寄りのトラムの停留所は、City Circle No.35であればStop6「Swanston St/La Trobe St」 もしくはスワンストリートに沿って縦に走るトラムであればのStop8「Melbourne Central Station」も近いです。
「フリンダースストリート駅」から1kmほどなので、通りを散策しながら十分歩ける距離です。どこからでもアクセスしやすいので嬉しいですね。車でお出かけの場合は、周辺のパーキングを利用してください。
いかがでしたでしょうか。
天気が良い日は、図書館前のやや傾斜した芝生に寝そべって読書を楽しむのもいいでしょう。図書館前の階段は、地元の人々に人気の待ち合わせ場所でもあり、祝賀イベントや、抗議デモの場としてもまた、利用されています。
「ビクトリア州率図書館」は、出入りが自由で、もちろん入館料は無料です。ほとんどのツアーやイベントは無料で参加することができますが、その際は予約が必要になります。
図書館は、復活祭の金曜日、クリスマス、ボクシングデイ、元旦を除いて毎日開館しています。見てもよし、ただ時間を過ごしてもよし、お茶してもよしの三拍子揃った空間。そんなメルボルンの空気に触れられる図書館にぜひ訪れてみて下さいね。
【基本情報】
ビクトリア州立図書館
住所:328 Swanston Street, Melbourne
電話番号:+61 3 8664 7000
営業時間:
月~木 10:00am – 9:00pm
金~日 10:00am – 6:00pm
※Roomによって閉館時間が異なります。
アクセス: City Circle No.35であればStop6「Swanston St/La Trobe St」から徒歩1分、もしくはスワンストリートに沿って縦に走るトラムであればのStop8「Melbourne Central Station」から徒歩3分。
入場料金: 無料
wifi: 無料
公式サイト:https://www.slv.vic.gov.au/
館内MAP・PDFダウンロード➡【State Library Victoria】
併設のカフェ:〖Mr Tulk〗
営業時間:
月~木 7:00am-5:00pm
金 7:00am-8:00pm
土~日9:00am-4:00pm
公式サイト:http://www.mrtulk.com.au/
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